trnlnkrm
名称
リソースマネジャの登録と削除
形式
trnlnkrm
{〔-A 追加するOpenTP1提供RM名〔,追加するOpenTP1提供RM名〕…〕
〔-D 削除するOpenTP1提供RM名〔,削除するOpenTP1提供RM名〕…〕
〔-a 追加するOpenTP1提供以外のRM名
〔,追加するOpenTP1提供以外のRM名〕…〕
-s RMスイッチ名〔,RMスイッチ名〕…
-o 'RM関連オブジェクト名〔 RM関連オブジェクト名〕…'
〔,'RM関連オブジェクト名〔 RM関連オブジェクト名〕…'〕…
〔-d 削除するOpenTP1提供以外のRM名
〔,削除するOpenTP1提供以外のRM名〕…〕
|〔-n〕}
〔-C 'コンパイルオプション名〔 コンパイルオプション名〕…'〕
〔-B 'リンケージオプション名〔 リンケージオプション名〕…'〕〔-l〕〔-f〕〔-P〕
機能
OpenTP1で使用するリソースマネジャを追加,または削除し,トランザクションサービス制御用実行形式プログラム,クライアントサービス実行形式プログラム,および標準トランザクション制御用オブジェクトファイル(dc_trn_allrm.o)を再作成します。
OpenTP1のプログラムプロダクトをインストールするとき,トランザクションサービス制御用実行形式プログラム,およびクライアントサービス実行形式プログラムには,リソースマネジャが提供するXAインタフェース用オブジェクトファイルはリンケージされていません。dcsetupコマンド実行時,インストールされているOpenTP1のプログラムプロダクトを判断し,自動的にOpenTP1提供リソースマネジャ(DAM,TAM,MCF,ISAM,およびMQA)のXAインタフェース用オブジェクトファイルをリンケージします(リソースマネジャXATMIはOpenTP1が提供するリソースマネジャですが,自動的にリンケージされません)。OpenTP1下で実行するトランザクションがそのほかのリソースマネジャをアクセスする場合は,dcsetupコマンド実行後,OpenTP1を開始する前にtrnlnkrmコマンドでOpenTP1提供以外のリソースマネジャを登録し,トランザクションサービス制御用実行形式プログラム,およびクライアントサービス実行形式プログラムを再作成する必要があります。なお,OpenTP1以外が提供するリソースマネジャを使用する場合については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。
OpenTP1は最大32個のリソースマネジャを登録できます。
トランザクションサービス制御用実行形式プログラム,およびクライアントサービス実行形式プログラムには,OpenTP1下で動作するUAPがアクセスする,すべてのリソースマネジャのXAインタフェース用オブジェクトファイルをリンケージしておく必要があります。すべてリンケージしていないと,OpenTP1にリンケージされていないリソースマネジャをアクセスするUAPを起動時,またはそのリソースマネジャが提供する関数発行時にエラーとなることがあります。
trnlnkrmコマンドは,OpenTP1がオンライン中の場合は実行できません。
また,OpenTP1が再開始待ちの場合は,trnlnkrmコマンドに-fオプションを指定してください。ただし,-fオプション指定のtrnlnkrmコマンドが正常終了したあとは,OpenTP1は再開始できません。
trnlnkrmコマンドでリソースマネジャの登録状態を変更した場合,標準トランザクション制御用オブジェクトファイルをリンケージしているUAPは,再びリンケージする必要があります。
trnlnkrmコマンドは,Cコンパイラを次に示す順序で検索します。
上記の検索順序でCコンパイラが見つからない場合には,trnlnkrmコマンドを実行するプロセスの環境変数PATHの指定値に従います。trnlnkrmコマンドを実行するプロセスの環境変数PATHの指定値を優先させたい場合は,-Pオプションを指定してください。
オプション
●-A 追加するOpenTP1提供RM名 ~〈1~31文字の英数字〉
追加するOpenTP1提供のリソースマネジャの名称を指定します。
OpenTP1提供のリソースマネジャ名を次に示します。
OpenTP1_DAM:TP1/FS/Direct Accessのリソースマネジャ名
OpenTP1_TAM:TP1/FS/Table Accessのリソースマネジャ名
OpenTP1_MCF:TP1/Message Controlのリソースマネジャ名
OpenTP1_MQA:TP1/Message Queueのリソースマネジャ名
OpenTP1_ISM:ISAM/Bのリソースマネジャ名
OpenTP1_XATMI:XATMI OSI通信機能のリソースマネジャ名
このオプションで指定したリソースマネジャに対しては,RMスイッチ名,RM関連オブジェクト名を指定する必要はありません。
複数のRM名を指定する場合は,RM名とRM名との間をコンマ(,)で区切ります。
●-D 削除するOpenTP1提供RM名 ~〈1~31文字の英数字〉
削除するOpenTP1提供のリソースマネジャの名称を指定します。
OpenTP1提供のリソースマネジャ名を次に示します。
OpenTP1_DAM:TP1/FS/Direct Accessのリソースマネジャ名
OpenTP1_TAM:TP1/FS/Table Accessのリソースマネジャ名
