ライブラリ関数と詳細エラー情報の関係を表C-1に示します。
表C-1 ライブラリ関数と詳細エラー情報の関係
詳細エラー情報 | 値 | ライブラリ関数 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
xnf_enb | xnf_dis | xnf_snd | xnf_rcv | xnf_evt | xnf_chk | xnf_rty | xnf_cls | ||||||
同期 | 非同期 | 同期 | 非同期 | 同期 | 非同期 | 同期 | 非同期 | ||||||
EINTR | 4 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | - |
ENXIO | 6 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | - |
EBADF | 9 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | - |
EAGAIN | 11 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | ○ | - | - |
EACCES | 13 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | - |
EFAULT | 14 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | - |
EBUSY | 16 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | - |
ENODEV | 19 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | - |
EINVAL | 22 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | - |
ENFILE | 23 | ○ | ○ | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
ENOSPC | 28 | ○ | ○ | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
EDEADLK | 45 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | ○ | - | - |
詳細エラーコード,および切断理由コードのフォーマットは,4バイト表記となります。詳細エラーコードおよび切断理由コードのフォーマットを図C-1に示します。
図C-1 詳細エラーコードおよび切断理由コードのフォーマット
OSIの各層(レイヤ)の識別を表C-2に示します。
表C-2 OSIの各層(レイヤ)の識別
レイヤ識別 | 名称 | 値 | 備考 |
---|---|---|---|
API | O_LK_SVC | 0x08 | - |
AL | O_LK_AL | 0x07 | ACSE,またはROSからSL |
PL | O_LK_PL | 0x06 | - |
SL | O_LK_SL | 0x05 | |
TL | O_LK_TL | 0x04 | |
NL | O_LK_NL | 0x03 | |
DL | O_LK_DL | 0x02 | |
L2IOS,およびIOS | O_LK_ADP | 0x01 |
OSI通信機能を使用するときの詳細エラーコード,切断理由コードを表C-3~表C-6に示します。これらは,XNF/ASが設定している付加情報です。AP側でエラーの判定などに使用しないでください。
表C-3 APIの詳細エラーコード,切断理由コード
コード | 意味 | 対処※ |
---|---|---|
0x08010002 | 動作モードが不正です。 | (O_mode) |
0x08010003 | AP識別子が不正,またはAP識別子の格納領域アドレスが不正です。 | (O_apid) |
0x08010004 | サービス種別が不正です。 | (O_for) |
0x08010006 | 要求種別が不正です。 | (O_reqid) |
0x08010007 | データ識別が不正です。 | (O_datid) |
0x0801000c | 相手PSAPアドレスの格納領域アドレスが不正です。 | (O_psap) |
0x08010013 | 応用コンテキスト名称格納領域アドレスが不正です。 | (O_apctx) |
0x08010014 | コンテキスト定義リスト格納領域アドレスが不正です。 | (O_pctxd) |
0x08010015 | コンテキスト定義結果リスト格納領域アドレスが不正です。 | (O_pctxr) |
0x08010016 | アソシエーション確立の結果コードが不正です。 | (O_efcd) |
0x08010019 | セションパラメタ部アドレスが不正です。 | (O_isqno) |
0x0801001d | 送信バッファアドレス,またはデータ長が不正です。 | (O_with, O_sdtlen) |
0x0801001e | 受信バッファアドレス,またはデータ長が不正です。 | (O_into, O_bflen) |
0x0801001f | コンテキスト識別子リスト格納領域アドレスが不正です。 | (O_ctxlt) |
0x08010024 | 通信記述部アドレスが不正,またはほかのマクロで使用中です。または,仕様,アソシエーション端点識別子が不正です。 | 通信ライブラリの仕様を参照してください。 |
