付録E.1 システム統計情報

システム統計情報の詳細を次の表に示します。

表E-1 システム統計情報の詳細

統計情報種別事象(取得値)詳細内容dcreport編集用ID
RPC情報RPCコール
(レスポンスタイム)
クライアント側でdc_rpc_callおよびdc_rpc_call_to内でサーバに要求を送信してからサーバから応答を受け取るまでの時間。
dc_rpc_callおよびdc_rpc_call_toが成功した場合に取得します。
同期応答型
dc_rpc_callおよびdc_rpc_call_toの要求開始から応答を受け取るまでの時間。dc_rpc_callおよびdc_rpc_call_to内でサーバへの要求送信が失敗し,サーバへの要求送信をリトライした場合,リトライした時間も含みます。
連鎖
dc_rpc_callおよびdc_rpc_call_toの要求開始から応答を受け取るまでの時間。
<発生件数>
dc_rpc_callおよびdc_rpc_call_to発行回数
1
ユーザサービス実行
(実行時間)
dc_rpc_callおよびdc_rpc_call_toで要求したサービス関数の実行開始から,サービス関数でreturnを発行するまでの時間。
dc_rpc_mainloopの中で取得します。
<発生件数>
dc_rpc_callおよびdc_rpc_call_to発行回数
2
RPCタイムアウトRPCの応答待ちの処理で発生したタイムアウトエラー。
<発生件数>
上記タイムアウトエラーの発生件数
3
RPC障害RPCの処理の内部で発生した障害。
<発生件数>
上記障害の発生件数
4
スケジュール情報スケジュール待ち
(待ち行列長)
該当するユーザサーバ(SPP)のスケジュールキューに滞留したサービス要求数。
この値が大きい場合は,ユーザサービス定義のparallel_countオペランドに指定する常駐プロセス数を大きくします。また,非常駐プロセスがある場合は,必要に応じてbalance_countオペランドの指定値を小さくして非常駐プロセスを起動しやすくします。
この値が小さい場合は,必要であればユーザサービス定義のparallel_countオペランドに指定する常駐プロセス数を小さくします。また,非常駐プロセスがある場合は,必要に応じてbalance_countオペランドの指定値を大きくして非常駐プロセスを起動しにくくします。平均値と最大値に差がある場合はparallel_countオペランドに指定する常駐プロセス数と非常駐プロセス数の比率や最大プロセス数を調整します。
<発生件数>
クライアントが該当するユーザサーバに対して行ったサービス要求(dc_rpc_call)の回数
11
スケジュール
(メッセージサイズ)
該当するユーザサーバ(SPP)が受信したサービス要求メッセージ長。
メッセージ長にはシステムが付加する制御情報(512バイト)が加算されています。
ユーザサービス定義のmessage_buflenオペランドにはメッセージサイズ(最大)の値を指定することをお勧めします。
ユーザサービス定義のmessage_store_buflenオペランドには,下記の範囲の値を指定することをお勧めします。
  メッセージサイズ(平均)×待ち行列長(最大)
    ≦  message_store_buflen  ≦
  メッセージサイズ(最大)×待ち行列長(最大)
<発生件数>
クライアントが該当するユーザサーバに対して行ったサービス要求(dc_rpc_call)の回数
12
メッセージ格納バッファプールの使用中サイズ該当するユーザサーバ(SPP)のメッセージ格納バッファプールの使用中サイズ長。ただし,メッセージ格納バッファプールを共用している場合は所属しているスケジュールバッファグループの共用メッセージ格納バッファプールの値となります。
<発生件数>
クライアントが該当するユーザサーバに対して行ったサービス要求(dc_rpc_call)の回数
13
メッセージ格納バッファプール不足によってスケジュールできなかったメッセージサイズ該当するユーザサーバ(SPP)へのサービス要求のうち,メッセージ格納バッファプール不足によって,スケジュールできなかったサービス要求メッセージ長。
<発生件数>
クライアントが該当するユーザサーバに対して行ったサービス要求(dc_rpc_call)のうち,メッセージ格納バッファプール不足でスケジュールできなかったサービス要求の回数
14
ロック情報ロック取得(待ち時間)ロック待ちが発生した時の待ち状態になってから待ち状態が解除されるまでの時間。
