Address Serverと連動している場合,Address Server上で定義した役職順位,及び個々のユーザの日本語名・IDに従って,クライアントのメンバのツリービューで表示されるユーザの並び順をソートできます。
「ユーザ情報再作成」及び「変更通知情報取得」実行時のユーザソートは,「コンフィギュレーション」の「15. Address情報取得オプション」の設定で,「GetAdAll」コマンド及び「indxget」コマンド実行時のユーザソートは,引数を指定することで使用できます。
ソートの概要を次に示します。
- ユーザソートを「使用しない」で「ユーザ情報再作成」実行,又は「GetAdAll」コマンドをソートの引数を指定しないで実行
ユーザはユーザIDのアルファベット順にソートされます。
- ユーザソートを指定して「ユーザ情報再作成」実行,又は「GetAdAll」コマンドをソートの引数を指定して実行
ユーザは指定したソートの順にソートされます。
- 組織ID順ソートを「使用しない」で「ユーザ情報再作成」実行
組織は組織IDのアルファベット順にソートされます。
- 組織ID順ソートを「使用する」で「ユーザ情報再作成」実行
組織は組織IDのアルファベット順にソートされます。
- ユーザソートを「使用しない」で「変更通知情報取得」実行,又は「indxget」コマンドをソートの引数を指定しないで実行
ユーザのソートは行わないで,追加したユーザがその階層の最後に追加されます。
- ユーザソートを指定して「変更通知情報取得」実行,又は「indxget」コマンドをユーザソートの引数を指定して実行
ユーザは,既存のユーザも含め全ユーザ対象で,指定したソートの順にソートされます。
- 組織ID順ソートを「使用しない」で「変更通知情報取得」を実行,又は「indxget」コマンドをソートの引数に「n」を付けて実行
組織のソートは行わないで,追加した組織がその階層の最後に追加されます。
- 組織ID順ソートを「使用する」で「変更通知情報取得」を実行,又は「indxget」コマンドをソートの引数に「n」を付けないで実行
組織は,既存の組織も含め全組織対象で,組織IDのアルファベット順にソートされます。
- 同じ階層にユーザと組織が存在する場合,ソートの指定に関係なく「ユーザ情報再作成」(又は「GetAdAll」コマンド)を実行すると,次のようにユーザ,組織の順に並べ替えられます。「変更通知情報取得」(又は「Indxget」コマンド)でソートを指定する場合も同様です。
<実行前> <実行後>
組織1┬ユーザ1 → 組織1┬ユーザ1
├組織2 ├ユーザ2
├組織3 ├組織2
└ユーザ2 └組織3 |
- 注
- ユーザと組織の位置の逆転はできません。
「ユーザ情報再作成」,「変更通知情報取得」の詳細は,「3.1.2(6) 手動実行」を参照してください。また,「GetAdAll」,「indxget」コマンドの詳細は,「7.1 「GetAdAll」について」,「7.2 「indxget」について」を参照してください。
ユーザソートには,次の3種類のソート(役職順ソート,日本語名順ソート,ID順ソート)があります。
(a) 役職順ソート
役職順ソートの優先順位は,下記のとおりです。
- Address Server上での役職レベル
- 役職名
- ユーザID
(b) 日本語名順ソート
日本語名順ソートの優先順位は,下記のとおりです。
- 日本語名
- ユーザID
(c) ID順ソート
ID順ソートの優先順位は,下記のとおりです。
- ユーザID
ユーザソート機能を使用するには,以下の注意事項があります。
- 他システムとG/W接続していて,管理ツールで他システムのテーブルを登録している場合,その組織の並び順はソートされません。
- ソート処理を実行すると,Scheduler Server及びFacilities Managerに既に登録されているユーザ情報(<スケジュール格納ディレクトリ>/etcディレクトリの内容)は,<スケジュール格納ディレクトリ>/log/etc_bksディレクトリに退避されます。
- Schedulerのユーザの並び順と,Integrated Desktopの電子アドレス帳及びGroupmax WWWの「メール」サービス(以後Groupmax WWW/メールと記述)でのシステム宛先台帳のユーザの並び順を一致させるためには,それぞれ以下のとおり設定してください。
ソート種別 | Scheduler | Integrated Desktop※1 | Groupmax WWW/メール |
---|
ID順 | ユーザID順(/si)※2 | しない | NOSORT |
役職順 | 役職順(/s) | する(役職) | POSITION_NONAME |
日本語名順 | 日本語名順(/sj) | ※3 | NAME |
- 注※1
- Integrated Desktopで初期表示したときの状態を示します。
- 注※2
- /siオプションはindxgetだけ使用できます。
- GetAdAllでは,引数の/s,/sjオプションを指定しないで実行した場合,ID順にソートされます。
- 注※3
- リストビュー初期表示後,名前でソートしてください。
- Scheduler
「コンフィギュレーション」の「15. Address情報取得オプション」の設定,又は「GetAdAll」コマンド及び「indxget」コマンドの引数指定で実行してください。表中では,「15. Address情報取得オプション」の設定値(コマンドの引数)を示しています。
- Integrated Desktopの電子アドレス帳
[ツール]-[オプション]で,「リスト」タブから「リストのデフォルトソート」しない/する(役職)を選択してください。表中では,「リストのデフォルトソート」の選択項目を示しています。
- Groupmax WWW/メールのシステム宛先台帳
/groupmax/gmaxwww/schema/gmax/etc/config(Windows版の場合,<Groupmax WWWのインストールディレクトリ>¥schema¥gmax¥etc¥config)のgml_userlist_sortの設定値(NAME/POSITION/POSITION_NONAME/NICKNAME/NOSORT)(デフォルトはNOSORT)を変更し,Groupmax WWWを再起動してください。表中では,gml_userlist_sortの設定値を示しています(詳細については,マニュアル「Groupmax World Wide Web Desktop Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください)。
- クライアントの上司,秘書,システムグループ,ローカルグループのツリービューで表示されるユーザの並び順はソートの対象にはなりません。