OpenTP1のUAPには,次に示す種類があります。
- クライアント/サーバ形態の通信で使うUAP
- サービス利用プログラム(SUP Service Using Program)
クライアント専用のUAPです。SUPは,OpenTP1の基本機能(TP1/Server Base,またはTP1/LiNK)が前提となります。
- サービス提供プログラム(SPP Service Providing Program)
クライアントUAPからの要求に対して,サービスを提供するUAP(サーバUAP)です。SPPは,OpenTP1の基本機能(TP1/Server Base,またはTP1/LiNK)が前提となります。
- メッセージ送受信形態の通信で使うUAP
- メッセージ処理プログラム(MHP Message Handling Program)
通信回線を経由して送られたメッセージを受信して処理するUAPです。MHPの処理からSPPのサービスも要求できます。MHPは,OpenTP1の基本機能(TP1/Server Base)とメッセージ送受信機能(TP1/Message Control)が前提となります。
- ユーザファイルの初期化をするUAP
- オフラインの業務をするUAP
ユーザ任意の処理をするUAPです。オフラインの業務をするUAPで使えるOpenTP1のライブラリ関数は,DAMファイルを初期作成したり,バッチ環境でアクセスしたりする機能だけです。
- OpenTP1クライアント機能(TP1/Client)で使うUAP
- クライアントユーザプログラム(CUP Client User Program)
クライアント専用のUAPです。WS,またはPCからTP1/Clientのライブラリ関数を使って,SPPのサービスを要求するプログラムを総称してCUPといいます。CUPは,OpenTP1クライアント機能(TP1/Client)が前提となります。
CUPについては,マニュアル「OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/W,TP1/Client/P編」を参照してください。
なお,TP1/Client/Jを使用すると,SPPのサービスを要求するJavaアプレット,Javaアプリケーション,およびJavaサーブレットを作成できます。
詳細については,マニュアル「OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編」を参照してください。
クライアント/サーバ形態のUAP(SUP,SPP)の概要を図1-5に,メッセージ送受信形態のUAP(MHP)の概要を図1-6に示します。
図1-5 UAPの役割と位置の概要(クライアント/サーバの形態)
![[図データ]](figure/zu010500.gif)
図1-6 UAPの役割と位置の概要(メッセージ送受信の形態)
![[図データ]](figure/zu010600.gif)
- <この節の構成>
- 1.2.1 サービスを利用するUAP(SUP)
- 1.2.2 サービスを提供するUAP(SPP)
- 1.2.3 メッセージを処理するUAP(MHP)
- 1.2.4 オフラインの業務をするUAP