21.1.4 共通例外処理に対応している機能

COBOL2002で共通例外処理に対応している機能を,次に示します。

表21-1 共通例外が使用できる機能一覧

種類機能名共通例外への対応備考
規格基本機能 
順編成ファイル 
相対編成ファイル 
索引編成ファイル 
整列併合※1 
プログラム間連絡詳細については,「21.8.2 例外検出での注意事項」の「(2) プログラム間連絡での注意事項」を参照のこと。
組み込み関数 
オブジェクト指向 
再帰呼び出し 
利用者定義関数 
局所場所節(LOCAL-STORAGE SECTION) 
X/Openテキスト編成ファイル 
ファイル共用(ファイルシェア)× 
コマンド行および環境変数へのアクセス× 
画面節(SCREEN SECTION)による画面操作※7× 
C言語インタフェース× 
インタナショナリゼーション× 
拡張機能日本語× 
ブール(ビット操作) 
アドレス操作 
1バイト2進機能・COMP-X項目 
浮動小数点項目 
報告書作成機能× 
HiRDBによる索引編成ファイル※6 
CSV編成ファイル 
ラージファイル入出力 
ファイル入出力拡張機能 
プリンタへのアクセス(入出力による書式印刷機能)※2 
ファイルのディスク書き込み保証 
通信節による画面操作※2× 
画面節(WINDOW SECTION)による画面操作※7× 
データコミュニケーション機能※4× 
データベース操作機能× 
XDMによるデータベースシミュレーション機能× 
マルチスレッド環境での実行※8 
基本機能サービスルーチン× 
CGIプログラム作成支援機能※2× 
COBOL入出力サービスルーチン× 
バイトストリーム入出力サービスルーチン※3× 
Unicode機能※5 
数字項目のけた拡張機能※9※10 
動的長基本項目機能※11 
定数長拡張機能※11 
デバッグ実行時デバッグ機能 
テストデバッグ機能 
カバレージ機能 
(凡例)
○:共通例外処理を使用できる
△:共通例外処理を制限付きで使用できる
×:エラーは発生するが,共通例外処理を使用できない
注※1
整列併合処理の共通例外処理への対応を,次に示します。

処理共通例外への対応
SORT文使用できない
MERGE文使用できない
SORT/MERGE文のUSING/GIVINGに指定したファイルの入出力処理使用できない
整列併合処理の入出力手続きに指定したファイルの入出力処理使用できる
整列処理のRELEASE文使用できる
整列処理のRETURN文使用できる
(ただし,併合処理に使用している整列併合ファイルに対する,整列処理のRETURN文では使用できない)
併合処理のRETURN文使用できない
注※2
HP-UX(IPF),AIX(32),Solaris(SPARC)で有効です。
注※3
UNIX32,AIX(64),Linux(x64),HP-UX(IPF64)で有効です。
注※4
UNIX32,AIX(64),Linux(x64),Linux(IPF64)で有効です。
注※5
HP-UX(IPF),AIX(32),AIX(64),Linux(x86),Linux(x64)で有効です。
注※6
HP-UX(IPF),HP-UX(IPF64),AIX(32),AIX(64),Linux(IPF64),Solaris(SPARC)で有効です。
注※7
HP-UX(IPF),HP-UX(IPF64),AIX(32),AIX(64),Solaris(SPARC)で有効です。
注※8
-MultiThreadオプションを指定したプログラムと-MultiThreadオプションを指定していないプログラムが混在して動作した場合,UNIXでは例外を検出しません。
注※9
HP-UX(IPF64),AIX(64),Linux(x64)で有効です。
注※10
数字項目のけた拡張機能を使用する場合,EC-SIZE例外を使用できません。詳細については,「28. 数字項目のけた拡張機能(HP-UX(IPF64),AIX(64),Linux(x64)で有効)」を参照してください。
注※11
AIX(32),AIX(64),Linux(x86),Linux(x64)で有効です。