xarinit
形式
xarinit -f 物理ファイル名 -n レコード数 〔-s レコード長〕
機能
OpenTP1ファイルシステム内にXARファイルを作成し,オンラインで使用できるように初期設定します。
オプション
●-f 物理ファイル名 〜〈パス名〉
作成する物理ファイル名を完全パス名で指定します。すでに存在する物理ファイルを指定するとエラーになります。
●-n レコード数 〜〈符号なし整数〉((1〜8192))
作成するXARファイルのレコード数を指定します。
作成されるXARファイルには,管理用レコードとして1レコードが追加されます。
●-s レコード長 〜〈符号なし整数〉(単位:バイト)
作成するXARファイルのレコード長を指定します。OpenTP1ファイルシステム作成時(filmkfsコマンド)に指定したセクタ長(UNIX通常ファイルの場合512バイト)の倍数を指定してください。このオプションの指定を省略すると,OpenTP1ファイルシステムのセクタ長がXARファイルのレコード長になります。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA32017-E |
プロセス固有領域のメモリ不足で処理を続行できません |
標準エラー出力 |
KFCA32025-E |
指定したXARファイルのパス名に誤りがあります |
標準エラー出力 |
KFCA32026-E |
指定したXARファイルのスペシャルファイルに対するアクセス権がありません |
標準エラー出力 |
KFCA32027-E |
XARファイルのオープンでシステムの上限値を超えました |
標準エラー出力 |
KFCA32028-E |
XARファイルに対してI/Oエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA32029-E |
メモリ不足のため処理を続行できません |
標準エラー出力 |
KFCA32030-E |
ファイルシステム作成時のシステムとバージョンが異なっています |
標準エラー出力 |
KFCA32031-E |
XARファイルを割り当てるスペシャルファイルはOpenTP1ファイルシステムとして初期化されていません |
標準エラー出力 |
KFCA32032-E |
指定されたXARファイル名に誤りがあります |
標準エラー出力 |
KFCA32033-E |
指定されたXARファイルはすでに存在します |
標準エラー出力 |
KFCA32034-E |
OpenTP1ファイルシステムのファイル容量が不足しました |
標準エラー出力 |
KFCA32035-E |
OpenTP1ファイルシステムのファイル数の上限値を超えました |
標準エラー出力 |
KFCA32037-E |
指定したXARファイルはほかのプロセスで使用中です |
標準エラー出力 |
KFCA32103-E |
xarinitコマンドの使用方法が不正です |
標準エラー出力 |
KFCA32106-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 |
KFCA32107-E |
レコード数の指定に誤りがあります |
標準エラー出力 |
KFCA32108-E |
指定されたXARファイル名の長さが64文字以上です |
標準エラー出力 |
KFCA32162-E |
レコード長の指定に誤りがあります |
標準エラー出力 |
注意事項
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MSDTC連携機能を使用する(XAリソースサービス定義でxar_msdtc_use=Yと指定する)場合,-sオプションには1024バイト以上を指定することをお勧めします。
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MSDTC連携機能を使用する場合,クライアントの環境によってはXARファイルのレコード長の不足が原因となって,KFCA32045-Eメッセージを出力してトランザクションの決着処理に失敗することがあります。この場合,次に示す手順でXARファイルを再作成してください。
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OpenTP1を終了します。
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KFCA32045-Eメッセージの「必要なXARファイルのレコード長」に表示された値をxarinitコマンドの-sオプションに指定して,XARファイルを再作成します。
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OpenTP1を正常開始します。
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バージョンが07-01以降のTP1/Server Baseで作成したXARファイルは,07-00以前のTP1/Server Baseで使用しないでください。TP1/Server Base 07-01から,XARファイルの構成が変更されるためです。07-01以降のTP1/Server Baseで作成したXARファイルを07-00以前のTP1/Server Baseで使用した場合の動作は保証しません。