9.3.1 USE手続き

手続きが通常の順序で実行されるのではなく,利用者が直接検出できない条件が発生したときに実行しなければならない手続きを,USE文で指定します。

USE文は,手続きの実行の条件を指定するための翻訳指示文です。そのため,USE文自身が実行されることはありません。

USE文で指定する手続きは,手続き部の宣言部分で指定します。手続き部の構成の規則については,マニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編 10. 手続き部(PROCEDURE DIVISION)」を参照してください。

報告書作成機能で使用するUSE文では,報告書作成手続きを指定するBEFORE REPORTING指定,およびAFTER STANDARD EXCEPTION PROCEDURE指定を使用できます。報告書作成機能を使用したプログラム中でのUSE文の指定例を,次に示します。

        :
      01 FOOT1 TYPE IS CONTROL FOOTING SHITEN.
        02 LINE NUMBER PLUS 2.
        :
      PROCEDURE DIVISION.
      DECLARATIVES.
      CNT SECTION.
          USE BEFORE REPORTING FOOT1.
      C.
        ADD 1 TO CNT-1.
      END DECLARATIVES.
        :

このようにコーディングすると,FOOT1を印刷する前にADD 1 TO CNT-1が実行されます。