12.1 グループの追加の例

図12-1に示した架空の会社であるA株式会社にグループを追加する作業を例として説明します。

図12-1 A株式会社の構成(グループ・掲示板メンバ一括ユティリティ用)

[図データ]

<この節の構成>
(1) グループ追加の概要
(2) グループ追加の手順

(1) グループ追加の概要

ここでは,例としてA株式会社の営業1課,営業2課,経理課,及び人事課の課長をメンバとするグループを追加します。

グループを追加する場合には,追加するグループのグループ名やグループIDを決めたり,グループのメンバとなるユーザや組織のIDを調べたりする必要があります。

A株式会社の課長グループの場合は,次に示すとおりです。

ここで,注意する必要があるのは営業2課長が,営業部長である佐藤佑一の兼任ユーザとして登録されていることです。掲示板メンバには,兼任ユーザを扱うことができません。

兼任ユーザを掲示板のメンバとして登録する場合は,兼任ユーザをグループメンバとして登録するか,掲示板メンバとして主体ユーザを登録してください。運転席からの操作については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。

このため,例では営業2課長については主体ユーザをグループ・掲示板メンバ一括登録ユティリティを使って登録します。

(2) グループ追加の手順

A株式会社の課長グループを追加する手順を次に示します。

なお,この例ではグループ定義ファイルを/tmp/Ateigi.csv,グループデータファイルを/tmp/udata.csvとしています。

  1. 表計算ソフトでグループ定義ファイル(/tmp/Ateigi.csv)を作成します。
    次に示すようにグループ定義ファイルを作成してください。

    12345678910111213
    TA    katyou課長グループ /tmp/udata.csv   
    領域を確保するために,半角スペースを13番目のセルに入力します。また,ファイルを保存するときに保存形式を「CSV形式(コンマ区切り形式)」にしてください。
  2. 表計算ソフトでグループデータファイル(/tmp/udata.csv)を作成します。
    課長グループに追加するメンバはユーザだけなので,ユーザ用のグループデータファイルだけを作成します。
    次に示すように追加するユーザのユーザIDを入力して,ユーザ用のグループデータファイルを作成してください。

    123456
    #     
        A0111 
        A0101 
        A0211 
        A0221 
    領域を確保するために,1レコード(行)目をコメントにします。また,各レコードの6番目のセルに半角スペースを入力します。なお,ファイルを保存するときに保存形式を「CSV形式(コンマ区切り形式)」にしてください。
  3. /opt/GroupMail/binディレクトリにカレントディレクトリを変更します。
    次のように実行してください。

    cd  /opt/GroupMail/bin

  4. gmaxgchkコマンドを実行します。
    Ateigi.csvとudata.csvをチェックします。次のように実行してください。

    gmaxgchk  -v  /tmp/Ateigi.csv

    エラーが発生した場合は,グループ定義ファイルとグループデータファイルを修正して,gmaxgchkコマンドでエラーを再チェックしてください。
  5. gmaxgsetコマンドを実行します。
    課長グループの追加をマスタ管理サーバに登録します。次のように実行してください。

    gmaxgset  -v  /tmp/Ateigi.csv

  6. nxsrepstatコマンドを実行します。
    課長グループの追加がレプリケーションされたかを確認します。次のように実行してください。

    nxsrepstat