3.2.2 Facilities Managerの起動

すべての設定が終了したら,サーバのプログラムを起動します。起動する前にもう一度「2.1 サーバのセットアップ手順」に記述されている必要な項目をすべて設定したか確認してください。また,サーバ間又はクライアント間でTCP/IPで通信できることを確認してください。Facilities Managerの動作にはTCP/IPで通信できることが前提となります。

<この項の構成>
(1) サーバの起動方法
(2) 自動起動の設定

(1) サーバの起動方法

サーバ及び管理ツールサーバを起動します。

  1. 実行ユーザ(デフォルトはroot)でログインします。
  2. roomconsoleを起動します。
    コマンド:/usr/bin/roomconsole
  3. サーバ(RMSV)を起動します。
    メニュー画面で2を入力してください。コマンド:/usr/bin/RMSVが実行されます。
  4. 管理ツールサーバ(RoomMan)を起動します。
    メニュー画面で4を入力してください。コマンド:/usr/bin/RoomManが実行されます。

(2) 自動起動の設定

サーバプログラムはクライアントからの通信を受けるために常に起動した状態でなければなりません。そのためにサーバの電源を入れたときに自動的にサーバプログラムが起動するように設定します。

  1. 実行ユーザ(デフォルトはroot)でログインします。
  2. /etc/localrcの最後に,次の内容を書き加えてください。
    コマンド:vi /etc/localrc
    if test -x /usr/bin/brc.Appoarea
    then
      /usr/bin/brc.Appoarea
    fi
    HP-UX,AIXの場合は/etc/localrcではなく,スタートアップ・スクリプトに書き加えてください。
    注※
    サーバを起動するためには幾つかのプログラムを実行する必要があります。brc.Appoareaは,それらのプログラムを一度に実行するためのシェルプログラムです。brc.Appoareaの内容を次に示します。
    #!/bin/sh

    #Licensed Material Of Hitachi,Ltd.
    #All Rights Reserved,Copyright(C)1996,1999,Hitachi,Ltd.

    PWDPATH=`pwd`
    ININAME="/usr/bin/AppoMan.ini"
    SCHEPATH=`cat $ININAME | grep SchedulePath | cut -c14-`
    LOGPATH=$SCHEPATH/log

    if test -x /usr/bin/RMSV
    then
      if test -d $LOGPATH
      then
        cd $ LOGPATH
      fi

      /usr/bin/RMSV
      /usr/bin/RoomMan

      cd $PWDPATH

    fi