ここでいうロックとは,dc_lck_getと,DAM,TAM,およびMQAが発行するロックサービスの内部ロックを指します。
<発生件数>
ロック待ちの発生件数
21
ロック待ち
(待ち行列長)
ロック待ちが発生した時の待ち行列長。
<発生件数>
ロック待ちの発生件数
22
デッドロックデッドロックの発生件数。
<発生件数>
上記に同じ
23
DAM情報read(入力長)dc_dam_readを発行した単位でのDAMファイルのデータの入力長。
<発生件数>
dc_dam_read発行回数
31
readエラーdc_dam_readの中でOSとのインタフェース部分で発生した障害。API引数不正などのエラーは発生件数としてカウントされません。
<発生件数>
上記の障害発生件数
32
write(出力長)dc_dam_writeまたはdc_dam_rewriteを発行した単位でのDAMファイルのデータの出力長。
<発生件数>
dc_dam_write,dc_dam_rewrite発行回数
33
writeエラー実際のディスクとのI/O時に発生した出力障害。API引数不正などのエラーは発生件数としてカウントされません。
<発生件数>
上記の発生件数
34
更新バッファ使用(更新サイズ)回復用ジャーナル(FJ)のジャーナル量。DAMを使用した際のジャーナル量を計算することでジャーナルファイルの大きさ,数をチューニングします。
<発生件数>
上記ジャーナルの取得回数
35
トランザクションブランチ内最初のDAM API発行(全トランザクションブランチ数)DAMを使用するトランザクション数。この最大値はDAMを使用するトランザクションのピークに当たります。この最大値をDAMサービス定義のdam_tran_process_countに指定すると,トランザクション用メモリ(TP1/Server Baseの動的共用メモリ量)が最適になります。
<発生件数>
取得しません。
36
共用メモリキャッシュブロック確保要求リソースマネジャ用共用メモリプール内に確保するDAMファイルのデータ用ブロックを確保した回数。
<発生件数>
上記の発生件数
38
共用メモリ確保
(共用メモリプール使用率)
定期的にリソースマネジャ用共用メモリプールの使用率を取得。この値を参考にリソースマネジャ用共用メモリのサイズ(DAMサービス定義のdam_cache_size)を決定することをお勧めします。ただし,この統計情報は,ディファード更新指定のDAMファイルを更新するトランザクションだけを出力します。
最大値が100%に近くなるとUAPがダウンすることが多くなるため,その時はdam_cache_sizeを大きくする必要があります。
<発生件数>
ディファード更新指定のDAMファイルを更新したトランザクション数を10で割った回数
39
プロセス情報UAP異常終了UAPプロセスの異常終了。
<発生件数>
異常終了したUAPプロセスの累積値
41
システムサーバ異常終了システムサービスプロセスの異常終了。
<発生件数>
異常終了したシステムサービスプロセスの累積値
42
プロセス生成
(全プロセス数)
一定間隔でのOpenTP1システムで起動されているシステムサービスとUAPプロセス数。
<発生件数>
取得しません。
43
TAM情報TAMファイル実更新
(書き込みバイト数)
オンライン中にTAMファイルに対して実更新したデータのバイト数(通算値)。
1回当たりの平均実更新バイト数は次の式で求めます。
  • 1回当たりの平均実更新バイト数=(今回の最大値-前回の最大値)÷発生件数
前回取得データがない場合は,次の式で求めます。
  • 1回当たりの平均実更新バイト数=(最大値-最小値)÷(発生件数-1)
<発生件数>
TAMファイルにデータを更新した回数の総和。TAMファイルに実更新を行う契機はタイマ起動,cpd,tamholdなどがあります。
51
コミット,ロールバック
(レコード参照件数)
1回のトランザクションで参照したレコード数。この値はTAMサーバコミット処理で統計出力しているため,dc_tam_readの発行有無にかかわらず発生件数はカウントされます。したがって,dc_tam_readを発行しないシステムでは発生件数だけカウントされ,最大値,最小値,および平均値は0となります。
<発生件数>
TAMに関するコミット,ロールバックの回数
55
コミット,ロールバック
(レコード更新件数)
1回のトランザクションで更新したレコード数。この値はTAMサーバコミット処理で統計出力しているため,dc_tam_writeの発行有無にかかわらず発生件数はカウントされます。したがって,dc_tam_writeを発行しないシステムでは発生件数だけカウントされ,最大値,最小値,および平均値は0となります。
