OpenTP1では,クライアント側のノードにあるUAPが発行したAPIを,OpenTP1がサーバ側に転送してサーバ側のプロセスで実行できます。このような機能をリモートAPI機能といいます。リモートAPI機能を要求するクライアント側のノードにあるUAPをrapクライアントといいます。rapクライアントが発行したAPIを,OpenTP1のrapリスナーが受け付け,rapサーバがサーバ側のノードで実行します。rapリスナー,rapサーバはOpenTP1のユーザサービスとして動作します。ユーザはrapsetupコマンドでrapリスナーとrapサーバの動作環境を設定してください。
リモートAPI機能を使用するユーザは,通信相手のサービス情報(ホスト名とポート番号)を,ユーザサービスネットワーク定義に-wオプション付きで定義しておきます。また,サーバ側にrapリスナーサービス定義を作成し,rapdfgenコマンドでrapリスナー用ユーザサービス定義とrapサーバ用ユーザサービス定義を自動生成します。リモートAPI機能を次の図に示します。
図2-24 リモートAPI機能
次に,リモートAPI機能で代理実行できるAPIをrapクライアントの種類ごとに示します。
C言語ライブラリ | COBOL-UAP作成用プログラム |
---|---|
dc_rpc_call | CBLDCRPC('CALL ') |
C言語ライブラリ | COBOL-UAP作成用プログラム |
---|---|
dc_rpc_call_s | CBLDCRPS('CALL ') |
dc_trn_begin_s | CBLDCTRS('BEGIN ') |
dc_trn_chained_commit_s | CBLDCTRS('C-COMMIT') |
dc_trn_chained_rollback_s | CBLDCTRS('C-ROLL ') |
dc_trn_unchained_commit_s | CBLDCTRS('U-COMMIT') |
dc_trn_unchained_rollback_s | CBLDCTRS('U-ROLL ') |
メソッド |
---|
rpcCall |
trnBegin |
trnChainedCommit |
trnChainedRollback |
TrnUnchainedCommit |
trnUnchainedRollback |
メソッド |
---|
Call |
Begin |
CommitChained |
RollbackChained |
Commit |
Rollback |