6.1.2 プログラムのコンパイル

カバレージを使用するためには,プログラムのコンパイル時に-CVInfコンパイラオプションを必ず指定します。カバレージの機能を使用するために指定するCOBOL2002のコンパイラオプションを次に示します。コンパイラオプションの詳細については,マニュアル「COBOL2002 使用の手引 手引編」を参照してください。

表6-2 カバレージの機能とコンパイラオプション

カバレージの機能コンパイラオプション
カバレージを使用する-CVInf

ccbl2002コマンド以外でリンクする場合に必要な,リンク時の指定を次に示します。

表6-3 カバレージのためのリンク時の指定

対象機能リンク時の指定
HP-UX(IPF),
HP-UX(IPF64)
AIX(32),
AIX(64),
Linux(x86),
Linux(x64),
Linux(IPF64),
Solaris(SPARC)
実行可能ファイル実行可能ファイルをカバレージの対象とする場合-lcbl2ktd指定しない
注※
-lcbl2ktdは,-lcbl2kよりも前に指定してください。

ccbl2002を使用しないで,ccコマンドを使用する場合の使用例を次に示します。

(使用例)
実行可能ファイルをccコマンドで作成する
HP-UX(IPF)の場合

cc TEST01.o TEST02.o -o TEST -L/opt/HILNGcbl2k/lib -lcbl2ktd -lcbl2k -lcbl2kml -ldld -lm

HP-UX(IPF64)の場合

cc TEST01.o TEST02.o +DD64 -o TEST -L/opt/HILNGcbl2k64/lib -lcbl2ktd -lcbl2k -lcbl2kml -ldld -lm

AIX(32)の場合

cc TEST01.o TEST02.o -o TEST -L/opt/HILNGcbl2k/lib -lcbl2k -lcbl2kml -ldl -lm

AIX(64)の場合

cc -q64 TEST01.o TEST02.o -o TEST -L/opt/HILNGcbl2k64/lib -lcbl2k64 -lcbl2kml64 -ldl -lm

Linux(x86),Linux(IPF64)の場合

cc TEST01.o TEST02.o -o TEST -L/opt/HILNGcbl2k/lib -lcbl2k -lcbl2kml -ldl -lm

Linux(x64)の場合

cc TEST01.o TEST02.o -o TEST -L/opt/HILNGcbl2k64/lib -lcbl2k -lcbl2kml -ldl -lm

Solaris(SPARC)の場合

cc TEST01.o TEST02.o -o TEST -L/opt/HILNGcbl2k/lib -lcbl2k -lcbl2kml -ldl -lm

共用ライブラリをldコマンドで作成するときは,「6.4.2 共用ライブラリ」を参照してください。

注意事項
-Optimize,2コンパイラオプションによる最適化の指定をして作成したプログラムでは,文が最適化されることがあり,プログラムの動作が保証されない場合があります。