<発生件数>
TAMに関するコミット,ロールバックの回数
56
トランザクション情報コミットトランザクションのコミット決着。
<発生件数>
トランザクションのコミット決着回数
61
ロールバックトランザクションのロールバック決着。
<発生件数>
トランザクションのロールバック決着回数
62
ネーム情報キャッシュヒットサービス情報キャッシュ領域に設定されたサービス情報のそのノードでの参照回数。
サービス情報キャッシュ領域とはネームサービスと異なったノードで起動されたサーバとのサービス情報を設定している領域をいい,サーバとのRPCに必要なアドレス情報をサービス情報といいます。
クライアントからサービス情報の参照が要求され,かつクライアントと同じノードのネームサービスにサービスの情報が設定されていなかった場合に設定されます。
<発生件数>
上記の情報の参照回数
71
ローカルヒットサービス情報ローカル領域に設定されたサービス情報のそのノードでの参照回数。
サービス情報ローカル領域とはネームサービスと同一のノードで起動されたサーバのサービス情報を設定している領域をいいます。サーバが起動された場合に設定されます。
<発生件数>
上記の情報の参照回数
72
lookupそのノードでのサービス情報の参照要求。
サービス情報ローカル領域,サービス情報キャッシュ領域のどちらの場合も,どの領域にもサービス情報が設定されていない場合もカウントされます。
<発生件数>
上記の参照要求回数
73
チェックポイントダンプ情報チェックポイントダンプ取得
(取得間隔)
チェックポイント契機間隔。前回のチェックポイントから今回のチェックポイントまでの時間間隔をいいます。
チェックポイントは,一定のジャーナルブロックの出力数によって発生するため,その頻度を時間で評価します。
<発生件数>
チェックポイントダンプ契機数
81
チェックポイントダンプ有効化
(取得時間)
チェックポイントダンプ取得契機発生から有効化までの時間。チェックポイントダンプ取得契機が発生し,各システムサーバで取得処理を開始してから有効化が完了するまでの時間をいいます。
<発生件数>
チェックポイントダンプ契機数
82
メッセージキュー情報readメッセージ
(入力長)
キューファイルから読み込んだメッセージ長。
<発生件数>
読み込んだメッセージ長
91
writeメッセージ
(出力長)
キューファイルに書き込んだメッセージ長。
<発生件数>
書き込んだメッセージ長
92
readエラー物理ファイルからの入力でのFILサーバでの障害(異常ケース)。
<発生件数>
上記の障害発生件数
93
writeエラー物理ファイルへの出力でのFILサーバでの障害(異常ケース)。
<発生件数>
上記の障害発生件数
94
空きバッファ待ち該当するキューファイルに要求が集中し,必要な入出力バッファが不足した回数。この値によってメッセージキューサービス定義の入出力バッファ数を見直してください。
<発生件数>
上記の発生件数
95
実readメッセージが入出力バッファにない場合の物理ファイルからの入力。この値を少なくするには,メッセージキューサービス定義の入出力バッファ数を大きくしてください。
<発生件数>
上記の入力回数
96
実write物理ファイルへの出力。
この値と上記のwriteメッセージの回数を比較すると,write要求がどれだけまとめてI/Oされたかがわかります。
I/O回数を少なくする場合は,メッセージキューサービス定義の入出力バッファ数を大きくしてください。
遅延書き込み機能使用時は,物理ファイルへの出力は「遅延書き込み(実write回数)」でカウントされるため,この件数は0にすることが理想的です。
<発生件数>
上記の出力回数
97
遅延書き込み
(実write回数)
遅延書き込み機能使用時の遅延書き込みによる物理ファイルへの出力。
<発生件数>
上記の出力回数
99
物理ファイル単位の遅延書き込み
(遅延書き込み対象となったレコード数)
メッセージキューサービス定義の入出力バッファ数
(quegrp -nオプション)チューニング用取得値。
<発生件数>
遅延書き込み対象となったレコード数
151
物理ファイル単位の遅延書き込み
(遅延書き込み対象となったメッセージの割合)
メッセージキューサービス定義の入出力バッファ数
(quegrp -nオプション)チューニング用取得値。
<発生件数>
遅延書き込み対象となったメッセージの割合
152
ジャーナル情報バッファ満杯システムでジャーナルバッファは並列ディスクアクセス数×2+1あり,この内1面がカレントバッファに当たります。
