3.2.3 スケジュールの自動閉塞

<この項の構成>
(1) 異常終了時のメッセージ
(2) サービスグループ自動閉塞後に到着したメッセージ
(3) アプリケーション閉塞とサービス閉塞のメッセージ

(1) 異常終了時のメッセージ

MHPが異常終了した場合,サービスグループのスケジュールを自動閉塞して,異常終了したMHPの受信メッセージをスケジュールキューの先頭に再スケジュールできます。ただし,全面回復時には,MHPの受信メッセージは再スケジュールされません。

アプリケーション属性定義では,次のように指定してください。

  mcfaalcap -g srvghold  = s
               recvmsg   = r
            -d holdlimit = 1

サービスグループのスケジュール自動閉塞の指定の組み合わせによって,異常終了したMHPのメッセージの扱いが異なります。次の表に異常終了時のメッセージの扱いを示します。

表3-1 異常終了時のメッセージの扱い

アプリケーション属性定義の指定メモリキューディスクキュー
サービスグループスケジュール自動閉塞指定あり
(srvghold=s)
再スケジュール指定あり
(recvmsg=r)
異常限界回数に達しているERREVT21スケジュール待ち状態2
異常限界回数に達していないERREVT2またはERREVT3ERREVT2またはERREVT3
再スケジュール指定なし
(recvmsg=e,または省略)
ERREVT2またはERREVT3ERREVT2またはERREVT3
サービスグループスケジュール自動閉塞指定なし(srvghold=m,または省略)ERREVT2またはERREVT3ERREVT2またはERREVT3
注※1
メモリキューはため込みません。
注※2
スケジュールキューの先頭にスケジュールされます。

(2) サービスグループ自動閉塞後に到着したメッセージ

サービスグループのスケジュールが自動閉塞した前後に,到着したメッセージの扱いを表3-2と表3-3に示します。

表3-2 ディスクキューのメッセージの扱い

閉塞種別タイミング
閉塞前に到着して入力キューに登録しているメッセージ閉塞後に到着したメッセージ
入力とスケジュールの閉塞スケジュール待ち状態になる。閉塞解除後にMHPを起動する。ERREVT2に対応する入力キューに登録する。
入力の閉塞MHPを起動する。ERREVT2に対応する入力キューに登録する。
スケジュールの閉塞スケジュール待ち状態になる。閉塞解除後にMHPを起動する。入力キューに登録してスケジュール待ち状態になる。

表3-3 メモリキューのメッセージの扱い

閉塞種別タイミング
閉塞前に到着して入力キューに登録しているメッセージ閉塞後に到着したメッセージ
入力とスケジュールの閉塞ERREVT2に対応する入力キューに再度登録する。ERREVT2に対応する入力キューに登録する。
入力の閉塞MHPを起動する。ERREVT2に対応する入力キューに登録する。
スケジュールの閉塞ERREVT2に対応する入力キューに再度登録する。ERREVT2に対応する入力キューに登録する。

(3) アプリケーション閉塞とサービス閉塞のメッセージ

アプリケーション閉塞やサービス閉塞をしたメッセージの扱いを表3-4と表3-5に示します。

表3-4 アプリケーション閉塞のメッセージの扱い

閉塞種別タイミング
閉塞前に到着して入力キューに登録しているメッセージ閉塞後に到着したメッセージ
入力とスケジュールの閉塞ERREVT2に対応する入力キューに再度登録する。ERREVT2に対応する入力キューに登録する。
入力の閉塞MHPを起動する。ERREVT2に対応する入力キューに登録する。
スケジュールの閉塞ERREVT2に対応する入力キューに再度登録する。ERREVT2に対応する入力キューに登録する。

表3-5 サービス閉塞のメッセージの扱い

閉塞種別タイミング
閉塞前に到着して入力キューに登録しているメッセージ閉塞後に到着したメッセージ
入力とスケジュールの閉塞ERREVT2に対応する入力キューに再度登録する。ERREVT2に対応する入力キューに登録する。
入力の閉塞MHPを起動する。ERREVT2に対応する入力キューに登録する。
スケジュールの閉塞ERREVT2に対応する入力キューに再度登録する。ERREVT2に対応する入力キューに登録する。