COBOL2002 使用の手引 手引編
オブジェクトプロパティとは,オブジェクトが持つ属性の中で,外部からでもメソッドを呼び起こさず,直接参照または更新できると宣言されたデータ項目のことです。また,オブジェクトプロパティの参照および更新には,GETプロパティメソッド,SETプロパティメソッドを使用します。また,プロパティメソッドには,暗黙的なプロパティメソッドと明示的なプロパティメソッドとがあります。
オブジェクトプロパティの詳細についてはマニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編 4.3.2(8) オブジェクトプロパティ」を参照してください。
記述例を,次に示します。
明示的なプロパティメソッドの詳細については,マニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編 7.6 メソッド名段落(METHOD-ID)」を参照してください。
ファクトリ定義およびインスタンス定義のデータ記述項にPROPERTY句を指定すると,そのデータ項目は,オブジェクトプロパティとして参照できます。PROPERTY句が指定されたデータ項目には,暗黙的にGETプロパティメソッドとSETプロパティメソッドが生成されます。
記述例を,次に示します。
暗黙的なプロパティメソッドの場合,オブジェクトプロパティの値がそのままファクトリデータおよびインスタンスデータに設定されます。これに対して,明示的なプロパティメソッドの場合,オブジェクトプロパティの値を加工してファクトリデータおよびインスタンスデータに設定できます。
暗黙的なプロパティメソッドの詳細については,マニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編 9.16.56 PROPERTY句」を参照してください。
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