8.2.1 サンプル共通の作業(Baseサンプル)
OpenTP1の3種類のサンプル(Baseサンプル,DAMサンプル,TAMサンプル)に共通する準備手順について説明します。
サンプルを使う前には,OpenTP1の製品(TP1/Server Base,TP1/FS/Direct Access,TP1/FS/Table Access)を組み込んでおきます。この作業は,OpenTP1管理者が操作します。ここまでは,通常のOpenTP1の組み込み手順と同じです。
- 〈この項の構成〉
(1) 環境変数DCDIRにOpenTP1ホームディレクトリを設定します
環境変数DCDIRにOpenTP1ホームディレクトリを設定します。
- (例)OpenTP1ホームディレクトリを/usr/betranにする場合
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- cshのとき
% setenv DCDIR /usr/betran <CR>
- bashのとき
$ export DCDIR=/usr/betran <CR>
(2) OpenTP1管理者のコマンドサーチパスにディレクトリを追加します
OpenTP1管理者のコマンドのサーチパスに,OpenTP1のコマンドのサーチパスと,サンプルで使うコマンドのサーチパスを追加します。
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$DCDIR/bin:OpenTP1のコマンドのサーチパスです。
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$DCDIR/examples/tools:サンプル用のツールのサーチパスです。
(3) OpenTP1のサンプル一式をコピーします
OpenTP1ホームディレクトリを/BeTRAN以外に変更した場合は,OpenTP1ホームディレクトリの環境に,サンプル一式をコピーします。OpenTP1ホームディレクトリを/BeTRANのままでサンプルを使う場合は,コピーする必要はありません。コピーするときは,UNIXのcp,tarなどのコマンドを使います。
コピーするときは,OpenTP1ホームディレクトリの下に,「8.1.2 サンプルのディレクトリ構成」で示す構成になるようにしてください。これ以外の構成とした場合,システムの動作は保証しません。
- (例)
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OpenTP1を組み込んだディレクトリが/BeTRANで,そのディレクトリからOpenTP1ホームディレクトリにサンプルをコピーする場合(cpコマンドを使います)
% cp -R /BeTRAN/examples $DCDIR <CR>
これで,OpenTP1のサンプルの環境設定は終了です。続けて,各サンプル固有の作業を実行します。