ユーザ,組織の移動時に,メールボックスの保存と回復をするSAVE_MBコマンドとLOAD_MBコマンドを実行するサーバについて説明します。ここでは,ユーザ,組織の移動を三つに場合分けして,コマンドを実行するサーバを説明します。
処理区分Cで変更できない,所属する最上位組織IDなどのユーザの情報を変更する場合です。例えば,Server Aをホームサーバとするユーザ1の所属する最上位組織IDを変更する場合,ホームサーバの移動はありません。そのため,Server A上でSAVE_MB/LOAD_MBコマンドを実行します。
図3-1 ユーザ情報を変更する場合
Server Aをホームサーバとするユーザ1をServer Bに,ユーザ2をServer Cに移動する場合は,移動元のホームサーバであるServer AでSAVE_MBコマンドを実行してメールボックスなどの情報をファイルに保存します。保存したファイルを移動先のホームサーバであるServer BとServer Cに転送した後,Server BとServer CでそれぞれLOAD_MBコマンドを実行します。
図3-2 ユーザがサーバ間を移動する場合
次に示すようにServer AとServer Bからユーザを移動するとします。
この場合は,移動元のホームサーバであるServer AとServer BでSAVE_MBコマンドを実行します。SAVE_MBコマンドで保存したファイルは,移動先のホームサーバであるServer A,Server B,及びServerCに転送します。その後でそれぞれのサーバでLOAD_MBコマンドを実行します。
図3-3 複数ユーザがサーバ間を移動する場合