4.2 運用コマンドの詳細

ここでは,運用コマンドをアルファベット順に説明します。運用コマンドの形式は,次のとおりです。

運用コマンドの記述形式を次に示します。

コマンド名称 オプション

コマンド名称
コマンド名称は,実行するコマンドが登録されているファイルのファイル名称です。
オプション
オプションは,"-(ハイフン)"で始まる文字列で,引数を取らないか,または1個の引数を取ります。
オプションの記述形式を次に示します。

 -オプションフラグ
 または
 -オプションフラグ 引数

(凡例)
オプションフラグ
1文字の英字。英大文字と英小文字は,区別されます。
引数
オプションフラグに対する引数で,リソースの名称やプロトコル種別などを指定します。

運用コマンドの説明に使用する記号を表4-2に示します。

表4-2 運用コマンドの説明に使用する記号

記述記号意味
〔 〕この記号で囲まれている項目は,省略できることを示します。
(例) ABC 〔-D〕 〔-E〕
これは,ABCと指定するか,ABC -Dと指定するか,またはABC -Eと指定することを示します。
{ }この記号で囲まれている複数の項目のうちから,一つを選択しなければならないことを示します。
(例) {-A|-B}
これは,-Aまたは-Bのどちらかを必ず選択することを示します。
この記号で区切られた項目から,選択して指定できることを示します。
(例) -A|-B
これは,-Aまたは-Bのどちらかを選択することを示します。

XNF/ASのコマンドで,リソース名称を指定して操作する場合,通常-nオプションでリソース名称を指定します。

-nオプションで指定するリソース名称とコマンドの対応を表4-3に示します。

表4-3 -nオプションで指定するリソース名称とコマンドの対応

リソース名コマンド
basicline文で定義した回線xnfdelete,xnfedit,xnfmonitor,xnfoffline,xnfonline,xnfshow,xnftest,xnftrace
CHANNEL_line文で定義したチャネルラインxnfedit,xnfoffline,xnfonline,xnfshow,xnftrace
CHANNEL_VC文で定義した仮想サーバ(チャネル接続用)xnfdelete,xnfoffline,xnfonline,xnfshow
HNA1_PU文で定義したPUxnfact,xnfdelete,xnfinact,xnfshow
HNA1_SLU文で定義したSLUxnfact,xnfdelete,xnfinact,xnfshow
HNA1次局のPLU名称xnfedit
HNA2_slot文で定義したHNA2スロットxnfdelete,xnfoffline,xnfonline
Line_adapter文で定義した回線アダプタxnfdelete,xnfdump,xnfedit,xnfoffline,xnfonline,xnfshow,xnfstandby,xnftrace
line文で定義した回線xnfdelete,xnfedit,xnfmonitor,xnfshow,xnftest,xnftrace
link文で定義したリンクxnfdelete,xnfoffline,xnfonline,xnfshow,xnftest
SW_group_define文で定義した公衆回線グループxnfdelete,xnfshow
TPTCP_VC文で定義した仮想サーバ(OSI拡張高信頼化機能用)xnfdelete,xnfoffline,xnfonline,xnfshow
X25_group_define文で定義したX.25グループxnfdelete,xnfshow
X25_info文で定義したX.25Qos情報xnfdelete,xnfshow
X25_route文で定義したX.25ルーティング情報xnfdelete,xnfshow

リソースの一覧を表示する場合などは,各プログラムプロダクトが管理しているリソースをグループ化して操作します。

リソースをグループ化して操作する場合,-xオプションでキーワードを指定して操作します。操作方法については,各コマンドの説明を参照してください。

各キーワードとコマンドの対応を表4-4に示します。

表4-4 -xオプションで指定するキーワードとコマンドの対応

キーワード意味使用できるコマンド
chlineチャネルラインを示します。xnfshow
chvc仮想サーバ(チャネル接続用)の情報を示します。xnfshow
hdlcHDLCパススルーのAPIを示します。xnfedit,xnfshow,xnftrace
hna1HNA1次局のAPIを示します。xnfshow,xnftrace
hna1logHNA1次局の内部ロギング情報を示します。xnfedit,xnftrace
hna1ussHNA1次局が使用する不定様式テーブルを示します。xnfdelete,xnfshow
hna2HNA2次局のAPIを示します。xnfshow
hsc回線アダプタに接続されたHSC1およびHSC2手順回線のAPIを示します。xnfedit,xnftrace
la回線アダプタを示します。xnfshow
layerwXNF/AS内部のレイヤを示します。xnftrace
line回線アダプタに接続された回線を示します。xnfshow
link回線アダプタに接続されたリンクを示します。xnfshow
ncamHNA2次局NCAMインタフェースのAPIを示します。xnfedit,xnftrace
ncsb回線アダプタに接続されたNCSB手順回線のAPIを示します。xnfedit,xnftrace
nliX.25パススルーのAPIを示します。xnfedit,xnfshow,xnftrace
osasOSAS APIを示します。xnfedit,xnfshow,xnftrace
osas_apiOSAS APIの定義情報を示します。xnfdelete,xnfshow
osiexOSI拡張機能の情報を示します。xnfedit,xnfshow,xnftrace
slusHNA2次局SLUSインタフェースのAPIを示します。xnfedit,xnftrace
swg回線アダプタに接続された回線の公衆グループを示します。xnfshow
tpvc仮想サーバ(OSI拡張高信頼化機能用)の情報を示します。xnfshow
x25X.25情報を示します。xnfshow,xnfmonitor
x25groupX.25のグループを示します。xnfshow
x25infoX.25のQos情報の一覧を示します。xnfshow
x25routeX.25のルーティング情報を示します。xnfshow
<この節の構成>
4.2.1 xnfact(HNA1次局が管理するPUまたはSLUを運用状態にする)
4.2.2 xnfboot(IPL時またはPP組み込み後,XNF/ASを開始する)
4.2.3 xnfdelete(構成を削除する)
4.2.4 xnfdump(ハードウェアのダンプを取得または編集する)
4.2.5 xnfedit(トレースを編集する)
4.2.6 xnfgen(XNF/ASをゼネレーションする)
4.2.7 xnfinact(HNA1次局が管理するPUまたはSLUを非運用状態にする)
4.2.8 xnfmonitor(統計情報を表示する)
4.2.9 xnfoffline(オフライン状態にする)
4.2.10 xnfonline(オンライン状態にする)
4.2.11 xnfpwon(パケット交換網に接続された相手システムの電源を投入する)
4.2.12 xnfshow(状態・構成を表示する)
4.2.13 xnfshutdown(OS停止時にXNF/ASを終了する)
4.2.14 xnfstandby(スタンバイ状態にする)
4.2.15 xnfstart(XNF/ASを開始する,または構成を追加する)
4.2.16 xnfstop(XNF/ASを終了する)
4.2.17 xnftdump(メモリダンプを取得・編集する)
4.2.18 xnftest(回線をテストする)
4.2.19 xnftpgwgen(OSI拡張機能のゲートウェイ定義を登録する)
4.2.20 xnftpprmgen(OSI拡張機能のシステムパラメタ定義を登録する)
4.2.21 xnftpstart(OSI拡張機能を開始する)
4.2.22 xnftpstop(OSI拡張機能を停止する)
4.2.23 xnftrace(トレースを採取する)
4.2.24 xnftrace2(トレース出力ファイルを取り替える)