OpenTP1_MCF:TP1/Message Controlのリソースマネジャ名
OpenTP1_MQA:TP1/Message Queueのリソースマネジャ名
OpenTP1_ISM:ISAM/Bのリソースマネジャ名
OpenTP1_XATMI:XATMI OSI通信機能のリソースマネジャ名
このオプションで指定したリソースマネジャに対しては,RMスイッチ名,RM関連オブジェクト名を指定する必要はありません。
複数のRM名を指定する場合は,RM名とRM名との間をコンマ(,)で区切ります。
●-a 追加するOpenTP1提供以外のRM名 ~〈1~31文字の英数字〉
追加するOpenTP1提供以外のリソースマネジャの名称を指定します。OpenTP1提供のリソースマネジャを指定しないでください。
このオプションで指定したリソースマネジャに対しては,RMスイッチ名,RM関連オブジェクト名を指定する必要があります。
複数のRM名を指定する場合は,RM名とRM名との間をコンマ(,)で区切ります。
●-s RMスイッチ名
~〈先頭が英字,またはアンダスコアで始まる1~32文字の英数字〉
追加するOpenTP1提供以外のリソースマネジャのスイッチ名を指定します。
スイッチ名は,追加するリソースマネジャの仕様書を参照してください。
複数のRMスイッチ名を指定する場合は,RMスイッチ名とRMスイッチ名との間をコンマ(,)で区切ります。
RMスイッチ名とRM名は指定した順に対応します。
●-o RM関連オブジェクト名 ~〈英数字〉
追加するOpenTP1提供以外のリソースマネジャに関連のあるオブジェクトファイル(XAインタフェース用オブジェクトファイル)の名称を指定します。
一つのリソースマネジャに対して複数のRM関連オブジェクト名を指定できます。
RM関連オブジェクト名は,追加するリソースマネジャの仕様書を参照してください。
RM関連オブジェクト名にコンマ(,)を指定する必要がある場合は,コンマ(,)の前に'¥'を挿入してください。
複数のRM関連オブジェクト名を指定する場合は,RM関連オブジェクト名とRM関連オブジェクト名との間を空白で区切ります。
複数のリソースマネジャに対するRM関連オブジェクト名を指定する場合は,一つのリソースマネジャに対するRM関連オブジェクト名の集まりをアポストロフィ(’)で囲み,それぞれの集まりの間をコンマ(,)で区切ります。
RM関連オブジェクト名とRM名は指定した順に対応します。
●-d 削除するOpenTP1提供以外のRM名 ~〈1~31文字の英数字〉
削除するOpenTP1提供以外のリソースマネジャの名称を指定します。OpenTP1提供のリソースマネジャを指定しないでください。
このオプションで指定したリソースマネジャに対しては,RMスイッチ名,RM関連オブジェクト名を指定する必要はありません。
複数のRM名を指定する場合は,RM名とRM名との間をコンマ(,)で区切ります。
●-n
OpenTP1に登録しているリソースマネジャは変更しないで,トランザクションサービス制御用実行形式プログラム,およびクライアントサービス実行形式プログラムを再作成します。
●-C コンパイルオプション名 ~〈1~512文字の文字列〉
コンパイル実行時に使用するコンパイルオプションを指定します。
指定するコンパイルオプション名はアポストロフィ(’)で囲み,コンパイルオプション名にコンマ(,)を指定する必要がある場合は,コンマ(,)の前に'¥'を挿入してください。
複数のコンパイルオプション名を指定する場合は,コンパイルオプション名とコンパイルオプション名との間を空白で区切ります。
通常,このオプションを指定する必要はありません。
●-B リンケージオプション名 ~〈1~512文字の文字列〉
ライブラリリンケージ実行時に使用するリンケージオプションを指定します。
指定するリンケージオプション名はアポストロフィ(’)で囲み,リンケージオプション名にコンマ(,)を指定する必要がある場合は,コンマ(,)の前に'¥'を挿入してください。
複数のリンケージオプション名を指定する場合は,リンケージオプション名とリンケージオプション名との間を空白で区切ります。trnlnkrmコマンドでは,ccコマンドを使用してリンケージを行っています。このため,指定できるリンケージオプションは,ccコマンドで指定できるオプションとなります。
通常,このオプションを指定する必要はありません。
●-l
trnlnkrmコマンドの実行経過を標準出力に出力します。
●-f
OpenTP1の状態に関係なく,trnlnkrmコマンドを強制的に実行します。ただし,OpenTP1のトランザクションサービス制御用実行形式プログラム,およびクライアントサービス実行形式プログラムを再作成するため,OpenTP1がオンライン中の場合は,実行できません。
このオプションは,OpenTP1を正常終了以外(計画停止A,計画停止B,強制停止,異常終了)で終了したあと,使用するリソースマネジャを変更してOpenTP1を正常開始する場合にだけ指定してください。
このオプションを指定したtrnlnkrmコマンドが正常終了したあとは,OpenTP1は再開始できません。
●-P
trnlnkrmコマンドを実行するプロセスの環境変数PATHの指定値に従って,使用するCコンパイラを決定します。環境変数PATHの指定値の順番に「cc」を探して,最初に見つけた「cc」を使用します。
すべてのオプションの指定を省略すると,trnlnkrmコマンドの指定方法が標準出力に出力されます。
注意事項