7.11.4 ORGGROUP.tblファイル

組織グループに組織を設定するための定義ファイルです。組織グループファイルと呼びます。マルチサーバ構成の場合はすべてのサーバにファイルを置く必要があります。レコードフォーマットはCSV形式です。

<この項の構成>
(1) ファイルフォーマット
(2) 設定例
(3) 注意

(1) ファイルフォーマット

図7-4 ORGGROUP.tblフォーマット

 

組織IDコンマ組織グループ名(コンマ)(アクセス権)0x0D0x0A

組織IDは最大8バイトです。組織グループ名は最大20バイトで,使用できる文字は半角英小文字,及び半角数字です。アクセス権は0,2,3,4の中から選択できます。

0:同じ組織グループに入っていない組織のメンバからは参照不可にする

2:同じ組織グループに入っていない組織のメンバからは参照不可,予約不可にする

3:同じ組織グループに入っていない組織のメンバからは予約不可にする

4:同じ組織グループに入っていない組織のメンバからは参照拒否にする

アクセス権は省略可能です。省略した場合は,組織グループ名の後のコンマも省略可能です。ファイルの先頭からみて各組織グループ名が最初に登場するレコードの値が有効になります。最初に登場するレコードでアクセス権が省略されていた場合は,AppoSV.iniのOutOrgGroupSecurityに設定された権限で動作します。最初に登場するレコード以外のレコードはアクセス権を設定しても無視します。

ワイルドカードを使って,組織IDを指定することが可能です。これにより,類似した組織IDをまとめて設定することができます。ワイルドカードは,組織IDの2バイト目以降に設定することが可能です。組織IDの最後に設定されたときだけワイルドカードと判断します。「kanri*」の*はワイルドカードになります。「kanri*a」の*はワイルドカードではなくエラーレコードと判断します。もし組織IDに*を使用している場合は,AppoSV.iniのOrgGroupOmitMark設定でワイルドカードの記号を変更してください。

<0x0D><0x0A>は,Windowsの改行コードのことです。Windowsマシン上で作成した後にUNIXマシンにバイナリモードで転送してください。必ずレコードの末尾に改行を入れてください。

(2) 設定例

ORGGROUP.tblファイルの設定例を示します。

表7-8 ORGGROUP.tblの例

内容説明
1egyou2ka,asya,4<0x0D><0x0A>asyaグループの最初に登場した行です。asyaグループは参照拒否です。
2eyou3ka,asya,<0x0D><0x0A>asyaグループの2行目なので,アクセス権は省略しています。組織グループ名の後にコンマはありますが,問題ありません。
3eyou4ka,asya<0x0D><0x0A>asyaグループの3行目なので,アクセス権は省略しています。組織グループ名の後のコンマも省略しています。
4sekkei1ka,bsya<0x0D><0x0A>bsyaグループの最初に登場した行です。アクセス権は省略されているため,bsyaグループはOutOrgGroupSecurityに設定されたアクセス権です。
5sekkei2ka,bsya,2<0x0D><0x0A>bsyaグループの2行目です。アクセス権には2が設定されていますが,2行目なので無視します。上の行の判断どおりbsyaグループはOutOrgGroupSecurityに設定されたアクセス権です。
6kanri*,csya,4<0x0D><0x0A>csyaグループの最初に登場した行です。アクセス権には4が設定されています。ワイルドカードが使われているため,kanriで始まるすべての組織IDがこの組織グループに登録されていることになります。最後の行にも<0x0D><0x0A>が必要です。<0x0D><0x0A>を省略するとその行は無効になります。

(3) 注意