XNF/S-E2から,XNF/ASヘ移行する場合の注意事項について説明します。
XNF/S-E2では,OS停止後にPPを組み込む形式でしたが,XNF/ASでは,OS稼働中に日立PPインストーラを使用してPPを組み込む形式となります。
PP組み込み後は,xnfbootコマンドを使用することで,リブートしないでXNF/ASを開始することもできます。詳細については,「3.1 XNF/ASの環境設定」を参照してください。
XNF/S-E2では,ユーザOS起動・停止時に,XNF/S-E2が自動的に起動・停止する設定を,XNF/S-E2のPP組み込み時に自動的に設定していました。
XNF/ASの場合,ユーザが手動で,OS起動時のセットアップスクリプトと,OS停止時のセットアップスクリプトを登録する必要があります。詳細については,「3.1 XNF/ASの環境設定」を参照してください。
XNF/S-E2では,メッセージIDとしてKANCとKANFを使用していましたが,XNF/ASでは,KANC,KANFに加えて,KANSも使用します。
XNF/S-E2とXNF/ASとのコマンド文法の相違点を表5-1に示します。また,XNF/ASで追加,削除されたコマンドを表5-2に示します。
表5-1 XNF/S-E2とXNF/ASとのコマンド文法の相違点
コマンド名称 | XNF/S-E2の文法 | XNF/ASの文法 | 相違点 |
---|---|---|---|
xnfshow | -b | 同左 | なし。 |
-p〔-A|-I〕,または -x lp〔-A|-I〕 | -x la〔-A|-I〕 | -pオプションを削除し,lpをlaに変更しました。 | |
-x lpsa〔-A|-I〕 | なし | SCSIアダプタのリソース表示はサポートしません。 | |
-x lpswg〔-A|-I〕 | -x swg〔-A|-I〕 | lpswgをswgに変更しました。 | |
-x lpline〔-A|-I〕 | -x line〔-A|-I〕 | lplineをlineに変更しました。 | |
-x lplink〔-A|-I〕 | -x link〔-A|-I〕 | lplinkをlinkに変更しました。 | |
-n 名称〔-c LC搭載位置〕〔-A|-I〕 | -n 名称 | -c,-A,および-Iオプションを削除しました。 | |
-x hdlc〔{-i 内部AP名称|-P プロセスlD|-A|-I}〕 | 同左 | なし。 | |
-x nli〔{-i 内部AP名称|-P プロセスID|-A|-I}〕 | 同左 | なし。 | |
-x osas〔{-i 内部AP名称|-P プロセスID|-A|-I}〕,または-x osas_api | 同左 | なし。 | |
-x hna1{-p PLU名称|-l|-d|-c},-x hna1uss,または-n{PU名称〔-h〕|SLU名称} | 同左 | なし。 | |
-x hna2〔-d|-t|-s〕 | 同左 | なし。 | |
-x hlan,または-n HLAN_line名称 | なし | LANアダプタ(タイプH)のリソース表示はサポートしません。 | |
-x trla,または-n TRLA_line名称 | なし | TR16のリソース表示はサポートしません。 | |
{-x x25〔-c〕|-x x25group|-x x25info},または-n 名称 | 同左 | なし。 | |
-x x25rout,または-n 名称 | 同左 | なし。 | |
-x clroute,または-n 名称 | なし | CLNPのルーティング情報の表示はサポートしません。 | |
-x fddi,または-n FDDI_line名称 | なし | FDDIのリソース表示はサポートしません。 | |
-x dlan,または-n DLAN_line名称 | なし | DLANのリソース表示はサポートしません。 | |
-x ca,または-n CA_line名称 | なし | コミュニケーションアダプタのリソース表示はサポートしません。 | |
-x clnp | なし | CLNPのリソース表示はサポートしません。 | |
-x isdn,または-n ISDNA_line名称 | なし | ISDNのリソース表示はサポートしません。 | |
-x frline,または-n FR_line_function名称 | なし | FR_line_functionの表示はサポートしません。 | |
-x fri〔{-i 内部AP名称|-P プロセスID |-A|-I}〕 | なし | フレームリレーのAPIの表示はサポートしません。 | |
-x chvc〔-c〕,または -n 仮想サーバ名称 | 同左 | なし。 | |
-x chline〔-A|-I〕,または-n チャネルライン名称 | 同左 | なし。 | |
xnftrace | 〔-s|-e〕 〔-x キーワード〔-a 内部名称〕|-n名称〕 〔-f ファイル名称〔-w ラップアラウンド長〕〕 〔-H〕 | 〔-s|-e〕 〔-x キーワード〔-a 内部名称〕|-n 名称〕 〔-f ファイル名称〔-wラップアラウンド長〕〕 〔-H〕〔-O トレースオプション〕〔-l 回線トレースデータ長〕 | -O,-lオプションを追加しました。 |
表5-2 XNF/ASで追加,削除されたコマンド
コマンド名称 | XNF/S-E2 | XNF/AS | 備考 |
---|---|---|---|
xnfattach | ○ | × | |
xnfboot | × | ○ | 「3.1 XNF/ASの環境設定」を参照 |
xnfcipher | ○ | × | |
xnfdetach | ○ | × | |
xnfload | ○ | × | |
xnfsetdial | ○ | × | |
xnfshutdown | × | ○ | 「3.1 XNF/ASの環境設定」を参照 |
xnftpstop | × | ○ | 「3.1 XNF/ASの環境設定」を参照 |
xnftrace2 | × | ○ |