36.10 DISPLAY文による一意名の16進ダンプ表示(AIX(32),AIX(64),Linux(x86),Linux(x64)で有効)

DISPLAY文での表示では,英数字項目に印字不可能文字が設定されている場合や,2進項目にPICTURE句のけた数を超えて値が格納されている場合には,内容を確認できないことがあります。このような場合に,一意名の格納値を16進ダンプ表示すると,一意名の内容を確認できます。

一意名の格納値をバイト単位で16進ダンプ表示するときは,DISPLAY文にIN DATA DUMPを指定します。

DISPLAY文の言語仕様については,マニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編」を参照してください。

各データ属性を16進ダンプ表示したときの表示例を次の表に示します。

表36-4 データ属性を16進ダンプ表示したときの表示例

データ属性16進ダンプ表示の例
格納されている定数値表示形式
集団項目,英字項目,英数字項目,英数字編集項目'ABCD'41424344​
日本語項目,日本語編集項目N'あいう'82a082a282a4
外部10進項目+123313233
内部10進項目+123123c
数字編集項目+12.32b31322e33
2進項目,COMP-X項目,アドレス名,アドレスデータ項目,ポインタ項目値10(H'0000000​A')が4バイトの領域に格納されている場合
ビッグエンディアンの場合
0000000​a
リトルエンディアンの場合
0a000000
外部浮動小数点項目+0.25E+02b322e35452d3031
内部浮動小数点項目+0.25E+0
ビッグエンディアンの場合
3e800000
リトルエンディアンの場合
0000803​e
外部ブール項目B'010'303130
内部ブール項目B'010'40