移動処理を行う場合,SAVE_MBコマンドはgmaxsetコマンドを実行する前に実行してください。LOAD_MBコマンドはgmaxsetコマンドを実行して,レプリケーションが完了した後に実行してください。
SAVE_MB/LOAD_MBコマンドで指定するユーザ登録ファイルは,gmaxchkコマンドによるチェックが完了したユーザ登録ファイルをそのまま使用してください。
ユーザ登録ファイルに移動先のホームサーバ以外への移動に関するレコード(行)が混在したり,処理区分M以外のレコード(行)が混在したりしても,SAVE_MB/LOAD_MBコマンドはそれらのレコード(行)を無視して,必要なデータだけを保存・回復します。
SAVE_MB/LOAD_MBコマンドを実行する場合,移動対象のユーザ,組織が大量のメールを保持していると保存・回復に多くの時間がかかります。また,ディスク容量やデータ転送時間などもより多く必要になります。そのため,SAVE_MBコマンドを実行する前に,移動対象のメールボックス容量を減らすようにしてください。
メールボックス容量を減らすには,自動削除デーモンでメールを削除したり,移動するユーザ,組織にメールの削除を依頼したりしてください。
また,送信回覧または受信回覧を保持したままユーザを移動することはできません。送信回覧は回収または破棄をした後に,受信回覧は回送及び削除をした後に,ユーザの移動を行ってください。
処理区分M(移動)で,配信日時指定メールが存在するメールボックスのホームサーバを変更した場合は,メールボックスを保存・回復しても,回復後にクライアントから配信日時指定メールを取り消すことはできません。
ただし,所属最上位組織を変更するだけでホームサーバを変更しなかった場合には,メールボックスを保存・回復すれば,回復後にクライアントから配信日時指定メールを取り消すことができます。