3.13.7 リモートAPI機能を使用する場合の注意
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リモートAPI機能を使用し,TP1/Server Base,またはTP1/LiNKがrapクライアント側のノードとなる場合,rapクライアントと同一のOpenTP1ノード内にあるrapサーバに対して,API代理実行を要求しないでください。要求した場合の動作は保証しません。
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リモートAPI機能を使用し,TP1/Server Baseがrapクライアントとなる場合,RPCのユーザデータの圧縮機能は使用できません。
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リモートAPI機能を使用して連鎖RPC(dc_rpc_call関数のflags引数にDCRPC_CHAINEDを指定)を行ったが,RPCが正常に終了しなかったため,dc_rpc_close関数を発行してUAPの処理を中止した場合,rapサーバは連鎖RPCのリソースを完全にクリアするために「KFCA26921-E 理由コード=401」を出力し,Vrext03で異常終了します。また,連鎖RPCが正常に行われたとしても連鎖RPCの終了RPC(dc_rpc_call関数のflags引数にDCNOFLAGSを指定)を行わなかった場合も同様に,rapサーバはダウンします。
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rapdfgenコマンドによって作成されたrapリスナー用ユーザサービス定義,rapサーバ用ユーザサービス定義,およびrapクライアントマネジャ用ユーザサービス定義は,$DCCONFPATH下にあることを前提としているため,$DCCONFPATH下から$DCUAPCONFPATH下に移動しないでください。$DCUAPCONFPATH下に移動した場合の動作は保証しません。
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次に示すコマンドは,rapサーバに対して実行しないでください。実行した場合の動作は保証しません。
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scdchprcコマンド
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scdholdコマンド
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scdrlesコマンド
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scdrsprcコマンド
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ユーザサービスネットワーク定義のdcsvgdef定義コマンドに-wオプションを指定してOpenTP1間でリモートAPI機能を使用する場合(例えば,アプリケーションゲートウェイ型ファイアウォールなどのゲートウェイを介してRPCをする場合など),トランザクション属性でdc_rpc_call関数を発行してもトランザクションにはなりません。したがって,トランザクション内から連鎖RPCを開始し,同期点処理で連鎖RPCを終了させる運用は,リモートAPI機能を使用した場合には正しく動作しません。flags引数にDCNOFLAGSを指定したdc_rpc_call関数で,明示的に連鎖RPCを終了するようにしてください。
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メッセージを監視する場合,リモートAPI機能が開始されているかどうかは,KFCA26952-Iメッセージの出力有無で判断してください。KFCA01813-Iメッセージはrapリスナーの開始中に障害が発生した場合も出力されるため,KFCA01813-Iメッセージの出力有無でリモートAPI機能の開始を判断しないでください。
メッセージの詳細については,マニュアル「OpenTP1 メッセージ」を参照してください。