JNL性能検証用トレース定義

形式

set形式

〔set prf_file_size=JNL性能検証用トレース情報ファイルのサイズ〕
〔set prf_file_count=JNL性能検証用トレース情報ファイルの世代数〕
〔set prf_trace_backup=Y|N〕

コマンド形式

なし。

機能

JNL性能検証用トレース情報を取得する場合の実行環境を定義します。

説明

set形式のオペランド

prf_file_size=JNL性能検証用トレース情報ファイルのサイズ

 ~〈符号なし整数〉((1024~1048576))《1024》(単位:キロバイト)

JNL性能検証用トレース情報ファイルのサイズを指定します。

トレース情報は,通常ファイルに出力します。このファイルはJNL性能検証用トレース定義のprf_file_countオペランドの指定値分の世代を用意し,すべての世代を使用したらオーバラップして上書きします。このため,ある程度時間が経つと古いトレース情報がなくなります。このオペランドの指定値を大きくすることで,ファイルを上書きする時間を延長できます。

トレースファイルの1ファイルサイズの算出式を次に示します(単位:バイト)。

(凡例)
a:1トランザクション内で発生するジャーナルライト処理回数
b:1トランザクション内で発生するバッファ空き待ち回数
c:1トランザクションで取得されるジャーナルレコード数

prf_file_count=JNL性能検証用トレース情報ファイルの世代数

 ~〈符号なし整数〉((3~256))《3》

JNL性能検証用トレース情報ファイルの世代数を指定します。

このオペランドは,性能検証用トレース定義でも指定できます。指定値の優先順位は次のとおりです(1.>2.)。

  1. JNL性能検証用トレース定義
  2. 性能検証用トレース定義

prf_trace_backup=Y|N

 ~《Y》

OpenTP1の終了時にJNL性能検証用トレース情報ファイルのバックアップを取得するかどうかを指定します。

Y
JNL性能検証用トレース情報ファイルのバックアップを取得します。
N
JNL性能検証用トレース情報ファイルのバックアップを取得しません。

バックアップファイルを取得する場合,バックアップファイルは,$DCDIR/spool/save下に作成されます。

バックアップする対象ファイルを次に示します。

トレースファイル名称ファイル名バックアップファイル名※1
JNL性能検証用トレース情報ファイル_jl_nnn※2_jl_nnn.bk1,_jl_nnn.bk2
注※1
nnn:トレースファイルのファイル名に対応した値です。
注※2
nnn:JNL性能検証用トレース定義のprf_file_countオペランドで指定した値を上限とした001から始まる値です。

JNL性能検証用トレース情報ファイルの詳細については,マニュアル「OpenTP1 解説」を参照してください。

JNL性能検証用トレース情報ファイルはトラブルシュートとして有効な情報です。バックアップを取得していなかったために,障害発生時の情報が残っていなかった場合,問題解決に時間が掛かるおそれがあります。バックアップを取得しない場合は,prf_file_sizeオペランドの拡張,およびprf_file_countオペランドの拡張を検討してください。

このオペランドは,性能検証用トレース定義でも指定できます。指定値の優先順位は次のとおりです(1.>2.)。

  1. JNL性能検証用トレース定義
  2. 性能検証用トレース定義

コマンド形式

なし。

注意事項

この定義の使用は,TP1/Extension 1をインストールしていることが前提です。TP1/Extension 1をインストールしていない場合の動作は保証できませんので,ご了承ください。