ここでは,アプリケーションに関する運用について説明します。
アプリケーションの状態は,mcfalsapコマンドで表示できます。
表示内容は,アプリケーション種別,アプリケーション名,アプリケーションの状態などです。
アプリケーションは,mcfadctapコマンドで閉塞できます。mcfadctapコマンドを実行すると,オプションの指定によって入力キューの入力,入力キューのスケジュールを閉塞します。また,アプリケーション属性定義で,アプリケーションが異常終了した場合のアプリケーションの入力キューの入力,およびスケジュールの閉塞を指定(aplihold=a)またはアプリケーションのスケジュールに閉塞を指定(aplihold=s)すると,該当するアプリケーションが異常終了し,アプリケーション異常終了回数に達した場合,そのアプリケーションは閉塞されます。
入力キューの入力を閉塞した場合,入力キューにすでにあるメッセージは正常に処理されます。閉塞中にメッセージを受信すると,メッセージ廃棄通知イベント(ERREVT2)が通知されます。
入力キューのスケジュールを閉塞中にメッセージを受信した場合,メッセージ廃棄通知イベント(ERREVT2)が通知されます。
閉塞されたアプリケーションは,mcfaactapコマンドで閉塞解除できます。mcfaactapコマンドを実行すると,アプリケーションの異常終了回数は初期化され,0が設定されます。
mcfadctapコマンド,またはmcfaactapコマンドで変更した状態(入力キューの入力,および入力キューのスケジュール状態)を,全面回復時に引き継ぐことができます。MCF通信構成定義の状態引き継ぎ定義で,アプリケーション数上限値を指定しておくと,指定した値までの資源の状態を引き継ぎます。
アプリケーション異常終了回数は,アプリケーションが異常終了したときに加算されます。この回数がアプリケーション定義で指定した異常終了限界回数に達すると,アプリケーション,またはサービスが自動的に閉塞されます。アプリケーション異常終了回数を初期化(0を設定)する場合には,mcfaclcapコマンドを実行してください。なお,アプリケーション異常終了回数は,mcfaactapコマンドでアプリケーションを閉塞解除した時点でも初期化されます。
アプリケーションに関するタイマ起動要求の状態は,mcfalstapコマンドで表示できます。表示内容は,アプリケーション名やアプリケーション起動要求の受付時刻などです。
タイマ起動要求をしたアプリケーションの起動を停止するには,mcfadltapコマンドを使用します。mcfadltapコマンドを実行すると,指定されたアプリケーションに対するタイマ起動要求を削除し,アプリケーションの起動を停止します。
アプリケーションに関するタイマ起動要求の削除は,UAPからの関数の発行でも実行できます。詳細については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。
運用コマンドから直接アプリケーションプログラムを起動できます。mcfuevtコマンドを実行すると,アプリケーション属性定義(mcfaalcap)に指定したアプリケーション名(UCMDEVT)に対応するサービスを起動します。