0x08010025 | 同一アソシエーションですでに非同期のRECEIVE,またはSENDマクロを受け付け中です。または,ほかのマクロで非同期マクロを受け付け中です。 | |
0x08010026 | 自局Tセレクタが未指定です。 | (O_spsap) |
0x08010028 | 自局PSAPアドレスの格納領域アドレスが不正です。 | (O_spsap) |
0x08010029 | マルチネットワーク情報格納領域アドレスが不正です。 | (O_mninf) |
0x08010030 | 発呼側APタイトル格納領域アドレスが不正です。 | (O_mapti) |
0x08010031 | 発呼側AE修飾子格納領域アドレスの不正 | (O_maequ) |
0x08010032 | 発呼側APインボケーションID格納領域アドレスが不正です。 | (O_mapid) |
0x08010033 | 発呼側AEインボケーションID格納領域アドレスが不正です。 | (O_maeid) |
0x08010034 | 着呼側APタイトル格納領域アドレスが不正です。 | (O_yapti) |
0x08010035 | 着呼側AE修飾子格納領域アドレスが不正です。 | (O_yaequ) |
0x08010036 | 着呼側APインボケーションID格納領域アドレスが不正です。 | (O_yapid) |
0x08010037 | 着呼側AEインボケーションID格納領域アドレスが不正です。 | (O_yaeid) |
0x08010038 | 応答側APタイトル格納領域アドレスが不正です。 | (O_rapti) |
0x08010039 | 応答側AE修飾子格納領域アドレスの不正 | (O_raequ) |
0x0801003a | 応答側APインボケーションID格納領域アドレスが不正です。 | (O_rapid) |
0x0801003b | 応答側AEインボケーションID格納領域アドレスが不正です。 | (O_raeid) |
0x08010040 | ユーザパラメタ長オーバーです。 | データ形式を参照してください。 |
0x08010043 | マルチネットワーク情報が不正です。 | (O_mninf) |
0x08010044 | 自局PSAPアドレスが不正です。 | (O_spsap) |
0x08020003 | アソシエーションの確立中,または確立済みです。または,解放中に不正なマクロを発行しました。 | 通信ライブラリの仕様を参照してください。 |
0x08030001 | O_ABR_ID,O_PAR_ID,またはO_ASC_CF受信後にRECEIVEマクロを発行しました(DISABLEマクロ以外は受け付けられません)。 |
表C-4 共通上位層の詳細エラーコード,切断理由コード
コード | 意味 | 対処※ |
---|---|---|
0x07010000 | データ送信中に解放要求を受け付けました。 | アソシエーション確立を再試行してください。 |
0x07010001 | 相手PSAPアドレスのデータ形式が不正です。 | (O_psap) |
0x07010003 | データパラメタが不正です。 | データ形式を参照してください。 |
0x07010004 | ユーザデータパラメタ長が制限を超えています。 | |
0x07010005 | 最大TSDU長が制限を超えています。 | |
0x07010006 | 要求した機能は,サービスプリミティブにありません。 | 保守員に連絡してください。 |
0x07010007 | 自局PSAPアドレスのデータ形式が不正です。 | (O_spsap) |
0x07010102 | 理由診断コードが不正です。 | (O_recod) |
0x07010103 | 応用コンテキスト名称が不正です。 | (O_apctx) |
0x07010104 | 発呼側APタイトルが不正です。 | (O_mapti) |
0x07010105 | 着呼側APタイトルが不正です。 | (O_yapti) |
0x07010106 | 応答側APタイトルが不正です。 | (O_rapti) |
0x07010107 | 発呼側AE修飾子が不正です。 | (O_maequ) |
0x07010108 | 着呼側AE修飾子が不正です。 | (O_yaequ) |
0x07010109 | 応答側AE修飾子が不正です。 | (O_raequ) |
0x07010110 | 発呼側APインボケーションIDが不正です。 | (O_mapid) |
0x07010111 | 着呼側APインボケーションIDが不正です。 | (O_yapid) |
0x07010112 | 応答側APインボケーションIDが不正です。 | (O_rapid) |
0x07010113 | 発呼側AEインボケーションIDが不正です。 | (O_maeid) |
0x07010114 | 着呼側AEインボケーションIDが不正です。 | (O_yaeid) |
0x07010115 | 応答側AEインボケーションIDが不正です。 | (O_raeid) |
0x07010201 | ROSEに対する送信データ形式が不正です。 | データ形式を参照してください。 |
0x07010302 | コンテキスト定義リストのデータ形式が不正です。 | (O_pctxd) |
0x07010303 | コンテキスト定義結果リストのデータ形式が不正です。 | (O_pctxr) |
0x07010304 | コンテキスト識別子リストのデータ形式が不正です。 | (O_ctxlt) |
