OpenTP1を実行するためには,OpenTP1ファイル以外に次に示すOSのファイルが必要です。
ユーザが作成するファイルを次に示します。
上記のファイルをユーザが作成するディレクトリ下に作成します。なお,ディレクトリ$DCDIR/aplibと$DCDIR/confは,OpenTP1のインストール時に作成されます。
ユーザが作成するファイルとディレクトリを次の表に示します。
表1-4 ユーザが作成するファイルとディレクトリ
ファイル | ディレクトリ | ファイル名 | ファイル種別 | |
---|---|---|---|---|
ユーザプログラムファイル | $DCDIR/aplib/※1 | 実行形式プログラム名※2 | 実行形式ファイル | |
MCF通信プロセスプログラムファイル,MCFアプリケーション起動プロセスプログラムファイル | $DCDIR/lib/servers/ | 実行形式プログラム名 | 実行形式ファイル | |
各種定義ファイル | システム環境定義 | $DCDIR/conf/ | env | テキストファイル |
システム環境定義以外の定義 | $DCCONFPATH/ | 定義ファイル名 | テキストファイル | |
システムサービス情報定義 | $DCDIR/lib/sysconf/ | システムサービス情報定義ファイル名 | テキストファイル | |
システムサービス共通情報定義※3 | $DCDIR/lib/sysconf/ | mcf | テキストファイル |
OpenTP1のインストール時に作成されるファイルを次に示します。
上記のファイルは,OpenTP1が作成するディレクトリ下に作成されます。
OpenTP1のインストール時,またはOSへの登録時に作成されるディレクトリを次に示します。
インストール時,またはOSへの登録時に作成されるファイルとディレクトリを次の表に示します。
表1-5 インストール時,またはOSへの登録時に作成されるファイルとディレクトリ
名称 | ディレクトリ | ファイル名 | |
---|---|---|---|
OpenTP1プログラムファイル | OpenTP1サーバ | $DCDIR/lib/servers/ | -※ |
コマンド | $DCDIR/bin/ | - | |
ヘッダファイル | $DCDIR/include/ | - | |
アーカイブファイル | $DCDIR/lib/ | - | |
定義解析用ファイル | $DCDIR/lib/sysconf/ | -※ | |
$DCDIR/lib/sysdef/ | - | ||
メッセージオブジェクトファイル | $DCDIR/lib/ | emsgtxt,jmsgtxt | |
ユーザプログラムファイルディレクトリ | $DCDIR/aplib/ | なし | |
各種定義ファイルディレクトリ | $DCDIR/conf/ | なし | |
システム管理情報ディレクトリ | $DCDIR/etc/ | - | |
退避コアファイルディレクトリ | $DCDIR/spool/save/ | なし | |
コマンドログディレクトリ | $DCDIR/spool/cmdlog/ | - | |
デッドロック情報ファイルディレクトリ | $DCDIR/spool/dclckinf/ | なし | |
トランザクション情報ディレクトリ | $DCDIR/spool/dctrninf/ | なし | |
ジャーナル情報ディレクトリ | $DCDIR/spool/dcjnlinf/errinf/ | なし | |
プロセスサービス情報ディレクトリ | $DCDIR/spool/dcprcinf/ | なし | |
トランザクションジャーナルディレクトリ | $DCDIR/spool/dctjlinf/ | - | |
サーバリカバリジャーナルディレクトリ | $DCDIR/spool/dcsjl/ | - | |
トランザクション制御用オブジェクト格納ディレクトリ | $DCDIR/spool/trnrmcmd/userobj/ | dc_trn_allrm.o | |
オンラインテスタ用ディレクトリ | $DCDIR/spool/uto/ | なし | |
システム内部排他制御用ディレクトリ | $DCDIR/spool/olkfifs/ | - | |
システム内部同期制御用ディレクトリ | $DCDIR/spool/olkrsfs/ | - |
次に示すファイルは,オンライン実行時にOpenTP1によって動的に作成されます。
OpenTP1実行時,通常作成されるファイルを次に示します。
なお,OpenTP1実行時には,システムサービス,およびユーザサーバのカレントワーキングディレクトリも作成されます。
OpenTP1実行時に作成されるファイルは,OpenTP1が作成するディレクトリ下に作成されます。通常作成されるファイルとディレクトリを次の表に示します。
表1-6 通常作成されるファイルとディレクトリ
名称 | ディレクトリ | ファイル名 |
---|---|---|
メッセージログファイル | $DCDIR/spool/ | dclog1,およびdclog2 |
MCFトレースファイル※1 | $DCDIR/spool/ | mcftAXXZZ※2 |
スケジュールキュー情報ファイル | $DCDIR/spool/ | scdqid1,およびscdqid2 |
RPCトレースファイル | $DCDIR/spool/ | rpctr1,およびrpctr2※3 |
トレース情報ダンプファイル | $DCDIR/spool/save/ | dcmtrdp1,およびdcmtrdp2 |
性能検証用トレース情報ファイル | $DCDIR/spool/dcprfinf/ | prf_nnn※4 |
