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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成の手引


5.2.3 TX_関数を使用する場合の制限

〈この項の構成〉

(1) TX_関数とOpenTP1の関数を使う場合

OpenTP1の関数は,TX_関数と共用できます。ただし,OpenTP1のトランザクション制御の関数(dc_trn_〜)とTX_関数は併用しないでください。トランザクション制御は必ずどちらか一方の機能で統一してください。

(2) dc_rpc_open関数とtx_open()の関係

dc_rpc_open関数は,必ずtx_open()よりも先に呼び出してください。dc_rpc_open関数を呼び出さないでtx_open()を呼び出した場合は,TX_ERRORでエラーリターンします。

(3) dc_rpc_close関数とtx_close()の違い

dc_rpc_close関数を呼び出すと,それ以降はdc_rpc_open関数は呼び出せませんが,tx_open()はtx_close()を呼び出したあとでも再び呼び出せます。トラフィックの関係で,一度UAPを休眠状態にしたい場合などは,一度tx_close()を呼び出してから,再びtx_open()を呼び出します。

(4) tx_open(),tx_close()とRM固有のオープン,クローズの関係

tx_open()とtx_close()は各RMに対してUAPからアクセスがあること,または終了したことを知らせる関数です。tx_open()またはtx_close()を呼び出すことで,各RMはUAPから処理要求が来ることを知ります。

それに対して,RM固有のオープン,クローズ関数(例えば,dc_dam_open関数,dc_dam_close関数)は,実際の処理の開始と終了を意味する関数です。tx_open()やtx_close()を呼び出しても,RM固有のオープン,クローズ関数が不要になる訳ではありません。