8.5.4 サンプル別のプログラムの詳細
サンプル別で異なる仕様について説明します。
(1) Baseサンプルのプログラム
Baseサンプルでは,データベース(DataBase)はユーザサーバのプロセスの内部に生成されて,プロセスが常駐している間だけ保持されます。トランザクションの開始と同期点処理は,サーバUAP側の更新処理で実行しています。
(2) DAMサンプルのプログラム
次の3点を除いて,Baseサンプルと同じです。
-
COBOL言語の場合,サーバUAPのプログラム構造が,Baseサンプルと異なります。DAMサンプルのCOBOLのUAPのプログラム構造を次の図に示します。
図8‒10 クライアントUAPとサーバUAPのプログラム構造(COBOL言語DAMサンプル) -
DAMサンプルは,データベース(DataBase)をオフラインプログラム(dam_mkfs)で作成しているので,ユーザサーバのプロセスが終了してもデータベースは残ります。
-
トランザクションの開始と同期点取得は,サーバUAP側の各処理(参照,または更新)で実行しています。
(3) TAMサンプルのプログラム
次の3点を除いて,Baseサンプルプログラムと同じです。
-
COBOL言語の場合,サーバUAPのプログラム構造が,Baseサンプルと異なります。TAMサンプルのCOBOLのUAPのプログラム構造は,DAMサンプルと同じです。詳細は,図8-10を参照してください。
-
TAMサンプルは,データベース(DataBase)をオフラインプログラム(tam_mkfs)で作成しているので,ユーザサーバのプロセスが終了してもデータベースは残ります。
-
トランザクションの開始と同期点取得は,サーバUAP側の各処理(参照,または更新)で実行しています。
(4) サンプル使用上の注意
-
サンプルを使用してOpenTP1を起動すると,KFCA00901-Wメッセージが出力されることがありますが,使用しないリソースマネジャに関するメッセージの場合は無視してください。
-
サンプルプログラムのmakefileではCコンパイラとして/bin/ccを明示的に指定しています。/bin/ccがない,または/bin/cc以外のCコンパイラを使用する場合は,makefile上で使用するCコンパイラを絶対パスで指定してから使用してください。