ジャーナルレコードをこのカレントバッファにバッファリングしようとした時にバッファの空きエリアが小さく,該当するバッファにバッファリングできない状態をいいます。
<発生件数>
上記事象の発生件数
102
空きバッファ待ちジャーナルバッファがすべて満杯,または出力中の場合にジャーナルレコードをすぐにはバッファリングできないで,バッファが空くのを待っている状態。
<発生件数>
上記事象の発生件数
103
ジャーナル出力
(ブロック長)
ジャーナルブロックのデータ長。
この値から単位時間に発生したジャーナル量の目安を得ることができます。
<発生件数>
ジャーナルブロックの出力回数
104
ジャーナル出力
(非バス部分データ長)
OpenTP1内部情報。
<発生件数>
上記事象の発生回数
105
入出力待ち
(待ちバッファ面数)
ジャーナル出力完了時に出力待ちをしているバッファ面数。ただし,平均値の小数点以下が切り捨てられないように,100倍した値を出力しています。
<発生件数>
ジャーナル出力完了回数
107
writeジャーナルデータだけでなく,ジャーナルスワップ時のファイル管理情報も含めたシステムの内部的な出力回数。
<発生件数>
上記の出力回数
108
writeエラージャーナルファイルへの出力時に起きた障害。
<発生件数>
上記の障害発生回数
109
スワップ(スワップ時間)ジャーナルファイルをスワップする際のオーバヘッド時間。
<発生件数>
ジャーナルファイルをスワップした回数
110
ジャーナル入力
(データ長)
ジャーナルファイルから入力したデータ長。
<発生件数>
ジャーナルファイルからデータを入力した回数
111
readジャーナルデータだけでなく,ジャーナルスワップ時のファイル管理情報も含めたシステムの内部的な入力回数。
<発生件数>
上記の入力回数
113
readエラージャーナルファイルからの入力時に起きた障害。
<発生件数>
上記の障害発生回数
114
MCF情報メモリキューへのメッセージ入力OpenTP1ノード内のメモリキューに対するメッセージ書き込み。
<発生件数>
上記のメッセージ書き込み回数
121
ディスクキューへのメッセージ入力OpenTP1ノード内のディスクキューに対するメッセージ書き込み。
<発生件数>
上記のメッセージ書き込み回数
122
メモリキューからのメッセージ出力OpenTP1ノード内のメモリキューからのメッセージ取り出し。
<発生件数>
上記のメッセージ取り出し回数
123
ディスクキューからのメッセージ出力OpenTP1ノード内のディスクキューからのメッセージ取り出し。
<発生件数>
上記のメッセージ取り出し回数
124
コネクション障害によるコネクション切断OpenTP1ノード内で発生したコネクション障害。
<発生件数>
上記障害の発生件数
125
共用メモリ管理情報静的共用メモリ使用サイズ静的共用メモリブロックの確保・解放処理後の静的共用メモリブロックの総使用サイズ。
<発生件数>
編集対象時間内に取得した統計情報ジャーナルの件数+静的共用メモリ確保・解放関数発行回数
131
静的共用メモリプール必要最大サイズ静的共用メモリブロックの使用サイズの最大値。ブロックの確保・解放処理後にそれ以前のプールサイズを更新した場合に取得します。プールサイズとは,いったん確保した共用メモリを解放したことによってプール内が虫食い状態となった場合のこの虫食い部分を含めた使用中共用メモリのサイズの合計です。
したがって,システム環境定義のstatic_shmpool_sizeに設定する値はこの値以上にしてください。
<発生件数>
静的共用メモリ使用サイズと同じ(ただし,それ以前のプールサイズを更新した場合)
132
動的共用メモリ使用サイズ動的共用メモリブロックの確保・解放処理後の動的共用メモリブロックの総使用サイズ。
<発生件数>
編集対象時間内に取得した統計情報ジャーナルの件数+動的共用メモリ確保・解放関数発行回数
133
動的共用メモリプール必要最大サイズ動的共用メモリブロックの使用サイズの最大値。
ブロックの確保・解放処理後にそれ以前のプールサイズを更新した場合に取得します。システム環境定義のdynamic_shmpool_sizeに設定する値はこの値以上にしてください。
<発生件数>
動的共用メモリ使用サイズと同じ(ただし,それ以前のプールサイズを更新した場合)
134
MQAサービス情報getメッセージ(入力長)アプリケーションがキューから読み込んだメッセージ長。
<発生件数>
下記事象の発生回数
  • APからの非検索MQGET命令で取り出しに成功
  • APからの検索MQGET命令で検索に成功
