グローバルアーカイブジャーナルサービス定義
形式
set形式
〔set jnl_arc_terminate_timeout=待ち合わせ最大時間〕
〔set max_socket_descriptors=ソケット用ファイル記述子の最大数〕
〔set jnl_arc_ipc_buff_size=TCP/IPの送受信バッファサイズ〕
〔set jnl_watch_time=グローバルアーカイブジャーナルサービスの通信応答待ち時間〕
コマンド形式
jnldfsv -a グローバルアーカイブジャーナルサービスのリソースグループ名
〔〔,グローバルアーカイブジャーナルサービスの
リソースグループ名〕…〕
機能
グローバルアーカイブジャーナルサービスを使用するための実行環境を定義します。この機能を使用するには,TP1/Multiが必要です。
説明
set形式のオペランド
●jnl_arc_terminate_timeout=待ち合わせ最大時間
~〈符号なし整数〉((0~3600))《0》(単位:秒)
アーカイブノードを終了させてから,接続しているすべての被アーカイブノードの接続を解除するまでの最大待ち時間を秒単位で指定します。指定時間内に接続が解除された場合は,アーカイブノードは終了します。指定時間を過ぎても接続している被アーカイブノードがある場合は,アーカイブノードは終了しません。
0を指定した場合は,すべての被アーカイブノードの接続が解除されるまでアーカイブノードの終了処理が続行されます。
●max_socket_descriptors=ソケット用ファイル記述子の最大数
~〈符号なし整数〉((32~2032))
OpenTP1制御下のプロセス※でのソケット用に使用するファイル記述子の最大数を指定します。
OpenTP1制御下のプロセス※は,システムサーバやユーザサーバとの間で,ソケットを使用したTCP/IP通信でプロセス間の情報交換をしています。そのため,同時に稼働するUAPプロセスの数,および通信する他ノードの数によって,このオペランドを変更する必要があります。
ソケット用ファイル記述子の最大数の算出式を,次に示します。
このオペランドの指定が小さいと,OpenTP1制御下の他プロセスとのコネクションが設定できなくなるため,プロセスがKFCA00307-Eメッセージを出力して異常終了します。
指定値の優先順位は次のとおりです(1.>2.)。
ここで指定を省略した場合,システム共通定義の値を仮定します。
●jnl_arc_ipc_buff_size=TCP/IPの送受信バッファサイズ
~〈符号なし整数〉((8192~1048576))《61440》(単位:バイト)
被アーカイブノードから転送されるジャーナルを受信するアーカイブジャーナル受信プロセスが使用するTCP/IPの送受信バッファのサイズを指定します。
高速な通信媒体を使用する場合,値を大きくすることで性能を向上できます。このオペランドの値は,各OSで指定できるTCP/IPのバッファサイズの上限値以下の値を指定してください。また,このオペランドの値は,被アーカイブノード側のジャーナルサービス定義のjnl_arc_ipc_buff_sizeオペランドの指定値と合わせてください。
●jnl_watch_time=グローバルアーカイブジャーナルサービスの通信応答待ち時間
~〈符号なし整数〉((0~65535))《180》(単位:秒)
グローバルアーカイブジャーナルサービスがRPCによってプロセス間で通信する場合の,サービス要求を送信してからサービスの応答が返るまでの待ち時間の最大値を指定します。指定時間を過ぎても応答がない場合,RPCは送受信タイムアウトとしてエラーリターンします。
0を指定した場合は,応答を受信するまで待ち続けます。この場合,OpenTP1が終了しないことがあります。
特別なチューニングが不要な場合は,このオペランドの内容を変更しないでください。
jnl_watch_timeオペランドが有効になる範囲を次に示します。
コマンド形式
次ページ以降に記述しています。