15.2.1 見出し定義ファイルの作成

ユーザ任意情報として使用したい見出し(例えば,社員番号,勤務地,プロフィールなどの項目)を定義したファイル(見出し定義ファイル)を作成します。見出し定義ファイルは,,(コンマ)で区切られたcsv形式で,一つの見出しを1レコード(行)に記述します。

<この項の構成>
(1) 見出し定義ファイルの設定内容
(2) 見出し定義ファイル作成時の注意事項
(3) 見出し定義ファイルの例

(1) 見出し定義ファイルの設定内容

見出し定義ファイルを作成する場合に必要な項目と内容を示します。

1 種別
次に示す半角文字から一つ選んでレコードの処理種別を指定します。コメントを指定した場合,その行の内容は登録されません。
A : 見出しを新規に追加する場合に指定します。
C : 既に定義している見出しの名称を変更する場合に指定します。
D : 既に定義している見出しを削除する場合に指定します。
# : 指定したレコードをコメントとして扱います。
2 見出しID
見出しを識別するIDを指定します。組織IDのように,システム管理者が見出しを管理する場合に使用します。任意の文字列を指定できますが,見出しを識別するためユニークである必要があります。また,一度設定した見出しIDは変更できません。
種別にAを指定した場合は,新規の見出しIDを指定してください。種別にC又はDを指定した場合は,既存の見出しIDを指定してください。
見出しIDには,数字,英小文字,英大文字,及び-(マイナス)を使用して8バイトまでの文字列で指定してください(-(マイナス)は文字列の先頭に使用できません)。
ただし,アドレス管理ドメイン内にWindows NTのアドレスサーバが一台でも存在した場合は,COM1~COM9,com1~com9,PRN,及びprnという文字列は指定しないでください。
また,アドレス管理ドメイン内にWindows NTのアドレスサーバが一台でも存在した場合は,大文字か小文字かだけが異なる文字列(例:abc12345とAbc12345)も指定しないでください。
3 見出し
クライアントに表示する見出しの名称(例えば,社員番号,勤務地,プロフィールなどの項目)を指定してください。
見出しには,全角文字,数字,英小文字,英大文字,半角片仮名,及び次の半角記号を使用して,32バイトまでの文字列で指定してください。
:,|,=,<,>,$,!,~(チルダ),",.(ピリオド),#,@,(,),+,,(コンマ),_,^(ハット),`(バッククォート),{,},[,],*,;,¥,半角スペース,?,/,%,。(句点),「,」,,(読点),・(中点),゛(濁点),゜(半濁点),-(マイナス),&

表15-1 見出し定義ファイルの設定内容

項番設定項目見出し追加見出しの名称変更見出し削除最大文字列長
1種別ACD1
2見出しID8
3見出し32
(凡例)
○:必ず設定しなければならないことを示します。
-:設定する必要がないことを示します。値を設定しないでください。
上記以外:表中の値を設定することを示します。

(2) 見出し定義ファイル作成時の注意事項

見出し定義ファイルを作成する場合は,次の点に注意してください。

設定したい見出しの名称:12,345
見出し定義ファイルに記述する値:"12,345"
設定したい見出しの名称:AB"c"D
見出し定義ファイルに記述する値:"AB""c""D"

(3) 見出し定義ファイルの例

見出し定義ファイルの例を次に示します。

(a) 新規に見出しとして"年齢"を追加する場合

表計算ソフトで見出し定義ファイルを作成する場合

123
APDAID01年齢

テキストファイルで見出し定義ファイルを作成する場合

A,PDAID01,年齢

(b) 登録済みの見出しの"年齢"を"生年月日"に変更する場合

表計算ソフトで見出し定義ファイルを作成する場合

123
CPDAID01生年月日

テキストファイルで見出し定義ファイルを作成する場合

C,PDAID01,生年月日

(c) 登録済みの見出しの"生年月日"を削除する場合

表計算ソフトで見出し定義ファイルを作成する場合

12
DPDAID01

テキストファイルで見出し定義ファイルを作成する場合

D,PDAID01