COBOL2002 使用の手引 手引編

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32.4.1 ccbl2002コマンド

ccbl2002コマンドの入力によって,COBOLソースファイル中のプログラムをコンパイルして,オブジェクトファイルや実行可能ファイルなどを出力できます。

ccbl2002コマンドの形式を次に示します。

形式
ccbl2002 〔オプション〔…〕〕 ファイル名〔…〕
オプション
コンパイラオプションを指定します。
コンパイラオプションの指定方法には,ccbl2002コマンドの引数に指定する方法と環境変数CBLCOPT2002で指定する方法の2種類があります。なお,ccbl2002コマンドの引数と環境変数CBLCOPT2002の両方にコンパイラオプションを指定した場合は,引数で指定したオプションの方が優先されます。
個々のコンパイラオプションの機能と使用方法については,「32.5 コンパイラオプション」を参照してください。
ファイル名
コンパイルするCOBOLソースファイルや,その他必要なファイルの名称を指定します。指定できるファイルの種類は次のとおりです。
  • COBOLソースファイル(.cblほか)
  • オブジェクトファイル(.o)
  • HTMLファイル※1(.htm,.html)
  • ライブラリファイル(共用ライブラリ)※2

注※1
HP-UX(IPF),AIX(32),Solaris(SPARC)で有効です。

注※2
ライブラリファイルやライブラリ検索パスの指定方法は,システムの規則に従ってください。

指定規則
  • 各引数は,一つ以上の空白,タブ,または改行文字で区切ります。
    ただし,ccbl2002コマンドに空白を含むファイル名を指定する場合は,ファイル名をアポストロフィ(')で囲む必要があります。
  • コマンドライン上には,リンカに渡すオプションも指定できます。この場合,-Linkオプションを使用します。-Linkオプションの使い方については,「32.5 コンパイラオプション」を参照してください。

終了コード
ccbl2002コマンドは,次の終了コードを返します。
終了コード 意味 出力される
エラーメッセージのレベル
0 コンパイルは正常終了した。 Iレベルエラー
Wレベルエラー
1 重大エラーが発生した。 Sレベルエラー
2 回復不能エラーが発生した。 Uレベルエラー
なお,エラーの詳細については,コンパイルリストやエラーメッセージを参照してください。

ccbl2002コマンドのヘルプ
オプションもファイル名も指定しないで,ccbl2002コマンドだけが入力された場合,または-Helpオプションを指定された場合にccbl2002コマンドのヘルプを出力できます。
形式
ccbl2002 〔-Help