ここでは,MCF通信サービスに関する運用について説明します。
MCF通信サービスの状態は,mcftlscomコマンドで表示できます。表示内容はMCF通信サーバ名,MCF通信サーバのプロセスID,MCF通信サービスの状態などです。
MCF通信サービスの状態は,UAPからの関数の発行でも取得できます。詳細については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。
mcftlscomコマンドに-wオプションを指定することで,MCF通信サービスの開始を待ち合わせることができます。これによって,dcstartコマンド(Windowsの場合はntbstartコマンド)がリターンした直後に,MCF通信サービスが開始したかどうかを意識しないでMCFの運用コマンドを実行できます。
以降,OSがUNIXで,運用コマンド(mcfuevt)を実行する場合を例に説明します。
MCF通信サービスの開始を待ち合わせない場合の,運用コマンド実行時の処理の流れを,次の図に示します。
図5-1 運用コマンド実行時の処理の流れ(MCF通信サービスの開始を待ち合わせない場合)
この図では,MCF通信サービスの開始処理中であるため,mcfuevtコマンドの受け付けができません。MCF通信サービスが開始したかどうかは,mcftlscomコマンドを繰り返し実行して確認する必要があります。
MCF通信サービスの開始を待ち合わせる場合の運用コマンド実行時の処理の流れを,次の図に示します。
図5-2 運用コマンド実行時の処理の流れ(MCF通信サービスの開始を待ち合わせる場合)
この図では,mcftlscomコマンドがMCF通信サービスの開始を待ってからリターンします。このため,MCF通信サービスの開始を確認しなくても,mcfuevtコマンドを実行できます。