3.8.6 OSI拡張高信頼化機能を使用するときの注意事項

仮想サーバ(OSI拡張高信頼化機能用)の仮想スロット番号(VASS)を指定する場合,APがTPTCP_VC文のVASSオペランドで定義した仮想スロット番号を通信管理に通知する必要があります。仮想スロット番号は,マルチネットワーク情報のアダプタ番号フィールドに設定して通知します。アダプタ番号フィールドは,ビットマップ指定用と数値指定用があり,それぞれ指定できる仮想スロット番号の範囲が異なります。指定できる仮想スロット番号の範囲を表3-7に示します。

表3-7 OSI拡張高信頼化機能を使用する際に指定できる仮想スロット番号の範囲

アダプタ番号指定方法指定できる仮想スロット番号の範囲
ビットマップ指定1~24
数値指定1~900

ビットマップ指定で仮想スロット番号25~900を指定した場合,ライブラリ関数が異常終了して,詳細エラーコードを通知します。コードの詳細については,「付録C 詳細エラー情報,詳細エラーコード,および切断理由コード」を参照してください。マルチネットワーク情報については,マニュアル「XNF/AS プログラマーズガイドOSI編」を参照してください。

アダプタ番号の指定方法によって,使用されるアダプタ番号が異なります。次にその条件を示します。

  1. ビットマップと数値が同時に指定された場合,数値指定を優先します。ただし,数値のLI(アダプタ番号長)が0x00のときは,ビットマップ指定を優先します。
  2. ビットマップ指定でTPTCP_defineとTPTCP_VCの両方のVASSが指定された場合,TPTCP_defineのVASSを優先します。
  3. ビットマップ指定でTPTCP_slotまたはTPTCP_VCのVASSは一つだけ指定できます。
    TPTCP_slotとTPTCP_VCの両方のVASSを同時に指定できません。