OpenTP1のOSへの登録と削除の方法について説明します。
OpenTP1管理者がOpenTP1のシステム定義情報を作成したあと,スーパユーザは,OpenTP1のdcsetupコマンドを使用して,OpenTP1をOSへ登録します。
dcsetupコマンドに指定したOpenTP1ホームディレクトリにOpenTP1の実行に必要なディレクトリやファイルが存在しない場合は,OSへの登録とともに,実行に必要なディレクトリの作成,ファイルのコピー,およびリソースマネジャの追加を行います。したがって,一度環境を作成したディレクトリに対してdcsetupコマンドを実行するとOSへの登録だけを行います。
マルチOpenTP1を使用しない場合,OpenTP1ホームディレクトリに/BeTRANを指定してください。これによって,初めてOpenTP1をOSへ登録するときにファイルのコピーを省略できます。/BeTRANのオーナーおよびグループは,プログラムのインストール時にrootのIDに変更されます。インストール後にdcsetupコマンドを実行する場合は,/BeTRANのオーナーとグループをOpenTP1管理者のIDに変更してください。
マルチOpenTP1を使用する場合,新たにOpenTP1用のディレクトリを作成し,ディレクトリのオーナーとグループをOpenTP1管理者のIDに変更して,dcsetupの引数に指定してください。マルチOpenTP1を使用するときは,ルートパーティションを圧迫しないようルートパーティション以外のディレクトリを指定してください。
OpenTP1をOSに登録する際には次の点に注意してください。
OpenTP1をOSから削除する場合は,OpenTP1を終了してからスーパユーザがOpenTP1のdcsetupコマンドを使用します。
OpenTP1をOSから削除するときは,OpenTP1ホームディレクトリにある環境を削除するかどうかを選択します。OpenTP1ホームディレクトリにある環境を削除する場合,OpenTP1ホームディレクトリの指定場所によって次のように処理が異なります。
なお,dcsetupコマンドを実行したときに,すでにOpenTP1がOSから削除されていても,dcsetupコマンドによってOpenTP1ホームディレクトリにある環境を削除できます。
OpenTP1ホームディレクトリにある環境を削除しなかった場合は,必要に応じて,再度dcsetupコマンドを実行することで,OpenTP1のOSへの登録だけを実行できます。OpenTP1ホームディレクトリ下の環境が変わる場合は,いったんdcsetupコマンドでOSからOpenTP1を削除したあと,再度dcsetupを実行してOpenTP1をOSに登録してください。