3.1.4 メモリキャッシュ機能の設定

<この項の構成>
(1) 概要
(2) 設定情報
(3) 設定手順

(1) 概要

ファイルに格納している一部のデータを,メモリキャッシュに保持してサーバの処理を早くする機能です。

表3-1 メモリキャッシュに保持するファイルの一覧

項番ファイル名ファイルの概要
1IDINDX.idxユーザIDと組織IDの対応を行うファイル
2KENNIN.log兼任ユーザの一覧ファイル
3ORGGROUP.tbl組織グループによるセキュリティ設定で使用する組織グループ一覧ファイル
4ORGGROFF.tbl組織グループによるセキュリティ設定で使用する特権ユーザ一覧ファイル

(2) 設定情報

メモリキャッシュ機能に関する設定情報を説明します。なお,この機能はサーバ単位で独立した機能であるため,サーバごとに異なる設定で使用することも可能です。

  1. 対象ファイル
    /usr/GroupAppo/bin/AppoSV.ini
  2. 設定パラメタ
    • セクション名
      [Memory]
    • SharedMemoryパラメタ
      ON又はOFFを指定します。
       
      ON:メモリキャッシュ機能を使用する(設定がされていない場合,設定が間違っている場合は,ONとして動作します)。
      OFF:メモリキャッシュ機能を使用しない。
    • RetryIntervalパラメタ
      メモリの更新に失敗した場合のリトライ間隔を指定します。単位は秒です。1から3,600までの数値で指定してください。指定が間違っている場合は300が設定されたとして動作します。
  3. 設定例
    AppoSV.iniファイルの設定例を示します。なお<改行>は改行コードのことです。
     
    [Memory]<改行>
    SharedMemory=ON<改行>
    RetryInterval=5<改行>

(3) 設定手順

メモリキャッシュ機能に関する設定手順を次に説明します。メモリキャッシュ機能を使用しない場合も,リトライ間隔を変更したいときは,この設定をしてください。

  1. 設定するサーバを停止する
    詳細は,「3.2 サーバ及び管理ツールサーバの起動」を参照してください。
  2. 設定するサーバ上のAppoSV.iniファイルを更新する
  3. 設定したサーバを起動する
    詳細は,「3.2 サーバ及び管理ツールサーバの起動」を参照してください。