OpenTP1配下のプロセスの標準出力,標準エラー出力は,通常ファイル/tmp/betran.log(デフォルト時)となっています。このファイルはマシン起動時に削除するなどの仕掛けがないかぎり,無制限に増加しディスクを圧迫してしまう可能性があります。これを防ぐために,/tmp/betran.logファイルを世代管理させることができます。
/tmp/betran.logファイルを世代管理させるには,次のように設定します。
- $DCDIR下でOpenTP1が起動している場合,OpenTP1を停止します。
- $ dcstop<CR>
- prcteeプロセスを停止します。
prcteeプロセスを停止する方法として,dcsetupコマンドまたはprctctrlコマンドを使用する方法があります。
- dcsetupコマンドを使用する方法
- # /BeTRAN/bin/dcsetup -d $DCDIR<CR>
- KFCA01836-R 指定したOpenTP1ディレクトリ下の実行に必要なファイルを削除するかどうか指定してください。
- [y:削除する n:削除しない]
-
- n<CR>
-
- OS(/etc/inittab)にOpenTP1が登録されている場合,OSから削除します。ただし,Red Hat Enterprise Linux Server 6以降で使用するときは,OS(/etc/initディレクトリ下のOpenTP1制御ファイル)にOpenTP1が登録されている場合,OSから削除します。
- prctctrlコマンドを使用する方法
- # /BeTRAN/bin/prctctrl -e<CR>
- $DCDIR/bin/prcoutファイルを開き,prcteeコマンドの定義(下線部分)を変更します。prcteeコマンドについては,「13. 運用コマンドの詳細」を参照してください。
- (HP-UXの例)
- 1 #!/bin/sh
- 2 #!ALL RIGHTS RESERVED,COPYRIGHT (C)1995,HITACHI,LTD.
- 3 #!LICENSED MATERIAL OF HITACHI,LTD.
- 4 #!@(#) prcout(96/12/18 14:36:42)-1.7
- 5 PATH=/bin:/usr/bin
- 6 export PATH
- 7
- 8 if [ ! -d "$1" ] ; then
- 9 echo "usage : prcout OpenTP1_directory" 1>&2
- 10 exit 1
- 11 fi
- 12 DCDIR="$1"
- 13 export DCDIR
- 14 $DCDIR/bin/prctee 0 /tmp/betran.log
- prcteeプロセスを起動します。
prcteeプロセスを停止したコマンドによって,起動方法が異なります。
- dcsetupコマンドを使用してprcteeプロセスを停止した場合
- dcsetupコマンドを使用してprcteeプロセスを起動します。
- # /BeTRAN/bin/dcsetup $DCDIR<CR>
- OS(/etc/inittab)にOpenTP1を登録します。ただし,Red Hat Enterprise Linux Server 6以降で使用するときは,OS(/etc/initディレクトリ下のOpenTP1制御ファイル)にOpenTP1を登録します。
- prctctrlコマンドでprcteeプロセスを停止した場合
- prctctrlコマンドでprcteeプロセスを起動します。
- # /BeTRAN/bin/prctctrl -s<CR>
- なお,dcresetコマンドを実行,またはOpenTP1を開始した場合でも,prcteeプロセスを起動できます。