6.3.5 gmaxsetコマンドのトラブルシューティング
- 実行すると更新対象とするデータがないと指摘される
- 対処1
- ユーザ登録ファイルの処理区分が空欄の状態でgmaxchkコマンドを実行している可能性があります。
- gmaxexpコマンドを使ってユーザ登録ファイルを作成した場合,処理区分に値を設定しないでgmaxchkコマンドを実行すると,すべてのレコードの先頭に#が挿入されて,コメントとして扱われるため処理するデータがなくなります。
- 対処2
- ユーザ登録ファイルの実行結果欄に最初から「○」が設定されている可能性があります。
- gmaxsetコマンドは実行結果欄が「○」の場合,既に登録済みと判断して登録処理を行いません。ユーザ登録ファイルを作成する場合,実行結果欄に値を設定しないでください。
- 対処3
- gmaxchkコマンドを実行して,ユーザ登録ファイルをチェックしていない可能性があります。
- gmaxsetコマンドなど一括登録ユティリティで指定できるユーザ登録ファイルはgmaxchkコマンドですべてのレコードのチェック結果欄が○になったファイルだけです。
- データを変更したのに,サーバに登録されていない
- 対処1
- 処理区分Cでは変更できない項目があります。変更しようとしている項目が,変更できる項目かを確認してください。
- 処理区分Cで変更できない項目の場合は,処理区分Mで変更してください。詳細は「3.2.1 処理区分M(移動)とC(変更)の違い」を参照してください。
- 対処2
- 処理区分Cで登録済みの項目の値を削除する場合,項目削除機能を使用しないで削除しようとしている可能性があります。処理区分Cで値を削除する場合に値を設定しないと値は変更されません。例えば,ある組織に所属するユーザを最上位組織の直下に移動する場合や,あるユーザに設定したWorkflowサーバを削除する場合,所属組織IDやWorkflowサーバに空白を設定したり,値を設定しないでgmaxsetコマンドを実行すると,登録されている値は変更(削除)されません。登録されている値を削除する場合,項目削除機能を使用して設定値を削除する必要があります。項目削除機能の詳細は「2.8.4 ユーザ登録ファイル作成時の注意事項」の「(4) 登録されている最上位組織,組織,ユーザの情報の項目削除について」を参照してください。
- ある組織下のユーザを,所属する最上位組織直下に処理区分C(変更)で変更できるか
- 対処
- 項目削除機能を使用して変更できます。所属組織IDを空白ではなく,項目削除文字列を設定してください。詳細は「2.8.4 ユーザ登録ファイル作成時の注意事項」の「(4) 登録されている最上位組織,組織,ユーザの情報の項目削除について」を参照してください。
- 一括登録ユティリティで最上位組織直下にユーザは登録できるか
- 対処
- 所属組織IDを指定しなければ最上位組織直下にユーザを登録できます。
- gmaxsetコマンド実行中にディスクフル,又はシャットダウンなどの障害が発生した
- 対処
- ユーザ登録ファイルの途中のレコードまで登録が完了していても,実行部処理結果(M)欄には○印が設定されません。gmaxexpコマンドや運転席を使用して,どこまで登録が完了しているかを確認してから,未登録部分だけを再実行してください。
- 実行すると「GMB049E ファイル(<インストール先ディレクトリ>¥nxsdir¥nxsmta)がオープンできません。」と表示される
- 対処
- Mail Serverをインストールしていない環境で,メール属性ありの組織やユーザを登録しようとしている可能性があります。
- ユーザ登録ファイルのタイプが正しいか,Mail Serverがインストールされているかを確認してください。