COBOL2002 使用の手引 手引編
実行単位の終了方法には,次の三つがあります。
COBOLプログラムでSTOP RUN文を実行すると,COBOLの実行環境が終了します。
プログラムが終了すると,閉じられていないファイルが閉じられるとともに,実行時に確保した仮想メモリが解放され,プロセスが終了します。
STOP RUN文による終了の例を次に示します。
図16-1 STOP RUN文による終了の例
実行単位内で最初に呼び出されたCOBOLプログラムでGOBACK文を実行すると,COBOLの実行環境が終了します。
プログラムが終了すると,閉じられていないファイルが閉じられるとともに,実行時に確保した仮想メモリが解放され,プロセスが終了します。
GOBACK文による終了の例を次に示します。
図16-2 GOBACK文による終了の例
COBOL副プログラムから他言語の主プログラムへ戻る場合,閉じられていないファイルのクローズ処理や,実行時に確保した仮想メモリの解放が実行されません。これらのCOBOL資源を解放するには,CBLENDサービスルーチンを呼び出す必要があります。
CBLENDサービスルーチンは,COBOLプログラムから呼び出すのではなく,他言語のプログラムから呼び出します。CプログラムからCBLENDサービスルーチンを呼び出す形式を,次に示します。
extern int CBLEND(); /* CBLENDの外部参照宣言 */ CBLEND(); /* CBLENDの呼び出し */
CBLENDサービスルーチンの詳細は,「29.4.1 CBLEND」を参照してください。
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