161
putメッセージ(出力長)アプリケーションおよびMQTサーバがキューに登録したメッセージ長。
<発生件数>
APおよびMQTサーバのキューへのメッセージ登録回数
162
readエラーメッセージをファイルから入力したときのI/Oエラー。
<発生件数>
上記エラーの発生回数
163
writeエラーメッセージをファイルに出力するときのI/Oエラー。
<発生件数>
上記エラーの発生回数
164
空きバッファ待ちバッファ不足発生回数。
この値がカウントされている場合は入出力バッファ数を大きくしてください。
<発生件数>
上記事象の発生回数
165
実readメッセージをファイルから読み込んだI/O。
この値がカウントされている場合は入出力バッファを大きくし,メッセージGET時,I/Oを減らしてください。
<発生件数>
上記事象の発生回数
166
実writeメッセージをファイルに書き込んだI/O。
<発生件数>
上記事象の発生回数
167
書き込み依頼時間メッセージをファイルに書き込む時の書き込み処理時間(I/O時間+MQAI/Oプロセスへの依頼処理)。
<発生件数>
メッセージのファイル書き込み依頼回数
169
1回のトリガ契機の起動メッセージ数トリガ生成時,キューにたまっていたメッセージ数。
<発生件数>
トリガメッセージ生成回数
170
メッセージ転送開始待ち時間MQPUTを発行してから,メッセージの転送を開始するまでの時間。
<発生件数>
転送メッセージ数
171
メッセージ到着待ち時間MQPUTを発行してから,メッセージの転送が完了するまでの時間。
<発生件数>
転送メッセージ数
172
ISTサービス情報入力長dc_ist_readを発行した単位でのISTテーブルのデータ入力長についての情報。
<発生件数>
dc_ist_read発行回数
191
出力長dc_ist_writeを発行した単位でのISTテーブルのデータ出力長についての情報。
<発生件数>
dc_ist_write発行回数
192
ほかのノードからの更新を受けた回数ほかのノードが行ったISTテーブルに対する更新を,自ノードに反映させるための更新メッセージを受け取った回数。
<発生件数>
上記発生件数
193
ほかのノードへ更新した回数ISTテーブルを更新してほかのノードへ更新の伝播を行った回数。
<発生件数>
上記発生件数
194
XATMIサービス情報XATMIコール
(レスポンスタイム)
XATMIインタフェースを使用したOSI TP通信で,クライアント側でサービス要求を送信してから応答を受信するまでの時間。
同期応答型
tpcallでサービス要求を送信してから応答を受信するまでの時間。
非同期応答型
tpacallでサービス要求を送信してからtpgetrplyで応答を受信するまでの時間。
非応答型
不正な値となります。
<発生件数>
tpcallまたはtpacall発行回数。ただし,サービス要求送信前にエラーリターンした場合は含みません。
211
XATMIユーザサービス実行時間XATMIインタフェースを使用したOSI TP通信で,サーバ側でサービス関数の実行開始からサービス関数でreturnを発行するまでの時間。
<発生件数>
ユーザサービス実行回数
212
XATMIサービス障害回数XATMIインタフェースを使用したOSI TP通信で発生した障害の件数。
クライアント側
トランザクション内ではサービス要求送信後,トランザクション決着まで,トランザクション外ではサービス要求送信後,サービスからの応答受信までの間に発生した障害。
障害には通信障害,サーバUAP障害,サービスからのエラー応答受信などがあります。
サーバ側
トランザクション内ではサービス要求受信後,トランザクション決着まで,トランザクション外ではサービス要求受信後,サービス関数終了までの間に発生した障害。
障害には通信障害クライアントUAP障害,クライアントからのロールバック指示受信などがあります。
<発生件数>
上記障害の発生件数
213
注※
dcreportコマンド実行時に指定する引数です。

システム統計情報の編集内容を次の表に示します。

表中の「単位」は事象の発生件数(取得値がある場合は取得値の単位)です。なお,システム統計情報の発生件数が0の場合,編集値は意味のない値になります。

表E-2 システム統計情報の編集内容

統計情報種別編集内容単位ユーザサーバ単位の編集dcreport編集用ID※1
事象(取得値)発生件数編集値
平均最大最小
RPC情報RPCコール(レスポンスタイム)マイクロ秒1
ユーザサービス実行(実行時間)マイクロ秒2
RPCタイムアウト×××件数3
