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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義


4.1.2 MCFサービスと定義との関係

MCFサービスを構成するプロセスを次に示します。

MCFマネジャプロセス:

MCF通信プロセスとアプリケーション起動プロセスを管理します。

OpenTP1ノードで一つだけ起動するプロセスです。

MCF通信プロセス:

MCF通信のために必要なプロセスで,プロトコルに依存するメッセージを制御します。

プロトコルごとに1プロセス必要です。一つのプロトコルに対して複数起動することもできます。

アプリケーション起動プロセス:

次の場合に必要なプロセスです。システム構成に応じて複数起動することもできます。

  • アプリケーション起動機能を使用する場合

  • エラーイベント処理用MHPを起動する場合

  • リトライ指示のロールバック要求をする場合

MCF通信プロセスまたはアプリケーション起動プロセスのうち少なくともどちらか一つを起動する必要があります。

ネットワークコミュニケーション定義とMCFサービスのプロセスの関係を次に示します。

MCFマネジャ定義:

OpenTP1ノードに一つ作成します。

MCFマネジャ定義のオブジェクトファイル名は,システムサービス構成定義のdcsvstart -mに指定します。

MCF通信構成定義:

MCF通信プロセスおよびアプリケーション起動プロセスそれぞれで,プロセスごとに作成します。

MCF通信構成定義のオブジェクトファイル名は,MCFマネジャ定義のmcfmcname -sに指定します。

MCFアプリケーション定義:

MCF通信プロセスおよびアプリケーション起動プロセスそれぞれで,プロセスごとに作成します。

なお,MCF通信プロセス,アプリケーション起動プロセスの任意の組み合わせで共通して作成することもできます。

各プロセスで使用するMCFアプリケーション定義のオブジェクトファイル名は,それぞれのMCF通信構成定義のmcftenv -aに指定します。

各ネットワークコミュニケーション定義とその出力オブジェクトファイル名を次の表に示します。

表4‒3 各ネットワークコミュニケーション定義とその出力オブジェクトファイル名

定義名

出力オブジェクトファイル名

MCFマネジャ定義

MCFサービス名

MCF通信構成定義

MCF通信サービス名

アプリケーション起動サービス名