15.5.3 adpdasetコマンド

adpdaexpコマンドで保存した見出しの値を回復します。このコマンドで見出しのリストアが実行できます。

このコマンドを実行する前に次の条件を満たしているか確認してください。

<この項の構成>
(1) コマンド書式
(2) 戻り値
(3) メッセージ

(1) コマンド書式

構文

adpdaset  -f 保存ファイル [-t] [-e ログファイル] [-s] [-h]

引数とオプション
-f 保存ファイル:
adpdaexpコマンドで指定した見出しの値を保存したファイルを指定します。
-t:
処理の途中で異常を検知した場合,処理を停止することを指定します。
-e ログファイル:
エラーが発生した場合に,標準出力に加えて,指定したファイルにもメッセージを出力します。
-s :
エラーメッセージを標準出力に表示しないことを指定します。
-h :
コマンドのオプションに関するヘルプを標準出力に表示します。このオプションを指定すると,ほかのオプションは無視され,ヘルプの表示だけ行います。

(2) 戻り値

0
正常に処理を終了しました。又はヘルプを表示しました。
1
コマンドラインの書き方に誤りがあります。
2
メモリ不足が発生しました。
3
動作環境の設定に失敗しました。
4
[コントロール]+[C]による中止要求を受け付けました。
10
保存ファイルの内容に誤りがあります。
11
保存ファイルが見つかりません。
12
保存ファイルの操作でエラーが発生しました。
13
保存ファイルの内容が不正です。
20
ログファイルのパス名に誤りがあります。
21
ログファイルの操作でエラーが発生しました。
40
システムでエラーが発生しました。
90
システムでエラーが発生しました。

(3) メッセージ

-eで指定したパスが長すぎます。
要因
ログファイルのパス名の長さが長過ぎます。
対処
ログファイルのパス名を短くして再実行してください。
-fで指定したパスが長すぎます。
要因
保存ファイルのパス名の長さが長過ぎます。
対処
保存ファイルのパス名を短くして再実行してください。
Usage:adpdaset -f in_file [-t] [-e error_file] [-s] [-h]
要因
コマンドのオプションや引数指定に誤りがあります。
対処
コマンドのオプションや引数を見直して再度実行してください
エラー出力先ファイルにアクセスエラーが発生しました。(path=XXXXX,line=XX)
要因
ログファイルの操作でエラーが発生しました。
対処
コマンドを実行したときにログファイルにアクセスできるか見直して再実行してください。
エラー出力先ファイルのパス名に誤りがあります。(path=XXXXX)
要因
引数で指定したログファイルのパス名に誤りがあります。
対処
ログファイルのパスが正しいか見直して再実行してください。
環境変数の設定に失敗しました(kind = XXX,ret = XX,errno = XX)。
要因
内部の環境変数設定に失敗しました。
対処
障害受付窓口に連絡してください。
処理の中止要求を受け付けました。
要因
ユーザからの注意要求[コントロール]+[C]を受け付けました。
対処
回復状態を確認して,必要ならば再実行してください。
任意情報定義ファイルが見つかりません。(path=XXXXX)
要因
保存ファイルが見つかりませんでした。
対処
fオプションで指定した値が正しいか見直して再実行してください。
任意情報定義ファイルで入出力エラーが発生しました。(path=XXXXX,line=XX)
要因
保存ファイルの操作でエラーが発生しました。
対処
コマンドを実行したときに保存ファイルにアクセスできるか見直して再実行してください。
任意情報定義ファイルにアクセスエラーが発生しました。(path=XXXXX)
要因
保存ファイルの操作でエラーが発生しました。
対処
コマンドを実行したときに保存ファイルにアクセスできるか見直して再実行してください。
マスタ管理サーバのドメイン名の取得に失敗しました(ret = XX,errno = XX)。
要因
内部のシステムファイルの操作に失敗しました。
対処
システム管理者でログインしているか確認してください。問題がない場合は障害受付窓口に連絡してください。
メモリ不足が発生しました。
要因
サーバの空きメモリが不足しています。
対処
サーバのメモリを増設する,使用していないアプリケーションを終了して空きメモリを増やす,仮想記憶容量を増やすなどの方法でアプリケーションが使用できるメモリ容量を増やしてください。

上記以外のメッセージが表示された場合は,メッセージの内容を確認してください。不明な場合は障害受付窓口に連絡してください。例えば,「任意情報定義ファイルでXXXXXが長すぎます。」や「任意情報定義ファイルでXXXXXに誤りがあります。」のように,任意情報定義ファイルに関するエラーメッセージの場合,adpdaexpで取得した保存ファイルが壊れている可能性があります。保存ファイルの作成が正常に実行されたか,保存ファイルを改変していないかなど確認してください。また,保存ファイルのバックアップがある場合,バックアップから見出しの値の回復を試みてください。