4.5.1 nxsrepstatコマンドの使用方法
(1) 実行条件
- /opt/GroupMail/bin/nxsrepstatと実行してください。
- マスタ管理サーバとすべてのアドレスサーバでアドレスサービスが起動している状態で実行してください(アドレスサービスが起動していないアドレスサーバのレプリケーション状態は確認できません)。
(2) 形式
nxsrepstat [オプション]
- 注意
- オプションの文字列は,大文字と小文字が区別されます。大文字と小文字の違いまで正しく指定してください。
(3) オプション
オプションは省略したり,複数指定したりできます。ただし,同一オプションを複数指定した場合は,最後に指定したオプションが有効になります。
- -h ドメイン名/ホスト名:
レプリケーションの完了・未完了を調べるアドレスサーバのドメイン名又はホスト名を指定します。複数のアドレスサーバの状態を調べる場合には,ドメイン名又はホスト名を,(コンマ)で区切って指定してください。なお,マスタ管理サーバのドメイン名又はホスト名を指定した場合は正常終了します。
このオプションを省略した場合は,すべてのアドレスサーバのレプリケーション状態を表示します。
nxsrepstatコマンドを実行する場合は,追加・移動・変更・削除の対象となった最上位組織,組織,ユーザのホームサーバを指定して,マスタ管理サーバからのレプリケーションが完了しているかを確認してください。
- -s メッセージ抑止指示:
メッセージ抑止指示に従いメッセージの制御をします。
「0」メッセージを表示しない。
「1」メッセージを表示する(標準出力に出力する)。
「0」と「1」以外を指定した場合はエラーになります。
このオプションを省略した場合は,メッセージを表示します。
- -c:
このオプションを指定すると,メッセージ及び戻り値が拡張されて,より詳しい情報が確認できます。
このオプションを指定しないと,「トランザクションレコード処理中」と「トランザクションレコードあり」を区別しないで「トランザクションレコードあり」と表示します。
(4) 戻り値
戻り値を次に示します。nxsrepstatコマンドは,複数のアドレスサーバへのレプリケーション状態を確認できます。このとき,それぞれのアドレスサーバの状態が異なった場合は,一番大きい値が戻り値になります。例えば,アドレスサーバの状態が戻り値53と104だった場合,nxsrepstatコマンドの戻り値は104になります。
- 0
- 指定したアドレスサーバへのレプリケーションが完了しています。
- 1
- 指定したアドレスサーバにバージョン02-00又は02-10のサーバが含まれています。バージョン02-00又は02-10のサーバへのレプリケーションの状態は不明です。
- それ以外のアドレスサーバへのレプリケーションは完了しています。
- 2
- 指定したアドレスサーバにバージョン02-10のレプリケーション中継サーバが含まれています。バージョン02-10のレプリケーション中継サーバへのレプリケーションの状態は不明です。
- それ以外のアドレスサーバへのレプリケーションは完了しています。
- 3
- 指定したアドレスサーバの中に状態を確認できないアドレスサーバが含まれています。それ以外のアドレスサーバへのレプリケーションは完了しています。
- 50
- 指定したアドレスサーバの中にレプリケーション中のアドレスサーバが含まれています。レプリケーション中継サーバに対する情報がマスタ管理サーバ上に存在します。
- オプション-cを指定した場合だけ,この戻り値が返ります。
- 51
- 指定したアドレスサーバの中にレプリケーション中のアドレスサーバが含まれています。アドレスサーバに対する情報がマスタ管理サーバ上に存在します。
- オプション-cを指定した場合だけ,この戻り値が返ります。
- 52
- 指定したアドレスサーバの中にレプリケーション中のアドレスサーバが含まれています。アドレスサーバに対する情報がレプリケーション中継サーバ上に存在します。
- オプション-cを指定した場合だけ,この戻り値が返ります。
- 53
- 指定したアドレスサーバの中にレプリケーション中のアドレスサーバが含まれています。アドレスサーバに対する情報がアドレスサーバ上に存在します。
- オプション-cを指定した場合だけ,この戻り値が返ります。
- 100
- 指定したアドレスサーバの中にレプリケーションを中断しているアドレスサーバが含まれています。バージョンが02-00よりも古いアドレスサーバに対するレプリケーションが中断しています。
- 101
- 指定したアドレスサーバの中にレプリケーションを中断しているアドレスサーバが含まれています。レプリケーション中継サーバに対する情報がマスタ管理サーバ上に存在しています。
- 102
- 指定したアドレスサーバの中にレプリケーションを中断しているアドレスサーバが含まれています。アドレスサーバに対する情報がマスタ管理サーバ上に存在しています。
- 103
- 指定したアドレスサーバの中にレプリケーションを中断しているアドレスサーバが含まれています。アドレスサーバに対する情報がレプリケーション中継サーバ上に存在しています。
- 104
- 指定したアドレスサーバの中にレプリケーションを中断しているアドレスサーバが含まれています。アドレスサーバに対する情報がアドレスサーバ上に存在しています。
- 105
- 指定したアドレスサーバの中にレプリケーションを中断しているアドレスサーバが含まれています。アドレスサーバに対する情報がレプリケーション中継サーバ上に存在しています。
- 254
- 確認したアドレスサーバの中にアドレスサービスが起動されていないものがあります。
- 255
- 一部又はすべてのアドレスサーバのレプリケーション状態を取得できません
(5) 実行結果