11.1.1 gmaxgexpコマンドの使用方法

<この項の構成>
(1) 実行条件
(2) 形式
(3) オプション
(4) コマンド引数
(5) 戻り値
(6) 実行結果

(1) 実行条件

(2) 形式

gmaxgexp [オプション] コマンド引数 ファイル名

注意
オプションの文字列やコマンド引数は,大文字と小文字が区別されます。大文字と小文字の違いまで正しく指定してください。

ファイル名には,Address Serverに登録されている情報を出力するファイルの名称を半角文字,及び全角文字を使用して,絶対パスで260バイトに収まるように指定してください。相対パスで指定する場合も絶対パスで260バイトになるようにしてください。ファイル名には絶対パス,又はコマンド実行ディレクトリからの相対パスを指定することができます。

指定したファイルにはグループ定義ファイルと同じ形式で次の情報が出力されます。

出力する情報がグループの場合
グループ名,グループID,メンバのIDを出力したファイルの名称
出力する情報が掲示板の場合
掲示板ID,メンバのIDを出力したファイルの名称

指定したファイルが既に存在する場合,ファイルの末尾に情報が追加されます。

新規のファイルを指定した場合,ファイルの先頭行に見出し(コメント行)が出力されます。

(3) オプション

オプションは省略したり,複数指定したりできます。ただし,同一オプションを複数指定した場合は,最後に指定したオプションが有効になります。

(4) コマンド引数

コマンド引数は省略できません。また,複数のコマンド引数を同時に指定することができます。ただし,同一コマンド引数を複数指定することはできません。

(5) 戻り値

戻り値を次に示します。
0:正常終了
4:中止要求で終了
10:指定情報なし
16:起動パラメタの指定誤り,ファイルアクセスエラー,設定環境誤り,
 システムエラー

(6) 実行結果

グループや掲示板のメンバのIDは,gmaxgexpコマンドが作成するファイルに出力されます。ファイルの名称は表11-1のようになります。なお,出力されるファイルの形式は,グループデータファイルと同じです。

表11-1 出力されるグループや掲示板のメンバのIDファイル

ファイルの種別グループ掲示板
ユーザIDが出力されるファイルusrXXXXX.csvusrXXXXX.csv
組織IDが出力されるファイルorgXXXXX.csvorgXXXXX.csv
最上位組織IDが出力されるファイルcomXXXXX.csv
グループIDが出力されるファイルgrpXXXXX.csv

XXXXXは出力されるファイルの通し番号で同じレコード(行)の各ファイルは同じ番号になります。例えば,同じ掲示板のメンバにユーザとグループが登録されていた場合,ユーザIDの出力されるファイルがusr00001.csvならば,グループIDの出力されるファイルはgrp00001.csvになります。

出力されるファイル名が既に存在する場合,そのファイルの次の番号を設定します。また,該当するメンバが存在しない場合,ファイルは作成されません(例えば,メンバにユーザが登録されていないときは,ユーザIDが出力されるファイルは作成されません)。メンバがまったく登録されていない場合,グループ定義ファイルのレコード(行)はコメントになります。

出力したグループ定義ファイルの処理種別は,グループの情報を出力するときはM(グループのメンバ),掲示板の情報を出力するときはL(掲示板のメンバ)になります。ただし,オプション-sで処理区分を指定した場合に,掲示板の情報を出力するときは,L(掲示板のメンバ)又はA(掲示板のメンバのアクセス権)のどちらか適切な方が処理種別に設定されます。

エラーがあった場合には標準出力,及び/tmp/gmaxgexp.logファイルにメッセージを出力します。既にgmaxgexp.logファイルが存在した場合に,実行した結果エラーがあったときにはファイルを上書きします。エラーがなかったときにはファイルを削除します。

gmaxgexpコマンドのメッセージについては,「14.1 gmaxgexpコマンドのメッセージ」を参照してください。