性能検証用トレース定義

形式

set形式

〔set prf_file_size=性能検証用トレース情報ファイルのサイズ〕
〔set prf_information_level=1|0〕
〔set prf_file_count=性能検証用トレース情報ファイルの世代数〕
〔set prf_trace_backup=Y|N〕

コマンド形式

なし。

機能

性能検証用トレース情報を取得する場合の実行環境を定義します。

説明

set形式のオペランド

prf_file_size=性能検証用トレース情報ファイルのサイズ

 ~〈符号なし整数〉((1024~1048576))《1024》(単位:キロバイト)

性能検証用トレース情報ファイルのサイズを指定します。

トレース情報は,通常ファイルに出力します。このファイルは性能検証用トレース定義のprf_file_countオペランドの指定値分の世代を用意し,すべての世代を使用したらオーバラップして上書きします。このため,ある程度時間が経つと古いトレース情報がなくなります。prf_file_sizeオペランドの指定値を大きくすることで,ファイルを上書きする時間を延長できます。

トレースファイルの1ファイルサイズの算出式を,次に示します(単位:バイト)。

1ファイルサイズ=128+(1トランザクションで必要なトレースデータ長×実行トランザクション数)

注※
1トランザクションで必要なトレースデータ長は,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照して計算してください。

prf_information_level=1|0

 ~《1》

性能検証用トレース関連のメッセージの表示レベルを指定します。

0
表示レベル0の性能検証用トレース関連のメッセージ(警告および障害メッセージ)をsyslogに出力します。
1
表示レベル1以下の性能検証用トレース関連のメッセージをsyslogに出力します。

性能検証用トレース関連のメッセージと表示レベルの関係を次に示します。

メッセージ表示レベル
KFCA26700-W0
KFCA26705-W0
KFCA26710-I1

表示レベル0のメッセージの出力を抑止する場合,システム共通定義,または性能検証用トレース定義で環境変数DCSYSLOGOUTに0を指定してください。システム共通定義および性能検証用トレース定義の両方に,環境変数DCSYSLOGOUTが指定されている場合,システム共通定義の指定が優先されます。

環境変数DCSYSLOGOUTの詳細については,「ログサービス定義」の環境変数DCSYSLOGOUTの説明を参照してください。

prf_file_count=性能検証用トレース情報ファイルの世代数

 ~〈符号なし整数〉((3~256))《3》

性能検証用トレース情報ファイルの世代数を指定します。

prf_trace_backup=Y|N

 ~《Y》

OpenTP1の終了時にprfトレースファイルのバックアップを取得するかどうかを指定します。

Y
prfトレースファイルのバックアップを取得します。
N
prfトレースファイルのバックアップを取得しません。

バックアップファイルを取得する場合,バックアップファイルは,$DCDIR/spool/save下に作成されます。

バックアップする対象ファイルを次の表に示します。

トレースファイル名称ファイル名バックアップファイル名※1
性能検証用トレース情報ファイルprf_nnn※2prf_nnn.bk1,prf_nnn.bk2
XAR性能検証用トレース情報ファイル_xr_nnn※2_xr_nnn.bk1,_xr_nnn.bk2
JNL性能検証用トレース情報ファイル_jl_nnn※2_jl_nnn.bk1,_jl_nnn.bk2
LCK性能検証用トレース情報ファイル_lk_nnn※2_lk_nnn.bk1,_lk_nnn.bk2
MCF性能検証用トレース情報取得ファイル_mc_nnn※2_mc_nnn.bk1,_mc_nnn.bk2
TRNイベントトレース情報ファイル_tr_nnn※2_tr_nnn.bk1,_tr_nnn.bk2
NAMイベントトレース情報ファイル_nm_001,_nm_002,_nm_003_nm_nnn.bk1,_nm_nnn.bk2
プロセスサービスイベントトレース情報ファイル_pr_001,_pr_002,_pr_003_pr_nnn.bk1,_pr_nnn.bk2
FILイベントトレース情報ファイル_fl_001,_fl_002,_fl_003_fl_nnn.bk1,_fl_nnn.bk2
注※1
nnn:各トレースファイルのファイル名に対応した値です。
注※2
nnn:それぞれ次に示す定義のprf_file_countオペランドで指定した値を上限とした001から始まる値です。
性能検証用トレース:性能検証用トレース定義
XAR性能検証用トレース:XAR性能検証用トレース定義
JNL性能検証用トレース:JNL性能検証用トレース定義
LCK性能検証用トレース:LCK性能検証用トレース定義
MCF性能検証用トレース:MCF性能検証用トレース定義
TRNイベントトレース:TRNイベントトレース定義

各トレースファイルの詳細については,マニュアル「OpenTP1 解説」を参照してください。

prfトレースファイルはトラブルシュートとして有効な情報です。バックアップを取得していなかったために,障害発生時の情報が残っていなかった場合,問題解決に時間が掛かるおそれがあります。バックアップを取得しない場合は,prf_file_sizeオペランドの拡張,およびprf_file_countオペランドの拡張を検討してください。

なお,JNL性能検証用トレース情報ファイルの場合,このオペランドは,JNL性能検証用トレース定義でも指定できます。指定値の優先順位は次のとおりです(1.>2.)。

  1. JNL性能検証用トレース定義
  2. 性能検証用トレース定義

コマンド形式

なし。

注意事項

この定義の使用は,TP1/Extension 1をインストールしていることが前提です。TP1/Extension 1をインストールしていない場合の動作は保証できませんので,ご了承ください。