1.4.1 アプリケーションプログラミングインタフェースの機能
(1) OpenTP1の基本機能(TP1/Server Base,TP1/LiNK)
- リモートプロシジャコール
UAP間で,関数呼び出しと同様の方法で通信できます。
- トランザクション制御
UAPの処理をトランザクションとして制御できます。
- システム運用の管理
UAPからコマンドを実行したり,ユーザサーバの状態を報告したりできます。
- メッセージログの出力
UAPからユーザ任意の情報を,メッセージログとして出力できます。
- ユーザジャーナルの取得
ユーザジャーナル(UJ)を,システムジャーナルファイルに取得できます。
- ジャーナルデータの編集
jnlrputコマンドの実行結果を格納したファイルにあるジャーナルデータを,編集できます。
- リアルタイム統計情報の取得
UAP内の任意区間で,リアルタイム統計情報を取得できます。
(2) TP1/Message Controlを使う場合の機能
- メッセージ送受信
広域網,およびTCP/IPで接続されたシステム間で,メッセージ送受信形態の通信ができます。
(3) ユーザデータを使う場合の機能
- DAMファイルサービス(TP1/FS/Direct Access)
OpenTP1専用のユーザファイルを,直接編成ファイル(DAMファイル)として使えるようにします。
- TAMファイルサービス(TP1/FS/Table Access)
OpenTP1専用のユーザファイルを,テーブルアクセス法による直接編成ファイル(TAMファイル)として使えるようにします。
- ISAMファイルサービス※(ISAM,ISAM/B)
X/OpenのISAMモデルに準拠した,索引順編成ファイル(ISAMファイル)を使えるようにします。
- ISTサービス(TP1/Shared Table Access)
共用メモリ上にあるテーブル(ISTテーブル)を,複数のOpenTP1システムで共用できるようにします。ISTサービスの場合,ユーザファイルの実体はなく,メモリ上のISTテーブルにデータが格納されます。
- 資源の排他制御
任意のファイル(UNIXファイル)を,OpenTP1のAPIで排他制御します。
- 注※
- ISAMファイルサービスについては,マニュアル「索引順編成ファイル管理 ISAM」を参照してください。
(4) X/Openに準拠したアプリケーションプログラミングインタフェース
- XATMIインタフェース
X/Openに準拠したAPIで,クライアント/サーバ形態の通信ができます。
- TXインタフェース
X/Openに準拠したAPIで,トランザクションを制御できます。
(5) 特殊な形態で使う機能
特殊な形態で使う機能の関数を,次に示します。
(a) TP1/Multiを使う場合の機能
- マルチノード機能
クラスタ/並列システム形態のOpenTP1のUAPで,各種の機能を使えます。
(b) オンラインテスタ(TP1/Online Tester)を使う場合の機能
- オンラインテスタの管理
ユーザサーバのテスト状態を,UAPから関数を使って知ることができます。