4.6.2 排他の種類

排他制御では,OpenTP1システム内で固有の資源名称と排他の条件(排他制御モード)を指定します。排他制御モードには次の2種類があります。

参照目的の排他共用モード PR Protected Retrieve
UAPは排他指定した資源の参照だけできます。ほかのUAPからの参照だけを許可します。
更新目的の排他排他モード EX EXclusive)
UAPは排他指定した資源の参照,更新ができます。ほかのUAPからの参照,更新を禁止します。

排他を指定しようとした資源が,ほかのUAPですでに排他指定をされていた場合,互いの排他モードの内容によって,資源を共用できる場合とできない場合があります。

一つの資源に対して複数のUAPから排他制御の指定があった場合の,共用の可否を次の表に示します。資源を共用できない場合に,エラーリターンするか,資源の解放待ちにするかはUAPで指定できます。

表4-13 排他制御モードの組み合わせと共用の可否

資源を確保中のUAPのモード排他要求したUAPのモード
参照目的の排他(PR)更新目的の排他(EX)
参照目的の排他(PR)共用できます。共用できません。
更新目的の排他(EX)共用できません。共用できません。