dcauditsetup

名称

監査ログ機能の環境設定

形式

dcauditsetup OpenTP1ディレクトリ

機能

監査ログ機能を使用するために必要な環境を設定します。

ログサービス定義の監査ログに関連するオペランド(log_audit_xxxxオペランド)を変更する場合は,OpenTP1を停止し,定義を変更したあとにこのコマンドを実行してください。また,システム環境定義(env)のDCCONFPATHオペランドを変更した場合,変更後のDCCONFPATHに格納されたログサービス定義の設定を有効にする必要があります。この場合もこのコマンドを実行してください。

ログサービス定義のlog_audit_outオペランドを指定していない場合,またはlog_audit_outオペランドにNを指定している場合は,監査ログ機能は無効です。

このコマンドは,「引数で指定したOpenTP1ディレクトリ/conf/env」ファイルの環境変数DCCONFPATHを参照して,監査ログ機能を使用するための環境設定を行います。envが存在しない場合,または環境変数DCCONFPATHを定義していない場合,「OpenTP1ディレクトリ/conf」をDCCONFPATHの環境変数値として環境設定を行います。

このコマンドを実行したときに作成されるディレクトリおよびファイル名を次の表に示します。事前にディレクトリを準備する場合は,次の表に示す権限になるように作成してください。

表13-5 dcauditsetupコマンドの実行時に作成されるファイルとディレクトリ

ファイルおよびディレクトリユーザIDグループIDアクセス権内容
$DCDIR/auditlogOpenTP1管理者のユーザIDOpenTP1管理者のグループID0777監査ログファイルを格納するディレクトリ
$DCDIR/auditlog/audit.logOpenTP1管理者のユーザIDOpenTP1管理者のグループID0666監査ログファイル
注※
ログサービス定義のlog_audit_pathオペランドの指定を省略した場合のディレクトリです。log_audit_pathオペランドを指定した場合,指定したディレクトリが作成され,作成されたディレクトリ下にファイルが作成されます。

ログサービス定義の詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

このコマンドの実行時に,監査ログの出力先ディレクトリおよび監査ログファイルがすでに存在する場合,次の表に示す実行結果になります。

表13-6 監査ログの出力先ディレクトリがすでに存在する場合のdcauditsetupコマンドの実行結果

ディレクトリのユーザIDディレクトリのグループIDディレクトリのアクセス権コマンドの実行結果
OpenTP1管理者のユーザIDOpenTP1管理者のグループID0777成功
0777以外エラー
OpenTP1管理者のユーザID他グループ0777エラー
0777以外
他ユーザOpenTP1管理者のグループID0777エラー
0777以外
他ユーザ他グループ0777エラー
0777以外

表13-7 監査ログファイルがすでに存在する場合のdcauditsetupコマンドの実行結果

監査ログファイルのユーザID監査ログファイルのグループID監査ログファイルのアクセス権コマンドの実行結果
OpenTP1管理者のユーザIDOpenTP1管理者のグループID0666成功
0666以外エラー
OpenTP1管理者のユーザID他グループ0666成功
0666以外エラー
他ユーザOpenTP1管理者のグループID0666成功
0666以外エラー
他ユーザ他グループ0666成功
0666以外エラー

コマンド引数

●OpenTP1ディレクトリ  ~〈パス名〉

OpenTP1ディレクトリを50文字以内で指定します。

出力メッセージ

メッセージID内容出力先
KFCA33500-Iヘルプメッセージ標準エラー出力
KFCA33501-Eコマンド実行中にエラーが発生しました標準エラー出力
KFCA33502-Iログサービス定義を解析しました標準出力
KFCA33503-I監査ログ機能を有効・無効にしました標準出力

注意事項

このコマンドは,スーパユーザだけが実行できます。