OpenTP1でメッセージ送受信形態の通信をする場合に,UAPのメッセージ処理を補助するために作成するプログラムをユーザオウンコーディング(UOC User Own Coding)といいます。UOCは,業務に合わせて任意に作成してください。
UOCのコーディングには,C言語またはC++言語を使います。C言語の場合は,ANSI Cの形式またはANSI準拠前のK&Rの形式のどちらかに従ってコーディングします。C++言語の場合は,C++言語の仕様でコーディングします。
メッセージ送受信の処理とユーザオウンコーディングの位置を次の図に示します。
図3-20 メッセージの送受信の処理とユーザオウンコーディングの位置
表3-15 OpenTP1で使えるユーザオウンコーディング
UOCの種類 | UOCでできる処理 | UOCを使わないときの処理 |
---|---|---|
入力メッセージの編集, アプリケーション名決定UOC |
| 先頭セグメントの,最初の空白までの先頭8文字をアプリケーション名とします。 |
送信メッセージの通番編集UOC |
| メッセージを編集しないで出力キューに書き込みます。 |
タイマ起動引き継ぎ決定UOC |
| 定義の指定によって,引き継ぐかどうかが決まります。 |
出力メッセージの編集UOC |
| 出力するメッセージを編集しないで送信します。 |