6.3 マルチサーバ構成時の注意事項
マルチサーバ構成時の注意事項を以下に示します。
- マルチサーバ構成のシステムを作成する場合,親サーバはシステム内で使用するバージョン,リビジョンの最新バージョンを使用してください。
- マルチサーバ構成のシステムを作成する場合,すべてのサーバ間でホスト名を用いてTCP/IPで通信できるようにしてください。また,クライアントマシンからも,すべてのサーバに対してホスト名を用いてTCP/IPで通信できるようにしてください。
- サーバ・クライアント間で設定するホスト名は同一にしてください。
- マルチサーバ構成のシステムで,Scheduler ServerとFacilities Managerの両方を運用する場合,すべてのサーバマシンでScheduler ServerとFacilities Managerの両方をインストールし,両方とも起動しておく必要があります。
- 同一システム内にGroupmax Scheduler Server Version2.0のサーバを混在させて運用する場合,リビジョン02-31以上だけを混在できます。また,親サーバは必ずGroupmax Scheduler Server Version 7を使用してください。
- 同一システム内にGroupAppomouseのサーバを混在させて運用する場合,リビジョン01-20以上だけを混在できます。また,親サーバは必ずGroupmax Scheduler Server Version 7を使用してください。
- 「コンフィギュレーション」の管理データ取得時刻を,同一の親サーバを持つ複数の子サーバで同一時刻にした場合,取得に失敗することがあります。子サーバが5台以上のシステム構成の場合は,各子サーバの設定時刻をずらしてください。
- Address Serverとの連動時,Scheduler Serverの親サーバを子サーバに変更した場合は,該当マシンのAddress ServerとScheduler Serverを再起動してください。
- すべてのサーバで,同一ホストから同一IPアドレスが決定されるよう,hostsファイル又はDNSなどを設定してください。
- 「コンフィギュレーション」の「5. 親サーバ環境の共有」を「共有する」に設定している場合,子サーバの「コンフィギュレーション」で,親サーバと共有する項目が「エラー」又は「設定されていません。」と表示されることがあります。この現象は,次のときに発生します。
- 親サーバ又は子サーバのユーザ用固定長定義ファイル(AppoMan.idx)に設定値がないとき
- 親サーバ又は子サーバにユーザ用固定長定義ファイルが存在しないとき
この場合は,次の手順を実行してください。
1. 親サーバの「コンフィギュレーション」で共有する項目を設定する。
ただし,設定値が正しい場合は再設定する必要はありません。
2. 親サーバの「コンフィギュレーション」の「5. 親サーバ環境の共有」を「共有しない」に設定する。
3. 親サーバの「コンフィギュレーション」の「5. 親サーバ環境の共有」を「共有する」に設定する。
4. すべての子サーバで「管理データ取得」を実行する。
- マルチサーバ構成で,子サーバにVersion2.0を使用している環境では,子サーバで「コンフィギュレーション」の「5. 親サーバ環境の共有」を「共用する」に設定していても,不要スケジュール削除期間は正しく共有されません。このため,不要スケジュール削除期間は共有しないで個別に設定してください。
- Windows版06-00,06-00-/Aを含むマルチサーバ構成時に,SFdatacpコマンドを利用する場合,Windows版のScheduler Server 06-00,又はScheduler Server 06-00-/Aがインストールされているサーバのスケジュール格納ディレクトリを必ず<インストールディレクトリ>¥dataに設定してください。スケジュール格納ディレクトリを上記以外に設定している場合は,SFdatacpコマンドを実行しても,スケジュールデータを正常に転送できません。