MHPが異常終了した場合,サービスグループのスケジュールを自動閉塞して,異常終了したMHPの受信メッセージをスケジュールキューの先頭に再スケジュールできます。ただし,全面回復時には,MHPの受信メッセージは再スケジュールされません。
アプリケーション属性定義では,次のように指定してください。
mcfaalcap -g srvghold = s
recvmsg = r
-d holdlimit = 1
サービスグループのスケジュール自動閉塞の指定の組み合わせによって,異常終了したMHPのメッセージの扱いが異なります。次の表に異常終了時のメッセージの扱いを示します。
表3-1 異常終了時のメッセージの扱い
アプリケーション属性定義の指定 | メモリキュー | ディスクキュー | ||
---|---|---|---|---|
サービスグループスケジュール自動閉塞指定あり (srvghold=s) | 再スケジュール指定あり (recvmsg=r) | 異常限界回数に達している | ERREVT2※1 | スケジュール待ち状態※2 |
異常限界回数に達していない | ERREVT2またはERREVT3 | ERREVT2またはERREVT3 | ||
再スケジュール指定なし (recvmsg=e,または省略) | ERREVT2またはERREVT3 | ERREVT2またはERREVT3 | ||
サービスグループスケジュール自動閉塞指定なし(srvghold=m,または省略) | ERREVT2またはERREVT3 | ERREVT2またはERREVT3 |
サービスグループのスケジュールが自動閉塞した前後に,到着したメッセージの扱いを表3-2と表3-3に示します。
表3-2 ディスクキューのメッセージの扱い
閉塞種別 | タイミング | |
---|---|---|
閉塞前に到着して入力キューに登録しているメッセージ | 閉塞後に到着したメッセージ | |
入力とスケジュールの閉塞 | スケジュール待ち状態になる。閉塞解除後にMHPを起動する。 | ERREVT2に対応する入力キューに登録する。 |
入力の閉塞 | MHPを起動する。 | ERREVT2に対応する入力キューに登録する。 |
スケジュールの閉塞 | スケジュール待ち状態になる。閉塞解除後にMHPを起動する。 | 入力キューに登録してスケジュール待ち状態になる。 |
表3-3 メモリキューのメッセージの扱い
閉塞種別 | タイミング | |
---|---|---|
閉塞前に到着して入力キューに登録しているメッセージ | 閉塞後に到着したメッセージ | |
入力とスケジュールの閉塞 | ERREVT2に対応する入力キューに再度登録する。 | ERREVT2に対応する入力キューに登録する。 |
入力の閉塞 | MHPを起動する。 | ERREVT2に対応する入力キューに登録する。 |
スケジュールの閉塞 | ERREVT2に対応する入力キューに再度登録する。 | ERREVT2に対応する入力キューに登録する。 |
アプリケーション閉塞やサービス閉塞をしたメッセージの扱いを表3-4と表3-5に示します。
表3-4 アプリケーション閉塞のメッセージの扱い
閉塞種別 | タイミング | |
---|---|---|
閉塞前に到着して入力キューに登録しているメッセージ | 閉塞後に到着したメッセージ | |
入力とスケジュールの閉塞 | ERREVT2に対応する入力キューに再度登録する。 | ERREVT2に対応する入力キューに登録する。 |
入力の閉塞 | MHPを起動する。 | ERREVT2に対応する入力キューに登録する。 |
スケジュールの閉塞 | ERREVT2に対応する入力キューに再度登録する。 | ERREVT2に対応する入力キューに登録する。 |
表3-5 サービス閉塞のメッセージの扱い
閉塞種別 | タイミング | |
---|---|---|
閉塞前に到着して入力キューに登録しているメッセージ | 閉塞後に到着したメッセージ | |
入力とスケジュールの閉塞 | ERREVT2に対応する入力キューに再度登録する。 | ERREVT2に対応する入力キューに登録する。 |
入力の閉塞 | MHPを起動する。 | ERREVT2に対応する入力キューに登録する。 |
スケジュールの閉塞 | ERREVT2に対応する入力キューに再度登録する。 | ERREVT2に対応する入力キューに登録する。 |