10.4 通信障害

通信上の障害が発生した場合の対処方法を説明します。

<この節の構成>
(1) 通信制御装置,端末,回線障害
(2) LAN障害
(3) マルチノード機能使用時の通信障害

(1) 通信制御装置,端末,回線障害

コネクションに障害が発生した場合,出力されたエラーメッセージの理由コードに従って障害の原因を取り除いてください。その後,mcftactcnコマンドでコネクションを再び確立してください。

なお,障害発生時の対処方法の詳細は,各プロトコルのマニュアルを参照してください。

(2) LAN障害

LANの障害が発生すると,エラーメッセージが出力されて,計算機間のRPCによるプロセス間通信でクライアントUAPはエラーリターンします。

OS,およびハードウェアの障害対策に従って障害原因を取り除いたあと,OpenTP1を再開始してください。

(3) マルチノード機能使用時の通信障害

グローバルアーカイブジャーナルサービスと被アーカイブジャーナルノードのジャーナルサービスとの間で通信障害が発生した場合,エラーメッセージが出力されます。このメッセージに従って障害の原因を取り除いてください。

通信障害の間は,被アーカイブジャーナルノードのジャーナルはアーカイブされません。その結果,被アーカイブジャーナルノードのシステムジャーナルファイルのスワップ先がなくなると,被アーカイブジャーナルノードのOpenTP1は停止します。そのため,個別にアンロードしてください。

また,通信が復旧すると,個別にアンロードしていても,転送されていないジャーナルからアーカイブを再開します。個別のアンロードとスワップによって,アーカイブしなければならないジャーナルをすでに失っていた場合は,以降の該当するノードのアーカイブは中止します。そのため,通信復旧後も個別にアンロードしてください。

なお,通信障害の間にアーカイブジャーナルノード,または被アーカイブジャーナルノードを停止する場合は,必ず強制停止してください。