mcfmcomn

名称

MCFマネジャ共通定義

形式

mcfmcomn  〔-n  出力通番使用論理端末数〕
           -p  MCF作業領域長
         〔-i  inc|msg〕
         〔-j  MCFマネジャプロセスのジャーナルバッファの大きさ〕
         〔-o  "〔cmdsvname=MCFオンラインコマンドサービス名〕"〕
         〔-w  "〔stats=yes|no〕"〕

機能

MCFマネジャに共通する環境を定義します。

オプション

●-n 出力通番使用論理端末数

 ~〈符号なし整数〉((0~2048))《0》

一つのMCFシステムでメッセージ出力通番を使用する論理端末の最大数を指定します。

0を指定した場合は,メッセージ出力通番を使用しません。

●-p MCF作業領域長

 ~〈符号なし整数〉((100~1945599))(単位:キロバイト)

MCFプロセス間で使用する共用メモリの大きさを指定します。静的に確保されるテーブルおよびバッファプールの共用メモリの大きさを指定してください。

ここで設定したMCF作業領域長をシステム環境定義($DCDIR/conf/env)のstatic_shmpool_sizeに加えてください。MCF作業領域長の設定値が足りないと,static_shmpool_sizeの値が十分でもメモリ不足が発生する場合があります。

MCF静的共用メモリが不足した場合,静的共用メモリ(システム環境定義のstatic_shmpool_sizeオペランドの指定値)の未使用領域から,このオプションで指定したサイズの1/2のサイズ分を自動的に追加確保します。メモリの自動確保は最大254回行います。それでもメモリが不足した場合は,ログメッセージとしてKFCA10230-Eを出力し,障害情報を出力します。

メモリの自動確保回数が254回以内であっても,静的共用メモリ不足を検出した場合は,ログメッセージとしてKFCA10240-Eを出力して,障害情報を出力します。メモリ追加確保時に,ログメッセージとしてKFCA10242-Iを出力するかどうかは,-iオプションで指定します。静的共用メモリ不足の発生を検知したい場合は,-iオプションにmsgを指定し,メッセージを出力するように指定してください。

●-i inc|msg

 ~《inc》

-pオプションで指定するMCF作業領域長の静的共用メモリが不足し,自動的に追加確保したときに,ログメッセージとしてKFCA10242-Iを出力するかどうかを指定します。

inc
静的共用メモリの追加確保時に,ログメッセージを出力しません。
msg
静的共用メモリの追加確保時に,ログメッセージとしてKFCA10242-Iを出力します。

●-j MCFマネジャプロセスのジャーナルバッファの大きさ

 ~〈符号なし整数〉((4096~4000000の4の倍数))《4096》(単位:バイト)

プロセス回復用のジャーナルデータを蓄えておく領域の大きさを指定します。

MCFマネジャプロセスが,ジャーナルサービスに対して次の要求を出すまで,この領域にジャーナルデータを蓄えておきます。

ジャーナルバッファの大きさには,CJのデータ長のうち最大値以上の値を指定してください。

CJ(メッセージキューサーバ)のデータ長
ITQ,OTQにディスクキューを使用した場合に取得します。
次に示す二つの計算式のうち,最大の値をデータ長としてください。
計算式1:
●32ビット版のとき
260+(24×m)
●64ビット版のとき
↑{260+(24×m)}/8↑×8
計算式2:
●32ビット版のとき
↑{88+(24×(↑msg/ql↑+↑960/ql↑))+qio}/4↑×4
●64ビット版のとき
↑{88+(24×(↑msg/ql↑+↑1072/ql↑))+qio}/8↑×8
(凡例)
↑↑:小数点以下を切り上げます。
m:保持メッセージ数(メッセージキューサービス定義のquegrp定義コマンドの-mオプションで指定した値),すべての論理端末,またはサービスグループのうちの構成変更準備停止時における滞留メッセージ数の最大値(構成変更準備停止を行う直前にそれぞれ-mオプションを指定したmcftlsleコマンド,またはmcftlssgコマンドを実行することで滞留メッセージの最大値を取得できます)
msg:ディスクキューを使用した受信メッセージ長または送信メッセージ長
ql:キューファイル物理レコード長
qio:メッセージキューサービス定義のque_io_maxrecsizeオペランドの指定値

ユーザが指定した値によって,MCFは次の処理をします。

  1. 指定した値がMCFで定めた下限値より小さい場合,その値をMCFで定めた下限値に補正します。
  2. 指定した値がMCFで定めた上限値より大きい場合,その値をMCFで定めた上限値に補正します。
  3. 指定した値が4の倍数でない場合,その値を4の倍数になるように切り上げます。

●-o cmdsvname=MCFオンラインコマンドサービス名

 ~〈1~8文字の英数字〉

MCFオンラインコマンドサービス名を指定します。

ここで指定する値は,先頭が'_mcs'で始まる8文字以内の英数字を指定します。

なお,ご使用のOSがWindowsの場合,このオプションは指定できません。

●-w

(オペランド)
stats=yes|no ~《no》
MCF稼働統計情報を取得するかどうかを指定します。
なお,ご使用のOSがWindowsの場合,このオプションは指定できません。
yes
静的共用メモリ上にMCF稼働統計情報を取得します。
取得したMCF稼働統計情報を参照するには,mcfstatsコマンドおよびmcfreportコマンドを実行します。
no
MCF稼働統計情報を取得しません。