3.13.4 rapリスナーおよびrapサーバの起動と停止
rapリスナーおよびrapサーバの起動には,dcsvstartコマンドを実行します。または,ユーザサービス構成定義にdcsvstart定義コマンドを指定してOpenTP1を開始することで,rapリスナーおよびrapサーバを起動できます。
コマンド引数にrapリスナー名を指定してdcsvstartコマンドを実行すると,rapリスナーとrapサーバの両方が起動します。
- (実行例)
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>dcsvstart -u rapリスナー名
rapリスナーおよびrapサーバの停止には,dcsvstopコマンドを実行します。または,dcstopコマンドを実行してOpenTP1を停止することで,rapリスナーおよびrapサーバを停止できます。
コマンド引数にrapリスナー名を指定してdcsvstopコマンドを実行すると,rapリスナーとrapサーバの両方が停止します。
- (実行例)
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>dcsvstop rapリスナー名
rapリスナーおよびrapサーバは,システム管理者のユーザ識別子で起動してください。rapリスナーおよびrapサーバは,$DCDIR/spool下にファイルを作成するため,システム管理者のユーザ識別子で起動しないとディレクトリのパーミッションの関係で起動時にエラーとなり起動できません。
また,rapリスナーの開始時にKFCA00327-Wメッセージが出力されることがあります。これは,rapリスナーがrapサーバに対してサービス関数を実行する時に発行するRPCのエラーメッセージです。rapリスナーは,RPCでエラーが発生した場合リトライする仕様となっているため,エラーメッセージが表示されてもプログラム上の問題はありません。
rapサーバについては,rapサーバ単独での停止および開始(dcsvstopコマンドでの停止,dcsvstartコマンドでの開始)をしないでください。また,rapサーバがオンライン中であるとき,rapサーバに対してscdholdコマンドを実行しないでください。ただし,次の場合にはdcsvstartコマンドでrapサーバを起動してください。
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定義誤りでエラーとなった場合
rapサーバはrapリスナーによって自動起動されますが,処理上,KFCA00244-Eメッセージにシステム定義のエラー個所が表示されません。KFCA01812-Eメッセージの要因コードがCONFIGURATIONの場合は,rapサーバの定義内容を見直してください。また,rapリスナーは定義誤りなどが原因でrapサーバが起動不可となったことを知ることができないため,KFCA26950-Iメッセージを出力し,「リモートAPIサービスの準備中」のままとなっています。この場合は,rapサーバのオペランドを修正したあと,dcsvstartコマンドでrapサーバを手動で起動してください。
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rapリスナーおよびrapサーバの終了中にダウンした場合
rapリスナーおよびrapサーバの終了中にrapリスナーがダウンした場合,次回のdcsvstartコマンドでrapリスナーを起動してもrapサーバがKFCA26950-Iメッセージを出力し,「リモートAPIサービスの準備中」のままとなる場合があります。rapサーバが開始されない場合は,dcsvstartコマンドでrapサーバを手動で起動してください。
rapクライアントからの要求が連続してrapリスナーに到着していると,rapリスナーを正常停止させようとしても停止できないことがあります。このような状態でもrapリスナーを停止させたい場合は,rapリスナーおよびrapサーバを強制停止させます。
rapリスナーおよびrapサーバを強制停止するには,rapサーバ,rapリスナーの順序で停止してください。
- (実行例)
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>dcsvstop -f rapサーバ名
>dcsvstop -f rapリスナー名
その後,rapリスナーおよびrapサーバを再開始させるには,rapリスナー,rapサーバの順序で開始してください。
- (実行例)
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>dcsvstart -u rapリスナー名
>dcsvstart -u rapサーバ名