障害時に取得する情報を次の表に示します。
表10-2 障害時に取得する情報
取得情報 | 出力情報 | 参照方法 | 注意事項 |
---|---|---|---|
メッセージログファイル ($DCDIR/spool/dclog1,dclog2) | OpenTP1,またはUAPが出力するメッセージ | logcatコマンドを実行してください。 | 古いメッセージログファイルを残しておきたい場合は,メッセージログファイルの交替で内容が失われる前にコピーしてください。 |
コンソールメッセージ | OpenTP1が出力するシステム情報 | コンソールを見てください。 | プリンタ出力,集中コンソールへの出力はOSの機能です。 |
コマンド実行時の標準出力,標準エラー出力 | OpenTP1の運用コマンドの出力情報,およびエラーメッセージ | 運用コマンドを入力した画面で見てください。 | ファイルに残したい場合は,必要に応じてリダイレクトしてください。 |
コアファイル (./core) | OpenTP1の関連プロセスのデータ,スタック | - | OpenTP1が起動するプロセスのコアファイルは,$DCDIR/spool/saveまたはプロセスサービス定義のprc_coresave_pathオペランドで指定したディレクトリ下にサーバ名n※1という名称で退避されます。一つのサーバについて3個までしか退避されないので,残しておきたいコアファイルは,必要に応じてコピーしてください。 |
UAPトレース | uatdumpコマンドを実行してください。 | ||
共用メモリダンプファイル (Linuxの場合$DCDIR/spool/shmdump〔1~3〕.gz, $DCDIR/spool/shmdump.XXX※2〔1~3〕.gz, その他の場合$DCDIR/spool/shmdump〔1~3〕.Z $DCDIR/spool/shmdump.XXX※2〔1~3〕.Z) | OpenTP1が共用メモリに保持するデータ | - | 古いダンプファイルを残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。 |
MCFダンプファイル ($DCDIR/spool/mcfdKAXXZZ※3) | MCFに関するデータ | - | 不要になったファイルは消去してください。 |
デッドロック,タイムアウト情報ファイル ($DCDIR/spool/ dclckinf/ファイル名※4) | 資源の待ち合わせ状態の情報 | OSのcat,またはviなどのコマンドを実行してください。 | 不要になったファイルは,lckrminfコマンドを実行するか,または,ロックサービス定義のlck_deadlock_info_remove_levelオペランドを指定して消去してください。 |
MCFトレースファイル ($DCDIR/spool/ mcftAXXZZ※5) | MCFトレース | - | 古いMCFトレースファイルを残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。 |
RPCトレースファイル ($DCDIR/spool/rpctr1,rpctr2) | UAPがRPCを使用して送受信するメッセージ | rpcdumpコマンドを実行してください。 | RPCトレースファイルには,受信メッセージが送信メッセージより先に出力されることがあります。 RPCトレースファイルの指定したファイルサイズが小さ過ぎると,ファイル内のデータがすぐに上書きされ,十分な情報を蓄えることができなくなります。 |
UAPトレース編集出力ファイル ($DCDIR/spool/save/ サーバ名n※6.uat) | UAPトレース | OSのcat,またはviなどのコマンドを実行してください。 | 一つのサーバについて3個しか作成されないので残しておきたいファイルは,必要に応じてコピーしてください。 |
OpenTP1デバッグ情報ファイル ($DCDIR/spool/save/ サーバ名n※6.deb) | OpenTP1内部情報 | - | 一つのサーバについて3個しか作成されないので残しておきたいファイルは,必要に応じてコピーしてください。 |
XARイベントトレース情報ファイル ($DCDIR/spool/dcxarinf/trace/xarevtr1,xarevtr2) | XAリソースサービス用イベントトレース | xarevtrコマンドを実行してください。 | 古いXARイベントトレースファイルを残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。 |
XAR性能検証用トレース情報ファイル ($DCDIR/spool/dcxarinf/_xr_nnn※7) | XAリソースサービス用性能検証用トレース | prfgetコマンド, prfedコマンド,またはdcalzprfコマンドを実行してください。 | 古いXAR性能検証用トレース情報ファイルを残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。 |
JNL性能検証用トレース情報ファイル ($DCDIR/spool/dcjnlinf/prfinf/_jl_nnn※7) | ジャーナルサービスのイベントトレース | prfgetコマンド, prfedコマンド,またはdcalzprfコマンドを実行してください。 | 古いJNL性能検証用トレース情報ファイルを残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。 |
LCK性能検証用トレース情報ファイル ($DCDIR/spool/dclckinf/prf/_lk_nnn※7) | ロックサービスのイベントトレース | prfgetコマンド, prfedコマンド,またはdcalzprfコマンドを実行してください。 | 古いLCK性能検証用トレース情報ファイルを残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。 |
MCF性能検証用トレース情報ファイル ($DCDIR/spool/dcmcfinf/_mc_nnn※7) | MCF用性能検証用トレース | prfgetコマンド, prfedコマンド,またはdcalzprfコマンドを実行してください。 | 古いMCF性能検証用トレース情報ファイルを残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。 |
プロセスサービスイベントトレース情報ファイル ($DCDIR/spool/dcprcinf/_pr_001,_pr_002,_pr_003) | プロセスサービスのイベントトレース | prfgetコマンド, prfedコマンド,またはdcalzprfコマンドを実行してください。 | 古いプロセスサービスイベントトレース情報ファイルを残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。 |
FILイベントトレース情報ファイル ($DCDIR/spool/dcfilinf/_fl_001,_fl_002,_fl_003) | OpenTP1ファイル用のイベントトレース | prfgetコマンド, prfedコマンド,またはdcalzprfコマンドを実行してください。 | 古いFILイベントトレース情報ファイルを残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。 |