7.4.2 アーカイブジャーナルファイルの使い方

アーカイブジャーナルファイルには,複数のほかのノードのシステムジャーナルファイルの内容と同じものが,混在して取得されます。

要素ファイルを構成する物理ファイルのうち,一つ以上の物理ファイルがオープンされていることを要素ファイルがオープン状態,物理ファイルがまったくオープンされていないことを要素ファイルがクローズ状態といいます。

要素ファイルを構成する物理ファイルのうち,必要以上の物理ファイルがオープンされていることを要素ファイルが使用可能状態,必要以上の物理ファイルがオープンされていないことを要素ファイルが使用不可能状態といいます。

物理ファイルの必要数は,アーカイブジャーナルサービス定義の指定によって決まります。

要素ファイルの状態と物理ファイルの状態の関係を次の表に示します。

表7-6 要素ファイルの状態と物理ファイルの状態の関係

要素ファイルの状態1要素ファイルの状態2物理ファイルのオープン/クローズ状態
使用可能/使用不可能状態オープン/クローズ状態
片系運転可片系運転不可A系B系
オープンオープンオープン
×オープンオープンクローズ
×オープンクローズオープン
××クローズクローズクローズ
(凡例)
○:使用できます。
×:使用できません。

ファイルグループを構成する要素ファイルのうち,一つ以上の要素ファイルがオープンされていることをファイルグループがオープン状態,要素ファイルがまったくオープンされていないことをファイルグループがクローズ状態といいます。

また,ファイルグループを構成する要素ファイルのうち,必要以上の要素ファイルがオープンされていることをファイルグループが使用可能状態,必要以上の要素ファイルがオープンされていないことをファイルグループが使用不可能状態といいます。

要素ファイルの必要数は,アーカイブジャーナルサービス定義の指定によって決まります。

OpenTP1は,オンライン中のアーカイブジャーナルファイルのファイルグループを次に示す三つの状態で管理します。

予約以外のファイルグループは,二つ以上必要です。

OpenTP1を正常開始すると,アーカイブジャーナルサービス定義で指定したファイルグループのうち,ONLと指定したファイルグループがすべてオープンされます。オープンされたファイルグループのうち,最初に指定したファイルグループが現用となり,そのほかは待機となります。オープンできなかったファイルグループ,およびONLと指定しなかったファイルグループは,予約となります。再開始すると,前回現用だったファイルグループが引き継がれます。

ジャーナルは現用のファイルグループに出力されます。現用のファイルグループが満杯になると,アーカイブジャーナルサービス定義で現用の次に指定したファイルグループ(待機中)にスワップします。二重化した場合,どちらか一方の系が満杯になると,スワップします。システムジャーナルファイル中のすべてのファイルグループが満杯になった場合は,最初のファイルグループに戻ってジャーナルを出力します。