コネクションの確立には,dc_mcf_tactcn関数【CBLDCMCF('TACTCN ')】を使用し,コネクションの解放には,dc_mcf_tdctcn関数【CBLDCMCF('TDCTCN ')】を使用します。さらに,dc_mcf_tlscn関数【CBLDCMCF('TLSCN ')】でコネクションの状態を取得できます。
なお,TP1/NET/UDPでは,コネクション管理の関数は使用できません。
dc_mcf_tactcn関数を発行すると,MCF通信プロセスに相手システムとのコネクション確立を要求します。
使用するプロトコルによっては,相手システムとコネクションが確立されたときやコネクションの確立に失敗したときに,MCFイベントでUAPに通知されます。TP1/NET/TCP/IP上でdc_mcf_tactcn関数を使用した場合を例に,コネクションを確立する流れを次の図に示します。
図3-1 dc_mcf_tactcn関数を使用したコネクション確立の例
dc_mcf_tdctcn関数を発行すると,MCF通信プロセスに相手システムとのコネクション解放を要求します。
使用するプロトコルによっては,コネクションの解放はMCFイベントでUAPに通知されます。TP1/NET/TCP/IP上でdc_mcf_tdctcn関数を使用した場合を例に,コネクションを解放する流れを次の図に示します。
図3-2 dc_mcf_tdctcn関数を使用したコネクション解放の例
コネクションの確立と解放で使用する関数と運用コマンドの機能差異について,次の表に示します。
表3-2 関数と運用コマンドの機能差異(コネクションの確立と解放)
関数名 | 運用コマンド | 機能差異 |
---|---|---|
dc_mcf_tactcn | mcftactcn |
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dc_mcf_tdctcn | mcftdctcn |
|
dc_mcf_tlscn | mcftlscn |
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