4.3.3 mcf××××MCF定義オブジェクト解析コマンド

<この項の構成>
(1) 形式
(2) 機能
(3) オプション
(4) 出力形式
(5) 解析結果
(6) 注意事項

(1) 形式

mcf×××× -i 〔パス名〕解析対象オブジェクトファイル名

定義オブジェクト名解析コマンド
MCFマネジャ定義オブジェクトmcfmngrr
MCFアプリケーション定義オブジェクトmcfaplir
MCF通信共通定義(または,これとプロトコル固有定義を結合したオブジェクト)mcfcomnr
MCFアプリケーション起動定義オブジェクト(または,これと共通定義を結合したオブジェクト)mcfpsvrr
TP1/NET/TCP/IPのMCF通信共通定義オブジェクト(または,これと共通定義を結合したオブジェクト)mcftcpr
TP1/NET/XMAP3のMCF通信共通定義オブジェクト(または,これと共通定義を結合したオブジェクト)mcfxpr
定義オブジェクトごとに,専用の解析コマンド(mcf××××)があります。上表の解析コマンドを使用してください。

(2) 機能

MCFの定義オブジェクトファイルであるMCFマネジャ定義オブジェクトファイル,MCFアプリケーション定義オブジェクトファイル,MCF通信共通定義オブジェクトファイル,およびMCFアプリケーション起動定義オブジェクトファイルの定義オブジェクトを解析し,定義ソースの形式で標準出力します。

(3) オプション

(4) 出力形式

定義オブジェクトの解析後の出力例を次に示します。

#############################################################
                  MCF manager definition

#############################################################
  OBJECT FILE NAME : xxxxxxxx
  VV-RR            : vv-rr
  DATE             : yyyy-mm-dd hh:mm:ss
#############################################################

mcfmenv
  -m id         = A
  -m name       = mng01

mcfmcomn
  -n            = 10
  -p            = 300
  -j            = 4096
 *-t delayed    = no
  -c            = 255
  -w stats      = no
  -i            = inc
 *-d mcfdump    = yes
 *-d pdebug     = 00000000
 *-l            = 0

mcfmcname
  -s mcfsvname  = _muua01
  -s syssvname  = mcfu01

mcfmcname
  -s mcfsvname  = _mups01
  -s syssvname  = mcfu02





######################## End Of File ########################

(凡例)
xxxxxxxx:解析する定義オブジェクトファイル名
vv-rr:解析する定義オブジェクトのバージョン・リビジョン番号
yyyy-mm-dd hh:mm:ss:解析する定義オブジェクトのファイル生成日時

(5) 解析結果

定義オブジェクト解析コマンドは,その解析結果を定義ソースの形式で出力します。しかし,それは解析結果であり記述形式は元の定義ソースの記述形式とは一致しません。定義ソースと定義オブジェクト解析結果の差異を次に示します。

項目定義ソース定義オブジェクト解析結果
注釈文書き込みできる出力しない
省略値の扱い省略できる限定公開部分も含めて,省略値を出力する
限定公開部分の表記方法一般公開部分と差異なしOpenTP1 Version 7での限定公開機能の行の先頭に"*"を付与する
定義コマンド名とオプションの表記方法1行に表記できる
(例)mcfmcomn -n 10
定義コマンド名を表記後,改行する。また,オプションに"="を付記する
(例)mcfmcomn
    -n = 10
1定義コマンドが複数の行にわたる場合継続記号"¥"を付与する
(例)mcfmcomn -n 10 ¥
         -p 300
継続記号は出力しない
(例)mcfmcomn
    -n = 10
    -p = 300
1定義オプションに複数のオペランドを指定する場合複数のオペランドをまとめて二重引用符(")で囲む
(例)
mcfmenv -m "id=A name=mng01"
個々のオペランドに対してオプションを付記する
(例)mcfmenv
   -m id=A
   -m name = mng01
その他なし
  • ファイル名などを記したタイトルが出力される
  • 定義オブジェクト生成時の補正によって,実際の指定値とは異なる内容が出力される場合がある
  • 定義ソースと該当コマンドのバージョンの差異によって,解析結果にサポート内容の過不足がある場合がある

(6) 注意事項

解析対象が不正であった場合の動作は保証しません。