ノード自動追加機能を使用するために必要な準備を説明します。
マネジャノードに必要な定義,および任意の定義は次のとおりです。
各システム定義の詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
エージェントノードに必要な定義および任意の定義は,次のとおりです。
各システム定義の詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
ノードリストはノードリストの整合性確保によって,共用メモリ上でオンライン中に更新されます。共有メモリはOpenTP1の開始ごとに初期化されるため,前回オンライン時のノードリストの情報は失われ,ノードリストが再構築されます。このため,起動直後のノードリストには自ノードの情報しかない状態になり,ノードリストの整合性が確保されるまでの間,RPCによるサービス要求先が制限されてしまいます。
ノードリストの引き継ぎ機能は,このような一時的な制限を解消するための機能です。前回起動中のノードリストの情報がファイルに書き込まれ,再起動時にその情報を基にノードリストが引き継がれ,回復します。
系切り替え構成の場合は,必ずノードリストの引き継ぎ機能をお使いください。また,マネジャノードでも,ノードリストの引き継ぎ機能を使用することをお勧めします。
ノードリスト情報を格納しておくファイルをノードリストファイルといいます。ノードリストを引き継ぐ場合は,namnlcreコマンドで事前にノードリストファイルを作成しておく必要があります。namnlcreコマンドについては,「13. 運用コマンドの詳細」の「namnlcre」を参照してください。
系切り替え構成の場合は,必ずノードリストの引き継ぎ機能をお使いください。系切り替え構成でノードリストを引き継ぐ流れを次の図に示します。
図3-30 系切り替え構成でノードリストを引き継ぐ流れ
マネジャノードが障害などで停止しても,実行系システムで使用していたノードリストがノードリストファイルに書き込まれているため,系切り替え時に待機系システムへ引き継げます。
マネジャノードでノードリストを引き継ぐ流れを次の図に示します。
図3-31 マネジャノードでノードリストを引き継ぐ流れ
マネジャノードが障害などで停止し再開始した場合も,ノードリストを引き継ぐときと,引き継がないときでは,RPCの開始までに同様の時間差があります。
エージェントノードでノードリストを引き継ぐ流れを次の図に示します。
図3-32 エージェントノードでノードリストを引き継ぐ流れ
図で示した流れについて説明します。番号は図中の番号と対応しています。
エージェントノードが障害などで停止し再開始した場合も,ノードリストを引き継ぐときと,引き継がないときでは,RPCの開始までに同様の時間差があります。