4.1.2 注意事項

<この項の構成>
(1) インストール時の注意
(2) Address Serverへのユーザ情報登録時の注意
(3) 運用時の注意

(1) インストール時の注意

  1. Scheduler Serverの親サーバは,Address Serverと同一サーバにインストールする必要があります。Scheduler Serverをインストールした後は,Address Serverを再起動してください。
  2. 同一サーバにインストールするGroupmax製品のバージョンは,すべて同じバージョンにしてください。

(2) Address Serverへのユーザ情報登録時の注意

  1. 大文字と小文字しか区別のない二つのユーザID(例:ABCとabc)を同一システム内で登録しないでください(Address Serverでは登録できますが,使用しないでください)。
  2. 組織IDに使用できる文字は半角英数字の小文字だけです。それ以外の文字は登録しないでください(Address Serverでは登録できますが,使用しないでください)。
  3. bin,etc,log,room,BIN,ETC,LOG,ROOMというユーザIDを登録しないでください(Address Serverでは登録できますが,使用しないでください)。
  4. Scheduler ServerではユーザIDの先頭文字に「#」を設定することはできません。Address Serverで,ユーザIDの先頭文字に「#」を設定した場合は連動できませんので,御注意ください。
  5. Address Serverでユーザ,組織の日本語名称が,半角21文字以上で登録されている場合,先頭から半角20文字までの名称でScheduler Server及びFacilities Managerに登録されます。20文字目が全角文字の場合には,19文字目までの名称が登録されます。
  6. Address Serverとの連動時,以下の項目には「"」(引用符)を使用しないでください。使用した場合,対象の組織・ユーザを正しく登録できません。
    • 組織ID
    • 組織名
    • 組織略称
    • 日本語名
    • 役職名
    • ニックネーム
  7. 最上位の階層に登録されているユーザは,WWW for Schedulerから参照できません。最上位の階層にはユーザを登録しないようにしてください。

(3) 運用時の注意

  1. 「コンフィギュレーション」の設定で「10. Addressでの認証」の「使用する」と「使用しない」を切り替えて運用する場合,「使用しない」で運用している間は管理ツールを使用したユーザ情報の更新は実施しないでください。実施した場合,ユーザ情報が不正になることがあります。
  2. Address Serverからユーザ情報を取得した場合は,ユーザ情報の更新は必ずAddress Server上でしてください。
  3. Address Serverと連動している場合に,ニックネームの最後に半角スペースを定義しないでください。
  4. Address Serverと連動している場合,パスワードの初期値はユーザIDと同一です。
  5. Address Serverでユーザ情報・組織情報を追加,削除,変更した場合,変更通知ファイルが出力されるまでに,多少時間が掛かることがあります。出力されるまでの時間を変更する場合は,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。
  6. Address Serverとの連動時,Scheduler Serverの親サーバに以下のファイルが存在することを確認してください。このファイルは,Address Serverからの変更通知情報を取得するために必要です。ただし,このファイルは「コンフィギュレーション」の「2. 親サーバ/子サーバ」の設定を「親サーバ」にし,かつ「10. Addressでの認証」を「使用する」に設定した場合に自動的に作成されます。
    /var/opt/GroupMail/Groupmax/GroupApp/item.def
    上記のファイルが存在しない場合は,以下からコピーしてください。
    /usr/GroupAppo/GroupApp/item.def
    コピーした場合は,Address Serverを再起動してください。
  7. Address Serverとの連動時,Scheduler Serverの子サーバに以下のファイルが存在しないことを確認してください。このファイルが存在すると不要なファイルが作成されます。ただし,このファイルは「コンフィギュレーション」の「2. 親サーバ/子サーバ」の設定を「子サーバ」にするか,又は「10. Addressでの認証」を「使用しない」に設定した場合に自動的に削除されます。
    /var/opt/GroupMail/Groupmax/GroupApp/item.def
    削除した場合は,Address Serverを再起動してください。
  8. Groupmax Address Serverを使用していない運用から,Groupmax Address Serverと連動する運用へ移行する場合,以下の注意事項があります。
    Scheduler_Facilities管理ツールで,組識とユーザをすべて削除した後,「4.1.3 Address Serverのユーザ情報取得方法」を参照してAddress Serverと連動する設定をしてください。なお,G/W接続している場合は,ユーザ情報再作成を実行した後,「4.6.2 他システムと接続する場合(G/W通信をする場合)」を参照してScheduler_Facilities管理ツールから,G/W情報を設定してください。
  9. Scheduler Server及びFacilities Managerの実行ユーザをAddress Serverのシステム管理者と同一ユーザに設定する必要があります。詳細は,「付録L 実行ユーザの変更」を参照してください。
  10. Address Serverをマルチサーバ構成で運用する場合,SchedulerのサーバにすべてのAddressサーバについてIPアドレスとホスト名を登録する必要があります。
  11. Address Serverと連動してユーザ情報を管理している場合,アルファベットの大文字と小文字だけが異なるユーザIDがScheduler Serverに登録されていることがあります。しかし,Scheduler Server及びFacilities Managerでは,アルファベットの大文字と小文字だけが異なるユーザID及び施設IDは使用できません。このため,アルファベットの大文字と小文字だけが異なるユーザが登録されている場合は,該当のユーザIDを削除又は変更する必要があります。
    アルファベットの大文字と小文字だけが異なるユーザが登録されているかどうかを調査するには,checkidコマンドを実行します。アルファベットの大文字と小文字だけが異なるユーザIDが存在する場合,次のメッセージが出力されます。

    UserID(xxxx) GroupID[yyyy] と UserID(ssss) GroupID[tttt]は同じユーザIDです。IDINDX.idxに同一のユーザが存在します。

    「xxxx」,「yyyy」,「ssss」,「tttt」は環境によって異なります。また,「yyyy」「tttt」は,登録した組識IDに先頭2文字の英数字を付けたものになります。
    このメッセージが出力された場合は,次に示すどちらかの方法で該当のユーザIDを削除又は変更してください。
    • ユーザを削除する方法
      1. 該当するユーザのどちらかをAddress Server上から削除してください。
      2. 「変更通知情報取得」又は「ユーザ情報再作成」を実行してください。
    • ユーザIDを変更する方法
      付録I ユーザIDの変更」を参照してください。
  12. Address連携時に,「コンフィギュレーション」で 「15.Address 情報取得オプション」の「GMAXSYS ユーザ反映」を「反映しない」に設定している場合は,次の組織間でユーザ又は組織を移動しないでください。
    • 最上位組織がGroupmax_Systemの組識
    • 最上位組織がGroupmax_System以外の組織
    上記の組織間でユーザ又は組織を移動した場合は,「変更通知情報取得」に失敗する,又は変更通知情報が反映されません。
    ユーザ情報の設定上,組織間の移動を回避できない場合は,「GMAXSYS ユーザ反映」を「反映する」に設定し,「ユーザ情報再作成」を実行してください。
  13. Address Serverと連動する場合には,Address ServerをインストールしたすべてのマシンについてIPアドレスとホスト名を登録し,接続確認をしてください。
  14. 主体ユーザとその兼任ユーザを組織名が同一な組織に所属させると,Scheduler Client 06-50以前では,メンバツリーで正しく表示されませんので,登録しないでください。