scdrles
名称
スケジュールの再開始
形式
scdrles {-a|-s サーバ名 〔-c サービス名〕|-ap|-s サーバ名 -p}
機能
スケジュールサービスの下で動作するサーバ,またはサービスのスケジュールを再開始します。ただし,サービスのスケジュールは,ユーザサービス定義にservice_hold=Y(サービス単位に閉塞する)と指定した場合だけ再開始できます。
なお,MHP(ユーザサービス定義でtype=MHPを指定したサーバ,またはユーザサービスデフォルト定義でtype=MHPを指定してある場合にユーザサービス定義のtypeオペランドの指定を省略したサーバ),およびシステムサービスに対するスケジュールの閉塞は解除できません。MHPに対するスケジュールの閉塞はmcftactsvコマンドで解除してください。
オプション
●-a
スケジュールサービスの下で動作するサーバのうち,MHPおよびシステムサービス以外の,閉塞されているすべてのサーバのスケジュールを閉塞解除します。
●-s サーバ名 ~〈1~8文字の識別子〉
サーバ名に指定したサーバのスケジュールが閉塞解除されます。
●-c サービス名 ~〈1~31文字の識別子〉
-sオプションで指定したサーバの,指定したサービスのスケジュールが再開始されます。
ユーザサービス定義でservice_hold=Y(サービス単位に閉塞する)と指定されていないサーバの場合は,エラーメッセージ(KFCA00890-E)が出力されます。
このオプションの指定を省略すると,-sオプションで指定したサーバのスケジュールが再開始されます。
●-ap
スケジュールサービスの下で動作するサーバのうち,-pオプション指定のscdholdコマンドで閉塞されているサーバ(MHP,およびシステムサービスは除く)のスケジュールが再開始されます。
●-s サーバ名 -p ~〈1~8文字の識別子〉
サーバ名に指定したサーバのスケジュールが再開始されます。ただし,-pオプション指定のscdholdコマンドでスケジュールが閉塞されていない場合は,コマンドエラーとなります。
出力メッセージ
メッセージID | 内容 | 出力先 |
---|---|---|
KFCA00882-I | ヘルプメッセージ | 標準出力, 標準エラー出力 |
KFCA00890-E | scdrlesコマンドの処理でエラーが発生しました | 標準エラー出力 |
KFCA00891-E | scdrlesコマンドの使用方法が正しくありません | 標準エラー出力 |
KFCA00892-E | scdrlesコマンドの実行環境が整っていません | 標準エラー出力 |
KFCA00893-E | 指定したサーバ名が正しくありません | 標準エラー出力 |
KFCA00894-E | バージョン不一致のためscdrlesコマンドが実行できません | 標準エラー出力 |
KFCA00896-E | 一括閉塞解除処理に失敗しました | 標準エラー出力 |
KFCA00897-E | 指定したサーバは閉塞されていません | 標準エラー出力 |
注意事項
scdrlesコマンドで複数のサービスグループを指定したり,scdrlesコマンドを連続して実行したりすると,プロセス起動が多発してCPU利用率が上昇します。このような場合,scdrlesコマンドを実行する間隔を空けるなど,CPU利用率の上昇に伴う弊害を回避するように運用設計してください。
次のサーバは,scdrlesコマンドの対象外です。次のサーバを-sオプションに指定した場合,KFCA00893-Eメッセージを出力してコマンドがエラーになります。