COBOL2002 使用の手引 手引編

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34.1.4 ccbl2002コマンド使用時の検索ライブラリの種別指定

ccbl2002コマンドを使って,リンクするときに検索するライブラリの種別(アーカイブファイルまたは共用ライブラリ)を指定するには,次のオプションを指定します。

なお,ccbl2002コマンドでは,指定したライブラリのあとに内部的にシステムライブラリが指定されます。システムライブラリにはアーカイブ提供がない場合があるため,オプションでアーカイブファイルを指定した場合には,必ず,続けて共用ライブラリ(システムの標準)検索のオプションを指定する必要があります。

HP-UX(IPF),HP-UX(IPF64)の場合
-Wlおよび-aオプションを指定します。
-Wlおよび-aオプションは,HP-UX(IPF)およびHP-UX(IPF64)のccコマンドのオプションです。共用ライブラリ検索のオプションの指定は「default」です。
(例)
ccbl2002 -Main,System a.cbl b.o -L. -Wl,-a,archive -lxxx -Wl,-a,default

AIX(32),AIX(64)の場合
-bオプションを指定します。
-bオプションは,AIX(32)およびAIX(64)の,ccコマンドまたはldコマンドのオプションです。共用ライブラリ検索のオプションの指定は「-bdynamic」です。
(例)
ccbl2002 -Main,System a.cbl b.o -L. -bstatic -lxxx -bdynamic

Solaris(SPARC)の場合
-Bオプションを指定します。
-Bオプションは,Solaris(SPARC)のccコマンドのオプションです。共用ライブラリ検索のオプションの指定は「-Bdynamic」です。
(例)
ccbl2002 -Main,System a.cbl b.o -L. -Bstatic -lxxx -Bdynamic

Linux(x86)の場合
-Wlおよび-Bオプションを指定します。
-Wlおよび-Bオプションは,Linux(x86)のccコマンドのオプションです。共用ライブラリ検索のオプションの指定は「-Bdynamic」です。
(例)
ccbl2002 -UniObjGen -Main,System a.cbl b.o -L. -Wl,-Bstatic -lxxx -Wl,-Bdynamic

Linux(x64)の場合
-Wlおよび-Bオプションを指定します。
-Wlおよび-Bオプションは,Linux(x64)のccコマンドのオプションです。共用ライブラリ検索のオプションの指定は「-Bdynamic」です。
(例)
ccbl2002 -UniObjGen -Main,System a.cbl b.o -L. -Wl,-Bstatic -lxxx -Wl,-Bdynamic

Linux(IPF64)の場合
-Wlおよび-Bオプションを指定します。
-Wlおよび-Bオプションは,Linux(IPF64)のccコマンドのオプションです。共用ライブラリ検索のオプションの指定は「-Bdynamic」です。
(例)
ccbl2002 -Main,System a.cbl b.o -L. -Wl,-Bstatic -lxxx -Wl,-Bdynamic