自局IPアドレス指定機能を使用するときの注意事項について説明します。
- エンドシステムとしての通信機能を使用する場合にだけ,自局IPアドレス指定機能を使用できます。
- 自局IPアドレス指定機能を使用する場合,TPTCP_slot文のVASSオペランドで指定した仮想スロット番号を,OSAS/APIまたはTLIを使用するAPがXNF/ASに通知する必要があります。
仮想スロット番号は,マルチネットワーク情報のアダプタ番号フィールドに設定して通知します。アダプタ番号フィールドは,ビットマップ指定用と数値指定用があり,それぞれ指定できる仮想スロット番号の範囲が異なります。指定できる仮想スロット番号の範囲を表3-6に示します。
表3-6 自局IPアドレス指定機能を使用する際に指定できる仮想スロット番号の範囲
アダプタ番号指定方法 | 指定できる仮想スロット番号の範囲 |
---|
ビットマップ指定 | 20~24 |
数値指定 | 20~49 |
ビットマップ指定で仮想スロット番号25~49を指定した場合,ライブラリ関数が異常終了して,詳細エラーコードを通知します。コードの詳細については,「付録C 詳細エラー情報,詳細エラーコード,および切断理由コード」を参照してください。
マルチネットワーク情報については,マニュアル「XNF/AS プログラマーズガイドOSI編」を参照してください。
- TPTCP_slot文のIP_addressオペランドで指定したIPアドレスで着信した場合,APにはTPTCP_define文のVASSオペランドで指定した仮想スロット番号を通知します。
- TPTCP_slot文のIP_addressオペランドで指定したIPアドレスで着信してコネクションが確立した状態で,xnfshowコマンドでOSI通信機能のリソースを表示した場合,TPTCP_define文のVASSオペランドで指定した仮想スロット番号が表示されます。