性能検証用トレース情報ファイルのバックアップファイル | $DCDIR/spool/save/ | prf_nnn.bk1※5,およびprf_nnn.bk2※5 |
XAR性能検証用トレース情報ファイル | $DCDIR/spool/dcxarinf/ | _xr_nnn※4 |
XAR性能検証用トレース情報ファイルのバックアップファイル | $DCDIR/spool/save/ | _xr_nnn.bk1※5,および_xr_nnn.bk2※5 |
JNL性能検証用トレース情報ファイル | $DCDIR/spool/dcjnlinf/prfinf/ | _jl_nnn※4 |
JNL性能検証用トレース情報ファイルのバックアップファイル | $DCDIR/spool/save/ | _jl_nnn.bk1※5,および_jl_nnn.bk2※5 |
LCK性能検証用トレース情報ファイル | $DCDIR/spool/dclckinf/prf/ | _lk_nnn※4 |
LCK性能検証用トレース情報ファイルのバックアップファイル | $DCDIR/spool/save/ | _lk_nnn.bk1※5,および_lk_nnn.bk2※5 |
MCF性能検証用トレース情報ファイル | $DCDIR/spool/dcmcfinf/ | _mc_nnn※4 |
MCF性能検証用トレース情報ファイルのバックアップファイル | $DCDIR/spool/save/ | _mc_nnn.bk1※5,および_mc_nnn.bk2※5 |
TRNイベントトレース情報ファイル | $DCDIR/spool/dctrninf/trace/prf/ | _tr_nnn※4 |
TRNイベントトレース情報ファイルのバックアップファイル | $DCDIR/spool/save/ | _tr_nnn.bk1※5,および_tr_nnn.bk2※5 |
NAMイベントトレース情報ファイル | $DCDIR/spool/dcnaminf/ | _nm_001,_nm_002,および_nm_003 |
NAMイベントトレース情報ファイルのバックアップファイル | $DCDIR/spool/save/ | _nm_nnn.bk1※5,および_nm_nnn.bk2※5 |
プロセスサービスイベントトレース情報ファイル | $DCDIR/spool/dcprcinf/ | _pr_001,_pr_002,および_pr_003 |
プロセスサービスイベントトレース情報ファイルのバックアップファイル | $DCDIR/spool/save/ | _pr_nnn.bk1※5,および_pr_nnn.bk2※5 |
FILイベントトレース情報ファイル | $DCDIR/spool/dcfilinf/ | _fl_001,_fl_002,および_fl_003 |
FILイベントトレース情報ファイルのバックアップファイル | $DCDIR/spool/save/ | _fl_nnn.bk1※5,および_fl_nnn.bk2※5 |
RTSログファイル | $DCDIR/spool/dcrtsinf/※6 | rtslog[1~10]※6,※7 |
MCF稼働統計情報ファイル | $DCDIR/spool/※8 | mcfstc※8 |
カレントワーキングディレクトリ※9 | $DCDIR/tmp/home/サーバ名.ID※10/ | - |
UAPトレースデータファイル | $DCDIR/tmp/home/サーバ名.ID | dcuat.map |
UAPトレースデータファイルのバックアップファイル | $DCDIR/spool/save/trc/※11 | サーバ名n.uatmap※12,およびサーバ名_n.uatmap※12 |
障害時に作成されるファイルを次に示します。
OpenTP1実行時に作成されるファイルは,OpenTP1が作成するディレクトリ下に作成されます。障害時に作成されるファイルとディレクトリを次の表に示します。
表1-7 障害時に作成されるファイルとディレクトリ
名称 | ディレクトリ | ファイル名 |
---|---|---|
共用メモリダンプファイル | $DCDIR/spool/ |
|
退避コアファイル | $DCDIR/spool/save/※2 | サーバ名n※3 |
デッドロック,タイムアウト情報ファイル | $DCDIR/spool/dclckinf/ | ファイル名※4 |
MCFダンプファイル※5 | $DCDIR/spool/ | mcfdKAXXZZ※6 |
MCF共用メモリダンプファイル※5 | $DCDIR/spool/ | mcfsAXXY※7 |
未決着トランザクション情報ファイル | $DCDIR/spool/dctrninf/ | ファイル名※8 |
不正ジャーナル情報ファイル | $DCDIR/spool/dcjnlinf/errinf/ | r_n※9 |
入出力キューの内容複写ファイル | $DCDIR/spool/ | ファイル名※10 |
UAPトレース編集出力ファイル | $DCDIR/spool/save | サーバ名n※11.uat |
OpenTP1デバッグ情報ファイル | $DCDIR/spool/save | サーバ名n※11.deb |
(a),(b)に示したファイル以外に,$DCDIR/spool/と$DCDIR/tmp/の下には,OpenTP1内部処理用のファイルがあります。ユーザは勝手に変更しないようにしてください。なお,$DCDIR/tmp/下の内部処理用のファイルは,OpenTP1を開始するとすべてクリアされます。
OpenTP1は,/dev/consoleや/dev/nullを標準入出力で使用します。/dev/consoleおよび/dev/nullのパーミッションは変更しないでください。変更されたパーミッションによっては,動作を保証できなくなります。