OpenTP1から見た場合,MCFサービスは一つだけです。
一方,MCFサービス内では,MCFサービスは次の複数のプロセスから構成されます。
- MCFマネジャプロセス(一つ):
- 共用メモリの初期化,および1オンラインシステム内で生成されるすべてのMCF通信プロセスとアプリケーション起動プロセスの管理・運用をします。
- MCF通信プロセス(一つまたは複数またはなし※):
- プロトコルに依存するメッセージを制御します。プロトコル対応に起動します。
- アプリケーション起動プロセス(一つまたは複数またはなし※):
- プロトコルに依存しないメッセージを制御します。次の場合に起動します。
- アプリケーション起動機能を使用する場合
- エラーイベント処理用MHPを起動する場合
- リトライ指示のロールバック要求をする場合
- MCFオンラインコマンドプロセス(一つまたはなし):
- 560端末やXP端末から入力されたオンラインコマンドを処理します。オンラインコマンドを使用する場合に起動します。
- 注※
- MCFプロセスか,アプリケーション起動プロセスのどちらか一方だけの構成もできます。
各ネットワークコミュニケーション定義は,次のような対応で作成します。
- MCFマネジャ定義
- MCFマネジャプロセスに対して一つ
- MCF通信構成定義
- 一つのMCF通信プロセスに対して一つ
- 一つのアプリケーション起動プロセスに対して一つ
- MCFアプリケーション定義
- 複数のMCF通信プロセスに対して一つ
- または,一つのMCF通信プロセスに対して一つ
- 複数のアプリケーション起動プロセスに対して一つ
- または,一つのアプリケーション起動プロセスに対して一つ
MCF通信プロセスおよびアプリケーション起動プロセスを起動したい場合は,対応するMCF通信構成定義を作成しなければなりません。起動したいプロセスに対応する,MCF通信構成定義を作成してください。
なお,各ネットワークコミュニケーション定義とその出力オブジェクトファイル名を次の表に示します。
表4-3 各ネットワークコミュニケーション定義とその出力オブジェクトファイル名
定義名 | 出力オブジェクトファイル名 |
---|
MCFマネジャ定義 | MCFサービス名 |
MCF通信構成定義 | MCF通信サービス名 アプリケーション起動サービス名 |