3.11.5 ノーマルノードを混在させて使用する運用
ノーマルノードを混在させて使用する場合の注意事項を説明します。
(1) ノーマルノードを混在させて使用する場合のシステム共通定義の指定
ノーマルノードを混在させて使用する場合,システム共通定義に次の指定をしてください。
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マネジャノードのname_remove_down_nodeオペランドには,Nを指定してください。Nを指定しないと,次の問題が発生します。
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ノーマルノードが停止し,再開始しても,ノード情報がノードリストに登録されません。
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マネジャノードや他のエージェントノードまたはノーマルノードの起動,停止,および負荷状態の変更に関する通知がノーマルノードへ送信されません。
ノード間の負荷バランスを保つために,name_remove_down_nodeオペランドには,Nを指定してください。
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name_node_add_policyオペランドの指定によって,RPCの実行範囲と,ノード間の負荷バランスの範囲が異なります。ノーマルノードを含む構成でノード自動追加機能を使用する場合は,OpenTP1システム内のノード間の負荷バランスを保つために,name_node_add_policyオペランドにallを指定することをお勧めします。また,この場合は,ノーマルノードのシステム共通定義のall_nodeオペランドには,OpenTP1システムを構成するすべてのノードを指定してください。すべてのノードの指定がない場合は,ノード負荷バランス機能が正常に動作しないことがあります。
name_node_add_policyオペランドにusing_only,またはallを指定した場合のノード負荷バランスの範囲を,それぞれ以降の図に示します。
図3‒35 name_node_add_policyオペランドにusing_onlyを指定した場合のノード負荷バランスの範囲 この構成例の場合,ノードAにノードNのノード情報が送信されません。このため,ノードAからSPPを呼び出すとき,呼び出せるのはノードM(マネジャノード),およびノードA上のSPPです。
図3‒36 name_node_add_policyオペランドにallを指定した場合のノード負荷バランスの範囲 この場合,ノードAにノードNのノード情報が送信されます。このため,ノードAからSPPを呼び出すとき,呼び出せるのはノードM(マネジャノード),ノードA,およびノードN上のSPPです。
(2) マネジャノードからノーマルノードへ変更する場合の注意事項
マネジャノードからノーマルノードへ変更する場合は,変更したあと,マネジャノードの再割り当てが必要です。新たにマネジャノードを構築するか,既存のエージェントノードをマネジャノードへ昇格させてください。
マネジャノードからノーマルノードへ変更する手順を次に示します。
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変更するノードのOpenTP1を停止します。
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マネジャノードをノーマルノードへ変更します。
システム共通定義のname_service_modeオペランドで,動作モードを変更します。
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マネジャノードの再割り当てをします。
新たにマネジャノードとするノードを構築するか,既存のエージェントノードをマネジャノードに昇格させます。エージェントノードから昇格させる場合は,nammstrコマンドに-u,および-eオプションを指定して,旧マネジャノードのノード情報を削除してください。
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ノードリストの整合性確保によって,しばらくすると,エージェントノードのノードリストから,旧マネジャノードのノード情報が削除されます。
ノードリストの整合性確保までに,エージェントノードのノードリストから旧マネジャノードのノード情報を削除するには,各エージェントノード上でnamndrmコマンドに-nオプションを指定して実行します。旧マネジャノードの存在を確認するには,エージェントノードで,namsvinfコマンドに-bオプションを指定して実行します。