1.4.3 記号の説明

定義の説明に使用する各種の記号を説明します。

ここで説明する文法記述記号,属性表示記号,および構文要素記号は実際の定義には記述しません。

<この項の構成>
(1) 文法記述記号
(2) 属性表示記号
(3) 構文要素記号

(1) 文法記述記号

オプションおよびコマンド引数を説明する記号です。

各記号の意味を次の表に示します。

表1-6 文法記述記号一覧

文法記述記号意味
{  }この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択することを示します。項目の区切りは|で示します。
(例){-m マルチエリアノード識別子|-g マルチノードサブエリア識別子}
これは,-m マルチエリアノード識別子と-g マルチノードサブエリア識別子の二つの項目のうち,どちらかを指定することを示します。
〔  〕この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを示します。
(例)〔prcsvpath パス名〕
これはprcsvpath パス名と指定するか,何も指定しないことを示します。
(例)〔-c cid〕
これは何も指定しないか,または-cオプションで指定された項目はcidという値を取ることを示します。
{{  }}この記号で囲まれた複数の項目が一つの繰り返し項目の単位であることを示します。
(例){{dcsvstart -u サーバ名〔,サーバ名〕…}}
これは,次のように指定できることを示します。
dcsvstart -u サーバ名〔,サーバ名〕…
dcsvstart -u サーバ名〔,サーバ名〕…
この記号で区切られた項目は選択できることを示します。
(例)set hold=Y|N
これは,YかNを指定できることを示します。
_
(下線)
この記号で示す項目は,該当オペランド,オプションまたはコマンド引数を省略した場合の省略時解釈値を示します。
(例)set type=other|MHP
typeオペランドを省略した場合,otherを省略時解釈値とすることを示します。
この記号で示す直前の項目を繰り返し指定できることを示します。
(例)dcsvstart -u サーバ名〔,サーバ名〕…
これは,dcsvstartで指定するサービスグループ名を複数個指定できることを示します。
(例)-l "le1 le2…len"
これは,-lオプションの中の指定を空白で区切った文字列を繰り返すことを示します。

(2) 属性表示記号

ユーザ指定値の範囲などを説明する記号です。

各記号の意味を次の表に示します。

表1-7 属性表示記号一覧

属性表示記号意味
この記号のあとにユーザ指定値の属性を示します。
《  》ユーザが指定を省略したときの値を示します。
〈  〉ユーザ指定値の構文要素を示します。
((  ))ユーザ指定値の指定範囲を示します。

(3) 構文要素記号

ユーザ指定値の内容を説明する記号です。

各記号の意味を次の表に示します。

表1-8 構文要素記号一覧

構文要素記号意味
英字アルファベット(A~Z,a~z)と_(アンダスコア)
英字記号英字と#,@,¥,$,%
英数字英字と数字(0~9)
英数字記号英字記号と数字(0~9)
符号なし整数数字列(0~9)
16進数数字(0~9)と(A~F,a~f)
(ただし,数字(0~9),a~fと記述している場合は,A~Fは含まない16進数)
識別子先頭がアルファベットの英数字列
記号名称先頭が英字記号の英数字記号列
文字列英数字記号の配列
パス名/と記号名称の並び
使用上の注意
すべて半角文字を使用してください。
パス名は使用しているOSに依存します。