COBOL2002 使用の手引 手引編
![[目次]](FIGURE/CONTENT.GIF)
![[用語]](FIGURE/GLOSS.GIF)
![[索引]](FIGURE/INDEX.GIF)
![[前へ]](FIGURE/FRONT.GIF)
データ領域ダンプリストを出力する場合,プログラムの構成によっては,多量のリストが出力されることがあります。
リストが多量に出力されると,データ領域を参照するときに,該当する領域を探すのが困難だったり,エディタで編集できなかったりする場合があります。
出力するリストの情報を選択するためには,環境変数CBLDMPPGMNまたは環境変数CBLDMPLEVELを使用します。
なお,環境変数CBLDMPPGMNと環境変数CBLDMPLEVELは,組み合わせても使用できます。
- <この節の構成>
- (1) 環境変数の設定
- (2) 環境変数の組み合わせによるデータ領域ダンプリストの出力情報の設定
- (3) 出力例
(1) 環境変数の設定
(a) CBLDMPPGMN
- 形式
CBLDMPPGMN=プログラム名称〔:プログラム名称〕
- 規則
- プログラム名称には,データ領域ダンプリストのプログラムで定義されたデータ領域(EXTERNAL句指定以外)の情報で,出力したいプログラムのプログラム名称を指定します。
- 複数のプログラム名称を指定する場合は,コロン(:)で区切ります。
- プログラム名称の直前に空白文字を入れてはいけません。
- 使用例
CBLDMPPGMN=SAMPLE1:SAMPLE5
export CBLDMPPGMN
- プログラム名称がSAMPLE1とSAMPLE5の情報だけを出力します。
(b) CBLDMPLEVEL
- 形式
CBLDMPLEVEL = {1|2}
- 規則
- 1を指定した場合は,プログラムで定義されたデータ領域(EXTERNAL句指定以外)の情報だけを出力します。
- 2を指定した場合は,EXTERNAL句指定ファイルのレコード領域とEXTERNAL句指定のデータ領域の情報だけを出力します。
- 注意事項
- 上記以外の値が指定された場合や,これらの環境変数の指定がない場合は,データ領域ダンプリストの出力情報の選択はできません。
(2) 環境変数の組み合わせによるデータ領域ダンプリストの出力情報の設定
環境変数CBLDMPPGMN,CBLDMPLEVELの組み合わせによる出力情報の内容を,次に示します。
表36-3 環境変数の組み合わせによるデータ領域ダンプリストの出力内容
環境変数CBLDMPPGMN |
環境変数CBLDMPLEVEL |
指定なし |
指定あり |
1 |
2 |
指定なし |
A,B |
A |
B |
指定あり |
C,B |
C |
B |
- 出力情報の内容
- A
- プログラムで定義されたデータ領域(EXTERNAL句指定以外)の情報をすべて出力します。
- B
- EXTERNAL句指定ファイルのレコード領域,およびEXTERNAL句指定のデータ領域の情報を出力します。
- C
- プログラムで定義されたデータ領域(EXTERNAL句指定以外)の情報を指定されたプログラム名についてだけ出力します。
- なお,Bだけ出力する場合でも,プログラムで定義されたデータ領域(EXTERNAL句指定以外)出力時のヘッダ情報は出力されます。ただし,A,Cだけ出力する場合は,EXTERNAL句指定ファイルのレコード領域,またはEXTERNAL句指定のデータ領域出力時のヘッダ情報は出力されません。
- リスト出力のプログラム名は,プログラムの種類によって,次のどれかとなります。
次に,環境変数CBLDMPPGMNまたはCBLDMPLEVELを指定して出力したデータ領域ダンプリストの出力例を示します。
(a) CBLDMPPGMN=SUBPRG1かつCBLDMPLEVEL=1を指定した場合
![[図データ]](FIGURE/WU130700.GIF)
(b) CBLDMPLEVEL=2だけを指定した場合
![[図データ]](FIGURE/WU130800.GIF)
なお,上記のリストでは,印刷すると1.および2.で改ページされます。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2014, 2017, Hitachi, Ltd.