4.3.3 ISTテーブルへのアクセス手順

UAPからISTテーブルへアクセスするときの手順について説明します。なお,ISTテーブルへのアクセスは,トランザクションの関数でコミット,ロールバックできません。

<この項の構成>
(1) ISTテーブルのオープン
(2) レコードの参照/更新手順
(3) ISTテーブルのクローズ

(1) ISTテーブルのオープン

UAPからISTテーブルにアクセスする場合は,まずISTテーブルをオープンします。ISTテーブルをオープンするときは,dc_ist_open関数CBLDCIST('OPEN')を呼び出します。ISTテーブルをオープンすると,テーブル記述子がリターンされます。ISTテーブルのオープン以降の処理では,テーブル記述子を関数に設定してアクセスします。テーブル記述子は,オープン以降の処理でもUAPで保持しておいてください。

(2) レコードの参照/更新手順

ISTテーブルのレコードを入力するときは,dc_ist_read関数CBLDCIST('READ')を呼び出します。ISTテーブルのレコードへデータを出力するときは,dc_ist_write関数CBLDCIST('WRIT')を呼び出します。dc_ist_read関数,dc_ist_write関数を呼び出すときは,dc_ist_open関数でリターンされたテーブル記述子を引数に設定します。

レコードを入力または出力するときは,複数のレコードのキー値を一括して指定できます。キー値は,構造体として関数に設定します。この構造体は,複数個指定できます。

(3) ISTテーブルのクローズ

ISTテーブルをクローズするときは,dc_ist_close関数CBLDCIST('CLOS')を呼び出します。dc_ist_close関数を呼び出すときは,dc_ist_open関数でリターンしたテーブル記述子を引数に設定します。

ISTテーブルへのアクセス手順を次の図に示します。

図4-21 ISTテーブルへのアクセス手順

[図データ]