1.2 セットアップに必要な知識

Scheduler Server及びFacilities Managerをセットアップするために必要な用語について説明します。セットアップを開始する前にお読みください。

  1. システム
    Scheduler Server及びFacilities Managerを運用するための最小単位。1台以上のサーバと1台以上のクライアントから構成されます。G/Wサーバを介して,複数システム間での接続ができます。
  2. 親サーバ
    管理データのマスタデータを持つサーバを親サーバと呼びます。親サーバはシステム内で一つ決めてください。管理データは親サーバで作成・変更し,子サーバに複写できます。シングルサーバ構成の場合,そのサーバが親サーバとなります。親サーバの設定をしてください。
  3. 子サーバ
    親サーバ以外のサーバを子サーバと呼びます。子サーバは親サーバ上で管理データを変更した際には管理データを複写する必要があります。
  4. ユーザID
    Scheduler Server及びFacilities ManagerはユーザのスケジュールデータをIDで管理します。そのためにScheduler Server及びFacilities Managerを使用するユーザごとにユーザIDを振る必要があります。ユーザIDはシステム内で必ず重ならないようにしてください。ユーザIDは,8文字以内の半角英数字が使用できます。ただし,bin,etc,log,room,BIN,ETC,LOG,ROOMというユーザIDは登録しないでください。ユーザIDは,Scheduler ServerとFacilities Managerで共通です。ユーザIDと施設IDは,システム内で必ず重ならないようにしてください。パスワードは,16文字以内の半角英数字が使用できます(2文字目以降には,「-」(ハイフン)も使用できます)。ただし,9文字以上のパスワードを使用する場合は,「付録S 9文字以上のパスワードを使用する場合の設定方法」を参照してください。
  5. 施設ID
    Facilities Managerは施設のスケジュールデータをIDで管理します。そのためにFacilities Managerを使用する施設ごとに施設IDを振る必要があります。施設IDはシステム内で必ず重ならないようにしてください。施設IDは,8文字以内の半角英数字が使用できます。ただし,bin,etc,log,room,BIN,ETC,LOG,ROOMという施設IDは登録しないでください。ユーザIDと施設IDは,システム内で必ず重ならないようにしてください。
  6. G/Wサーバ
    複数システムのScheduler Serverを接続して使用するときに,必須となります。このサーバは専用ではなく,親・子サーバと兼用できます。
  7. 管理データ
    ユーザの管理データと施設の管理データの2種類があります。管理データについては「付録A データファイルの説明」を参照してください。複数のサーバでScheduler Server又はFacilities Managerを構成したときには,サーバ同士の管理データを一致させるために親サーバの管理データを更新するごとに子サーバに親サーバの管理データを複写する必要があります。
  8. ホームサーバ
    各ユーザのスケジュールデータを格納するサーバをホームサーバと呼びます。管理ツールの「ユーザ/施設の登録・変更・参照」ウィンドウ,又はAddress Serverの「ホームサーバ名設定」ウィンドウで指定します。
  9. 部署テーブルID組織ID
    Scheduler Server及びFacilities Managerはユーザを階層構造で作成し,各階層は組織で管理します。そのために組織ごとに部署テーブルID(組織ID)を振る必要があります。部署テーブルIDはシステム内で必ず重ならないようにしてください。部署テーブルIDは,6文字以内の半角英数字小文字(Address Serverとの連動時には8文字以内の半角英数字小文字)が使用できます。
  10. 種別テーブルID
    Facilities Managerは施設を階層構造で作成し,各階層は組織で管理します。そのために組織ごとに種別テーブルIDを振る必要があります。種別テーブルIDはシステム内で必ず重ならないようにしてください。種別テーブルIDは,6文字以内の半角英数字小文字が使用できます。