システムサービス情報定義

MCFサービスはユーザが作るシステムサービスです。OpenTP1のシステムサービスと同じ位置づけになります。

システムサービス情報定義では,MCF通信サービスおよびアプリケーション起動サービスを起動するための環境を定義します。ユーザがMCFサービスを作成するときに定義する必要があります。

形式

set形式

 set module="MCF実行形式プログラム名"
〔set mcf_prf_trace=Y|N〕

機能

プロセスサービスがMCF通信サービスを起動するための環境を定義します。

各MCF通信サービスに対して一つ,システムサービス情報定義を作成できます。また,複数のMCF通信サービスで一つのシステムサービス情報定義を共用することもできます。

説明

set形式のオペランド

module="MCF実行形式プログラム名"

 ~〈1~8文字の識別子〉

MCF通信サービスを起動するための実行形式プログラム名を指定します。

MCF実行形式プログラムには,MCF通信プロセスのためのものとアプリケーション起動プロセスのためのものがあります。

MCF実行形式プログラムは,MCF通信プロセス同士,アプリケーション起動プロセス同士で共用できます。

MCF実行形式プログラム名には,先頭4文字が'mcfu'で始まる最大8文字の名称を指定します。

mcf_prf_trace=Y|N

 ~《Y》

MCF通信サービスごとに,MCF性能検証用トレース情報を取得するかどうかを指定します。このオペランドの指定値を有効にするには,システムサービス共通情報定義のmcf_prf_trace_levelオペランドに00000001を指定してください。

Y
MCF性能検証用トレース情報を取得します。
N
MCF性能検証用トレース情報を取得しません。

オペランドの指定,または指定値に誤りがある場合は,OpenTP1の開始処理中にOpenTP1が異常終了します。

MCF通信サービスでのMCF性能検証用トレース情報取得有無とオペランドの指定値の関係を,次の表に示します。

表5-2 MCF通信サービスでのMCF性能検証用トレース情報の取得有無とオペランドの指定値の関係

システムサービス共通情報定義
mcf_prf_trace_levelオペランドの指定値
システムサービス情報定義
mcf_prf_traceオペランドの指定値
YN
00000000​取得しない取得しない
00000001​取得する取得しない

このオペランドの使用は,TP1/Extension 1をインストールしていることが前提です。TP1/Extension 1をインストールしていない場合の動作は保証できません。

注意事項

MCFの性能検証用トレース取得機能を使用する場合,システムサービス情報定義に指定できない定義を指定すると定義エラーとなることがあります。システムサービス情報定義の定義内容が正しいことを確認してください。