mcftlscom
形式
mcftlscom 〔{-s MCF通信プロセス識別子|-w〔-t 待機時間〕〔-x〕}〕
機能
MCF通信サービスの状態を参照,またはMCF通信サービスの開始を待ち合わせます。
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MCF通信サービスの状態参照
MCF通信サービスに使用するファイルの一部を入れ替える場合,MCF通信サービスの部分停止後に,このコマンドを実行し,MCF通信サービスの部分停止の完了を確認します。
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MCF通信サービスの開始待ち合わせ
dcstartコマンド(Windowsの場合はntbstartコマンド)でOpenTP1を起動し,MCF通信サービスの開始を待って業務を実行させる場合,このコマンドを実行し,すべてのMCF通信サービスの開始を待ち合わせます。
オプション
●-s MCF通信プロセス識別子 〜〈数字(0〜9),a〜f〉((01〜ef))
状態を参照するMCF通信サービスのMCF通信プロセス識別子を指定します。MCF通信プロセス識別子は複数指定できません。
すべてのオプションを省略すると,すべてのMCF通信サービスの状態を出力します。
●-w
すべてのMCF通信サービスの開始を待ち合わせる場合に指定します。
●-t 待機時間 〜〈符号なし整数〉((0,10〜3600))《0》(単位:秒)
すべてのMCF通信サービスの開始を待ち合わせる時間(待機時間)を指定します。0を指定した場合は,MCF通信サービスが開始するまで待ち合わせます。
無制限に応答を待ち続けるのを避けるため,0以外の値を指定することをお勧めします。
指定した待機時間を経過した場合,コマンドのリターン値として,2が返されます。
●-x
MCF開始処理が行われているかどうかを定期的に監視します。
このオプションを指定することによって,OpenTP1がオフラインの場合もmcftlscomコマンドを実行することができます。
系切り替え構成で使用する場合は指定してください。
出力形式
●-sオプションを指定した場合
KFCA16431-I bb cc...cc dd...dd ee...ee ff...ff gggg
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bb:MCF通信プロセス識別子
-
cc...cc:MCF通信サーバ名
-
dd...dd:MCF通信サーバのプロセスID
-
ee...ee:プロトコル種別
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ff...ff:MCF通信サービスの状態
-
OFFLINE…停止状態
-
STARTING…準備中
-
ONLINE…開始状態または終了準備中
-
PREENDING…終了準備中(部分停止時だけ出力されます)
-
ENDING…終了中
-
-
gggg:保守情報
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA10350-I |
mcftlscomコマンドが入力されました |
標準出力 |
KFCA10351-E |
MCF開始処理中です |
標準エラー出力 |
KFCA10352-E |
MCF終了処理中です |
標準エラー出力 |
KFCA10353-W |
入力形式が誤っています |
標準エラー出力 |
KFCA10354-E |
メモリ不足です |
標準エラー出力 |
KFCA10355-W |
引数の指定が誤っています |
標準エラー出力 |
KFCA10356-E |
プロセス間でタイムアウトが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA10357-E |
MCF内でタイムアウトが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA10358-E |
内部関数のエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA10359-W |
mcftlscomコマンド入力元への応答に失敗しました |
メッセージログファイル |
KFCA10360-I |
MCFの状態表示を開始します |
標準出力 |
KFCA10369-I |
MCFの状態表示を終了します |
標準出力 |
KFCA10370-I |
mcftlscomコマンドを正常に受け付けました |
標準出力 |
KFCA10372-E |
mcftlscomコマンドが異常終了しました |
標準エラー出力 |
KFCA10380-E |
相手プロセスの検索に失敗しました |
標準エラー出力 |
KFCA10558-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 |
KFCA16402-E |
コマンド処理中にRPC障害が発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA16431-I |
上記の出力形式を参照してください |
標準出力 |
注意事項
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-wオプションを指定したmcftlscomコマンドを,複数のシェルまたはUAPから同時に実行しないでください。
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MCF通信サービスの起動に失敗し,OpenTP1が開始できなかった場合,mcftlscom -wコマンドは-tオプションに指定した待機時間を経過するまで待ち合わせます。
この場合,再度OpenTP1を起動し,すべてのMCF通信サービスの開始が完了したとしてもコマンドはリターンしません。
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OpenTP1の終了中にmcftlscom -w -xコマンドを実行した場合,最大で-tオプションに指定した待機時間と最大応答待ち時間(システム共通定義のwatch_timeオペランド)の合計時間を経過するまで待ち合わせることがありますので,ご注意ください。
この場合,再度OpenTP1を起動し,すべてのMCF通信サービスの開始が完了したとしてもコマンドはリターンしません。