5.2.7　xnfshow（状態を表示する）

〈この項の構成〉

(1)　形式
(2)　機能
(3)　実行者
(4)　オプション
(5)　使用例

(1)　形式

バッファの使用状況を表示する場合
```
/etc/xnfshow -b
```

APの状態を表示する場合

/etc/xnfshow -x tli 〔-i 内部AP名称｜-P プロセスID｜-A｜-I〕

OSI拡張高信頼化機能で使用する仮想サーバのリソースを表示する場合
```
/etc/xnfshow -x tpvc [-c｜-s]
または
/etc/xnfshow -n 仮想サーバ名称
```

ページの先頭へ

(2)　機能

バッファの使用状況，APの状態，またはOSI拡張高信頼化機能で使用する仮想サーバのリソースを表示します。

ページの先頭へ

(3)　実行者

一般ユーザ

ページの先頭へ

(4)　オプション

(a)　-b

XNF/LSのバッファの，使用状況を表示する場合に指定します。

(b)　-x キーワード

キーワードに対応する，リソースの一覧を表示する場合に指定します。

指定できるキーワードを次に示します。

tli：: APの一覧を表示します。
tpvc：: OSI拡張高信頼化機能で使用する仮想サーバの状態，および構成情報の一覧を表示します。

(c)　-i 内部AP名称

内部AP名称を指定します。APを特定して表示する場合に指定します。内部AP名称とは，XNF/LSの内部で，上位のAPと対応付けている名称です。TLI通信機能の内部AP名称は，tli0001〜tli6144です。

(d)　-P プロセスID

プロセスIDに対応するAPを表示する場合に指定します。

(e)　-A

アクティブ状態（確立済み）のAPだけを一覧表示する場合に指定します。

(f)　-I

インアクティブ状態（アンバインド状態，未確立，または確立中）のAPだけを一覧表示する場合に指定します。

(g)　-c

パスの状態を一覧で表示します。-xオプションでtpvcを指定するときだけ，指定できます。

このオプションと-sオプションは，同時には指定できません。

(h)　-s

パス接続重複チェック機能で使用するサーバIDを表示します。-xオプションでtpvcを指定するときだけ指定できます。

このオプションと-cオプションは，同時には指定できません。

(i)　-n 仮想サーバ名称

指定したリソースの状態を表示します。仮想サーバがオンライン状態の場合は，仮想サーバの情報の登録状態がパスごとに出力されます。

ページの先頭へ

(5)　使用例

(例1)

バッファの使用状況を表示します。

入力形式：

/etc/xnfshow -b

出力形式：

** XNF/LS buffer information ***                              YY/MM/DD hh:mm:ss
    buf-name(buf-id)        size       limit    max-in-past(rate)  now(rate)
+-----------------------+----------+-----------+-----------------+----------+
 バッファ名称^※1(buf-id)^※2  バッファ長  バッファ個数   過去最大使用数   現在使用数
       :           :           :           :               :              :
+-----------------------+----------+-----------+-----------------+----------+

注※1

バッファ名称の先頭に*が付加されているものは，XNF/LSが内部的に設定するバッファ名称です。

注※2

buf-idは，XNF/LSが内部的にバッファを管理する情報です。

出力例：

/etc/xnfshow -b
 
*** XNF/LS buffer information ***                       08/03/25 12:51:58
   buf-name (buf-id)    size    limit     max-in-past(rate)    now(rate)
+---------------------+------+----------+-------------------+--------------+
 *TPTCP_send  (0x0002)  65528         40          16( 40.0%)      0(  0.0%)
 *TPTCP_recv  (0x0003)  65531         40          16( 40.0%)      0(  0.0%)
+---------------------+------+----------+-------------------+--------------+

(例2)

APの一覧を表示します。

入力形式：

/etc/xnfshow -x tli

出力形式：

p-id:プロセスID^※1   name:内部AP名称^※2  status:状態^※3  vass:VASS番号^※4
                                  ：

