OpenTP1を連続運転できるようにするには,連続運転で使用するリソース量が増加し続けないようにしておく必要があります。OpenTP1では,リソースに関して,次のように制御しています。
表3-30 OpenTP1で使用するディスク量の扱い
ディレクトリ | 説 明 |
---|---|
/tmp | OpenTP1配下のプロセスの標準出力,標準エラー出力ファイル(betran.log)が格納されます。このファイルは無制限に増加する可能性があるため,マシン起動時に削除される仕掛けを作ったり,betran.logの世代管理をしたりすることをお勧めします(「3.5 標準出力ファイルに関する運用」参照)。 |
$DCDIR/bin | 増加しません。 |
$DCDIR/lib | 増加しません。 |
$DCDIR/include | 増加しません。 |
$DCDIR/etc | 増加しません。 |
$DCDIR/aplib | 増加しません。 |
$DCDIR/tmp | 各プロセスのホームディレクトリになります。プロセスがダウンした場合,ここにコアファイルができ,その後$DCDIR/spool/saveまたはプロセスサービス定義のprc_coresave_pathオペランドで指定したディレクトリに移されます。したがって,一時的に増加しますが元に戻ります。オンラインを再開始するとクリアされます。 |
$DCDIR/spool/save/*※1 | コアファイルが退避されます。コアファイルは3世代以上は作成されないため,一定容量以上にはなりません。 |
$DCDIR/spool/dclckinf/* | デッドロック情報,タイムアウト情報が格納されます。一定間隔で削除することをお勧めします。※2 |
$DCDIR/spool/dctrninf/* | トランザクションサービス定義でtrn_tran_recovery_list=Yを指定すると,未決着トランザクション情報が格納されます。※3 $DCDIR/spool/dctrninf/traceにはXAインタフェースのトレースが格納されますが,一定容量でラップアラウンドするため,一定容量以上にはなりません。 |
$DCDIR/spool/errlog/* | OpenTP1エラーログ情報が格納されます。一定容量でラップアラウンドするため,一定容量以上にはなりません。 |
$DCDIR/spool/cmdlog/* | OpenTP1のコマンドログが格納されます。一定容量でラップアラウンドするため,一定容量以上にはなりません。 |
$DCDIR/spool/dcjnlinf/* | ジャーナル不正ブロック情報が格納されます。通常ここにファイルは作成されません。 |
$DCDIR/spool/dcjnlinf/unload/* | システムジャーナルサービス定義にjnl_auto_unload=Yを指定して,jnl_auto_unload_pathオペランドの指定を省略した場合に,自動アンロード機能が生成したアンロードジャーナルファイルが格納されます。不要になったファイルは一定間隔で削除することをお勧めします。 |
$DCDIR/spool/dctjlinf/* $DCDIR/spool/dcsjl/* | ここに作成されるファイルは削除しないでください。 |
$DCDIR/spool/trnrmcmd/* | trnmkobjコマンドで作成したオブジェクトファイルが格納されます。 |
$DCDIR/spool/olkfifs/* $DCDIR/spool/olkrsfs/* | ファイルサイズは一定値であり,ファイル数も定義に比例するため,一定数以上にはなりません。 |
$DCDIR/spool/dcprfinf/* | ファイルサイズ,ファイル数が一定値であり,かつ,ラップアラウンドするため,一定容量以上にはなりません。 |
$DCDIR/spool/ | dclog1,dclog2などのトレースが格納されます。OpenTP1のトレースはラップアラウンドするので,一定容量以上にはなりません。共用メモリダンプもここに出力されます。サイズは定義に依存するため一定容量になります。 |