Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義


scdsvcdef

〈このページの構成〉

名称

サービス単位にスケジュールサービスの動作を指定

形式

〔scdsvcdef 〔-c  サービス名〕
            〔-p  同時実行可能なサービス数〕
            〔-n  キューイング可能なサービス要求数〕
            〔-l  キューイング可能なメッセージ格納バッファプール長〕〕

機能

SPPがスケジュールキューにサービス要求を登録,または取り出す場合の動作をサービス単位に指定できます。

SPPのソケット受信型サーバ,SUP,およびMHPの場合は指定する必要はありません。指定しても無視されます。

オプション

●-c サービス名

 〜〈1〜31文字の識別子〉

サービス単位での動作を指定するサービス名称を指定します。

ユーザサービス定義のserviceオペランドに指定したサービス名を指定してください。serviceオペランドに指定されていないサービス名を指定した場合は,サービス単位のスケジュール制御は行いません。

このオプションを省略した場合は,すべてのサービスに対してサービス単位での動作を指定します。なお,サービス名称を指定した定義オペランドと重複して指定された場合は,サービス名称を指定した定義オペランドが優先されます。このオプションで指定したサービス名称が重複している場合は,最後に指定された定義オペランドが優先されます。

●-p 同時実行可能なサービス数

 〜〈符号なし整数〉((1〜1024))

-cオプションで指定したサービス名に対するサービス要求について,同時実行可能なサービス数の上限値を指定します。

このオプションは,SPPの最大プロセス数(ユーザサービス定義のparallel_countオペランドまたはscdchprcコマンドで指定)よりも小さい値の場合に有効になります。このオプションを省略した場合,同時実行可能なサービス数の上限値はチェックしません。

●-n キューイング可能なサービス要求数

 〜〈符号なし整数〉((1〜65535))

-cオプションで指定したサービス名に対するサービス要求について,スケジュールキューにキューイング可能なサービス要求数を指定します。

このオプションは,SPPのメッセージ格納バッファプールにキューイング可能なサービス要求数よりも小さい値の場合に有効になります。このオプションを省略した場合,キューイング可能なサービス要求数はチェックしません。

●-l キューイング可能なメッセージ格納バッファプール長

 〜〈符号なし整数〉((512〜31457280))(単位:バイト)

-cオプションで指定したサービス名に対するサービス要求について,スケジュールキューにキューイング可能なメッセージ格納バッファプール長を指定します。

このオプションは,SPPのメッセージ格納バッファプール長(ユーザサービス定義のmessage_store_buflenオペランドまたはscdbufgrp定義コマンドで指定)よりも小さい値の場合に有効になります。このオプションを省略した場合,キューイング可能なメッセージ格納バッファプール長はチェックしません。

注意事項

-nオプションおよび-lオプションの指定値によって,スケジュールキューにサービス要求が登録できない場合には,KFCA00831-Wのエラーメッセージを出力してほかのTP1ノードへの再スケジュールを試みます。再スケジュール先が存在しない場合は,RPC発行元にDCRPCER_NO_BUFS(-304)がリターンされます。