4.8.3 組織ごとの汎用化データ設定
(1) 前提条件
- 組織ごとの汎用化データ機能を使用するには,/usr/GroupAppo/bin/AppoSV.iniファイル(存在しない場合は作成してください)に以下の記述を追加し,サーバ(SV,RMSV)を再起動してください(行末には改行コードを入力する必要があります)。
[Environment]
OrgEnv = ON<改行>
機能を使用しない場合はOFFとしてください。デフォルトの値はOFFです。
- マルチサーバ環境で組織ごとの汎用化データを設定する場合,サーバとなるすべてのマシンをScheduler Server Version 6 06-50以降にする必要があります。また,すべての子サーバから管理データ取得をしておく必要があります。
(2) 汎用化データテンプレートの作成
組織ごとの汎用化データを設定するテンプレートは,以下の手順で作成します。
- [オプション]-[汎用化データ]-[組織用テンプレートの作成]メニューを選択してください。図4-24に示す「組織用テンプレートの作成」ウィンドウが表示されます。「テンプレート一覧」リストボックスに,既に登録されているテンプレートが表示されます。[閉じる]ボタンをクリックすると,メイン画面に戻ります。
図4-24 「組織用テンプレートの作成」ウィンドウ
![[図データ]](figure/zu042300.gif)
- 新規作成する場合は,[新規テンプレート]ボタンをクリックしてください。図4-25に示す「新規テンプレート」ウィンドウが表示されます。テンプレート名には,半角英数字小文字が設定できます。最大8文字以内で設定してください。テンプレート名を入力して[OK]ボタンをクリックすると,新規にテンプレートが作成され,ウィンドウが閉じます。その後,「汎用化データの設定」ウィンドウが表示されるので,汎用化データの設定をしてください。設定方法は,項番4を参照してください。テンプレートの作成を取り消してウィンドウを閉じるには,[キャンセル]ボタンをクリックしてください。作成できるテンプレートは最大1,000件です。
図4-25 「新規テンプレート」ウィンドウ
![[図データ]](figure/zu042400.gif)
- テンプレートを削除する場合は,「テンプレート一覧」リストボックスから削除したいテンプレートを選択し,[テンプレートの削除]ボタンをクリックしてください。削除の確認のメッセージが表示されるので,[はい]をクリックしてください。
一度削除したテンプレートは,元に戻せません。誤って削除してしまった場合,再度登録してください。
- 汎用化データを設定するには,「テンプレート一覧」リストボックスから設定するテンプレートを選択して,[休日等の設定]ボタンをクリックするか,「テンプレート一覧」リストボックスからテンプレート名をダブルクリックしてください。図4-26に示す「汎用化データの設定」ウィンドウが表示されます。ウィンドウ内の「テンプレート名:」には,選択したテンプレート名が表示されます。汎用化データは,以下のように設定します。
図4-26 「汎用化データの設定」ウィンドウ
![[図データ]](figure/zu042500.gif)
(3) 組織とテンプレートの対応づけ
作成した汎用化データのテンプレートは,以下の手順で組織と対応づけます。
- [オプション]-[汎用化データ]-[組織とテンプレートの対応付け]メニューを選択してください。「組織とテンプレートの対応付け」ウィンドウが表示されます。図4-30に示す「組織とテンプレートの対応付け」ウィンドウの中で,「●A社」が表示されているのが組織の階層表示欄です。上部の「事業所」と表示された欄には,組織の階層表示欄に表示している組織の上位の組織を表示します。[OK]ボタンをクリックすると変更内容が登録され,[キャンセル]ボタンをクリックすると変更内容を取り消してメイン画面に戻ります。
図4-30 「組織とテンプレートの対応付け」ウィンドウ
![[図データ]](figure/zu042900.gif)
- 組織の階層表示欄から,汎用化データを個別に設定したい組織を選択します。組織名をダブルクリックすると,その組織の下位の組織が表示されます。先頭に名前が「↑..」と表示されたアイコンがあるとき,この「↑..」をダブルクリックすると,上位の組織を表示します。選択した組織にテンプレートが設定してある場合,「設定テンプレート」欄にテンプレート名が表示されます。上位にだけテンプレートが設定してある場合は,「継承(テンプレート名)」と表示され,上位のテンプレート名を表示します。また,対応づけられたテンプレート名のファイルが存在しない場合,「未登録テンプレート」と表示されます。それ以外の場合でテンプレートが設定されていないとき,「設定テンプレート」欄は空欄です。
- 「テンプレート一覧」から,テンプレートを選択します。選択したテンプレートと組織を対応づける場合は,[設定]ボタンをクリックしてください。対応づけを解除する場合は,テンプレートが対応づけられている組織を選択し,[解除]ボタンをクリックしてください。「未登録テンプレート」は解除できますが,「継承(テンプレート名)」は解除できません。
(4) 注意事項
- 組織ごとの汎用化データ設定を使用すると,ユーザの所属組織に対応づけられた汎用化データテンプレートがクライアントで適用されます。
- ログインユーザに兼任ユーザが存在している場合でも,主体ユーザの所属組織に対応づけられた汎用化データテンプレートが適用されます。
- G/W接続環境には対応しておりません。他システムのメンバを参照する場合も,汎用化データは自システム,又は自分自身の所属組織に設定されたものを使用します。
- 新しく組織を追加する場合は,必ず「組織とテンプレートの対応付け」画面で,追加した組織と汎用化データテンプレートの対応づけを設定してください。
- 上位の組織に汎用化データテンプレートを対応づけた場合,その組織の下位に属する組織には,自動的に上位組織に対応づけられた汎用化データテンプレートが継承されます。下位組織に個別の汎用化データを設定したい場合は,「組織とテンプレートの対応付け」画面で対応づけをしてください。
- 最上位組織に汎用化データテンプレートの対応づけがされてない場合は,「4.8.2 汎用化データのデフォルト設定」で設定した汎用化データが適用されます。