3.17.5 リアルタイム統計情報の取得情報の設定変更
リアルタイム統計情報サービスの開始中に,統計情報の取得対象や取得項目を変更するには,rtsstatsコマンドを使用します。取得対象や取得項目を変更する場合は,リアルタイム統計情報サービス(RTSSUP),およびリアルタイム統計情報サービスの拡張機能(RTSSPP)を開始している必要があります。
すでにリアルタイム統計情報を取得している取得対象に対して取得項目を追加する場合の例を,次の図に示します。
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次のように指定して,rtsstatsコマンドを実行します。
rtsstats -a -u svc -s サーバ1 -v サービス1 -e ID2 -f ファイル1
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RTSSPPは,-eオプションによって項目ID2を追加して,-fオプションで指定したファイル1によって項目ID3を追加します。
リアルタイム統計情報サービスの開始中に,取得情報の設定を変更する方法について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 取得対象の追加
取得対象を追加する場合は,rtsstatsコマンドに-aオプションを指定して実行します。
取得対象の数がリアルタイム統計情報サービス定義のrts_service_maxオペランドの指定値を超える場合,rtsstatsコマンドはKFCA32742-Eメッセージを出力して終了します。システム全体の統計情報は取得対象の数に含まれないため,取得対象の数が最大数に達している場合でも追加できます。
-uオプションでsrvを指定した場合は,-sオプションで指定したサーバの,次に示す統計情報の取得を追加します。
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サーバ全体での統計情報
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サーバが提供する各サービスの統計情報
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サービス以外の処理(メイン関数など)の統計情報
このため,取得対象の指定数は,指定したサーバが提供するサービス数に2を加えたものになります。システムサーバやSUPなどのサービスを持たないサーバを指定した場合は,サーバ全体の統計情報だけを取得します。
追加する取得対象の取得項目は,次に示す方法で指定します。
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rtsstatsコマンドの-eオプションに項目IDを指定して実行する方法
指定した項目IDの項目を追加します。
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rtsstatsコマンドの-fオプションにリアルタイム取得項目定義ファイル名を指定して実行する方法
指定したリアルタイム取得項目定義でYをした項目をすべて追加します。
取得項目の数がリアルタイム統計情報サービス定義のrts_item_maxオペランドの指定値を超える場合,rtsstatsコマンドはKFCA32743-Eメッセージを出力して終了します。
(2) 取得項目の追加
すでにリアルタイム統計情報を取得している取得対象に対して取得項目を追加する場合は,取得対象の追加と同様に,-aオプションに追加する項目を指定してrtsstatsコマンドを実行します。
(3) 取得対象の削除
取得対象を削除する場合は,-dオプションを指定したrtsstatsコマンドを実行します。このとき,-eオプションおよび-fオプションは指定しないでください。
(4) 取得項目の削除
すでにリアルタイム統計情報を取得している取得対象に対して取得する項目の一部を削除する場合は,-dオプションに削除する項目を指定してrtsstatsコマンドを実行します。
削除する項目は,-eオプションまたは-fオプションに指定します。-eオプションを指定した場合は,指定した項目IDの項目を削除します。-fオプションを指定した場合は,指定したリアルタイム取得項目定義でYを定義した項目を残して,それ以外の項目をすべて削除します。
(5) 注意事項
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rtsstatsコマンドによって取得対象および取得項目を変更できるのは,リアルタイム統計情報サービスが起動している間だけです。リアルタイム統計情報サービスを正常停止した場合,次回のリアルタイム統計情報サービスの開始時には,rtsstatsコマンドによる変更は破棄され,リアルタイム統計情報サービスのrtsput定義コマンドで指定した取得対象および取得項目が再設定されます。
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-uオプションにsrvを指定したrtsstatsコマンドを実行した場合,指定したサーバが提供する各サービスの名称は,そのサーバのユーザサービス定義のserviceオペランドから取得します。このため,環境変数DCCONFPATHまたはDCUAPCONFPATHで指定したパスに,ユーザサービス定義ファイルまたはユーザサービスデフォルト定義ファイルが格納されている必要があります。
ユーザサービス定義ファイルが格納されていない場合は,rtsstatsコマンドの実行に失敗します。また,ユーザサービス定義ファイルにserviceオペランドが指定されていない場合は,サーバ単位でのリアルタイム統計情報だけを取得します。
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-uオプションにsrvを指定してrtsstatsコマンドを実行したあとに,ユーザサービス定義のserviceオペランドにサービスを追加または削除した場合,追加または削除したサービスは,統計情報の取得対象に反映されません。rtsstatsコマンドを実行したあとに追加または削除したサービスを統計情報の取得対象にする場合は,rtsstatsコマンドを再実行してください。
また,rtsstatsコマンドを実行したあとに,サービス関数動的ローディング機能でサービスを追加または削除した場合も,追加または削除したサービスは,統計情報の取得対象に反映されません。rtsstatsコマンドを実行したあとに追加または削除したサービスを統計情報の取得対象にする場合は,rtsstatsコマンドを再実行してください。