クライアント/サーバ形態のUAPでは,ほかのUAPの処理を呼び出して業務処理を実行できます。呼び出して利用できるプログラムの単位をサービス,サービスを提供するプロセスをサーバといいます。UAPのサーバをユーザサーバといいます。
クライアント/サーバ形態の通信では,サービスを要求するUAP(クライアントUAP)とサービスを提供するUAP(サーバUAP)で一つの業務になります。サーバUAPのサービスは,複数のクライアントUAPで共用できます。
サービスを要求するときは,リモートプロシジャコール(RPC)を使います。RPCでは,サーバUAPに論理的に付けた名称(サービス名)でサービスを要求できます。このときクライアントUAPでは,サーバUAPがネットワーク上のどのノードにあるかを意識する必要はありません。
OpenTP1では,クライアント/サーバ形態の通信プロトコルにTCP/IPとOSI TPを使えます。どちらを使う場合でも,UAPでノード間の通信プロトコルを意識する必要はありません。
クライアント/サーバ形態のUAPの概要を次の図に示します。
図1-2 クライアント/サーバ形態のUAPの概要