scdrsprcコマンドを使用すると,ユーザサーバのオンラインを停止しなくてもユーザサーバプロセスを停止および再起動できます。scdrsprcコマンド実行時にサービス要求実行中のユーザサーバプロセスは,サービス要求が完了したあとに停止および再起動します。
ここでは,ロードモジュールの入れ替え手順,サービス関数の入れ替え手順,および新しいロードモジュールまたはサービス関数での起動確認について説明します。
なお,この機能は,TP1/Extension 1をインストールしていることが前提です。TP1/Extension 1をインストールしていない場合の動作は保証できません。
scdrsprcコマンドを使用すると,オンラインを停止しなくてもユーザサーバのロードモジュールを入れ替えられます。ロードモジュールの入れ替え手順を,次に示します。
サービス関数動的ローディング機能を使用している場合,オンラインを停止しなくてもユーザサーバのサービス関数を入れ替えられます。サービス関数の入れ替え手順を,次に示します。
また,UAP共用ライブラリ名だけをユーザサービス定義に指定している場合は,次の手順でもサービス関数を入れ替えられます。
新しいロードモジュールまたはサービス関数での起動を確認するには,OSのシステムコマンドで該当するユーザサーバのプロセス起動時刻を確認し,scdrsprcコマンドの実行時刻と比較してください。
なお,scdrsprcコマンドを使用してサービス関数を入れ替える場合は,ユーザサーバのサービス関数を削除または追加できません。ユーザサーバのサービス関数を削除または追加する場合は,dcsvstopコマンドを使用してユーザサーバを終了したあとに,dcsvstartコマンドを使用してユーザサーバを開始させる必要があります。
scdrsprcコマンドを使用する場合,またはdcsvstopコマンドとdcsvstartコマンドを使用する場合について,ユーザサーバのサービス関数を変更できる範囲を次の表に示します。
表3-9 ユーザサーバのサービス関数を変更できる範囲
実行方法 | サービス関数の入れ替え | サービス関数の追加 | サービス関数の削除 |
---|---|---|---|
scdrsprcコマンドを使用 | ○ | × | × |
dcsvstopコマンドとdcsvstartコマンドを使用 | ○ | ○※ | ○ |