他システムと接続する場合(G/W通信をする場合),各システムで1台G/Wサーバが必要です。G/Wサーバは,Scheduler Serverのサーバであれば,どのサーバでもできます(親/子サーバは問いません)。
他システムとG/W接続をしてScheduler Serverを使用するためには,各ユーザが他システムのゲストIDを持つ必要があります。このため,ゲストIDを持たないユーザは他システムのユーザに対して参照,予約などの処理ができません。また,他システムのユーザに対して参照,予約などの処理をする場合ゲストIDの権限(セキュリティランク)が適用されます。また,逆に他システムユーザ用のゲストIDも用意する必要があります。
自システムと他システムは,デフォルトでは同じポート番号(サービス名:ikisaki)で通信します。自システムと他システム間で異なるポート番号で通信する場合は,「付録J G/W通信を異なるポート番号で運用する場合」を参照してください。
他システムと接続する手順は以下のようになります。
<例>
B社でもScheduler Serverを使用しており,A社と接続する場合を例にとり,以下に説明します。A社,B社の体制表を図4-10に,A社とB社を接続した場合のシステム環境を図4-11に示します。
図4-10 A社,B社の体制表
図4-11 A社とB社を接続した場合のシステム環境
他システムと接続する場合,メインテーブル,又はメインテーブル上の部署テーブルに接続先の他システムテーブルを追加する必要があります。ここでは,A社のメインテーブル,又はメインテーブル上の部署テーブルにB社を他システムとしてテーブルを追加します。以下の手順で追加します。なお,他システムのテーブルはメインテーブルか,メインテーブル直下の部署テーブル以外への移動はできません。
図4-12 「テーブルの登録・変更・参照」ウィンドウ
図4-13 「テーブルの登録・変更・参照」ウィンドウ(切り替えオプション指定時)
自システムのユーザが他システムのScheduler Serverのユーザにアクセスする場合,ゲストIDが必要です。ここでは,自システムユーザにゲストIDを登録する方法について説明します。登録する前に,他システムの管理者にゲストIDを確認してください。次の手順で設定します。
図4-14 「G/Wテーブル作成」ウィンドウ
図4-15 「ID検索」ウィンドウ
図4-16 「ゲストID登録/変更」ウィンドウ