UAPからdc_logprint関数【CBLDCLOG('PRINT ')】を呼び出すと,ユーザ任意の情報をOpenTP1からのメッセージログとして出力できます。メッセージログはメッセージログファイルに出力されます。メッセージログファイルに出力された内容を表示するときは,logcatコマンドを実行して,標準出力に出力します。
メッセージログファイルへの出力と同時に,標準出力にリアルタイムに出力させることもできます。標準出力にリアルタイムで出力するかどうかは,ログサービス定義で指定します。
UAPからのメッセージログ出力の概要を次の図に示します。
図2-50 UAPからのメッセージログ出力の概要
メッセージログファイルに出力するメッセージログの情報の内容を次の表に示します。UAPから指定する項目は,要求元プログラムID,メッセージID,メッセージログテキストです。メッセージログファイルには次の表で示す情報とOpenTP1の制御コードが出力されます。
表2-2 メッセージログファイルに出力するメッセージログの内容
番号 | 項目 | 出力される長さ | 内容 | |
---|---|---|---|---|
- | 行ヘッダ | メッセージログ通番 | 半角文字7けた | メッセージログ全体の通番です。障害が起こってメッセージログが抜けた場合は,このメッセージログ通番に抜けがあることでわかります。 |
プロセスID | 半角文字5けた | メッセージログ出力を指定したプロセスのIDを示します。 | ||
プロセス単位のメッセージログ通番 | 半角数字7けた | 出力を要求したプロセス単位の,メッセージログの通番です。 | ||
1. | OpenTP1識別子 | 半角英数字2けた | OpenTP1システムごとの識別子です。 | |
2. | 日時 | 整数19けた | メッセージログの出力を要求した時間です。 「年/月/日 時:分:秒」の形式で出力されます。 | |
3. | 要求元ノード名 | 半角英数字8けた | メッセージログの出力を要求したUAPがあるノードの名称です。 ノード名の先頭8文字が出力されます。 | |
4. | 要求元プログラムID | 半角英数字3けた | 最初の1文字は「*」で固定として,あとの2文字はUAPで指定した要求元プログラムIDが設定されます。 | |
5. | メッセージID | 半角英数字11けた | メッセージログ出力を要求したときに,UAPでメッセージログごとに付ける識別子です。メッセージIDの形式は次のとおりです。
| |
6. | メッセージログテキスト | 可変長 最大222文字 | UAPが指定したシフトJISコードの任意の文字列です。 |
UAPからdc_logprint関数で出力要求したメッセージログを,logcatコマンドで標準出力に表示する形式を次の図に示します。次の図はオプションを省略して入力した例です。logcatコマンドについては,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。図中の番号は表2-2と対応しています。
図2-51 メッセージログの出力形式
UAPから出力するメッセージログも,OpenTP1のメッセージログと同様に,統合ネットワーク管理システム(NETM)の操作支援端末に出力できます。NETMに出力するメッセージログの内容は次のとおりです。
さらに,操作支援端末に出力するメッセージログの表示色を,UAPで設定できます。
UAPから出力するメッセージログをNETMに出力するときは,次のことに気を付けてください。