テストデバッガは,文字コードの変換だけではなく,UTF-16のバイトオーダの変換をします。
UTF-16のバイトオーダの変換の規則を次に示します。
- HP-UX(IPF) 01-02以降,AIX(32),AIX(64)の場合,シフトJISからUTF-16,またはUTF-16からシフトJISに変換するときのUTF-16のバイトオーダは,環境変数CBLUNIENDIANの値に従います。環境変数CBLUNIENDIANの値と仮定するバイトオーダの関係を表1-9に示します。
- Linux(x86),Linux(x64)の場合,UTF-8からUTF-16,またはUTF-16からUTF-8に変換するときのUTF-16のバイトオーダは,環境変数CBLUNIENDIANの値に従います。環境変数CBLUNIENDIANの値と仮定するバイトオーダの関係を表1-9に示します。
表1-9 環境変数CBLUNIENDIANの値と仮定するバイトオーダ
データ項目 | 環境変数CBLUNIENDIANの値 |
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LITTLE | BIG | LITTLE,BIG以外 (指定なしも含む) |
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用途がNATIONAL | UTF-16LE※1を仮定する | UTF-16BE※2を仮定する | - HP-UX(IPF) 01-02以降,AIX(32),AIX(64)の場合
- UTF-16BE※2を仮定する
- Linux(x86),Linux(x64)の場合
- UTF-16LE※1を仮定する
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- 注※1
- UTF-16LE: UTF-16をリトルエンディアンで表現します。
- 注※2
- UTF-16BE: UTF-16をビッグエンディアンで表現します。
- データ名への代入,および比較条件式を設定するときの16進日本語文字定数はUTF-16BEを指定してください。16進日本語文字定数に指定されたUTF-16BEのコード値は,環境変数CBLUNIENDIANの指定に従い,テストデバッガが自動的にバイトオーダの変換をします。
- 用途がNATIONALの項目を16進数で表示する場合,およびデータ属性表示で表示エラーが発生した場合に表示する16進数の値は,UTF-16BEの16進数で表示します。
- データ名に値を代入する場合,拡張16進定数を使用してコード値を直接指定したときは,バイトオーダの変換はしません。
- 比較条件式を設定する場合,拡張16進定数を使用してコード値を直接指定したときは,バイトオーダの変換はしません。