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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


trnrbk

〈このページの構成〉

名称

トランザクションのロールバック

形式

trnrbk {-t 〔-af〕|-T トランザクショングローバル識別子〔-afq〕}

機能

trnlsコマンドを入力して表示された情報中のステータスがREADY状態のときに,トランザクションブランチを強制的にロールバックし,ほかのトランザクションブランチに連絡完了後,トランザクションを終了します。ルートトランザクションブランチがロールバックされた場合に実行してください。

trnrbkコマンドは,グローバルトランザクションを構成している各トランザクションブランチが何らかの要因(通信障害など)でトランザクションを決着できないときに実行します。

trnrbkコマンドを実行してトランザクションをロールバックする場合,ほかのトランザクションとの不整合を発生させないために,グローバルトランザクション内のほかのトランザクションブランチもロールバックしてください。通信障害が発生している場合,トランザクションブランチ間の連絡が完了するまでトランザクションを終了できません。このとき,-fオプションを指定すると,トランザクションを強制的に終了できます。通信障害が一時的な場合,-fオプションは指定しないでtrnrbkコマンドを実行してください。

オプション

●-t

該当する計算機のトランザクションマネジャが管理しているトランザクションで,READY(p,n)状態のすべてのトランザクションのロールバックを受け付けます。さらに,ロールバックするトランザクションに関する情報を標準出力に出力します。

●-a

トランザクションに関する全情報を標準出力に出力します。

このオプションの指定を省略すると,トランザクションに関する情報のうち,OpenTP1のシステムノードIDからサービス名までが標準出力に出力されます。

●-f

トランザクションを強制終了します。

-fオプションの指定を省略すると,トランザクションは強制終了されません。

●-T トランザクショングローバル識別子  〜〈16文字の英数字〉

指定されたトランザクショングローバル識別子を持つトランザクションが,READY(p,n)状態であればロールバックを受け付けます。さらに,ロールバックするトランザクションに関する情報を標準出力に出力します。

ただし,-qオプションを指定した場合は,トランザクション第1状態がREADYで,トランザクション第2状態がu以外であれば,ロールバックを受け付けます。

トランザクショングローバル識別子は,trnls -tコマンドで知ることができます。

●-q

トランザクション第1状態がREADYで,トランザクション第2状態がu以外であれば,ロールバックを受け付けます。

このオプションは,-Tオプションを指定した場合だけ指定できます。また,-tオプションと組み合わせて指定できません。

出力形式

-aオプションを指定した場合,trnlsコマンドの出力形式「「trnls -ta」と指定した場合」と同じです。その他の場合は,trnlsコマンドの出力形式「-a,および-cオプションを指定しない場合」と同じです。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFCA00970-E

trnrbkコマンドの処理エラーです

標準エラー出力

KFCA00977-I

ヘルプメッセージ

標準出力

KFCA00978-E

trnrbkコマンドの使用方法が正しくありません

標準エラー出力

KFCA00979-E

trnrbkコマンドの実行環境が整っていません

標準エラー出力