3.2.5 TxRPCインタフェースの通信
TxRPCインタフェースとは,X/Openで規定するクライアント/サーバ形態の通信方法です。OpenTP1のUAPプロセス間で,TxRPCインタフェースの方式で通信できます。
ほかのクライアント/サーバ形態の通信と異なり,TxRPCの通信ではユーザが作成した関数をクライアントから呼び出して通信します。
TxRPCの通信をするUAPでは,OpenTP1のRPC(dc_rpc_call関数)を使って,ほかのUAPと通信することもできます。
(1) TxRPC通信の種類
TxRPCの通信方法には,DCE RPCを使うかどうかで次に示す2種類があります。
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IDL-only TxRPC
IDLコンパイラから生成されるファイルだけを使ってUAPを作成する方式です。IDL-only TxRPCの場合は,DCEを前提としません。
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RPC TxRPC
通信プロトコルにDCE RPCを使う方式です。このバージョンではRPC TxRPCをサポートしていません。
TxRPC通信については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。
(2) 作成できるアプリケーションプログラム
TxRPCで通信するUAPとして,次のものが作成できます。
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クライアントUAP(SUP)
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サーバUAP(SPP)
TxRPC通信では,作成するUAPの種類によって,前提となるライブラリが異なります。
(a) SUP またはSPPを作成する場合
次に示す製品がシステムに組み込んであることが前提です。
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TP1/Server Base
(3) TxRPC通信のUAPを作成する手順
TxRPCの通信をするUAPを作成するときの手順を,次の図に示します。
TxRPCの通信のUAPを作成する手順については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」,および「OpenTP1 プログラム作成リファレンス C言語編」を参照してください。