3.13.1 リモートAPI機能を使用するための準備
リモートAPI機能を使用する場合,次に示す準備が必要です。
(1) 実行環境の設定
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rapサーバ側
rapsetupコマンドでリモートAPI機能の実行環境を設定します。
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rapクライアント側
rapクライアントマネジャ機能を使用する場合,rapクライアント側でもrapsetupコマンドを実行して,リモートAPI機能の実行環境を設定します。
(2) 定義の作成
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rapサーバ側
rapリスナーサービス定義を作成します。
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rapクライアント側
ユーザサービス定義とユーザサービスネットワーク定義を作成します。ユーザサービスネットワーク定義では,リモートAPI機能を介しての通信であることを定義するために,dcsvgdef定義コマンドで-wオプションを指定します。
- (定義例)
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dcsvgdef -g サービスグループ名 -h ホスト名 -p ポート番号 -w
rapクライアントマネジャ機能を使用する場合は,rapクライアントマネジャサービス定義も作成します。
定義の詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
(3) リモートAPI機能に使用する定義の自動生成
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rapサーバ側
(2)で作成したrapリスナーサービス定義を入力ファイルとして,rapdfgenコマンドを実行します。これによって,rapリスナー用ユーザサービス定義およびrapサーバ用ユーザサービス定義が生成されます。
生成されたこれらの定義は,$DCCONFPATH下に出力されます。
- (実行例)
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>rapdfgen rapリスナーサービス定義ファイル名
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rapクライアント側
rapクライアントマネジャ機能を使用する場合,(2)で作成したrapクライアントマネジャサービス定義を入力ファイルとして,rapdfgenコマンドを実行します。これによって,rapクライアントマネジャ用ユーザサービス定義が$DCCONFPATH下に生成されます。
- (実行例)
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>rapdfgen -m rapクライアントマネジャサービス定義ファイル名