COBOL2002 使用の手引 手引編
EXTERNAL句を指定したデータ名やファイル名は,外部属性を持ち,COBOL実行単位内で一つの領域を共用できます。
COBOL実行環境中では,次の範囲でEXTERNAL領域を指定できます。
ファイル数,またはデータ領域の数が上限を超えた場合は,実行時エラーとなります。
EXTERNAL句については,マニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編 9.16.25 EXTERNAL句」を参照してください。
外部属性を持つデータ項目には,他言語と共有できるEXTERNAL領域(共有可能属性),および他言語と共有できないEXTERNAL領域(共有不可能属性)があります。
データ項目が次に示す条件のどれかに該当する場合,共有不可能属性のEXTERNAL領域となります。
共有可能属性のEXTERNAL領域に対するCOBOLとC言語との共有については,「19.1.5 外部属性を持つデータ項目の共用」を参照してください。
共有可能属性と共有不可能属性では,データ項目の初期値が異なります。
共有不可能属性のEXTERNAL領域の初期値は不定です。
ただし,環境変数CBLEXVALUEに「NULL」を指定することで,EXTERNAL領域の初期値をNULL(X'00')に設定できます。環境変数CBLEXVALUEは,COBOLプログラムの実行によってCOBOLの実行環境中で初めて出現する共有不可能属性の各EXTERNAL領域に対して,一度だけ作用します。
環境変数CBLEXVALUEの指定方法を次に示します。
CBLEXVALUE=NULL
EXTERNAL句を指定したデータ名やファイル名がある場合,プログラムの実行時に属性チェックをします。このとき,プログラム間で属性が一致していないと実行時エラーとなります。
EXTERNAL属性チェックのチェック項目を次に示します。
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