監査ログを出力するには,次に示す定義を指定します。
作成したログサービス定義は,システム環境定義($DCDIR/conf/env)の環境変数DCCONFPATHで指定したディレクトリに格納してください。システム環境定義に環境変数DCCONFPATHが指定されていない場合は,$DCDIR/confをシステム定義格納ディレクトリと仮定します。
なお,ログサービス定義の詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
ログサービス定義を作成したあと,dcauditsetupコマンドを実行すると,監査ログ機能に必要なディレクトリおよびファイルが作成されます。作成されるディレクトリおよびファイル名を次の表に示します。
表3-10 dcauditsetupコマンドの実行時に作成されるファイルとディレクトリ
ファイルおよびディレクトリ | ユーザID | グループID | アクセス権 | 内容 |
---|---|---|---|---|
$DCDIR/auditlog※ | OpenTP1管理者のユーザID | OpenTP1管理者のグループID | 0777 | 監査ログファイルを格納するディレクトリ |
$DCDIR/auditlog/audit.log※ | OpenTP1管理者のユーザID | OpenTP1管理者のグループID | 0666 | 監査ログファイル |
実行環境を作成したあとに監査ログについての定義を変更する場合,次に示す手順で行ってください。
システム環境定義のDCCONFPATHオペランドを変更した場合,変更後のDCCONFPATHに格納されたログサービス定義の設定を有効にする必要があります。この場合も同様の方法で変更を行ってください。
監査ログを取得する項目は,ログサービス定義またはユーザサービス定義のlog_audit_messageオペランドで指定します。
監査ログを取得する項目のメッセージIDと定義の対応については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
なお,ログサービス定義のlog_audit_messageオペランドの指定値を変更した場合は,dcauditsetupコマンドを実行して,定義の変更を反映させる必要があります。
監査ログは大量に取得すると性能劣化を招くため,必要な項目だけを取得するようにしてください。推奨する監査ログの取得項目を次に示します。
推奨する監査ログの取得項目について,ログサービス定義およびユーザサービス定義に指定した例を,次に示します。
set log_audit_message=33400,33401,33402,33403,33404,33419 |
set log_audit_message=34000 |
監査ログを大量に取得すると性能劣化を招きます。取得対象には,監査に必要な項目だけを選択して,指定してください。事前に性能評価を実施してから使用することをお勧めします。