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Linux(R),HP-UX 通信管理 XNF/LS 使用の手引


はじめに

このマニュアルは,XNF/LSの機能,操作,および運用方法について説明したものです。XNF/LSの各プログラムプロダクトを次に示します。

Red Hat Linux

HP-UX 11i(IPF)

〈はじめにの構成〉

■ 対象読者

Red Hat Linux,またはHP-UX 11i(IPF)の基礎的な知識,およびOSIなどの通信プロトコルの知識があるネットワーク管理者の方を対象としています。

■ マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 概要

XNF/LSの特長,ハードウェア構成,ソフトウェア構成などについて説明しています。

第2章 機能

XNF/LSの機能(構成の定義機能,通信機能,および保守運用機能)について説明しています。

第3章 環境設定と運用

XNF/LSの環境設定方法,およびXNF/LSを組み込んだあとの実際の運用方法について説明しています。

第4章 構成定義文

XNF/LSの構成定義文について説明しています。

第5章 運用コマンド

XNF/LSの運用コマンドについて説明しています。

第6章 メッセージ

XNF/LSが出力するメッセージについて説明しています。

付録A 詳細エラーコード,および切断理由コード

XNF/LSが出力する詳細エラーコード,および切断理由コードについて説明しています。

付録B XNF/LSのトレース形式

XNF/LSで採取できるトレース形式について説明しています。

付録C NSAPアドレス形式

OSI拡張機能,およびOSI拡張高信頼化機能のNSAPアドレス形式について説明しています。

付録D XNF/ASとの相違点

XNF/ASとXNF/LSの相違点について説明しています。

付録E XNF/Hとの相違点

XNF/HとXNF/LSの相違点について説明しています。

■ 読書手順

このマニュアルは,次に示す表に従ってお読みいただくことをお勧めします。

目的

記載個所

XNF/LSの特長,機能について知りたい。

1章,2章

組み込みから開始までと,異常時の運用について知りたい。

3章

構成定義文の定義方法や定義の詳細について知りたい。

4章

運用コマンドについて知りたい。

5章

XNF/LSが出力するメッセージについて知りたい。

6章

詳細エラーコード,および切断理由コードについて知りたい。

付録A

XNF/LSのトレース形式について知りたい。

付録B

OSI拡張機能,およびOSI拡張高信頼化機能のNSAPアドレス形式について知りたい。

付録C

XNF/ASとXNF/LSの相違点について知りたい。

付録D

XNF/HとXNF/LSの相違点について知りたい。

付録E

■ 関連マニュアル

関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

■ このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品名称を次に示す略称で表記しています。

製品名称

略称

Extended HNA based communication Networking Facility/for Advanced Server

XNF/AS

Extended HNA based communication Networking Facility/Light Server

XNF/LS

HP-UX 11i V3(IPF)

HP-UX 11i(IPF)

Red Hat Enterprise Linux 5(x86,Intel 64)

Red Hat Linux

Red Hat Enterprise Linux Server 6(32-bit x86,64-bit x86_64)

Red Hat Enterprise Linux Server 7(64-bit x86_64)

Red Hat Enterprise Linux Server 8(64-bit x86_64)

■ このマニュアルで使用する記号

このマニュアルで使用する記号を次に示します。

記号

意味

この記号で区切られた項目から,選択して指定できることを示します。

(例) -A|-B

これは,-Aまたは-Bのどちらかを選択することを示します。

[ ]

この記号で囲まれているオペランドは,省略できることを示します。

(例1) [send_number 送信バッファ個数]

これは,send_numberオペランドの指定を省略できることを示します。

(例2) [-A|-B]

これは,-Aもしくは-Bを指定するか,またはどちらも省略することを示します。

{ }

この記号で囲まれている項目のうち,必ず一組の項目を選択することを示します。

(例) {yes|no}

これは,yesまたはnoのどちらかを選択することを示します。

_

オペランドの指定を省略した場合,選択記号{ }で囲まれている項目のうち,仮定される標準値を示します。

(例) [tcp_nodelay {yes|no}]

これは,オペランドの指定を省略すると,noを指定したことと同じ意味になることを示します。

本文中ではオペランドをフルスペルで記述していますが,省略形でも指定できます。省略形として使用する文字は,オペランド中に□で囲んで示します。省略形では,□で囲んだ文字だけを指定します。

(例)

[図データ]

< >

各項目を記述するときに従わなければならない構文要素を示します。

《 》

省略できる項目を省略したとき,XNF/LSによって仮定される標準値を示します。

(( ))

指定する項目の範囲を示します。

〜の記号の前の項目は,〜記号以降の<>,《》,(( ))などで示される文法規則に従って記述されなければならないことを示します。

■ このマニュアルで使用する構文要素記号

このマニュアルで使用する構文要素記号を次に示します。

構文要素

定義

10進数字

0,1,2,3,4,5,6,7,8,9

16進数字

0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E,F,a,b,c,d,e,f

10進数

10進数字の集まりです。

16進数

16進数字の集まり(偶数けた)です。

小数点付き10進数

小数点第1位までの小数点を含めた,10進数字の集まりです。

英字

a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,l,m,n,o,p,q,r,s,t,u,v,w,x,y,z,A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,Q,R,S,T,U,V,W,X,Y,Z

英数字

英字,または英字と数字の混合で,先頭は英字です。また,英数字として「_(アンダスコア)」を使用できます。

■ このマニュアルで使用する英略語

このマニュアルで使用する主な英略語を次に示します。

英略語

説明

AFI

Authority and Format Identifier

AP

Application Program

API

Application Program Interface

IDP

Initial Domain Part

IP

Internet Protocol

IPF

Itanium Processor Family

NC

Network Connection

NL

Network Layer

NSAP

Network Service Access Point

OS

Operating System

OSI

Open Systems Interconnection

PC

Personal Computer

PDU

Protocol Data Unit

PP

Program Product

RFC

Request For Comment

TC

Transport Connection

TCP/IP

Transmission Control Protocol/Internet Protocol

TL

Transport Layer

TLI

Transport Layer Interface

TPDU

Transport Protocol Data Unit

TSAP

Transport Service Access Point

TSDU

Transport Service Data Unit

WS

WorkStation

■ 図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

■ KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。