COBOL2002 使用の手引 手引編
ODBCインタフェース機能では,ODBCカーソルライブラリの静的カーソルを使用するように次のODBCのオプションを設定してSQLのカーソル処理を実現しています。
表23-4 ODBCのオプションに対応するSQLのカーソル処理
オプション名 | 設定値 | 機能 |
---|---|---|
接続オプション | SQLSetConnectOption(hdbc,SQL_ODBC_CURSORS,SQL_CUR_USE_ODBC); | ドライバマネージャは,ドライバのスクロール機能を使用します。 |
ステートメントオプション | SQLSetStmtOption(hstmt,SQL_CONCURRENCY,SQL_CONCUR_VALUES); | カーソルは最適化同時実行制御を使用して値を比較します。 |
SQLSetStmtOption(hstmt,SQL_CURSOR_TYPE,SQL_SCROLL_STATIC); | 結果セットのデータは静的なデータとなります。 |
ODBCドライバによって,ODBCカーソルライブラリの使用をサポートしていないことがあります。使用するODBCドライバが,これらの接続オプションおよびステートメントオプションをサポートしているかどうかを確認してください。
ODBCカーソルライブラリを使用しない場合は,実行時環境変数CBLSQLCURUSEを指定してください。
CBLSQLCURUSE=DYNAMIC
表23-5 DYNAMICを指定した場合の設定値と機能
オプション名 | 設定値 | 機能 |
---|---|---|
接続オプション | SQLSetConnectOption(hdbc,SQL_ODBC_CURSORS,SQL_CUR_USE_DRIVER); | ドライバマネージャは,ドライバのスクロール機能を使用します。 |
ステートメントオプション | SQLSetStmtOption(hstmt,SQL_CONCURRENCY,SQL_CONCUR_VALUES); | カーソルは最適化同時実行制御を使用して値を比較します。 |
SQLSetStmtOption(hstmt,SQL_CURSOR_TYPE,SQL_SCROLL_DYNAMIC); | ドライバは行セットの行に対するキーだけを保存して使用します。 |
この環境変数の指定で設定する接続オプションまたはステートメントオプションをODBCドライバがサポートしていない場合,動作は保証しません。なお,使用するODBCドライバによって,暗黙的にオプションが変更されることがあります。使用するODBCドライバが,この環境変数の指定で設定する接続オプションおよびステートメントオプションをサポートしているかどうかは,ODBCドライバ提供元のマニュアルなどを参照してください。
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