注※1

APのプロセスIDが表示されます。APからプロセスID情報を受信していない場合，「**********」が表示されます。

注※2

XNF/LSでAPに付加した内部AP名称（tli0001〜）が表示されます。

注※3

次の表を参照してください。

表5‒3　APの状態
状態	説明
unbnd	アンバインド状態です。
idle	未確立です。
wcon_creq	確立中（発呼側）です。
wres_cind	確立中（着呼側）です。
data_xfer	確立済みです。

注※4

VASS番号が表示されます。VASS番号が表示されるのは次の場合です。

APからの確立要求処理中
確立済み

出力例：

/etc/xnfshow -x tli
 
p-id:23962      name:tli0001 status:idle        vass:***
p-id:24178      name:tli0002 status:data_xfer   vass:5
p-id:11258      name:tli0003 status:data_xfer   vass:5
p-id:23962      name:tli0004 status:data_xfer   vass:5
p-id:23962      name:tli0005 status:data_xfer   vass:5

(例3)

APを特定して表示します。

入力形式：

/etc/xnfshow -x tli -i 内部AP名称

出力形式：

name:内部AP名称^※1
status:状態^※2
p-id:プロセスID^※3
〔t-sel:自側Tセレクタ^※4〕
〔nsap:NSAPアドレス^※5〕
vass:VASS番号^※6

注※1

XNF/LSでAPに付加した内部AP名称（tli0001〜）が表示されます。

注※2

表5-3を参照してください。

注※3

APのプロセスIDが表示されます。APからプロセスID情報を受信していない場合，「**********」が表示されます。

注※4

自側Tセレクタが表示されます。

注※5

相手NSAPアドレスが表示されます。

注※6

VASS番号が表示されます。VASS番号が表示されるのは次の場合です。

APからの確立要求処理中
確立済み

出力例：

/etc/xnfshow -x tli -i tli0009
 
name:tli0009
status:data_xfer
p-id:4812
t-sel:20
nsap:540072872203127000000001
vass:5

(例4)

プロセスIDに対応するAPを表示します。

入力形式：

/etc/xnfshow -x tli -P プロセスID

出力形式：

name:内部AP名称 
status:状態
p-id:プロセスID 
〔t-sel:自側Tセレクタ〕
〔nsap:NSAPアドレス〕
vass:VASS番号

出力形式は例3と同様です。指定されたプロセスIDに対応するAP分，表示されます。

出力例：

/etc/xnfshow -x tli -P 23962
 
name:tli0001
status:idle
p-id:23962
t-sel:20
vass:***
 
name:tli0004
status:data_xfer
p-id:23962
t-sel:20
nsap:540072872203127000000001
vass:5
 
name:tli0005
status:data_xfer
p-id:23962
t-sel:20
nsap:540072872203127000000001
vass:5

(例5)

アクティブ状態のAPだけを表示します。

入力形式：

/etc/xnfshow -x tli -A

出力形式：

p-id:プロセスID   name:内部AP名称  status:状態  vass:VASS番号
                                  ：

出力形式は例2と同様です。

出力例：

/etc/xnfshow -x tli -A
 
p-id:24178      name:tli0002 status:data_xfer   vass:5
p-id:11258      name:tli0003 status:data_xfer   vass:5
p-id:23962      name:tli0004 status:data_xfer   vass:5
p-id:23962      name:tli0005 status:data_xfer   vass:5

(例6)

インアクティブ状態のAPだけを表示します。

入力形式：

/etc/xnfshow -x tli -I

出力形式：

p-id:プロセスID   name:内部AP名称  status:状態  vass:VASS番号
                                  ：

出力形式は例2と同様です。

出力例：

/etc/xnfshow -x tli -I
 
p-id:22564      name:tli0006 status:wres_cind   vass:***
p-id:4756       name:tli0008 status:wcon_creq   vass:5

(例7)

OSI拡張高信頼化機能で使用する仮想サーバの状態の一覧を表示します。

入力形式：

/etc/xnfshow -x tpvc

出力形式：

name:仮想サーバ名称  status:仮想サーバの状態^※     vass:仮想スロット番号
                         ：

注※

次の表を参照してください。

表5‒4　仮想サーバの状態
状態	説明
online	仮想サーバが使用できます。
offline	仮想サーバが使用できません。
offline in process	仮想サーバの停止処理中です。

