Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成の手引


付録C.1 スケジューラ機能の処理概要

スケジューラでは,クライアントUAPから他ノードのキュー受信型サーバ(スケジュールを使うSPP)にサービスを要求した場合,要求先サーバが存在するノードのスケジューラデーモンが,いったんサービス要求メッセージを受信して,該当するキュー受信サーバのスケジュールキューに格納します。

スケジューラデーモンは,クライアントUAPからのサービス要求メッセージを受信する受信スレッド(1スレッド)と,サービス要求をスケジュールへ格納する処理スレッド(最大64スレッド)で構成されています。

スケジューラ機能の処理概要を次の図に示します。

図C‒1 スケジューラ機能の処理概要

[図データ]

スケジューラデーモンの受信スレッドは,クライアントUAPからのサービス要求メッセージのうち,一度に受信できるメッセージ長を32キロバイトまでとしています。32キロバイトを超えたサービス要求メッセージの場合は,メッセージを分割して送受信することによって,スケジューラデーモンが1クライアントUAPのメッセージ受信処理に占有されないようにしています。

サービス要求メッセージの処理概要を次の図に示します。

図C‒2 サービス要求メッセージの処理概要

[図データ]

この図に示すように,スケジューラは,クライアントUAPからのサービス要求メッセージをスケジューリングします。