2.5.1 メッセージログをアプリケーションプログラムから出力

UAPからdc_logprint関数CBLDCLOG('PRINT ')を呼び出すと,ユーザ任意の情報をOpenTP1からのメッセージログとして出力できます。メッセージログはメッセージログファイルに出力されます。メッセージログファイルに出力された内容を表示するときは,logcatコマンドを実行して,標準出力に出力します。

メッセージログファイルへの出力と同時に,標準出力にリアルタイムに出力させることもできます。標準出力にリアルタイムで出力するかどうかは,ログサービス定義で指定します。

UAPからのメッセージログ出力の概要を次の図に示します。

図2-50 UAPからのメッセージログ出力の概要

[図データ]

<この項の構成>
(1) メッセージログとして出力する内容
(2) メッセージログの出力形式
(3) NETMにメッセージを渡すときの注意

(1) メッセージログとして出力する内容

メッセージログファイルに出力するメッセージログの情報の内容を次の表に示します。UAPから指定する項目は,要求元プログラムID,メッセージID,メッセージログテキストです。メッセージログファイルには次の表で示す情報とOpenTP1の制御コードが出力されます。

表2-2 メッセージログファイルに出力するメッセージログの内容

番号項目出力される長さ内容
行ヘッダメッセージログ通番半角文字7けたメッセージログ全体の通番です。障害が起こってメッセージログが抜けた場合は,このメッセージログ通番に抜けがあることでわかります。
プロセスID半角文字5けたメッセージログ出力を指定したプロセスのIDを示します。
プロセス単位のメッセージログ通番半角数字7けた出力を要求したプロセス単位の,メッセージログの通番です。
1.OpenTP1識別子半角英数字2けたOpenTP1システムごとの識別子です。
2.日時整数19けたメッセージログの出力を要求した時間です。
「年/月/日 時:分:秒」の形式で出力されます。
3.要求元ノード名半角英数字8けたメッセージログの出力を要求したUAPがあるノードの名称です。
ノード名の先頭8文字が出力されます。
4.要求元プログラムID半角英数字3けた最初の1文字は「*」で固定として,あとの2文字はUAPで指定した要求元プログラムIDが設定されます。
5.メッセージID半角英数字11けたメッセージログ出力を要求したときに,UAPでメッセージログごとに付ける識別子です。メッセージIDの形式は次のとおりです。
KFCAn1n2n3n4n5-x
KFCA:
固定部分です。
n1n2n3n4n5
UAPで指定する通番です。UAPで出力するメッセージログには,05000から06999までの通番が割り当てられています。
x:
メッセージログの種別を英字大文字で付けます。
E…エラーメッセージログ
I…通知メッセージログ
W…警告メッセージログ
R…応答要求メッセージログ
6.メッセージログテキスト可変長
最大222文字
UAPが指定したシフトJISコードの任意の文字列です。

(2) メッセージログの出力形式

UAPからdc_logprint関数で出力要求したメッセージログを,logcatコマンドで標準出力に表示する形式を次の図に示します。次の図はオプションを省略して入力した例です。logcatコマンドについては,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。図中の番号は表2-2と対応しています。

図2-51 メッセージログの出力形式

[図データ]

(3) NETMにメッセージを渡すときの注意

UAPから出力するメッセージログも,OpenTP1のメッセージログと同様に,統合ネットワーク管理システム(NETM)の操作支援端末に出力できます。NETMに出力するメッセージログの内容は次のとおりです。

さらに,操作支援端末に出力するメッセージログの表示色を,UAPで設定できます。

UAPから出力するメッセージログをNETMに出力するときは,次のことに気を付けてください。

NETM:Integrated Network Management System