4.6 資源の排他制御

ユーザの任意の資源を,OpenTP1のUAPから排他制御する方法について説明します。任意の資源を確保する場合,OpenTP1のUAPからdc_lck_get関数CBLDCLCK('GET ')を呼び出します。

任意の資源の排他制御は,OpenTP1の基本機能がTP1/Server Baseの場合だけ使えます。TP1/LiNKでは,任意の資源の排他制御は使えません。

資源の排他制御は,トランザクションとして実行している処理で使います。それぞれのトランザクションから排他を指定することで,資源は正しく更新されて,UAPのトランザクション処理同士で排他できるようになります。

DAMファイルの排他制御については「4.1 DAMファイルサービス(TP1/FS/Direct Access)」を,TAMファイルの排他制御については「4.2 TAMファイルサービス(TP1/FS/Table Access)」を参照してください。

<この節の構成>
4.6.1 排他の対象となる資源
4.6.2 排他の種類
4.6.3 排他待ち限界経過時間の指定
4.6.4 排他制御用のテーブルプール不足のとき
4.6.5 排他の解除方法
4.6.6 ロックマイグレーション
4.6.7 排他のテスト