システム定義を修正し終わったら,OpenTP1を使うための作業をします。
OpenTP1をセットアップするときは,dcsetupコマンドを実行します。dcsetupコマンドは,/BeTRAN/bin/ディレクトリの下にあります。
コマンド入力例を次に示します。
% /BeTRAN/bin/dcsetup OpenTP1ホームディレクトリ名 <CR>
セットアップの作業は,OpenTP1管理者が操作します。dcsetupコマンドを絶対パス名で指定するのは,サンプルを最初に使うときだけです。サンプルをセットアップし直す場合には,絶対パス名で実行する必要はありません。dcsetupコマンドについては,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
作成したサンプルUAPとサンプルのシステム定義で,OpenTP1システムを開始する手順について説明します。
OpenTP1システムをdcstartコマンドで起動します。コマンド入力例を次に示します。
% dcstart <CR>
dcsvstartコマンドで,作成したUAPを起動します。サーバUAP(SPP)を起動してから,クライアントUAP(SUP)を起動します。コマンド入力例を次に示します。
% dcsvstart -u tamspp <CR>
tamsppがオンライン状態になったことがメッセージログで出力されます。
% dcsvstart -u tamsup <CR>
tamsupがオンライン状態になったことがメッセージログで出力されます。
ユーザサーバ(UAP)の処理経過が出力されます。
サーバUAP(SPP)は,ユーザサービス構成定義でOpenTP1システムの起動時に自動的に起動することもできます。
OpenTP1ファイルシステム作成ツールtam_mkfsを実行すると,$DCDIR/examples/tam/betranfile/ディレクトリの下にOpenTP1ファイルシステムが作成されます。
作成されるOpenTP1ファイルシステムの内容を,次の表に示します。
表8-8 OpenTP1ファイルシステムの内容一覧(TAMサンプル)
ファイル名 | 使う目的となるファイル | レコード長 | レコード数 |
---|---|---|---|
jnlf01 | システムジャーナルファイル | 4096バイト | 50レコード |
jnlf02 | システムジャーナルファイル | 4096バイト | 50レコード |
jnlf03 | システムジャーナルファイル | 4096バイト | 50レコード |
stsfil01 | ステータスファイル | 4608バイト | 256レコード |
stsfil02 | ステータスファイル | 4608バイト | 256レコード |
stsfil03 | ステータスファイル | 4608バイト | 256レコード |
stsfil04 | ステータスファイル | 4608バイト | 256レコード |
cpdf01 | チェックポイントダンプファイル | 4096バイト | 100レコード |
cpdf02 | チェックポイントダンプファイル | 4096バイト | 100レコード |
cpdf03 | チェックポイントダンプファイル | 4096バイト | 100レコード |
作成されるTAMファイルの仕様を,次の表に示します。
表8-9 TAMサンプル用TAMファイルの仕様
ファイル名 | tamexam1 |
---|---|
使う目的となるファイル | TAMファイル |
レコード長 | 40バイト(キー長を含む) |
キー領域長 | 20バイト |
キー開始位置 | 0バイト目(レコードの先頭) |
最大レコード数 | 10レコード |
テーブル形式 | ツリー形式 |
TAMデータファイル名 | $DCDIR/examples/tools/tamdata |
サンプルのUAPは,次に示す手順で入れ替えてください。