付録B XNF/LSのトレース形式
XNF/LSで採取できるトレースには,APIトレースおよびソケット通信トレースの2種類があります。APIトレースは内部情報のトレースです。ソケット通信トレースのトレース形式について説明します。
- 注意事項
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トレース採取機能の目的は障害調査用です。
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CPU高負荷時にはトレース採取が抜ける場合があります。
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採取するデータ長には制限があります。送受信データがすべて採取されるわけではありません。
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ソケットトレース形式を次に示します。
*** 08/11/08 10:53:36[044527] *** socket name:tli0001 #0000000010 xnf-pid[ 56789] func[send ] fd[ 4] src-ip[ 10.210.84.165] src-port[50000] dst-ip[ 10.210.84.163] dst-port[ 102] sendlen[ 100] rc(sendoklen)[ 48] errno[ ] data 0000: 31323334 35363738 39303132 33343536 1234567890123456 0010: 37383930 31323334 35363738 39303132 7890123456789012 0020: 33343536 37383930 31323334 35363738 3456789012345678 *** 08/11/08 10:53:36[044527] *** socket name:tli0001 #0000000010 xnf-pid[ 56789] func[recv ] fd[ 4] src-ip[ 10.210.84.165] src-port[50000] dst-ip[ 10.210.84.163] dst-port[ 102] buflen[ 100] flags[0x00000000] rc(recvlen)[ 48] errno[ ] data 0000: 31323334 35363738 39303132 33343536 1234567890123456 0010: 37383930 31323334 35363738 39303132 7890123456789012 0020: 33343536 37383930 31323334 35363738 3456789012345678
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YY/MM/DD HH:MM:SS[XXXXXX]:トレース採取時刻。年/ 月/ 日 時間: 分: 秒[マイクロ秒]の形式で表示されます。
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name:内部AP名称または「*******」が表示されます。仮想サーバの場合は,TPTCP_VC文のnameオペランドに指定した仮想サーバ名称が表示されます。
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xnf-pid:XNF/LSのプロセスIDが表示されます。
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func:ソケット関数名が表示されます。
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fd:fdが表示されます。ただし,socket関数のエラー時は,[ ]内は空白になります。
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src-ip:自IPアドレスまたは「***************」が表示されます。
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src-port:自ポート番号または「*****」が表示されます。
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dst-ip:相手IPアドレスまたは「***************」が表示されます。
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dst-port:相手ポート番号または「*****」が表示されます。
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sendlen:send関数の第3引数が表示されます。
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rc(sendoklen):send関数のリターン値が表示されます。
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errno:errno値が表示されます。関数の正常終了時は,[ ]内は空白になります。
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data:送受信データ情報が表示されます。
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buflen:バッファ長が表示されます。
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flags:recv関数で指定したflagsが表示されます。
なお,XNF/LS/BASE 01-00(Red Hat Linux)の場合,flagsは表示されません。
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rc(recvlen):recv関数のリターン値が表示されます。