dcrasget

名称

保守資料の取得

形式

dcrasget 〔-c〕 〔-g〕 〔-l〕 取得先ディレクトリ

機能

OpenTP1のトラブルシュートに必要な保守資料を,指定されたディレクトリに取得します。

このコマンドはOpenTP1管理者の権限を持つユーザが,OpenTP1を操作している環境で実行してください。OpenTP1の動作に必要な環境変数を適切に設定しているかどうかを確認してください。

このコマンドを入力すると,保守資料を取得する前に取得対象ディレクトリの情報を表示して,処理を続行するかどうかの問い合わせをします。

取得先ディレクトリには,資料を取得するための十分な空き領域が必要になります。このコマンドでは取得対象ディレクトリの情報を中心とした資料を取得します。また,取得先ディレクトリは,資料取得のための一時作業領域としても使用します。一時作業領域として,取得対象ディレクトリの容量の二倍以上の空き容量が必要になります。このコマンドを実行する前に取得対象ディレクトリの容量を確認し,十分な空き容量のあるディレクトリを取得先ディレクトリに指定してください

注※
$DCDIR/spoolディレクトリ,および$DCDIR/tmpディレクトリ(prc_current_work_pathオペランド,およびprc_coresave_pathオペランドを指定している場合は,指定したディレクトリを含む)

このコマンドは,シェルスクリプトなどの実行可能ファイル($DCCONFPATH/usrrasget)が存在する場合は,コマンド実行時にこのファイルも実行します。dcrasgetコマンドの実行と同期して実行したい処理がある場合は,このファイルを作成してください。

オプション

●-c

保守資料取得先のファイルを,資料取得後に圧縮します。

●-g

保守資料を取得する前に取得対象ディレクトリの情報を表示して処理を続行するかどうかの問い合わせをしないで処理を実行します。

●-l

$DCDIR/spoolなどの容量の大きい情報は取得しないで,コマンド実行結果などによって得られる情報だけを取得します。

コマンド引数

●取得先ディレクトリ ~<パス名>

保守資料取得先ディレクトリをフルパスで指定します。

このコマンドはOpenTP1管理者の権限を持つユーザが実行するため,ファイルやディレクトリをコマンド実行者が作成できるように,指定するディレクトリに適切なアクセス権限を設定しておいてください。

指定されたディレクトリに,次に示す名称の資料ファイルが生成されます。

dcrasget.HOSTNAME.mmddHHMMSS.AAA.tar[.BB]

HOSTNAME:標準ホスト名
mmddHHMMSS:月日時分秒
AAA:取得される情報単位
SAV:$DCDIR/spool/save,およびprc_coresave_pathオペランドで指定したディレクトリ下の情報
SPL:$DCDIR/spoolディレクトリ下の情報(saveを除く)
TMP:$DCDIR/tmp,およびprc_current_work_pathオペランドで指定したディレクトリ下の情報
CNF:$DCDIR/confディレクトリなど定義関係の情報
INF:情報ファイルなどの情報
.BB:-cオプションが指定された場合に付加されます。適用OSがLinuxの場合は「.gz」で,その他のOSの場合は「.Z」です。

出力メッセージ

メッセージID内容出力先
KFCA01861-Eコマンド処理中にエラーが発生しました標準エラー出力
KFCA01897-I使用方法標準出力