RPC障害×××件数4
スケジュール情報スケジュール待ち(待ち行列長)要求数11
スケジュール(メッセージサイズ)バイト12
メッセージ格納バッファプールの使用中サイズバイト13
メッセージ格納バッファプール不足でスケジュールできなかったメッセージサイズバイト14
ロック情報ロック取得(待ち時間)ミリ秒×21
ロック待ち(待ち行列長)要求数×22
デッドロック×××件数×23
DAM情報read(入力長)バイト31
readエラー×××件数32
write(出力長)バイト33
writeエラー×××件数34
更新バッファ使用(更新サイズ)バイト35
トランザクションブランチ内最初のDAM API発行
(全トランザクションブランチ数)
×※2トランザクションブランチ数36
共用メモリキャッシュブロック確保要求×××件数38
共用メモリ確保(共用メモリプール使用率)3×39
プロセス情報UAP異常終了×××件数×41
システムサーバ異常終了×××件数×42
プロセス生成(全プロセス数)×※2プロセス数×43
TAM情報TAMファイル実更新(書き込みバイト数)バイト×51
コミット,ロールバック(レコード参照件数)件数55
コミット,ロールバック(レコード更新件数)件数56
トランザクション情報コミット×××件数61
ロールバック×××件数62
ネーム情報キャッシュヒット×××件数71
ローカルヒット×××件数72
lookup×××件数73
チェックポイントダンプ情報チェックポイントダンプ取得(取得間隔)ミリ秒×81
チェックポイントダンプ有効化(取得時間)ミリ秒×82
メッセージキュー情報readメッセージ(入力長)バイト×91
writeメッセージ(出力長)バイト×92
readエラー×××件数×93
writeエラー×××件数×94
空きバッファ待ち×××件数×95
実read×××件数×96
実write×××件数×97
遅延書き込み(実write回数)回数×99
物理ファイル単位の遅延書き込み(遅延書き込み対象となったレコード数)レコード数×151
物理ファイル単位の遅延書き込み(遅延書き込み対象となったメッセージの割合)×152
ジャーナル情報バッファ満杯×××件数102
空きバッファ待ち×××件数103
ジャーナル出力(ブロック長)バイト×104
ジャーナル出力(非バス部分データ長)4バイト×105
入出力待ち(待ちバッファ面数)面数×100×107
write×××件数×108
writeエラー×××件数×109
スワップ(スワップ時間)マイクロ秒×110
ジャーナル入力(データ長)バイト×111
read×××件数×113
readエラー×××件数×114
MCF情報メモリキューへのメッセージ入力×××件数×121
ディスクキューへのメッセージ入力×××件数×122
メモリキューからのメッセージ出力×××件数×123
ディスクキューからのメッセージ出力×××件数×124
コネクション障害によるコネクション切断×××件数×125
共用メモリ管理情報静的共用メモリ使用サイズバイト131
静的共用メモリプール必要最大サイズバイト132
動的共用メモリ使用サイズバイト133
動的共用メモリプール必要最大サイズバイト134
MQAサービス情報getメッセージ(入力長)バイト161
putメッセージ(出力長)バイト162
readエラー件数163
writeエラー件数164
空きバッファ待ち件数165
実read件数166
実write件数167
書き込み依頼時間マイクロ秒169
1回のトリガ契機の起動メッセージ数回数170
メッセージ転送開始待ち時間ミリ秒171
メッセージ到着待ち時間ミリ秒172
ISTサービス情報入力長バイト191
出力長バイト192
ほかのノードからの更新を受けた回数×××回数×193
ほかのノードへ更新した回数×××回数×194
XATMIサービス情報XATMIコールレスポンスタイムマイクロ秒211
XATMIユーザサービス実行時間マイクロ秒212
XATMIサービス障害回数×××回数213
(凡例)
○:システムジャーナルファイルに出力できます。またはユーザサーバ単位に編集できます。
×:システムジャーナルファイルに出力できません。またはユーザサーバ単位に編集できません。
-:編集出力しません。
注※1
dcreportコマンド実行時に指定する引数です。
注※2
dcreportコマンド実行時は出力されます。
注※3
この統計情報は,ディファード更新指定のDAMファイルを更新しない場合は出力されません。また,この統計情報の出力回数は10回のディファード更新処理に1回の割合です。
注※4
OpenTP1内部情報です。