ドメインを構成するノードをOpenTP1の動作中に変更するには,namndchgコマンドまたはnamchgflコマンドを使用します。それぞれのコマンドでドメイン構成を変更する方法を次に示します。
システム共通定義のall_nodeオペランドを変更し,namndchgコマンドを実行してドメイン構成を変更します。ドメイン構成の変更手順を次に示します。
また,namndchgコマンドに-lオプションを指定すると,そのときにドメインを構成しているノード名とポート番号(all_nodeオペランドの指定内容)が表示されます。
ドメイン定義ファイルの定義でドメインの構成を変更します。namchgflコマンドを使用すると,システム共通定義を変更しなくてもドメイン構成を変更できます。namchgflコマンドを有効にするには,システム共通定義のname_domain_file_useオペランドにYを指定してください。name_domain_file_useオペランドの詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。ドメイン構成の変更手順を次に示します。
ドメイン構成の変更前後で同一ノードが指定されていた場合,そのノードについては,次の情報を変更前から引き継ぎます。
システム共通定義を変更しないでドメイン構成を変更するには,ドメイン定義ファイルが必要です。ドメイン定義ファイルには,all_nodeを指定するファイルと,all_node_exを指定するファイル,さらに優先選択ノードを指定する定義ファイルがあります。優先選択ノードの定義ファイルの指定方法は,all_nodeを指定するファイルおよびall_node_exを指定するファイルと同じです。
ファイル名称は40バイト以内の任意の名称です。それぞれのファイルを次の場所に格納してください。
これらのファイルのノード名やポート番号などに不正があった場合は,KFCA00656-E(ノード名不正),KFCA00657-E(ポート番号不正)またはKFCA00666-E(ホスト未定義)のメッセージを出力後,namchgflコマンドがエラーリターンし,ドメイン構成の変更は無効となります。
また,優先選択ノードの定義ファイルに指定したノードがall_nodeのドメイン定義ファイルに指定されていなかった場合は,KFCA00603-W(all_nodeに未定義)のメッセージを出力し,優先選択ノードの指定は無効となります。なお,同一ファイル内のほかの行で正しく定義されているノードについては,優先選択ノードの指定は有効となります。
それぞれのディレクトリ下に,複数のドメイン定義ファイルを格納した場合,同じディレクトリ下に格納されているすべてのドメイン定義ファイルを合わせて一つのドメイン(OpenTP1システム)を構成します。
次の場合,ドメイン定義ファイルは,自ノードだけのドメインとしてOpenTP1システムを構成します。優先選択ノードの定義ファイルは,ドメイン定義ファイルの指定に従います。
ドメイン定義ファイルの記述形式を次に示します。
ノード名〔,〔ポート番号〕〕〔,〕
ドメイン定義ファイルの記述例を次に示します。
0---+----1----+----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+-
10.209.117.30,11111, #コメント
10.209.117.40,33333, #コメント
(改行)※
#ZZZ※
10.209.117.50,11111
10.209.117.60,33333
10.209.117.70
10.209.117.80,
10.209.117.90,,
(空行)※
ネームサービスが使用できる共用メモリの領域は,OpenTP1起動時に定義します。共用メモリの領域のサイズはオンライン中には変更できません。そのため,OpenTP1起動時に,必要な共用メモリの領域(最大ノード数)を確保してください。最大ノード数は,システム共通定義のall_node_extend_numberオペランドまたはall_node_ex_extend_numberオペランドで指定します。これらのオペランドの詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。