7.9.6 SFimportの使用例

<この項の構成>
(1) サンプル構成
(2) データ追加の例
(3) ユーザ情報の変更の例
(4) データ削除の例

(1) サンプル構成

SFimportで部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設情報を登録するサンプルの構成を説明します。サンプルでは,架空の会社であるA社にScheduler Server,Facilities Managerの環境を構築することを想定しています。A社の構成を図7-1に示します。

図7-1 A社の構成

[図データ]

(2) データ追加の例

データ追加のサンプルファイルは,/usr/GroupAppo/bin/Aasya.csvです。このファイルを基にデータ追加の例を説明します。

(a) サンプルの説明

サンプルファイルAasya.csvは,A社の構成(部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設)を新規に追加する場合の登録ファイルです。Aasya.csvファイルには,データを追加する順番に従って,データが設定されています。

Aasya.csvファイルを編集して,部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設を追加する登録ファイルを作成する場合,環境に合わせて必要なすべての項目を設定し直す必要があります。また,レコードの並び順は,Scheduler_Facilities管理ツールを用いて,部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設を追加する順番と同様に,上位の部署テーブル,その部署テーブルに属するユーザ,下位の部署テーブル,その部署に属するユーザというようなレコード順で作成してください。種別テーブル,施設も同様なレコード順で作成してください。

(b) データの追加手順

データ追加の例として,サンプルファイルでデータを追加する手順を次に示します。

なお,この例ではスケジュール格納ディレクトリを/usr/iki,実行ディレクトリ及びサンプルファイルの格納ディレクトリを/usr/GroupAppo/binと仮定しています。

  1. 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)でサーバ,管理ツールサーバを停止します。
  2. 開発部サーバ(親サーバ)で,/usr/GroupAppo/binにカレントディレクトリを変更します。
    次のように実行してください。

    cd /usr/GroupAppo/bin

  3. 開発部サーバ(親サーバ)でSFimportを実行します。
    Aasya.csvをチェックします。次のように実行してください。

    /usr/GroupAppo/bin/SFimport /c Aasya.csv /usr/iki

  4. 開発部サーバ(親サーバ)でSFimportを実行します。
    サンプルデータを追加します。次のように実行してください。

    /usr/GroupAppo/bin/SFimport /i Aasya.csv /usr/iki

  5. 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)で管理ツールサーバを起動します。
  6. 企画部サーバ(子サーバ)で「管理データ取得」を実行します。
  7. 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)でサーバを起動します。

(3) ユーザ情報の変更の例

データ変更のサンプルファイルは,/usr/GroupAppo/bin/Casya.csvです。このファイルを基にデータ変更の例を説明します。

(a) サンプルの説明

サンプルファイルCasya.csvは,A社の3人のユーザ名を変更する場合の登録ファイルです。そのため,Casya.csvの日本語名には,変更後の新しいユーザ名が指定されています。

(b) ユーザ情報の変更手順

データ変更の例として,サンプルファイルでデータを変更する手順を次に示します。

なお,この例ではスケジュール格納ディレクトリを/usr/iki,実行ディレクトリ及びサンプルファイルの格納ディレクトリを/usr/GroupAppo/binと仮定しています。

  1. 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)でサーバ,管理ツールサーバを停止します。
  2. 開発部サーバ(親サーバ)で,/usr/GroupAppo/binにカレントディレクトリを変更します。
    次のように実行してください。

    cd /usr/GroupAppo/bin

  3. 開発部サーバ(親サーバ)でSFimportを実行します。
    Casya.csvをチェックします。次のように実行してください。

    /usr/GroupAppo/bin/SFimport /c Casya.csv /usr/iki

  4. 開発部サーバ(親サーバ)でSFimportを実行します。
    サンプルデータを変更します。次のように実行してください。

    /usr/GroupAppo/bin/SFimport /i Casya.csv /usr/iki

  5. 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)で管理ツールサーバを起動します。
  6. 企画部サーバ(子サーバ)で「管理データ取得」を実行します。
  7. 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)でサーバを起動します。

(4) データ削除の例

データ削除のサンプルファイルは,/usr/GroupAppo/bin/Dasya.csvです。このファイルを基にデータ削除の例を説明します。

(a) サンプルの説明

サンプルファイルDasya.csvは,A社の構成(部署テーブル,ユーザ,種別テーブル,施設)をすべて削除する場合の登録ファイルです。

ユーザがDasya.csvファイルを編集して,ユーザ自身のサーバ環境で利用する場合は,サンプルファイルのとおりに削除の対象になる組織種別,処理区分,各IDなどを設定する必要があります。また,設定する順番は,データを削除する順番に従って,最下位の部署テーブルに属するすべてのユーザ,最下位の部署テーブル,上位の部署テーブルに属するユーザ,上位の部署テーブルというようなレコード順で作成してください。種別テーブル,施設も同様なレコード順で作成してください。

(b) データの削除手順

データ削除の例として,サンプルファイルでデータを削除する手順を次に示します。

この例ではスケジュール格納ディレクトリを/usr/iki,実行ディレクトリ及びサンプルファイルの格納ディレクトリを/usr/GroupAppo/binと仮定しています。

  1. 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)でサーバ,管理ツールサーバを停止します。
  2. 開発部サーバ(親サーバ)で,/usr/GroupAppo/binにカレントディレクトリを変更します。
    次のように実行してください。

    cd /usr/GroupAppo/bin

  3. 開発部サーバ(親サーバ)でSFimportを実行します。
    Dasya.csvをチェックします。次のように実行してください。

    /usr/GroupAppo/bin/SFimport /c Dasya.csv /usr/iki

  4. 開発部サーバ(親サーバ)でSFimportを実行します。
    サンプルデータを削除します。次のように実行してください。

    /usr/GroupAppo/bin/SFimport /i Dasya.csv /usr/iki

  5. 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)で管理ツールサーバを起動します。
  6. 企画部サーバ(子サーバ)で「管理データ取得」を実行します。
  7. 開発部サーバ(親サーバ)と企画部サーバ(子サーバ)でサーバを起動します。