37.1.1 使用できない機能

UNIX64 COBOL2002で使用できない機能について説明します。

<この項の構成>
(1) 機能
(2) サービスルーチン

(1) 機能

UNIX64 COBOL2002では使用できない機能を次に示します。

表37-1 UNIX64 COBOL2002で使用できない機能

機能名OS説明
HP-UX
(IPF64)
AIX
(64)
Linux
(x64)
Linux
(IPF64)
画面節(SCREEN SECTION)による画面操作××画面節(SCREEN SECTION)を使用して画面の入出力をします。
画面節(WINDOW SECTION)による画面操作××画面節(WINDOW SECTION)を使用して画面の入出力をします。
バイトストリーム入出力サービスルーチン×COBOLのレコード定義に依存しないで,Cプログラムなどで作成したバイナリファイルの入出力をするサービスルーチンです。
XMAP3を使用した書式印刷機能××××書式と行データを重ね合わせる印刷(書式オーバレイ印刷)や,印刷制御付きの行データを印刷します。
リモートファイルアクセス機能××××接続されているほかのワークステーションやPC上にある,ISAMを使用する索引編成ファイルにアクセスします。
通信節による画面操作××××ディスプレイとの間で画面データを送受信したり,プリンタに帳票データを送信したりします。
データコミュニケーション機能×オンラインコントロールプログラムを経由して,端末,ファイル,またはほかのプログラムとメッセージを受け渡します。
データベース操作機能(ODBCインタフェース)×××SQL埋め込みCOBOLプログラムで,データベースにアクセスできます。
CGIプログラム作成支援機能××××COBOL2002で作成したプログラムをCGIプログラムとして利用するための機能です。
Unicode機能××COBOLが扱うデータをUnicodeとして扱うことで,プログラム間およびファイル入出力では,Unicodeでやり取りをする機能です。
数字項目のけた拡張機能×数字項目(外部10進項目,内部10進項目),数字定数および数字編集項目で扱えるけた数の上限を18けたから38けたに拡張する機能です。
日本語集団項目××データ項目にGROUP-USAGE IS NATIONALが指定された,用途がNATIONALで字類および項類が日本語となる集団項目です。
動的長基本項目機能××DYNAMIC LENGTH句を定義することで,実行時にデータ項目(英数字項目または日本語項目)の長さを変更できます。
定数長拡張機能××英数字定数の定数長を拡張します。
XML連携機能×COBOLプログラムから,XMLデータをCOBOLのレコードとして入出力します。
(凡例)
○:使用できる
×:使用できない

(2) サービスルーチン

UNIX64 COBOL2002では使用できないサービスルーチンを次に示します。

表37-2 UNIX64 COBOL2002で使用できないサービスルーチン

サービスルーチン名OS説明
HP-UX
(IPF64)
AIX
(64)
Linux
(x64)
Linux
(IPF64)
CBLADDPAIR××××CGIリストの最後に「名前」と「値」の対を追加します。
CBLCGIINIT××××受け取ったフォーム情報からCGIリストを作成します。
CBLCGITRACE××××CGIプログラムの作成を支援します。サービスルーチンのトレース情報をファイルに出力します。
CBLCONVERTTEXT××××テキスト文字列を実体参照形式に変換し,出力します。
CBLCREATELIST××××CGIリストを新たに作成します。
CBLDELETEPAIR××××CGIリストの現在のポイント位置の「名前」と「値」の対を削除します。
CBLDESTROYLIST××××CGIリストを削除し,領域を解放します。
CBLDISPLAYTEXT××××テキスト文字列を出力します。
CBLENDREPEAT××××CGIリストに,HTML拡張言語のREPEATで終端を認識する終端インジケータを追加します。
CBLFILLTEMPLATE××××HTMLテンプレートをインタプリットし,動的なWebページを出力します。
CBLFINDNEXTPAIR××××CGIリストの,次のポイント位置から「名前」をキーにして検索し,「値」を取得します。
CBLFINDPAIR××××CGIリストの先頭ポイント位置から「名前」で検索し,「値」を取得します。
CBLGETENV××××環境変数の値を取得します。
CBLGETPAIR××××CGIリストの現在のポイント位置から「名前」と「値」の対を取得します。
CBLGETPAIRNEXT××××CGIリストの現在のポイント位置から「名前」と「値」の対を取得し,ポイント位置を進めます。
CBLHTMLBEGIN××××HTMLの先頭部分を出力します。
CBLHTMLEND××××HTMLの終端部分を出力します。
CBLLISTCOUNT××××CGIリストから「名前」と「値」の対の数を取得します。
CBLPRINTENV××××CGI環境変数の値をHTML形式で出力します。
CBLPRINTLIST××××CGIリストの内容をHTML形式で出力します。
CBLSENDERROR××××エラーメッセージをHTML形式で出力します。
JCPOPUP××表形式のデータ項目を主画面とは別の画面に表示し,選ばれたブロック番号をインタフェース領域に格納します。
CBLDATADUMP××COBOLプログラム実行時の任意の時点でのデータ領域ダンプリストを出力します。
(凡例)
○:使用できる
×:使用できない