ジャーナルサービス定義
形式
set形式
〔set jnl_tran_optimum_level=ジャーナルの出力方式に対する
最適化レベル〕
〔set jnl_arc_terminate_timeout=待ち合わせ最大時間〕
〔set max_socket_descriptors=ソケット用ファイル記述子の最大数〕
〔set jnl_arc_ipc_buff_size=TCP/IPの送受信バッファサイズ〕
〔set jnl_watch_time=ジャーナルサービスの通信応答待ち時間〕
〔set watch_time=最大応答待ち時間〕
コマンド形式
jnldfsv -r システムジャーナルサービス定義のファイル名
-c チェックポイントダンプサービス定義のファイル名
〔〔, チェックポイントダンプサービス定義のファイル名〕…〕
機能
システムジャーナルサービスとチェックポイントダンプサービスを使用するための実行環境を定義します。
なお,システム再開始時に定義の変更はできません。
説明
set形式のオペランド
●jnl_tran_optimum_level=ジャーナルの出力方式に対する最適化レベル
~〈符号なし整数〉((2~3))《2》
トランザクション実行時に,ジャーナルファイルに取得するトランザクションの回復に必要なジャーナルの出力方式に対する最適化レベルを指定します。レベル3は,業務形態に注意して指定してください。
●jnl_arc_terminate_timeout=待ち合わせ最大時間
~〈符号なし整数〉((0~3600))《0》(単位:秒)
ジャーナルサービスを終了させてから,アーカイブサービスが停止するまで,最大待ち時間を秒単位で指定します。指定時間が過ぎても使用中のアーカイブサービスがある場合は,サービスは中断されます。また,ジャーナルサービスも終了します。
0を指定した場合は,被アーカイブノードの終了処理が完了するまで,アーカイブサービスとジャーナルサービスは終了されません。
●max_socket_descriptors=ソケット用ファイル記述子の最大数
~〈符号なし整数〉((32~2032))
OpenTP1制御下のプロセス※でのソケット用に使用するファイル記述子の最大数を指定します。
OpenTP1制御下のプロセス※は,システムサーバやユーザサーバとの間で,ソケットを使用したTCP/IP通信でプロセス間の情報交換をしています。そのため,同時に稼働するUAPプロセスの数,および通信する他ノードの数によって,このオペランドを変更する必要があります。
ソケット用ファイル記述子の最大数の算出式を,次に示します。
このオペランドの指定が小さいと,OpenTP1制御下の他プロセスとのコネクションが設定できなくなるため,プロセスがKFCA00307-Eメッセージを出力して異常終了します。
指定値の優先順位は次のとおりです(1.>2.)。
ここで指定を省略した場合,システム共通定義の値を仮定します。
●jnl_arc_ipc_buff_size=TCP/IPの送受信バッファサイズ
~〈符号なし整数〉((8192~1048576))《61440》(単位:バイト)
アーカイブ機能を使用して,ジャーナルをアーカイブノードに転送するジャーナル転送プロセスが使用するTCP/IPの送受信バッファのサイズを指定します。
高速な通信媒体を使用する場合,値を大きくすることで性能が向上できます。このオペランドの値には,各OSで指定できるTCP/IPのバッファサイズの上限値以下の値を指定してください。また,このオペランドの値は,アーカイブノード側のグローバルアーカイブジャーナルサービス定義のjnl_arc_ipc_buff_sizeオペランドの指定値と合わせてください。
●jnl_watch_time=ジャーナルサービスの通信応答待ち時間
~〈符号なし整数〉((0~65535))《180》(単位:秒)
ジャーナルサービスがRPCによってプロセス間で通信する場合の,サービス要求を送信してからサービスの応答が返るまでの待ち時間の最大値を指定します。指定時間を過ぎても応答がない場合,RPCは送受信タイムアウトとしてエラーリターンします。
0を指定した場合は,応答を受信するまで待ち続けます。この場合,OpenTP1が終了しないことがあります。
特別なチューニングが不要な場合は,このオペランドの内容を変更しないでください。
jnl_watch_timeオペランドが有効になる範囲を次に示します。
●watch_time=最大応答待ち時間
~〈符号なし整数〉((0~65535))(単位:秒)
RPCによってプロセス間で通信する場合,サービス要求を送信してからサービスの応答が返るまでの待ち時間の最大値を指定します。
OpenTP1の終了処理で,このオペランドで指定した時間だけ終了処理を待ち合わせる場合があります。したがって,大きな値を指定した場合,OpenTP1の終了処理に時間が掛かる場合があります。
指定時間を過ぎても応答がない場合は,RPCは送受信タイムアウトとしてエラーリターンします。
0を指定した場合は,応答を受信するまで待ち続けます。0を指定した場合,OpenTP1が終了しない場合があります。
省略した場合は,システム共通定義のwatch_timeオペランドの値を仮定します。
このオペランドは,システム共通定義のwatch_timeオペランドのデフォルト値で使用してください。
特別なチューニングを必要とする場合以外は,このオペランドの内容を変更しないことをお勧めします。
システム共通定義のwatch_timeオペランドのデフォルト値よりも,極端に小さな値または大きな値を指定すると,OpenTP1ダウンに至る障害が発生する場合がありますので,ご注意ください。
コマンド形式
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