付録F スケジュールデータの移動

ユーザ又は施設のホームサーバの移動をする場合,スケジュールデータを継続して使用するにはスケジュールデータの変換・移動が必要です。スケジュールデータを継続して使用したい場合は,以下の手順(1)(2)に従って作業してください。

注意事項
  • スケジュールデータの移動作業中は必ずScheduler Server及びFacilities Managerを停止してください。また,作業をする場合,緊急時のリカバリ用に事前にスケジュールデータ・管理データのバックアップをとってください。
  • Assist連携を使用してユーザのホームサーバを移動した場合は,「5.1(7) ユーザのホームサーバ移動時に実施する手順」に従って作業してください。
  • Groupmax Scheduler Clientを利用しているユーザのホームサーバを変更する場合,事前にクライアントPCで次のように設定しておく必要があります。
    クライアントPCで,[スタート]-[Groupmax Clients]-[Scheduler setup]で「起動時にサーバから情報を取得する」チェックボックスをチェックOFFにしている場合,チェックをONにする
<この節の構成>
(1) サーバ側の手順
(2) クライアント側の手順
(3) HOSTCHGコマンドを実行しない場合の手順

(1) サーバ側の手順

  1. 「(2) クライアント側の手順」をすべてのクライアントで実行します。
  2. スケジュールデータ・管理データのバックアップをとります。詳細は「付録Q(1) バックアップの取得」を参照してください。
  3. Address Server上で,各ユーザのホームサーバ名を変更します。
  4. Scheduler Server,Facilities Managerの管理ツールサーバ(AppoMan,RoomMan)が起動している場合,停止してください。
  5. Address Server連携している環境でユーザのホームサーバを変更した場合は,「コンフィギュレーション」から[手動実行]で[変更通知情報取得](または「indxget」コマンド)を実行するか,[ユーザ情報再作成](または「GetAdAll」コマンド)を実行してください(Address Serverと連動していない環境でのユーザのホームサーバ変更,または施設のホームサーバ変更場合は,この手順は不要です)。
  6. Scheduler Server,Facilities Managerの管理ツールサーバ(AppoMan,RoomMan)を起動してください。
  7. すべての子サーバで管理データの取得をしてください(1台だけの運用の場合は不要です)。
  8. 「BITECHG」コマンドを実行してください(UNIXからUNIXへの転送の場合は不要です)。
  9. 移動するユーザのスケジュールデータを移動先のサーバにバイナリモードで転送します。スケジュールデータについては,「付録A(3) スケジュールデータ」を参照してください。
  10. 移動元のサーバ上でバックアップしたスケジュールデータを元に戻します(UNIXからUNIXへの転送の場合は不要です)。
  11. 移動元のサーバにある,移動したユーザのスケジュールデータをディレクトリごと削除してください。
  12. すべてのサーバで移動対象ユーザについて「HOSTCHG」コマンドを実行してください。

(2) クライアント側の手順

HOSTCHGコマンド実行前に,すべてのクライアントで実行する必要があります。また,WWW for Schedulerの場合は不要です。

  1. Scheduler Clientを起動します。
  2. [ツール]-[環境設定]を選択します。
  3. 「ユーザ情報の保存」を「サーバで保存」にします。

(3) HOSTCHGコマンドを実行しない場合の手順

HOSTCHGコマンドの実行には時間が掛かるため,HOSTCHGコマンドの代わりにgrpchgコマンドを代用できます。ただし,以下の条件をすべて満たしている必要があります。

grpchgコマンドで代用する場合,上記(1)(2)の手順内でHOSTCHGと記述している部分を,grpchgに置き換えて(1)(2)を実行してください。grpchgコマンドで代用した場合,以下の制限事項があります。