付録E サーバホスト名が変更された場合

Scheduler Server又はFacilities Managerが動作しているサーバのホスト名を変更した場合,スケジュールデータを継続して使用するにはスケジュールデータの変換が必要です。スケジュールデータを継続して使用したい場合は,以下の手順(1)(2)に従って作業してください。

注意事項
スケジュールデータの変換作業中は,必ずScheduler Server及びFacilities Managerを停止してください。また,作業をする場合,緊急時のリカバリとして事前にスケジュールデータ・管理データのバックアップをとってください。
<この節の構成>
(1) サーバ側の手順
(2) クライアント側の手順
(3) HOSTCHGコマンドを実行しない場合の手順

(1) サーバ側の手順

  1. スケジュールデータ・管理データのバックアップをとります。詳細は「付録Q(1) バックアップの取得」を参照してください。
  2. Address Server上で,各ユーザのホームサーバ名を変更します(Address連携していない場合は不要です)。
  3. 親サーバで「コンフィギュレーション」から[手動実行]で[ユーザ情報再作成]を実行するか,「GetAdAll」コマンドを実行してください(Address Serverと連動していない場合,施設の場合は不要です)。
  4. 「Scheduler_Facilities管理ツール」を起動し,「4.5 DNSホスト名の登録」で変更後のホスト名が登録されていることを確認してください。ホスト名が登録されていない場合は,登録してください。
  5. G/Wサーバのホスト名が変更された場合は,他システムの設定を再登録してください。他システムの登録方法については,「4.6.2 他システムと接続する場合(G/W通信をする場合)」を参照してください。
  6. すべての子サーバで管理データの取得をしてください(1台だけの運用の場合は不要です)。
  7. すべてのサーバで「HOSTCHG」コマンドを実行してください。

(2) クライアント側の手順

HOSTCHGコマンド実行前に,すべてのクライアントで実行する必要があります。また,WWW for Schedulerの場合は不要です。

  1. Scheduler Clientを起動します。
  2. [ツール]-[環境設定]を選択します。
  3. 「ユーザ情報の保存」を「サーバで保存」にします。
注意事項
クライアントでこの設定をしないでHOSTCHGを実行した場合,ローカルグループ内のユーザ,及びクライアント起動時に自動的に表示されるスケジュールに対して,次の操作ができません。
  • スケジュールの表示
  • 予約
  • 空時間検索
  • 自分・上司のスケジュールでの,登録・削除・回答
この場合には設定をしなかったクライアントでローカルグループの作成及び次回起動状態の設定を再度やり直してください。

(3) HOSTCHGコマンドを実行しない場合の手順

HOSTCHGコマンドの実行には時間が掛かるため,HOSTCHGコマンドの代わりにgrpchgコマンドを代用できます。ただし,以下の条件をすべて満たしている必要があります。

grpchgコマンドで代用する場合,上記(1)(2)の手順内でHOSTCHGと記述している部分を,grpchgに置き換えて(1)(2)を実行してください。grpchgコマンドで代用した場合,以下の制限事項があります。