0x07010305 | SLに対する送信データ形式が不正です。 | データ形式を参照してください。 |
0x07010306 | SLに対する送信バッファ形式が不正です。 | |
0x07010401 | SL要求機能が不正です。 | (O_srqcd) |
0x07010402 | 同期点通し番号が不正です。 | (O_isqno) |
0x07010403 | トークン項目が不正です。 | (O_token) |
0x07010404 | トークン設定項目が不正です。 | (O_tkset) |
0x07010405 | SLバージョン番号が不正です。 | (O_versn) |
0x07010406 | 再同期型項目が不正です。 | (O_isqno) |
0x07020001 | 要求順序が不正です。 | 通信ライブラリの仕様を参照してください。 |
0x07020002 | SEND要求時,A_P_ABindまたはA_ABRindが発生しました。 | RECEIVEを発行してください。 |
0x07020003 | 受信バッファ長が不足しました。 | パラメタまたはデータの受信領域長を参照してください。 |
0x07220004 | 上位コネクションQCBのリンクが失敗しました。 | アソシエーション確立を再試行してください。 |
0x07220005 | 下位コネクションQCBのリンクが失敗しました。 | |
0x07220006 | TSAPがオープンしていません(ULテーブルのリソースオーバー)。 | 構成定義を見直してください。 |
0x07c10000 | 相手拒否。A_ASCcnfで通知をしました。 | 保守員に連絡してください。 |
0x07c10001 | 相手切断。A_ABRindで通知をしました。または,相手拒否,A_ASCcnfで通知をしました。 | |
0x07c10002 | 相手拒否。A_ASCcnfで通知をしました(発呼側とACSEのバージョンが不一致)。 | |
0x06410000 | 自局切断。A_P_ABindで通知をしました。 | アソシエーション確立を再試行してください。 |
0x06c10000 | 相手切断。A_P_ABindで通知をしました。または,相手拒否,A_ASCcnfで通知をしました。 | 保守員に連絡してください。 |
0x06c10001 | 相手切断。A_P_ABindで通知(認識できないPPDU)をしました。または,相手拒否,A_ASCcnfで通知(一時的な輻輳(ふくそう))をしました。 | |
0x06c10002 | 相手切断。A_P_ABindで通知(予期しないPPDU)をしました。または,相手拒否,A_ASCcnfで通知(実装上の制限超過)をしました。 | |
0x06c10003 | 相手切断。A_P_ABindで通知(予期しないセションサービスプリミティブ)をしました。または,相手拒否,A_ASCcnfで通知(未知の着呼側プレゼンテーションアドレス)をしました。 | |
0x06c10004 | 相手切断(P)。A_P_ABindで通知(認識できないPPDUパラメタ)をしました。または,相手拒否,A_ASCcnfで通知(指定されたプロトコル版番号は未サポート)をしました。 | |
0x06c10005 | 相手切断(PL)。A_P_ABindで通知(予期しないPPDUパラメタ)をしました。または,相手拒否,A_ASCcnfで通知(指定された省略時のコンテキストは未サポート)をしました。 | |
0x06c10006 | 相手切断。A_P_ABindで通知(不正なPPDUパラメタ値)をしました。または,相手拒否,A_ASCcnfで通知(利用者データが読めない)をしました。 | |
0x06c10007 | 相手拒否。A_ASCcnfで通知(指定されたPSAPは使用できない)をしました。 | |
0x05410085 | 自局切断。A_P_ABindで通知をしました。 | アソシエーション確立を再試行してください。 |
0x05c10081 | 相手拒否。A_ASCcnfで通知(セション選択子の不正)をしました。 | 保守員に連絡してください。 |
0x05c10082 | 相手拒否。A_ASCcnfで通知(SSAPとSS利用者の対応付けができない)をしました。 | |
0x05c10083 | 相手拒否。A_ASCcnfで通知(接続時,SPMが輻輳(ふくそう))をしました。 | |
0x05c10084 | 相手拒否。A_ASCcnfで通知(バージョン番号が折衝できない)をしました。 | |
0x05c10085 | 相手切断。A_P_ABindで通知をしました。または,相手拒否,A_ASCcnfで通知をしました。 | |
0x05c10086 | 相手拒否。A_ASCcnfで通知(PICS違反)をしました。 | |
0x05e00085 | xnfstopコマンドが入力されました。 | 通信サービス開始後,アソシエーション確立を再試行してください。 |
表C-5 トランスポート層(TL)の詳細エラーコード,切断理由コード
コード | 意味 | 対処※ | |
---|---|---|---|
0x04000108 | マルチネットワーク情報が不正です。 | (O_mninf) | |
0x04030004 | 自局Tセレクタ長が不正です。 | (O_spsap) | |
0x04630002 | TSAPの二重オープンです。 | ||
0x04200102 | 受け付けできないT_CONreqを受信,またはリソースを超過しました。 | 構成定義を参照してください。 | |
