付録K OpenTP1ファイルシステムの見積もり式

OpenTP1ファイルシステムとして割り当てる容量は,filmkfsコマンドの-nオプションで指定します。OpenTP1ファイルシステムの見積もり式を次に示します。

↑((T+(t×2×s)+4096+2×(↑s(64×L)↑s+↑s(12×L+28)↑s+↑s(16008)↑s))/(1024×1024))↑

(凡例)
↑↑:小数点以下を切り上げます
T:各OpenTP1ファイルの容量の合計値
t:Tのファイル数
s:filmkfsコマンドの-sオプションで指定する値(UNIXファイルの場合は512)
↑s↑s:filmkfsコマンドの-sオプションで指定する値(UNIXファイルの場合は512)の整数倍に切り上げた値
L:filmkfsコマンドの-lオプションで指定する値

OpenTP1ファイルの容量は,次の表に示す各OpenTP1ファイルの算出式の合計値です。

算出式には,OpenTP1ファイルの作成時に付加される管理情報(2セクタ長分の領域)が含まれていません。したがって,実際に作成されたときのファイル容量は算出結果に2セクタ長分を加えた値になります。

表K-1 OpenTP1ファイル容量の算出式

OpenTP1ファイル名OpenTP1ファイル容量の算出式
(単位:バイト)
ステータスファイルstsinitの-sオプションで指定した値×stsinitの-cオプションで指定した値
  • システムジャーナルファイル
  • チェックポイントダンプファイル
  • アーカイブジャーナルファイル
  • トランザクションリカバリファイル
  • サーバリカバリジャーナルファイル
jnlinitコマンドの-nオプションで指定した値×4096+12288
ノードリストファイル94208(バイト)
DAMファイル(damloadコマンドで指定したブロック数+1)×(damloadコマンドで指定したブロック長+8)
TAMファイル
ツリー形式の場合
S+↑s((↑w(152+L)↑w)×M)↑s+↑s((R+5)×M)↑s
ハッシュ形式の場合
S+↑s((↑w(152+L)↑w)×(T+M-1))↑s+↑s((R+5)×(T+M-1))↑s
メッセージキューファイルqueinitコマンドの-sオプションで指定した値×queinitコマンドの-nオプションで指定した値
XARファイルxarinitコマンドの-nオプションで指定した値×xarinitコマンドの-sオプションで指定した値(xarinitコマンドの-sオプションの指定を省略した場合は,OpenTP1ファイルシステムのセクタ長)
MQAファイルキューファイル容量の見積もり方法については,マニュアル「TP1/Message Queue 使用の手引」を参照してください。
ISAMファイルファイル容量の求め方については,マニュアル「索引順編成ファイル管理 ISAM」を参照してください。
(凡例)
S:OpenTP1ファイルシステムのセクタ長(UNIXファイルの場合512)
↑s↑s:Sの整数倍に切り上げた値
↑w↑w:4の整数倍に切り上げた値
L:tamcreコマンドの-lオプションで指定した値
M:tamcreコマンドの-mオプションで指定した値
R:tamcreコマンドの-rオプションで指定した値
T:M×U/100の計算結果を整数値に切り下げた値(ただし,1未満となる場合はM=1)
U:tamcreコマンドの-uオプションで指定した値