一括登録ユティリティおよびGroupmax Address - Assistを使用して,最上位組織を跨るユーザ移動およびサーバ間移動を行った場合,以下に示す影響と注意事項があります。
- Groupmax Address/Mail Server
(1)代行設定されているユーザを移動すると代行設定情報が削除されます。代行受信者の再設定を行う必要があります。
(2)掲示板へのアクセス権が削除されます。移動対象ユーザに設定されていた掲示板アクセス権が削除されますので,再設定を行う必要があります。
(3)グループ情報から対象ユーザの情報が削除されます。グループメンバの再登録を行う必要があります。
(4)兼任情報が削除されます。兼任情報の再設定を行う必要があります。
(5)一括登録ユティリティを使用してシステム管理者の移動を行うとユーザ管理権限が削除されます。運転席を使用してユーザ管理権限の再設定を行う必要があります。
- 注意
- ユーザ管理権限は,Groupmax Address - Assistや16ビットクライアントを使用していない場合は,設定する必要はありません。
(6)送信回覧または受信回覧を保持したユーザを移動する場合は,送信回覧は回収または破棄をした後に,また,受信回覧は回送および削除をした後に行ってください。
(7)受信メール参照時,当該メールの宛先に移動対象ユーザが含まれている場合,移動対象ユーザの宛先がO/R名になります。そのため,返信できません。拡張宛先解決機能を設定することでニックネームとなり,返信可能となります。
(8)送信済みメール一覧において,送信先宛先として移動対象ユーザが表示される場合,O/R名で表示されます。拡張宛先解決機能を設定することでニックネームで表示されます。
(9)送信済みメールを開き,当該メールの宛先に移動対象ユーザが含まれている場合,移動対象ユーザの宛先がO/R名になります。そのため,再送できません。拡張宛先解決機能を設定することでニックネームとなり,再送可能となります。
(10) Groupmax World Wide Web Desktopの送信済みメール一覧において送信先宛先で検索した場合,移動前のメールがヒットしません。
- Groupmax Agent - Mail Server
(1)メールが新着してもエージェントが動作しません。
(2)エージェントを定義していないユーザでエージェントが動作する事があります。
(Agent Server側で整合性確保を実施することで回避できます)
- Groupmax Mail - SMTP
(1)メールを送受信できません。
(Mail - SMTPアドレス取り込みを実施することで回避できます)
- Groupmax Server - Scan
(1)ユーザ移動前にチェック依頼されていたメールが,ウイルスに感染していた場合,管理者への通知メールが配信されません。
- Groupmax Address Server - Data Collection
(1)ユーザ移動前の履歴情報がO/R名のまま表示されます。
O/R名のまま表示される稼動情報CSVファイルは以下の通りです。
- mlsend.csv(メール送信履歴)
- mlrecv.csv(メール受信履歴)
- mlsvcom.csv(サーバ間メール転送履歴情報)
- mluser.csv(ユーザ操作日単位情報)
上記製品の詳細および上記以外の関連製品については,各製品のマニュアルを参照願います。