scdrsprc
形式
scdrsprc {-s サーバ名 | -a}
機能
スケジュールサービス下で動作するユーザサーバプロセスを停止および再起動します。
オプション
●-s サーバ名
プロセスを停止および再起動させるユーザサーバ名を指定します。
●-a
スケジュールサービスの下で動作するキュー受信型のユーザサーバ,およびMHPをコマンドの対象とします。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA00884-I |
ヘルプメッセージ |
標準エラー出力 |
KFCA00890-E |
scdrsprcコマンドの処理でエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA00891-E |
scdrsprcコマンドの使用方法が正しくありません |
標準エラー出力 |
KFCA00892-E |
スケジューラが動作できないため,scdrsprcコマンドを実行できません |
標準エラー出力 |
KFCA00893-E |
scdrsprcコマンドで指定されたサーバ名,サービスグループ名,またはサービス名が不正です |
標準エラー出力 |
KFCA00894-E |
スケジューラのscdrsprcコマンドとデーモンのプログラムのバージョンが不一致です |
標準エラー出力 |
注意事項
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scdrsprcコマンドの実行は,TP1/Extension 1をインストールしていることが前提です。TP1/Extension 1をインストールしていない場合の動作は保証できませんので,ご了承ください。
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scdrsprcコマンドは,正常に要求を受け付けた時点でリターンします。そのため,コマンドがリターンした時点では,対象ユーザサーバのプロセスの入れ替えがすべて完了しているわけではありません。
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scdrsprcコマンド実行時に,サービス要求待ち状態のプロセスはすぐに終了しますが,サービス要求実行中のプロセスは,サービスが完了してから終了します。
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新しいプロセスの起動は,次のタイミングで行われます。
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スケジューラデーモンの一定インタバル処理(間隔は10秒)のタイミング
この場合,全プロセスの入れ替えには時間が掛かるときがあります。
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サーバの閉塞解除(scdrles:スケジュールの再開始)のタイミング
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新たなサービス要求を受信したタイミング(非常駐サーバの場合)
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次のサーバは,scdrsprcコマンドの対象外です。-sオプションに指定した場合,KFCA00893-Eを出力してコマンドがエラーになります。
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SUP
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ソケット受信型サーバ
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ユーザサービス定義およびユーザサービスデフォルト定義に次のオペランドを指定しているサーバ
・termed_after_service = Y
・service_wait_time = ユーザサーバの非常駐プロセスのサービス要求待ち時間
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デバッガ連動しているサーバ
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システムサービス(次のサーバを含む)
・RAPサーバ
・RTSSPP(リアルタイム統計情報サービスの拡張機能のサーバ)
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-aオプション指定時は,ユーザサーバプロセスの停止および再起動が集中するため,システムの負荷が増加することがあります。
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scdrsprcコマンドによってプロセスの再起動を行う際に,一時的にparallel_countオペランドに指定した最大プロセス数を超えて「最大プロセス数×2」のサーバプロセスが起動されることがあります。このため,プロセスサービス定義のprc_process_countオペランドの指定値は,このコマンドでプロセスの再起動を行うユーザサーバの中で最大のプロセス数を加算した値にしてください。