COBOL2002 使用の手引 手引編

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25.8 起動ファイルの作成方法

起動ファイルは,CGIプログラムの環境変数を設定し,CGIプログラムを起動するファイルです。起動ファイルを使用しないで,直接CGIプログラムを起動することもできますが,Webサーバの環境によってはCOBOLで指定した環境変数が無効になる場合があります。このような場合は,起動ファイルを使って環境変数を定義し,CGIプログラムを実行する必要があります。

起動ファイルの例を,次に示します。

HP-UX(IPF)の場合(sh(Bシェル)を使用した起動ファイルの例)
 
#!/bin/sh                         …1.
CBL_SYSERR=./syserr.txt
export CBL_SYSERR                 …2.
./CGIMAIN                         …3.
unset CBL_SYSERR                  …4.
 
  1. sh(Bシェル)を起動する
  2. 実行時エラーメッセージを出力するファイルを環境変数CBL_SYSERRに設定する
  3. CGIプログラムを起動する
  4. 環境変数CBL_SYSERRを削除する

AIX(32)の場合(sh(Bシェル)を使用した起動ファイルの例)
 
#!/bin/sh                         …1.
LIBPATH=/opt/HILNGcbl2k/lib
export LIBPATH                    …2.
CBL_SYSERR=./errlog.txt
export CBL_SYSERR                 …3.
./CGIMAIN                         …4.
unset CBL_SYSERR                  …5.
unset LIBPATH                     …6.
 
  1. sh(Bシェル)を起動する
  2. COBOL2002の共用ライブラリパスを環境変数LIBPATHに設定する
  3. 実行時エラーメッセージを出力するファイルを環境変数CBL_SYSERRに設定する
  4. CGIプログラムを起動する
  5. 環境変数CBL_SYSERRを削除する
  6. 環境変数LIBPATHを削除する

Solaris(SPARC)の場合(sh(Bシェル)を使用した起動ファイルの例)
 
#!/bin/sh                         …1.
LD_LIBRARY_PATH=/opt/HILNGcbl2k/lib
export LD_LIBRARY_PATH            …2.
CBL_SYSERR=./errlog.txt
export CBL_SYSERR                 …3.
./CGIMAIN                         …4.
unset CBL_SYSERR                  …5.
unset LD_LIBRARY_PATH             …6.
 
  1. sh(Bシェル)を起動する
  2. COBOL2002の共用ライブラリパスを環境変数LD_LIBRARY_PATHに設定する
  3. 実行時エラーメッセージを出力するファイルを環境変数CBL_SYSERRに設定する
  4. CGIプログラムを起動する
  5. 環境変数CBL_SYSERRを削除する
  6. 環境変数LD_LIBRARY_PATHを削除する