分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作
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(1) コマンドログの出力形式
OpenTP1の運用コマンドを実行した場合に,コマンド実行時刻,終了時刻などの情報を$DCDIR/spool/cmdlogのcmdlog1,およびcmdlog2に出力します。cmdlog1,およびcmdlog2は,1MBを超えた時点でラップアラウンドします。
cmdlog1,およびcmdlog2はviエディタなどで参照できます。コマンドログにはコマンドの開始時刻,終了時刻が出力されるので,コマンドの実行に必要な所要時間の測定などができます。
出力する情報は次のとおりです。
> AAAA BBBB C DDDD/DD/DD EE:EE:EE.EEEEEE FFFFFFFF : GGGGGGGG : HHHHHHH
- >:コマンドログの1行の始まりを示すコマンドログレコード開始識別子です。
- AAAA:実行したコマンドのプロセスIDを半角数字で出力します。
- BBBB:コマンド実行者のユーザIDを出力します。
- C:プロセス内のメッセージ通番を出力します(実行したコマンドプロセスが出力したコマンドログ情報の通番です)。半角数字で0〜65535まで出力します。65535を超えた場合は0に戻ります。
- DDDD/DD/DD:コマンドログに出力した年月日を,YYYY/MM/DDの形式で半角数字で出力します。
- EE:EE:EE.EEEEEE:コマンドログに出力した時刻を,HH:MM:SS.mmmmmmの形式で半角数字で出力します。なお,mmmmmmはマイクロ秒を示します。
- FFFFFFFF:コマンド実行時のコマンドライン情報を出力します。OpenTP1内部で実行するコマンドが出力されることがあります。
- GGGGGGGG:次の識別情報を出力します。
start:コマンド開始時の情報を示します。
end:コマンド終了時の情報を示します。
info:コマンド実行中の保守情報を示します。
- HHHHHHH:コマンドの保守情報を出力します。
(2) コマンドログの取得方法
MCF関連の運用コマンドでは,コマンドログを取得するために環境変数を設定する必要があります。環境変数を設定する必要があるコマンドについては,表12-1を参照してください。ここでは,環境変数の設定手順について説明します。
- 手動で運用コマンドを実行する場合
OpenTP1管理者のログイン環境に次の環境変数を設定してください。
変数:DCMCFCMDLOG
値:Y
設定していない場合および「Y」以外の値を設定した場合は,コマンドログを取得しません。
- 自動で運用コマンドを実行する場合
OpenTP1のUAPからdc_adm_call_command関数を発行して運用コマンドを実行する場合は,該当のUAPのユーザサービス定義またはユーザサービスデフォルト定義に次のように設定してください。
putenv DCMCFCMDLOG Y
設定していない場合および「Y」以外の値を設定した場合は,コマンドログを取得しません。COBOLおよびDMLインタフェースを使用してコマンドを実行する場合も同様です。
MCF関連の運用コマンドのコマンドログ取得についての注意事項を次に示します。
- UAPやシェルファイルを使用して同時に大量のコマンドを実行する場合は,コマンドログ出力がボトルネックになり性能劣化が予想されます。この場合は,環境変数DCMCFCMDLOGは設定しないでください。
- 運用コマンドの実行でエラーが発生した場合,環境変数DCMCFCMDLOGの設定に関係なくコマンドログを取得することがあります。
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