quegrp

名称

メッセージキューファイルの指定

形式

{{quegrp -g  キューグループID   -f  物理ファイル名
      〔-n  入出力バッファ数〕〔-m  保持メッセージ数〕
      〔-w  使用容量警告率〕〔-c  警告解除使用率〕}}

機能

物理ファイルと物理ファイルに対応する環境(入出力バッファ数,保持メッセージ数など)の組をキューグループといい,キューグループごとに同一資源を使用します。キューグループに割り当てたIDをキューグループIDといいます。

MCFからの要求で,あるキューグループの物理ファイルにキューファイルを動的に追加するときにこのキューグループIDを指定します。

キューグループIDと物理ファイル名は,ほかのキューグループと重複した指定はできません。

物理ファイル名は,ほかのメッセージキューサービス定義と重複した指定はできません。

オプション

●-g キューグループID

 ~〈1~8文字の識別子〉

物理ファイルに割り当てるキューグループIDを指定します。

MCFが,どのキューグループにキューファイルを割り当てるかを識別するために使用します。

MCFマネジャ定義のmcfmqgidコマンドを定義する場合は,ここで指定するキューグループIDを指定します。

●-f 物理ファイル名

 ~〈パス名〉

物理ファイル対応に物理ファイル名を絶対パス名で指定します。ただし,環境変数は使用できません。

●-n 入出力バッファ数

 ~〈符号なし整数〉((2~1024))《128》

物理ファイル対応にバッファキャッシュ用の入出力バッファの個数を指定します。物理ファイルに複数のキューファイルを割り当てて,バッファキャッシュを行います。バッファキャッシュ用の入出力バッファは共用メモリを使用します。入出力バッファ数の指定が大きいほどディスクに対する入出力回数が少なくなります。

入出力バッファ数の計算式を次に示します。

L=↑平均メッセージ長/物理ファイルのレコード長↑×1トランザクションの平均メッセージ数×同じ物理ファイルに割り当てているキューファイルを同時にアクセスするトランザクション数
N=L+遅延書き込み時間間隔で,メッセージ有効化時遅延書き込み対象となるレコード数
M=L+↑遅延書き込み対象メッセージ長/物理ファイルのレコード長↑×保持メッセージ数×遅延書き込み対象となるメッセージの割合×物理ファイルに割り当てているキューファイル数
↑↑:小数点以下を切り上げます。
注※
統計情報で値を取得しています。
NとMのうち,どちらか小さい方の値を指定します。

●-m 保持メッセージ数

 ~〈符号なし整数〉((0~1024))《10》

メッセージ送信後,UAPのdc_mcf_resend関数を使用して,ユーザがメッセージを再送したい場合に備えてキューファイルに残しておくメッセージの数を,キューグループごとに指定します。「指定した保持メッセージ数×キューファイル数」分のメッセージが保持されます。

MCF通信サービスがキューファイルからメッセージを読み出して送信したあとに,通信障害(相手システムとの回線および相手システム内でメッセージを失う)などが発生した場合,メッセージの再送が必要になるときがあります。再送するために再読み出しできるメッセージ数は,ここで指定した保持メッセージ数の範囲内です。

送信したメッセージ数がこのオペランドの指定数を超えた場合は,古いメッセージから再読み出しおよびメッセージの再送ができなくなります。

このオプションは,キューグループを送信キューとして使用する場合にだけ指定できます。キューグループを入力キューとして使用する場合は,0を指定してください。

●-w 使用容量警告率

 ~〈符号なし整数〉((0~95))《80》(単位:%)

物理ファイルの使用容量に対して警告を出すときの警告率を物理ファイルごとに指定します。

物理ファイルの使用容量(取り出し待ちメッセージと保持メッセージの容量)が,物理ファイルの容量のある一定の割合を超えた場合に,警告メッセージを出力します。

●-c 警告解除使用率

 ~〈符号なし整数〉((0~95))《0》(単位:%)

物理ファイルの使用容量(取り出し待ちメッセージと保持メッセージの容量)に対して警告された状態を解除する使用率を,物理ファイルごとに指定します。

物理ファイルの使用率が,このオペランドに指定した値を下回った場合に,警告状態を解除します。解除後,再び使用容量警告率を超えたときは,警告メッセージを出力します。このオペランドに使用容量警告率以上の値を指定した場合,このオペランド値には使用容量警告率を仮定します。