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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


付録K OpenTP1ファイルシステムの見積もり式

OpenTP1ファイルシステムとして割り当てる容量は,filmkfsコマンドの-nオプションで指定します。OpenTP1ファイルシステムの見積もり式を次に示します。

32ビット版の場合
↑((T+(t×2×s)+4096+2×(↑s(64×L)↑s+↑s(12×L+28)↑s+↑s(16008)↑s))/(1024×1024))↑
64ビット版の場合

OpenTP1ファイルシステム形式type1:

↑((T+(t×2×s)+4096+2×(↑s(64×L)↑s+↑s(12×L+28)↑s+↑s(16008)↑s))/(1024×1024))↑

OpenTP1ファイルシステム形式type2:

↑((T+(t×2×s)+4096+2×(↑s(128×L)↑s+↑s(24×L+48)↑s+↑s(16008)↑s))/(1024×1024))↑
(凡例)

↑↑:小数点以下を切り上げます

T:各OpenTP1ファイルの容量の合計値

t:Tのファイル数

s:filmkfsコマンドの-sオプションで指定する値(UNIXファイルの場合は512)

↑s↑s:filmkfsコマンドの-sオプションで指定する値(UNIXファイルの場合は512)の整数倍に切り上げた値

L:filmkfsコマンドの-lオプションで指定する値

OpenTP1ファイルの容量は,次の表に示す各OpenTP1ファイルの算出式の合計値です。

算出式には,OpenTP1ファイルの作成時に付加される管理情報(2セクタ長分の領域)が含まれていません。したがって,実際に作成されたときのファイル容量は算出結果に2セクタ長分を加えた値になります。

表K‒1 OpenTP1ファイル容量の算出式

OpenTP1ファイル名

OpenTP1ファイル容量の算出式

(単位:バイト)

ステータスファイル

stsinitの-sオプションで指定した値×stsinitの-cオプションで指定した値

  • システムジャーナルファイル

  • チェックポイントダンプファイル

  • アーカイブジャーナルファイル

  • トランザクションリカバリファイル

  • サーバリカバリジャーナルファイル

jnlinitコマンドの-nオプションで指定した値×4096+12288

ノードリストファイル

94208(バイト)

DAMファイル

(damloadコマンドで指定したブロック数+1)×(damloadコマンドで指定したブロック長+8)

TAMファイル

ツリー形式の場合

S+↑s((↑w(152+L)↑w)×M)↑s+↑s((R+5)×M)↑s

ハッシュ形式の場合

S+↑s((↑w(152+L)↑w)×(T+M−1))↑s+↑s((R+5)×(T+M−1))↑s

メッセージキューファイル

queinitコマンドの-sオプションで指定した値×queinitコマンドの-nオプションで指定した値

XARファイル

(xarinitコマンドの-nオプションで指定した値+1(管理用レコード))×xarinitコマンドの-sオプションで指定した値(xarinitコマンドの-sオプションの指定を省略した場合は,OpenTP1ファイルシステムのセクタ長)

MQAファイル

キューファイル容量の見積もり方法については,マニュアル「TP1/Message Queue 使用の手引」を参照してください。

ISAMファイル

ファイル容量の求め方については,マニュアル「索引順編成ファイル管理 ISAM」を参照してください。

(凡例)

S:OpenTP1ファイルシステムのセクタ長(UNIXファイルの場合512)

↑s↑s:Sの整数倍に切り上げた値

↑w↑w:4の整数倍に切り上げた値

L:tamcreコマンドの-lオプションで指定した値

M:tamcreコマンドの-mオプションで指定した値

R:tamcreコマンドの-rオプションで指定した値

T:M×U/100の計算結果を整数値に切り下げた値(ただし,1未満となる場合はM=1)

U:tamcreコマンドの-uオプションで指定した値