4.2.24 xnftrace2トレース出力ファイルを取り替える

<この項の構成>
(1) 形式
(2) 機能
(3) 実行者
(4) オプション
(5) 注意事項
(6) 使用例

(1) 形式

/etc/xnftrace2{-M ファイル名称〔-w ラップアラウンド長〕|-R ファイル名称}

(2) 機能

トレースを出力するファイルを事前に割り当てます。または,トレースを出力するファイルを切り替えます。

(3) 実行者

スーパユーザ

(4) オプション

(a) -M ファイル名称

トレースを出力するファイルの名称を事前に割り当てる場合に指定します。-Mオプションは,XNF/ASが動作していないときでも指定できます。

(b) -w ラップアラウンド長

トレースファイルのラップアラウンド長を事前に割り当てる場合に指定します。-Mオプションを指定した場合,-wオプションを指定できます。ラップアラウンド長は,480KBを1単位とする整数値で,指定範囲は1~2000です(例えば2を指定すると,480KB×2=960KBがファイル容量になります)。-wオプションを省略した場合,1が仮定されます。なお,1KB=1024バイトです。

(c) -R ファイル名称

トレースの出力を切り替える場合にファイル名称を指定します。ファイル名称には,-Mオプションで事前に割り当てたファイル,またはxnftraceコマンドで割り当てたファイルを指定します。-Rオプションでトレースの出力を切り替える場合,ファイルは初期化されません。したがって,ラップアラウンド長の変更はできません。なお,-Rオプションは,すでにトレースが起動されているときだけ指定できます。

(5) 注意事項

  1. xnftrace2コマンドでは,トレース採取の開始/終了およびトレースの状態表示はできません。トレース採取の開始/終了およびトレースの状態表示をしたい場合は,xnftraceコマンドを使用してください。xnftrace2コマンドを実行するときは,-Mオプションまたは-Rオプションのどちらかを必ず指定してください。
  2. ラップアラウンド長に大きな値を指定して大量のトレースを採取した場合,xnfeditコマンドでのトレース編集結果が2GBを超過して編集できない場合があります。この場合,xnfeditコマンドに編集開始時刻(-tオプション)および終了時刻(-eオプション)を指定して,指定した時刻の範囲だけを編集すれば,トレース編集結果が2GBを超過することを回避できます。
  3. xnfeditコマンドでトレース編集中のファイルに対して,xnftrace2コマンドの-Mオプションを使用して事前に割り当てをしないでください。xnfeditコマンドが終了できなくなる場合があります。

(6) 使用例

/etc/xnftrace2 -M /trace/trace01 -w 100       ... 事前割り当て
/etc/xnftrace2 -M /trace/trace02 -w 100       ... 事前割り当て
/etc/xnftrace -s -n LINE01 -f /tmp/trcdummy   ... トレース開始
                                                 (ファイルはダミー)
/etc/xnftrace2 -R /trace/trace01   .............. ファイル切り替え1
    : <オンライン開始>
/etc/xnftrace2 -R /trace/trace02   .............. ファイル切り替え2
    : <オンライン終了>
/etc/xnftrace -e   .............................. トレース停止