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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


3.9.2 メッセージ格納バッファプール

OpenTP1はクライアントからのサービス要求を,いったんメッセージ格納バッファプールに蓄積して処理しています。このメッセージ格納バッファプールは,ユーザサーバ単位に共用メモリに作成されるので,サービスを処理するユーザサーバの数が増えるとシステムのリソースを圧迫する場合があります。

スケジュールサービス定義のscdbufgrpオペランドを指定した場合,メッセージ格納バッファプールを共用できます。一つのメッセージ格納バッファプールを複数のユーザサーバで共有するので,共用メモリの使用量を削減できます。一つのメッセージ格納バッファプールを共用する複数のユーザサーバをスケジュールバッファグループと呼びます。

スケジュールバッファグループが共用しているメッセージ格納バッファプールの状態を表示するには,scdlsコマンドに-bオプションを指定します。次の内容が表示されます。

これらの情報はスケジュールバッファグループごとに表示されます。また,共用しているユーザサーバの情報として,次に示す情報がユーザサーバ単位に表示されます。

OpenTP1起動時に,スケジュールサービス定義で指定しただけの共用メモリを確保できないときはシステムダウンします。この場合は,メモリの値を見積もり直してください。