COBOL2002 使用の手引 手引編
-NumCsvオプションを指定すると,外部10進項目,外部浮動小数点数字項目で定義されているセルに対して,データを数値として入出力できます。
この機能は,表計算プログラムのようなCOBOLとは数値データの表現形式が異なるプログラムと,COBOLプログラムとの間で数値データをやり取りする場合に使用します。例えば,次のような場合は,-NumCsvオプションを指定することで,表計算プログラムとCOBOLプログラムとで数値データをやり取りできます。
データ定義 | データ項目に格納されている値 | -NumCsvオプション | ファイルへの出力結果 |
---|---|---|---|
99v99 | 1.23 | なし | 0123 |
あり | 01.23 |
データ定義 | ファイルから入力した値 | -NumCsvオプション | データ項目への格納結果 |
---|---|---|---|
9(9) | 123 | なし | 123△△△△△△ |
あり | 000000123 |
-NumCsvオプションを指定した場合の,数字項目へのデータ変換規則を次に示します。
表6-5 CSV編成ファイルに数値データとして有効な文字の種類
セルの属性 | 入力時に有効な文字 | 出力時に有効な文字 |
---|---|---|
外部10進項目 |
|
|
外部浮動小数点数字項目 |
|
|
-NumCsvオプション指定時,セルデータ中に数値として無効な文字が含まれている場合,環境変数CBLCSVCHARにその文字を指定することで,文字を無視できます。この機能を使用すると,通貨記号などが付けられたデータを数値データとして読み込めます。
CBLCSVCHAR='文字列〔;文字列…〕'
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