35.3.2 実行時環境変数の一覧

実行時環境変数の一覧を,次に示します。

なお,未サポートの実行時環境変数が指定された場合,指定された内容は無効となって実行されます。

<この項の構成>
(1) 一般
(2) 少量データ
(3) ファイル
(4) 画面(XMAP)(HP-UX(IPF),AIX(32),Solaris(SPARC)で有効)
(5) 整列併合
(6) 拡張機能
(7) デバッグ
(8) オブジェクト指向

(1) 一般

環境変数名指定する内容OS
FHABJKLS
CBLENVMAX環境変数値の書き出しを行うDISPLAY文の実行回数の設定
CBLEXVALUEEXTERNAL句の指定のあるデータ項目の初期値を指定する
CBLLANG動作する言語環境(文字コード)を指定する×××
CBLLPATH動的なリンク時,共用ライブラリ検索ディレクトリを指定する場合,検索したい共用ライブラリのあるディレクトリの指定××××
CBLLSLIB動的なリンク時,検索する共用ライブラリを限定したい場合,検索したい共用ライブラリ名の指定
CBLLTAG動的なリンクの動作を指示するオプションを指定する××××××
CBLPGMSEARCHTRC動的なリンクによる共用ライブラリの検索情報とプレロード時の共用ライブラリのロード情報を出力するファイル名を指定する××××
CBLPGMSEARCHTRC_SIZEプログラム検索トレースファイル名を切り替えるサイズを指定する××××
CBLPRELOAD動的なリンクで検索対象となる共用ライブラリ名称を記述したプレロードリストのファイル名を指定する××××
CBLUNIENDIAN用途がNATIONALの項目に対するUnicodeのバイトオーダを指定する×××
CBLUPSI外部スイッチの状態
CBL_SYSERR実行時エラーメッセージの出力先ファイル名
(凡例)
F:HP-UX(IPF)
H:HP-UX(IPF64)
A:AIX(32)
B:AIX(64)
J:Linux(x86)
K:Linux(x64)
L:Linux(IPF64)
S:Solaris(SPARC)
○:サポートしている
×:サポートしていない

(2) 少量データ

環境変数名指定する内容OS
FHABJKLS
CBLDATEACCEPT文,CURRENT-DATE関数,MOVE文(日付と時刻用)でシステムから受け取る西暦年月日
CBLDAYACCEPT文でシステムから受け取る通算日付
CBLSTDIOLVLDISPLAY文によってデータを標準出力,または標準エラー出力する場合,COBOL実行時ライブラリが使用するシステム入出力関数のレベルの指定
CBL_STOPNOADVSTOP 定数文を実行したとき,メッセージIDと定数1の直後の改行文字を出力するかどうか
CBL_SYSINFROM SYSIN指定のACCEPT文での入力ファイル名
CBL_SYSOUTUPON SYSOUT指定のDISPLAY文での出力ファイル名
CBL_SYSPUNCHUPON SYSPUNCH指定のDISPLAY文での出力ファイル名
CBL_SYSSTDFROM SYSSTD指定のACCEPT文での入力ファイル名
(凡例)
F:HP-UX(IPF)
H:HP-UX(IPF64)
A:AIX(32)
B:AIX(64)
J:Linux(x86)
K:Linux(x64)
L:Linux(IPF64)
S:Solaris(SPARC)
○:サポートしている