0x04230001 | 最大TSAP数が超過しました。 | ||
0x04600103 | TS1タイマがタイムアウトしました。 | アソシエーション確立を再試行してください。 | |
0x04400104 | TS2タイマがタイムアウトしました。 | ||
0x04440302 | TS3タイマがタイムアウトしました。 | ||
0x04a00100 | 最大送信回数を超えました(再送リトライアウト)。 | 保守員に連絡してください。 | |
0x04a00101 | 無活動監視タイムアウトです。 | ||
0x04410103 | 受信CC_TPDU中のクラスが不正です。 | ||
0x04410104 | 連結誤りです。 | ||
0x04c30003 | TLを実装していません。 | ||
0x04c00106 | クラス0またはクラス2で動作できません。 |
| |
0x04c00107 | クラス4で動作できません。 | ||
0x04c00109 | クラス0で動作できません。 | ||
0x04000080 | DR_TPDU受信時のコード | セションエンティティが起動する正常な切断です。 | 該当しません。 |
0x04200087 | レファレンスオーバーフローです。 | アソシエーション確立を再試行してください。再確立できない場合,相手局の状態を調査してください。 | |
0x04200001 | TSAPが輻輳(ふくそう)しています。 | ||
0x04200081 | 接続要求時,相手トランスポートエンティティが輻輳(ふくそう)しています。 | ||
0x04600000 | 理由が未定義です。 | ||
0x04620002 | TSAPに付属するセションエンティティがありません。 | 指定したTセレクタおよび相手局の状態を調査してください。 | |
0x046000XX | そのほか XX:DR_TPDUの切断理由コードです。 | アソシエーション確立を再試行してください。再確立できない場合,相手局の状態を調査してください。 | |
0x04c00083 | 送信元レファレンスの割り当ての矛盾を検出しました。 | 保守員に連絡してください。 | |
0x04c00084 | レファレンスの不一致です。 | ||
0x04c00085 | プロトコル誤りです。 | ||
0x04c00088 | 該当ネットワークコネクションで接続要求を拒否しました。 | ||
0x04c0008a | ヘッダ長またはパラメタ長が不正です。 | ||
0x04c20003 | アドレスが不明です。 | ||
0x04c20082 | クラスが未サポートです。 | ||
0x04c10200 | ER_TPDU受信時のコード | 理由は特定できません。 | |
0x04c10201 | パラメタコードが不正です。 | ||
0x04c10202 | TPDUタイプが不正です。 | ||
0x04c10203 | パラメタ値が不正です。 | ||
0x04c102YY | そのほか YY:ER_TPDUの拒否原因コードです。 |
表C-6 OSI拡張機能使用時の切断理由コード
コード | 意味 | 対処 | |
---|---|---|---|
0x04601000 | DR_TPDU受信時のコード | 理由は未定義です。 | アソシエーション確立を再試行してください。再確立できない場合,相手局の状態を調査してください。 |
0x04201001 | TSAPが輻輳(ふくそう)しています。 | ||
0x04621002 | TSAPに付属するセッションエンティティがありません。 | 指定した相手Tセレクタおよび相手局の状態を調査してください。 | |
0x04c21003 | アドレスが不明です。 | ||
0x04c11200 | ER_TPDU受信時のコード | 理由が特定できません。 | 保守員に連絡してください。 |
0x04c11201 | パラメタコードが不正です。 | ||
0x04c11202 | TPDUタイプが不正です。 | ||
0x04c11203 | パラメタ値が不正です。 | ||
0x04201102 | システムのリソース不足です。 | システム全体のメモリ使用量を調整してください。 | |
0x04601103 | TS1のタイムアウトです。 | 相手アドレス情報を確認してください。相手アドレス情報が正しい場合は保守員に連絡してください。 | |
0x04001104 | アドレス情報不正 | 相手アドレス情報を確認してください。 | |
0x04411103 | 受付できないCC_TPDUを受信しました。 | 保守員に連絡してください。 | |
0x04411105 | ヘッダ不正のパケットを受信しました。 | ||
0x04002101 | OSI拡張機能が停止中です。 | OSI拡張機能のデーモンを起動してください。 | |
0x04202102 | トランスポートコネクションのリソース不足です。 | 構成定義を参照してください。 | |
0x04004001 | TCPコネクションが切断されました。 | 相手局およびTCP/IPの状態を調査してください。問題ない場合は保守員に連絡してください。 | |
0x04204002 | TCPコネクションの確立が拒否されました。 | アソシエーション確立を再試行してください。再確立できない場合は保守員に連絡してください。 | |
0x04625001 | OSI拡張高信頼化機能用のシステムコールでエラー | 保守員に連絡してください。 | |
0x04201105 | 自局レファレンス数超過 | 構成定義を参照してください。 |