dcjchconf
形式
dcjchconf 〔-f ファイル名〕 〔-n〕 オペランド名 オペランドの値
機能
システム定義ファイル,および運用スクリプトファイルのオペランドに値を設定します。
dcjchconfコマンドを使用してオペランドの値を設定するには,指定するファイルに,次のようにオペランド名を「@」で囲んで記述しておく必要があります。
- node_idの値を設定する場合
set node_id = @DCNODE_ID@
dcjchconfコマンドを実行すると,「@」で囲んだオペランド名は,dcjchconfコマンドで指定したオペランドの値に変換されます。
オプション
●-f ファイル名 〜〈パス名〉
オペランドの値を設定するファイルまたはディレクトリのパスを指定します。
ディレクトリを指定した場合は,指定したディレクトリ下のすべてのファイルが設定対象になります。
このオプションを省略した場合は,$DCCONFPATH下のすべてのファイルが設定の対象になります。
●-n
オペランドの値を設定したあと,改行をしません。
このオプションを省略した場合,オペランドの値を設定したあとの1行の長さが80バイトを超えるときは,80バイト目に継続符号'\'を挿入して改行します。
改行させたくない場合は,-nオプションを指定してください。
コマンド引数
●オペランド名 〜〈1〜4096文字の文字列〉
オペランド名には,先頭にDCを付けた文字列を指定します。
●オペランドの値 〜〈1〜4096文字の文字列〉
オペランドに設定する値を指定します。
出力メッセージ
メッセージID |
内容 |
出力先 |
---|---|---|
KFCA01815-E |
OSでエラーが発生しました |
標準エラー出力 |
KFCA01860-E |
dcjchconfコマンドの入力形式が正しくありません |
標準エラー出力 |
KFCA01861-E |
dcjchconfコマンドの処理に失敗しました |
標準エラー出力 |
注意事項
-
dcjchconfコマンドは,-fオプションで指定したファイルの格納されているディレクトリ下(または-fオプションで指定したディレクトリ下)に.dcjchconfという名称のディレクトリを作成し,設定前のファイルをバックアップ用に退避します。オペランドの設定に失敗した場合は,.dcjchconfディレクトリのバックアップファイルから回復してください。
-
dcjchconfコマンドは,-fオプションで指定したファイルの格納されているディレクトリ下(または-fオプションで指定したディレクトリ下)に.dcjchconf.tmpという名称のテンポラリファイルを作成します。コマンドが実行途中で失敗した場合は,テンポラリファイルが残ることがあります。
-
指定したオペランド名が設定の対象となるファイルにない場合も,dcjchconfコマンドは正常終了します。
使用例
-
$DCCONFPATH/betranrcファイルの「node_id」に「smpl」を設定する場合
dcjchconf -f $DCCONFPATH/betranrc DCNODE_ID smpl
- dcjchconfコマンド実行前の$DCCONFPATH/betranrc
-
set node_id = @DCNODE_ID@
- dcjchconfコマンド実行後の$DCCONFPATH/betranrc
-
set node_id = smpl
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$DCCONFPATH/betranrcファイルの「all_node」に「hostA」および「hostB」を指定する場合で,指定するオペランドの値に引用符(")が含まれるとき
dcjchconf -f $DCCONFPATH/betranrc DCALL_NODE '"hostA","hostB"'
- dcjchconfコマンド実行前の$DCCONFPATH/betranrc
-
set all_node = @DCALL_NODE@
- dcjchconfコマンド実行後の$DCCONFPATH/betranrc
-
set all_node = "hostA","hostB"
指定するオペランドの値に引用符(")を使用する場合は,アポストロフィ(')で囲みます。また,指定するオペランドの値に空白を含める場合は,引用符(")またはアポストロフィ(')で囲みます。
ご使用のOSがWindowsの場合,指定するオペランドの値に引用符(")を使用する場合は,引用符(")を「\"」と記述します。また,指定するオペランドの値に空白を含める場合は,引用符(")で囲みます。