mcfstats
形式
mcfstats 〔-k 出力種別〕 〔-u 出力対象〕 〔-o 出力ファイル名〕 〔-f 出力ファイルサイズ〕 〔-s 時間間隔〕 〔-t 出力回数〕 〔-r〕
機能
指定した時間間隔で,MCF稼働統計情報をファイルに出力します。
-rオプションを指定した場合は,MCF稼働統計情報の出力を終了します。
オプション
●-k 出力種別 〜《all》
出力する種別を指定します。
all:すべての統計情報を出力します。
in:受信メッセージに関する統計情報を出力します。
out:送信メッセージに関する統計情報を出力します。
cn:コネクション処理待ちに関する統計情報を出力します。
●-u 出力対象
出力の対象となるサービスグループ名,論理端末名称,またはMCF通信プロセス識別子を指定します。
-kオプションの指定によって,次の項目を指定します。
-
allを指定した場合:このオプションを省略します。
-
inを指定した場合:サービスグループ名
-
outを指定した場合:論理端末名称
-
cnを指定した場合:MCF通信プロセス識別子
-kオプションでin,out,cnを指定した場合,このオプションは必ず指定してください。allを指定した場合,このオプションの指定は無効となります。
サービスグループ名,論理端末名称,MCF通信プロセス識別子は複数指定できません。
出力対象は,*を使って一括指定ができます。一括指定は一つだけ指定できます。一括指定と一括指定以外の項目を混在して指定できません。一括指定の場合,出力対象を引用符(")で囲みます。
-
*:すべてのサービスグループ,論理端末またはMCF通信プロセスに関する統計情報を出力します。
-
先行文字列*:先行文字列で始まるすべてのサービスグループ,論理端末に関する統計情報を出力します。MCF通信プロセスはこの指定はできません。
- 〈一括指定の例〉abcで始まるすべてのサービスグループを指定する場合
-
-u "abc*"
●-o 出力ファイル名 〜〈1〜35文字のパス名〉《mcfstc》
出力ファイル名を指定します。ファイル名だけを指定した場合,$DCDIR/spool下にファイルが作成されます。絶対パス名で指定した場合,指定したディレクトリ下にファイルが作成されます。ただし,ディレクトリは作成しません。また,すでに存在するファイル名は指定できません。
このオプション省略時は,$DCDIR/spool/mcfstcに出力します。
●-f 出力ファイルサイズ 〜〈符号なし整数〉((1〜1000))《10》(単位:メガバイト)
MCF稼働統計情報を出力するファイルのサイズをメガバイト単位で指定します。ファイルサイズは次に示す算出式で算出します。
サービスグループの場合:↑(64+A)×出力回数/(1024×1024)↑
論理端末の場合:↑(64+B)×出力回数/(1024×1024)↑
MCF通信プロセスの場合:↑(64+C)×出力回数/(1024×1024)↑
すべての場合:(64+(A+B+C))×出力回数/(1024×1024)
- (凡例)
-
↑↑:小数点以下を切り上げます。
A:96×サービスグループ総数
B:64×4×論理端末総数
C:64×MCF通信プロセス総数
- 注
-
この算出式は,-uオプションで"*"指定をした場合の最大値を仮定しています。
指定されたファイルサイズを超えた場合は,統計情報の出力を終了します。
●-s 時間間隔 〜〈符号なし整数〉((1〜43200))《60》(単位:秒)
MCF稼働統計情報をファイルに出力する時間間隔を,秒単位で指定します。
指定を省略した場合は,60秒間隔で出力します。
●-t 出力回数 〜〈符号なし整数〉((1〜65535))(単位:回)
出力回数を指定します。
指定を省略した場合はmcfstats -rが実行されるまで,MCFが停止するまで,または-fオプションで指定したファイルサイズを超えるまで出力します。指定した回数出力すると終了します。
また,-fオプションで指定したファイルサイズを超えた場合は,指定した出力回数に満たなくてもMCF稼働統計情報の出力を終了します。
●-r
MCF稼働統計情報の出力を終了します。
このオプションを指定すると,ほかのオプションは無効となります。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA10350-I |
mcfstatsコマンドが入力されました |
標準出力 |
KFCA10351-E |
MCF開始処理中です |
標準エラー出力 |
KFCA10352-E |
MCF終了処理中です |
標準エラー出力 |
KFCA10353-W |
入力形式が誤っています |
標準エラー出力 |
KFCA10354-E |
メモリ不足です |
標準エラー出力 |
KFCA10355-W |
引数の指定が誤っています |
標準エラー出力 |
KFCA10356-E |
プロセス間でタイムアウトが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA10357-E |
MCF内でタイムアウトが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA10358-E |
内部関数のエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA10359-W |
mcfstatsコマンド入力元への応答に失敗しました |
メッセージログファイル |
KFCA10370-I |
mcfstatsコマンドを正常に受け付けました |
標準出力 |
KFCA10372-E |
mcfstatsコマンドが異常終了しました |
標準エラー出力 |
KFCA10380-E |
相手プロセスの検索に失敗しました |
標準エラー出力 |
KFCA10554-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 |
KFCA16402-E |
コマンド処理中にRPC障害が発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA19700-E |
内部関数処理中に障害が発生しました |
メッセージログファイル |
KFCA19701-W |
共用メモリが不足しているため,MCF稼働統計情報の取得ができません |
メッセージログファイル |
KFCA19702-I |
MCF稼働統計情報のファイル出力を開始しました |
メッセージログファイル |
KFCA19703-I |
MCF稼働統計情報のファイル出力を終了しました |
メッセージログファイル |
KFCA19704-W |
MCF稼働統計情報の取得を開始していません |
標準エラー出力 |
KFCA19705-W |
MCF稼働統計情報の出力を開始していません |
標準エラー出力 |
KFCA19706-I |
ファイルサイズを超えたためMCF稼働統計情報のファイル出力を終了します |
メッセージログファイル |
KFCA19707-E |
MCF稼働統計情報のファイル出力処理中に障害が発生しました |
メッセージログファイル |
KFCA19708-W |
MCF稼働統計情報のファイル出力を開始しているため,コマンドは受け付けられません |
標準エラー出力 |
KFCA19709-W |
指定されたファイルはすでに存在します |
標準エラー出力 |
KFCA19710-E |
MCF稼働統計情報のファイル出力準備に失敗しました |
標準エラー出力 |
KFCA19711-E |
ファイルのオープンに失敗しました |
標準エラー出力 |
注意事項
-
出力対象が不正であっても,その統計情報が取得されていないものとして処理し,エラーメッセージは出力しません。
-
統計情報出力中のファイルを削除した場合,これ以降のOpenTP1の動作は保証しません。
-
出力時間間隔を短くした場合,MCFの稼働状況によって出力時間間隔が多少広がる場合があります。