ccbl2002コマンドの入力によって,COBOLソースファイル中のプログラムをコンパイルして,オブジェクトファイルや実行可能ファイルなどを出力できます。
ccbl2002コマンドの形式を次に示します。
- 形式
ccbl2002 〔オプション〔…〕〕 ファイル名〔…〕
- オプション
- コンパイラオプションを指定します。
- コンパイラオプションの指定方法には,ccbl2002コマンドの引数に指定する方法と環境変数CBLCOPT2002で指定する方法の2種類があります。なお,ccbl2002コマンドの引数と環境変数CBLCOPT2002の両方にコンパイラオプションを指定した場合は,引数で指定したオプションの方が優先されます。
- 個々のコンパイラオプションの機能と使用方法については,「32.5 コンパイラオプション」を参照してください。
- ファイル名
- コンパイルするCOBOLソースファイルや,その他必要なファイルの名称を指定します。指定できるファイルの種類は次のとおりです。
- COBOLソースファイル(.cblほか)
- オブジェクトファイル(.o)
- HTMLファイル※1(.htm,.html)
- ライブラリファイル(共用ライブラリ)※2
- 注※1
- HP-UX(IPF),AIX(32),Solaris(SPARC)で有効です。
- 注※2
- ライブラリファイルやライブラリ検索パスの指定方法は,システムの規則に従ってください。
- 指定規則
- 各引数は,一つ以上の空白,タブ,または改行文字で区切ります。
ただし,ccbl2002コマンドに空白を含むファイル名を指定する場合は,ファイル名をアポストロフィ(')で囲む必要があります。
- コマンドライン上には,リンカに渡すオプションも指定できます。この場合,-Linkオプションを使用します。-Linkオプションの使い方については,「32.5 コンパイラオプション」を参照してください。
- 終了コード
- ccbl2002コマンドは,次の終了コードを返します。
終了コード | 意味 | 出力される エラーメッセージのレベル |
---|
0 | コンパイルは正常終了した。 | Iレベルエラー Wレベルエラー |
1 | 重大エラーが発生した。 | Sレベルエラー |
2 | 回復不能エラーが発生した。 | Uレベルエラー |
- なお,エラーの詳細については,コンパイルリストやエラーメッセージを参照してください。
- ccbl2002コマンドのヘルプ
- オプションもファイル名も指定しないで,ccbl2002コマンドだけが入力された場合,または-Helpオプションを指定された場合にccbl2002コマンドのヘルプを出力できます。
- 形式
ccbl2002 〔-Help〕