4.9.2 組織対施設のセキュリティ設定
施設ごとにどの組織からアクセスを受け付けるかを設定できます。この機能を使用すると,クライアントの[メンバ]ツリービューには,自分が属している組織がアクセスを許可されている施設だけ表示されます。逆にアクセスを許可されていない施設はクライアントの[メンバ]ツリービューには表示されないため,その施設に対するスケジュール参照・予約ができなくなります。組織対施設のセキュリティ機能を使用しない場合は,この節の設定をする必要はありません。
- 注
- 管理データの転送をしないと,変更した管理データがシステムに反映されません。
- <この項の構成>
- (1) 前提条件
- (2) 組織対施設のアクセス権設定
- (3) 注意事項
(1) 前提条件
マルチサーバ環境で,組織対施設のセキュリティを強化する場合には,サーバとするすべてのマシンをGroupmax Scheduler Server及び,Groupmax Facilities Manager Version 6は06-02以降にする必要があります。
(2) 組織対施設のアクセス権設定
組織対施設のセキュリティは以下の手順で設定します。
- 「施設アクセス権設定」ウィンドウの表示
[オプション]-[施設アクセス権]メニューを選択してください。図4-34に示す「施設アクセス権設定」ウィンドウが表示されます。[OK]ボタンをクリックすると変更内容が登録され,[キャンセル]ボタンをクリックすると変更内容を取り消してメイン画面に戻ります。
図4-34 「施設アクセス権設定」ウィンドウ
![[図データ]](figure/zu043300.gif)
- アクセス権を設定したい施設の選択
「施設一覧」ツリーからアクセス権を設定したい施設を選択してください。「設定組織一覧」リストボックスに組織を一覧表示します。「設定組織一覧」リストボックスには,左から「組織名」,「対象」を表示します。「組織名」の項目には,組織テーブルの名称を表示します。「対象」の項目には,アクセス権が許可された組織の場合は「選択」,アクセス権が許可されていない組織の場合は「非選択」と表示します。なお,下位組織を持つ組織テーブルの場合,その下位組織テーブルも含めてその状態を表示し,その中に「選択」のものと「非選択」のものとが混在している場合は,「一部選択」と表示されます。セパレータなどは「対象外」と表示されます。組織テーブルのアイコンをダブルクリックするとそのテーブルに登録されている下位組織テーブルを一覧表示します。上位の階層に戻るときは,名前が「..」と表示されているアイコンをダブルクリックします。
- 組織ごとの施設アクセス権の設定・変更
「施設一覧」でアクセス権を設定したい施設を選択した状態で,「設定組織一覧」リストボックスからアクセス権を設定・変更したい組織テーブルのアイコンをクリックし,[選択]ボタン,又は[選択解除]ボタンをクリックすると,図4-35に示す「対象組織の範囲の選択」ウィンドウが表示されます。「範囲の選択」で「選択した組織のみ」を選択すると選択している組織だけが設定・変更対象になります。「選択した組織以下全て」を選択すると選択している組織テーブル以下のすべての組織が設定・変更対象になります。
図4-35 「対象組織の範囲の選択」ウィンドウ
![[図データ]](figure/zu043400.gif)
[選択]ボタン,又は[選択解除]ボタンをクリックした場合の「対象」は,以下のようになります。
- [選択]ボタンをクリックすると,「選択」となります(「選択」設定された組織に属するユーザの場合,クライアントの[メンバ]ツリービューに,該当施設が表示されます)。
- [選択解除]ボタンをクリックすると,「非選択」となります(「非選択」設定された組織に属するユーザの場合,クライアントの[メンバ]ツリービューに,該当施設は表示されません)。
- 施設アクセス権の設定終了
設定した施設アクセス権を保存する場合は,[OK]ボタンをクリックしてください。保存しない場合は,[キャンセル]ボタンをクリックしてください。
(3) 注意事項
施設アクセス権を利用する場合には,以下の注意事項があります。
- 組織ごとの施設アクセス権の設定をしなかった場合,又はすべての組織に対して「選択」の設定に戻した場合には,すべてのユーザで該当施設がクライアントの[メンバ]ツリービューに表示されます。
- 組織ごとの施設アクセス権を新たに設定した場合には,施設アクセス権を設定した時点で,クライアントの[メンバ]ツリービューでの施設の見え方が変わります。
- 組織ごとの施設アクセス権を設定する前に,施設をグループ登録している場合には,施設アクセス権設定後に,該当施設に対してアクセス権がなくなった場合にも,グループ登録された施設からはスケジュール参照・予約ができます(クライアントの[メンバ]ツリービュー「施設」下には表示されません)。
- 組織ごとの施設アクセス権を設定する前に,クライアントで施設のスケジュールを表示して「終了状態で起動(保存する)」に設定していた場合,施設アクセス権設定後に,該当施設に対してアクセス権がなくなった場合にも,スケジュール参照・予約ができます(クライアントの[メンバ]ツリービュー「施設」下には表示されません)。
- 組織ごとの施設アクセス権を設定する前に,施設に予約していた場合には,施設アクセス権設定後にアクセス権がなくなった場合でも,該当の予約スケジュールに対しては削除・変更ができます。
- 兼任ユーザが存在する場合の組織ごとの施設アクセス権は,主体ユーザと兼任ユーザそれぞれの設定の和になります。どちらかが属する組織にアクセス権が許可されている場合には,その施設はクライアントの[メンバ]ツリービューに表示されます。
- 上司/秘書の設定をしている場合には,秘書,又は秘書の兼任ユーザを上司と同じ組織に登録してください。
- 施設管理者の場合は,自身が属している組織のアクセス権設定にかかわらず,自分が管理者となっている施設はクライアントの[メンバ]ツリービューに表示されます。
- 施設管理者がFacilities Clientにログインしたときに表示される施設一覧には,施設管理者自身の属している組織がアクセス権のある施設とすべての組織からのアクセスが許可された(「選択」となっている)施設だけとなります。
- 組織ごとの施設アクセス権を設定している環境で,組織を新しく追加した場合は,組織ごとの施設アクセス権を再設定してください。追加した組織の施設のアクセス権は,追加した直後は以下のとおりとなります。
- すべての組織からアクセスが許可されている施設に対しては,「選択」状態,つまりアクセスが許可された状態
- アクセスできない組織が一つでも設定されている施設に対しては,「非選択」状態,つまりアクセスできない状態
- Address Server非連動時には,管理ツールで事業所の直下にユーザを作成できますが,このユーザについては以下の制限事項があります。
組織ごとの施設アクセス権を利用したい場合は,組織の下に兼任ユーザを登録してその組織に対して設定してください。