COBOL2002 使用の手引 手引編

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15.4.1 ラージファイル入出力機能の指定方法

バイトストリーム入出力サービスルーチンにラージファイル入出力機能を適用するには,次の方法があります。

<この項の構成>
(1) 実行単位中のすべてのファイルに指定する方法
(2) ファイルごとに指定する方法
(3) 環境変数CBLSTMLARGEFILEとラージファイル対応オプションの組み合わせ

(1) 実行単位中のすべてのファイルに指定する方法

実行単位中のすべてのファイルにラージファイル入出力機能を適用するには,次の方法があります。

形式
 
CBLSTMLARGEFILE=YES
 

規則
  • ラージファイル対応オプションに0または1を指定したバイトストリーム入出力サービスルーチンによるファイルに対してはラージファイル入出力機能が適用されます。2を指定したバイトストリーム入出力サービスルーチンによるファイルに対してはラージファイル入出力機能が適用されません。
  • YES以外の値を指定した場合,バイトストリーム入出力サービスルーチンでのラージファイル入出力機能はラージファイル対応オプションの指定に従います。

(2) ファイルごとに指定する方法

ファイルごとにラージファイル入出力機能を適用するには,次のバイトストリーム入出力サービスルーチンの引数4に,ラージファイル対応オプションを1バイトの符号なし2進項目(COMP-X)で指定します。

ラージファイル対応オプションに指定する値は次のとおりです。

適用したいファイルに対して,ラージファイル対応オプションに1を指定します。なお,環境変数CBLSTMLARGEFILEにYESを指定した環境でバイトストリーム入出力サービスルーチンでのラージファイル入出力機能を適用したくないファイルがある場合は,ラージファイル対応オプションに2を指定します。

(3) 環境変数CBLSTMLARGEFILEとラージファイル対応オプションの組み合わせ

環境変数CBLSTMLARGEFILEとラージファイル対応オプションの組み合わせを次の表に示します。

表15-3 環境変数CBLSTMLARGEFILEとラージファイル対応オプションの組み合わせ

ラージファイル対応オプション 環境変数CBLSTMLARGEFILEの指定値
YES 指定なし
0 ×
1
2 × ×

(凡例)
○:バイトストリーム入出力サービスルーチンでラージファイル入出力機能を使用する。
×:バイトストリーム入出力サービスルーチンでラージファイル入出力機能を使用しない。