マルチOpenTP1では,共用ライブラリの領域は,それぞれのOpenTP1のメモリに常駐されます。二つのOpenTP1システムのバージョンが同一の場合,共用ライブラリを一つにできます(HP-UX限定)。二つのOpenTP1システムが一つの共用ライブラリを参照することで,メモリの使用量を削減できます。
マルチOpenTP1で共用ライブラリを一つにする方法は,SHLIB_PATHをOpenTP1システム間で同じにします。次に手順例を示します。
d1:2:respawn:env SHLIB_PATH=/BeTRAN/lib /BeTRAN/lib/servers/prcd /BeTRAN
d2:2:respawn:env SHLIB_PATH=/BeTRAN1/lib /BeTRAN1/lib/servers/prcd /BeTRAN1
d1:2:respawn:env SHLIB_PATH=/BeTRAN/lib /BeTRAN/lib/servers/prcd /BeTRAN
d2:2:respawn:env SHLIB_PATH=/BeTRAN/lib /BeTRAN1/lib/servers/prcd /BeTRAN1
コマンド発行環境を設定している環境変数を変更します。
環境変数 | OpenTP1 A | OpenTP1 B |
---|---|---|
DCDIR | /BeTRAN | /BeTRAN1 |
DCCONFPATH | /BeTRAN/conf | /BeTRAN1/conf |
SHLIB_PATH | /BeTRAN/lib | /BeTRAN1/lib |
環境変数 | OpenTP1 A | OpenTP1 B |
---|---|---|
DCDIR | /BeTRAN | /BeTRAN1 |
DCCONFPATH | /BeTRAN/conf | /BeTRAN1/conf |
SHLIB_PATH | /BeTRAN/lib | /BeTRAN/lib |
OpenTP1システムのバージョンが異なる場合は,動作の保証はできません。また,SHLIB_PATHのディレクトリ中にライブラリがない場合は,OSの制御でプロセスが起動されません。
システム定義のputenv形式にSHLIB_PATHを定義している場合は,環境変数と同様に変更してください。