2.2 リモートAPI機能
OpenTP1では,クライアント側のノードにあるUAPが発行したAPIを,OpenTP1がサーバ側に転送してサーバ側のプロセスで実行できます。このような機能をリモートAPI機能といいます。リモートAPI機能を要求するクライアント側のノードにあるUAPをrapクライアントといいます。rapクライアントが発行したAPIを,OpenTP1のrapリスナーが受け付け,rapサーバがサーバ側のノードで実行します。rapリスナー,rapサーバはOpenTP1のユーザサービスとして動作します。ユーザはrapsetupコマンドでrapリスナーとrapサーバの動作環境を設定してください。
リモートAPI機能を使用するユーザは,通信相手のサービス情報(ホスト名とポート番号)を,ユーザサービスネットワーク定義に-wオプション付きで定義しておきます。また,サーバ側にrapリスナーサービス定義を作成し,rapdfgenコマンドでrapリスナー用ユーザサービス定義とrapサーバ用ユーザサービス定義を自動生成します。リモートAPI機能を次の図に示します。
|
|
次に,リモートAPI機能で代理実行できるAPIをrapクライアントの種類ごとに示します。
-
TP1/Server Base,TP1/LiNKがrapクライアントとなる場合
C言語ライブラリ
COBOL-UAP作成用プログラム
dc_rpc_call
CBLDCRPC('CALL ')
TP1/LiNKを使用する場合は,マニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」を参照してください。
-
TP1/Client/P,TP1/Client/Wがrapクライアントとなる場合
C言語ライブラリ
COBOL-UAP作成用プログラム
dc_rpc_call_s
CBLDCRPS('CALL ')
dc_trn_begin_s
CBLDCTRS('BEGIN ')
dc_trn_chained_commit_s
CBLDCTRS('C-COMMIT')
dc_trn_chained_rollback_s
CBLDCTRS('C-ROLL ')
dc_trn_unchained_commit_s
CBLDCTRS('U-COMMIT')
dc_trn_unchained_rollback_s
CBLDCTRS('U-ROLL ')
TP1/Client/PおよびTP1/Client/Wを使用する場合は,マニュアル「OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/W,TP1/Client/P編」を参照してください。
-
TP1/Client/Jがrapクライアントとなる場合
メソッド
rpcCall
trnBegin
trnChainedCommit
trnChainedRollback
TrnUnchainedCommit
trnUnchainedRollback
TP1/Client/J編を使用する場合は,マニュアル「OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編」を参照してください。
-
TP1/Client for .NET Frameworkがrapクライアントとなる場合
メソッド
Call
Begin
CommitChained
RollbackChained
Commit
Rollback
TP1/Client for .NET Frameworkを使用する場合は,マニュアル「TP1/Client for .NET Framework 使用の手引」を参照してください。