COBOL2002 使用の手引 手引編

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18.6.5 共用ライブラリのアンロード

動的なリンクによって呼び出された共用ライブラリだけがアンロードされます。

<この項の構成>
(1) アンロード条件
(2) アンロードの抑止

(1) アンロード条件

動的にロードされた共用ライブラリは,COBOLの実行環境の終了時にアンロードされます。

注意事項
次の場合,共用ライブラリはアンロードされません。
  • マルチスレッド対応COBOLプログラムの場合

(2) アンロードの抑止

環境変数CBLNO_LIBFREEを使用すると,動的にロードされた共用ライブラリのアンロードを抑止できます。

環境変数CBLNO_LIBFREE
COBOL実行環境の終了時に,動的にロードされた共用ライブラリのアンロードを抑止します。
形式
CBLNO_LIBFREE=EXIT
規則
動的にロードされた共用ライブラリは,COBOL実行環境の終了時にアンロードされます。atexitシステム関数などのように,COBOL実行環境の終了後のタイミングで呼び出される関数を,共用ライブラリに登録する場合に,環境変数CBLNO_LIBFREEを使用し,関数の呼び出しに失敗し異常終了することを回避します。
注意事項
  • 環境変数CBLNO_LIBFREEにEXITを指定した場合,動的にロードされたすべての共用ライブラリが対象となります。