8.5 システム構成と環境設定
コンテナ内のTP1/Server BaseへRPCする場合,通信先にはコンテナが動作するワーカーノード,またはマスターノードを設定します。
通信先とは,システム定義やTP1/Client/J環境定義,および通信先を指定するAPIで設定するホスト名またはIPアドレスと,ポート番号のことです。
通信先のポート番号については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」またはマニュアル「OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編」を参照してください。
ただし,Kubernetesクラスタ内の同一ホスト上で,ホストOS上のTP1/Server Baseと,コンテナ内のTP1/Server Baseを連携する場合,コンテナが動作するワーカーノードを設定しても通信できません。その場合,次のとおりマスターノードを設定してください。
なお,マスターノードを設定したとしても,マスターノードのホストOS上のTP1/Server Baseとコンテナ内のTP1/Server Base間の通信はできません。
- (例)
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コンテナが動作するワーカーノードをhostA,マスターノードをhostBとします。
同一ホスト上(hostA)でTP1-A(コンテナ外)とTP1-B(コンテナ内)を連携する場合の設定
- 注※
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TP1-Aのall_nodeオペランド,およびTP1-Bのipc_response_hostオペランドにマスターノードを設定してください。
ほかにKubernetesクラスタ内で連携するコンテナ内のTP1/Server Baseがある場合は,上記TP1-A,TP1-Bの設定と同様にマスターノードを設定してください。
システム構成とRPC種別によって,OpenTP1の定義に設定する内容が異なります。RPC種別ごとの定義設定について次に示します。