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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


3.2.2 スケジュールの閉塞,および再開始

ユーザサーバに障害が発生したり,実行形式ファイルの入れ替えなどでユーザサーバのスケジュールを停止したいときには,scdholdコマンドでスケジュールを閉塞します。ユーザサービス定義でservice_hold=Yと指定しておくと,サービス単位にスケジュールを閉塞できます。ただし,MHP,およびシステムサービスに対するスケジュールの閉塞はできません。MHPのスケジュールは,mcftdctsgコマンド(サービスグループ単位),mcftdctsvコマンド(サービス単位)またはmcfadctapコマンド(アプリケーション単位)で閉塞してください。

SPPのスケジュールを閉塞すると,それ以降に発生したサービス要求,およびスケジュールキュー上のサービス要求はエラーリターンされます。ただし,-pオプション指定のscdholdコマンドを実行すると,スケジュールキュー上のサービス要求はスケジュールを再開始するまで保持されます。また,スケジュール閉塞以降に発生したサービス要求も受け付けられます。MHPのスケジュールについては,マニュアル「OpenTP1 解説」の「MHPのスケジュール」の説明を参照してください。

scdholdコマンドで閉塞したスケジュールは,scdrlesコマンドで再開始できます。

再開始時に,スケジュールの閉塞状態を引き継げます。そのためには,ユーザサービス定義で次の指定をしてください。

なお,ユーザサービス定義の指定によってもスケジュールは閉塞します。スケジュールを閉塞する指定と条件を次に示します。この条件はサービス開始前のMHPも該当します。サービス開始後のMHPの動作はアプリケーション属性定義(mcfaalcap定義コマンド)の指定に従います。