(3) ファイル

環境変数名指定する内容OS
FHABJKLS
CBLCSVCHAR-NumCsvオプションを指定してCSV編成ファイルを数値として読み込むとき,無視する文字列
CBLCSVINITCSV編成ファイルのREAD文実行時に,セルと対応しない未使用の基本項目を初期化するかどうか
CBLD_ファイル名ファイル単位に入出力を指示するオプション
CBLFSYNCファイルクローズ時のディスク書き込み保証を適用するかどうか
CBLINBUFSIZEOPEN文のモードがINPUT指定のバッファサイズ制御によるファイル入力時に使用するバッファサイズ×××
CBLIOMESSAGEファイル入出力文でのエラー情報出力機能を使用するかどうか××××
CBLISAMDL既存の索引ファイルに対してOPEN OUTPUTを実行したとき,旧ファイルを削除後,新規に作成するかどうか
CBLISAMFSYNCISAMによる索引編成ファイルに対して,ファイルクローズ時のディスク書き込み保証を適用するかどうか××××
CBLLARGEFILEラージファイル入出力機能の対象である実行単位中のファイルに対して,ラージファイル入出力機能を適用するかどうか×××
CBLOUTBUFSIZEOPEN文のモードがOUTPUT/EXTEND指定のバッファサイズ制御によるファイル出力時に使用するバッファサイズ×××
CBLRDBDATAERRHiRDBによる索引編成ファイルで,レコード中の保証されないデータをエラーとして検出するかどうか××
CBLRDBILWAITHiRDBによる索引編成ファイルで,内部的に発行されるSELECTに対して排他オプションを付けるかどうか××
CBLRDBOPURGEHiRDBによる索引編成ファイルの全データを削除する際に,PURGE TABLEを使用するかどうか××
CBLRDBROWVALCONSTRUCTORHiRDBによる索引編成ファイルで,内部発行SELECTで行値構成子を使用する「内部発行されるSQL文で行値構成子を使用する機能」を使用するかどうか××××××
CBLSTMFSYNCバイトストリーム入出力サービスルーチンで扱うファイルに対して,ファイルクローズ時のディスク書き込み保証を適用するかどうか××××
CBLSTMLARGEFILEバイトストリーム入出力サービスルーチンでのラージファイル入出力機能を適用するかどうか××××
CBLTEXTSUPPRESSBOMテキスト編成ファイルでのUnicodeシグニチャ出力を切り替える××××
CBLTEXTWRITESPACEテキスト編成ファイルに対するWRITE文またはREWRITE文で,レコード末尾からの連続する半角空白文字をファイルに書き出す××××
CBLX_外部装置名書式印刷するときの印刷サービス名称×××××
CBL_RDBCOMMITHiRDBによる索引編成ファイルのトランザクション管理をするかどうか××
CBL_外部装置名ファイル入出力での入出力ファイル名
(凡例)
F:HP-UX(IPF)
H:HP-UX(IPF64)
A:AIX(32)
B:AIX(64)
J:Linux(x86)
K:Linux(x64)
L:Linux(IPF64)
S:Solaris(SPARC)
○:サポートしている
×:サポートしていない

(4) 画面(XMAP)(HP-UX(IPF),AIX(32),Solaris(SPARC)で有効)

環境変数名指定する内容OS
FHABJKLS
CBLPRNTID画面機能での送信先プリンタに対する仮想端末名×××××
CBLPRNT_xxx画面機能で送信先がプリンタのときの仮想端末名×××××
CBLTERMID画面機能での送信先ディスプレイに対する仮想端末名×××××
CBLTERMSHAR複数プログラムでの仮想端末共有×××××
CBLTERM_xxx画面機能で送信先がディスプレイのときの仮想端末名×××××
(凡例)
F:HP-UX(IPF)
H:HP-UX(IPF64)
A:AIX(32)
B:AIX(64)
J:Linux(x86)
K:Linux(x64)
L:Linux(IPF64)
S:Solaris(SPARC)
○:サポートしている
×:サポートしていない

(5) 整列併合

環境変数名指定する内容OS
FHABJKLS
CBLSORTSIZE整列処理で使用するメモリサイズ
CBLSORTWORK整列処理用の作業用ファイルのディレクトリ名
(凡例)
F:HP-UX(IPF)
H:HP-UX(IPF64)
A:AIX(32)
B:AIX(64)
J:Linux(x86)
K:Linux(x64)
L:Linux(IPF64)
S:Solaris(SPARC)
○:サポートしている