出力例：

サーバ上の仮想サーバがすべて表示されます。

name:SV001           status:online         vass:100
name:SV002           status:online         vass:200
name:SV003           status:online         vass:300
                          ：

(例8)

パス上のNSAPアドレスの一覧を表示します。

入力形式：

/etc/xnfshow -x tpvc -c

出力形式：

接続されている全パスと各パス上のNSAPアドレスがすべて表示されます。

src_IP_addr:自局IP dst_IP_addr:相手局IP
    [ src_nsap，またはdst_nsap:NSAPアドレス ]
             ：
src_IP_addr:自局IP dst_IP_addr:相手局IP
    [ src_nsap，またはdst_nsap:NSAPアドレス ]
             ：

出力例：

src_IP_addr:172.16.23.123  dst_IP_addr:172.16.123.124
    src_nsap:4800089991234562
    src_nsap:4800089991234563
    dst_nsap:4800089991234570
src_IP_addr:123.16.23.123  dst_IP_addr:172.16.123.125
    src_nsap:4800089991234562
    src_nsap:4800089991234563
    dst_nsap:4800089991234571
    dst_nsap:4800089991234572

(例9)

パス接続重複チェック機能で使用するサーバIDを表示します。

入力形式：

/etc/xnfshow -x tpvc -s

出力形式：

server_id:サーバID^※

注※: サーバIDが定義されていない場合は，何も表示しません。

出力例：

/etc/xnfshow -x tpvc -s
server_id:200

(例10)

OSI拡張高信頼化機能で使用する仮想サーバを特定して表示します。

入力形式：

/etc/xnfshow -n 仮想サーバ名称

出力形式：

statusがonlineのとき，仮想サーバの情報の登録状態がパスごとに表示されます。

vass:仮想スロット番号
     name            :仮想サーバ名称
     nsap            :自局NSAPアドレス
     status          :仮想サーバの状態^※1
     initial_status  :XNF/LS開始時の仮想サーバの状態^※2
   [ src_IP_addr:自局IPアドレス dst_IP_addr:相手局IPアドレス status:パスの状態^※3 ]
                          ：

注※1

表5-4を参照してください。

注※2

次の表を参照してください。

表5‒5　XNF/LS開始時の仮想サーバの状態
状態	説明
active	現用系（現用の仮想サーバです）
HAM	予備系（予備の仮想サーバです）

注※3

次の表を参照してください。

表5‒6　仮想サーバのパスの状態
状態	説明
offline	仮想サーバの情報は仮想ホストに登録されていません。
online in process	仮想サーバの情報を仮想ホストに登録中です。
online	仮想サーバの情報は仮想ホストに登録されています。
offline in process	仮想サーバの情報を仮想ホストから削除中です。

出力例：

vass:100
     name            :TPVC01
     nsap            :4800099991234562
     status          :online
     initial_status  :active
     src_IP_addr:172.16.109.101  dst_IP_addr:172.16.56.7   status:online
     src_IP_addr:172.16.109.101  dst_IP_addr:10.208.55.4   status:online
     src_IP_addr:10.16.109.5     dst_IP_addr:10.10.10.100  status:offline

ページの先頭へ

5.2.7 xnfshow（状態を表示する）

(1) 形式

(2) 機能

(3) 実行者

(4) オプション

(a) -b

(b) -x キーワード

(c) -i 内部AP名称

(d) -P プロセスID

(e) -A

(f) -I

(g) -c

(h) -s

(i) -n 仮想サーバ名称

(5) 使用例

5.2.7　xnfshow（状態を表示する）

(1)　形式

(2)　機能

(3)　実行者

(4)　オプション

(a)　-b

(b)　-x キーワード

(c)　-i 内部AP名称

(d)　-P プロセスID

(e)　-A

(f)　-I

(g)　-c

(h)　-s

(i)　-n 仮想サーバ名称

(5)　使用例