テスト中のプログラムの実行を任意に中断させることができます。中断させた状態で,次の操作をし,プログラムを調査できます。
プログラムを中断させるには,次の方法があります。
また,ラインモードでは,次の場合にもプログラムを中断させます。
プログラムの実行を,任意の個所で中断させるには,中断点を設定します。中断点を設定すると,実行中のプログラムが中断点に達したときに,中断状態になります。中断中は,中断状態で実行できるTDコマンドだけを指定できます。処理が繰り返し実行されるような個所に中断点を設定する場合は,スキップ回数を指定できます。この指定によって,不要な中断回数を減らすことができ,効率良くプログラムをテストできます。
TDコマンドの場合,SET BREAKコマンドやRESET BREAKコマンドで,中断点を設定したり,解除したりできます。SET BREAKコマンドおよびRESET BREAKコマンドの詳細については,「5.4 TDコマンドの詳細」の「5.4.1 SET BREAK/RESET BREAK(中断点の設定と解除)」を参照してください。
データの値を監視し,その状態によってプログラムを中断できます。監視したいデータの値に条件式を指定することもできます。
TDコマンドの場合,SET WATCHコマンドやRESET WATCHコマンドで,データ監視条件を設定したり,解除したりできます。SET WATCHコマンドおよびRESET WATCHコマンドの詳細については,「5.4 TDコマンドの詳細」の「5.4.3 SET WATCH/RESET WATCH(データ監視条件の設定と解除)」を参照してください。
データ監視条件の設定による中断の詳細は次のとおりです。
プログラム
001000 MOVE 10 TO A.
002000 MOVE 5 TO B.
003000 ~
005000 ~
006000 MOVE 11 TO A.
007000 ~.
008000 MOVE 1 TO A.
009000 ~
010000 MOVE 10 TO A.
011000 ~
ラインモードの場合,実行時エラーが発生したときプログラムが中断します。実行時エラーが発生した文で,プログラムの状態を調べることができます。この中断のための設定は特に必要ありません。
次の条件がすべて当てはまるときに,プログラムが中断します。
AIX(32),AIX(64),またはSolaris(SPARC)の場合,実行時エラーによってユーザプログラムが中断したときは,次の手順でユーザプログラムを続行できます。
ただし,実行時エラーの種類によっては,ジャンプまたはジャンプ実行ができない場合があります。ジャンプまたはジャンプ実行をしないで,ユーザプログラムを続行したときは,ユーザプログラムが終了します。