(6) 拡張機能

環境変数名指定する内容OS
FHABJKLS
CBLCGIERRCGIプログラムで実行時エラーが発生した場合,エラー情報の先頭にHTTPヘッダを付けるかどうか×××××
CBLCGIINITSIZECBLCGIINITサービスルーチンが受け取ったフォーム情報で,「名前」または「値」として受け取る文字列の最大長×××××
CBLMTENDマルチスレッド対応COBOLプログラムで実行時エラーが発生したときに,abort関数を発行して終了させたい場合,ABORTを指定する
CBLNO_LIBFREECOBOLプログラムの終了処理でCOBOLが動的なリンクでロードしたCOBOL実行時ライブラリをアンロードするかどうか
CBLSQLCOMMODODBCインタフェースを使用してデータベースに接続する場合のコミットモードを設定する××××××
CBLSQLCURUSEODBCインタフェース機能を使用した場合にカーソルオプションの設定を変更する××××××
CBLSQLDYNAMICODBCインタフェース機能の動的SQLで内部的に発行するODBC APIを変更する××××××
CBLSQLLOGINTIMEOUTODBCインタフェースを使用した場合にODBCオプションのSQL_LOGIN_TIMEOUTの値を指定する××××××
CBLSQLQUERYTIMEOUTODBCインタフェースを使用した場合にODBCオプションのSQL_QUERY_TIMEOUTの値を指定する××××××
CBLSQLROWCOUNTODBCインタフェースを使用した場合に影響行数が0のときにSQLCODEに100を設定する××××××
CBLSQLSUPPRESSMSGODBCインタフェースを使用した場合に実行時メッセージの出力を抑止するかどうか××××××
CBLSQLWMSGODBCインタフェースを使用した場合に警告メッセージの出力を抑止するかどうか××××××
(凡例)
F:HP-UX(IPF)
H:HP-UX(IPF64)
A:AIX(32)
B:AIX(64)
J:Linux(x86)
K:Linux(x64)
L:Linux(IPF64)
S:Solaris(SPARC)
○:サポートしている
×:サポートしていない

(7) デバッグ

環境変数名指定する内容OS
FHABJKLS
CBLABNLST異常終了時要約情報リストの出力先
CBLCOREシグナル発生時のコアダンプを出力するかどうか
CBLDDUMPデータ領域ダンプの出力先
CBLDMPLEVELデータ領域ダンプリストの出力で,情報の出力レベルの指定
CBLDMPPGMNデータ領域ダンプリストを出力するとき,ダンプリストを出力するプログラム名の指定
CBLPRMCHKW-DebugCompatiオプション指定時,またはテストデバッグ時のプログラム間整合性チェックを緩和する
CBLTDEXECプログラム実行時にテストデバッガを起動するかどうか
CBL_FLSRVDUMPCOBOL入出力サービスルーチンのデバッグ情報を出力するファイル名
CBLTDDISPLAY連動実行時,デバッガを表示するための端末の表示先の指定
CBLEXCEPTプログラムの実行で例外が発生したときの動作を指定する
CBLDATADUMPFILECBLDATADUMPサービスルーチンによるデータ領域ダンプの出力先××××
(凡例)
F:HP-UX(IPF)
H:HP-UX(IPF64)
A:AIX(32)
B:AIX(64)
J:Linux(x86)
K:Linux(x64)
L:Linux(IPF64)
S:Solaris(SPARC)
○:サポートしている
×:サポートしていない
注※
詳細は,マニュアル「COBOL2002 使用の手引 操作編」を参照してください。

(8) オブジェクト指向

環境変数名指定する内容OS
FHABJKLS
CBLGCINTERVAL前回のガーベジコレクションを終了してから,次のガーベジコレクションを開始するまでのメモリ使用量(ガーベジコレクションの実行間隔)
CBLGCSTARTガーベジコレクタの開始条件となる,インスタンスオブジェクトの生成によるメモリ使用量の累積値
(凡例)
F:HP-UX(IPF)
H:HP-UX(IPF64)
A:AIX(32)
B:AIX(64)
J:Linux(x86)
K:Linux(x64)
L:Linux(IPF64)
S:Solaris(SPARC)
○:サポートしている