• 保存する組織，ユーザが登録されているホームサーバで実行してください。
• Object Serverを起動した状態で実行してください。
• システム管理者でログインして実行してください。
• /opt/GroupMail/bin/SAVE_MBと実行してください。
• SAVE_MBコマンドを実行するホームサーバには，チェックが完了したユーザ登録ファイルが必要です。チェックが完了したユーザ登録ファイルを実行するホームサーバに転送しておいてください。
• マスタ管理サーバでgmaxsetコマンドを実行する前に実行してください。

SAVE_MB [オプション] ユーザ登録ファイル名 退避ディレクトリ名

注意

オプションの文字列は，大文字と小文字が区別されます。大文字と小文字の違いまで正しく指定してください。

ユーザ登録ファイル名には，チェック済みのユーザ登録ファイル名を半角文字，及び全角文字を使用して，128バイト以内の文字列で指定してください。ユーザ登録ファイル名には絶対パス，又はコマンド実行ディレクトリからの相対パスを指定することができます。

退避ディレクトリ名には，メールボックスなどの情報が保存されるディレクトリを絶対パスで指定してください。

オプションは省略したり，複数指定したりできます。複数のオプションを指定する場合，次のことに注意してください。

• 組織の情報を保存する場合はオプション-g，又は-aを指定する必要があります。
• オプション-gと同時にオプション-aは指定できません。
• オプション-iと同時にオプション-m，-w，-j，-b，-d，又は-rは指定できません。
• 同一オプションを複数指定した場合は，最後に指定したオプションが有効になります。

• -e 実行結果出力先ディレクトリ：
  指定したディレクトリに，次の実行結果のファイルを出力します。
  
  • 保存した組織の組織ID，ユーザのユーザIDを出力したファイル：save_mb.lst
  • バックアップ時のエラーログファイル：save_mb.log
  オプション-eの指定がない場合は，/tmpディレクトリに出力します。
  
• -v：
  標準出力に実行中のユーザ登録ファイルのレコード（行）を出力します。
  
• -m：
  メールボックスの情報およびIMAPなどの個人情報を保存します。パスワードと親展パスワードは保存されません。
  
• -w：
  パスワードと親展パスワードだけを保存します。
  
• -j：
  掲示板の記事の未既読だけを保存します。
  
• -b：
  パスワード有効期間だけを保存します。
  
• -d：
  代行受信の設定だけを保存します。
  
• -r：
  IMAPなどの個人情報だけを保存します。
  
• -i：
  メールボックスと同時にユーザのパスワード，親展パスワード，パスワードの有効期間，掲示板の記事の未既読，代行受信の設定，及びIMAPなどの個人情報を保存します。
  
• -g：
  オプション-gを指定した場合は，組織の情報だけを保存します。ユーザの情報は保存しません。オプション-aと同時には指定できません。
  
• -a：
  オプション-aを指定した場合は，ユーザの情報と組織の情報の両方を保存します。オプション-gと同時には指定できません。
  
• -q：
  06-50以前のバージョンと同じオプションにします。退避情報に通知メールを含めません。本オプションを指定してメールボックスを移動した場合，送信メール詳細の代行受信者や開封日時欄が空欄になります。
  

  注意

  オプション-g，又は-aがない場合は，ユーザの情報だけが保存されます。

戻り値を次に示します。

0：正常終了（退避ユーザ数が0の場合を含む）

4：中止要求で終了

6：ユーザ未登録，組織未登録

7：ホームサーバ名未登録

8：共用メールボックスIDが異なる

13：データベースへのログインに失敗

15：データベースエラー

16：そのほかのエラー

• メールボックスなどの情報が次のディレクトリに保存されます。
  

  ユーザのメールボックスの場合

  ＜待避先ディレクトリ＞/回復先のホームサーバ名/ユーザID

  組織のメールボックスの場合

  ＜待避先ディレクトリ＞/回復先のホームサーバ名/@組織ID

  保存した情報を転送する場合には，回復先のホームサーバ名のディレクトリ以下をすべて転送してください。
  
• エラーがあった場合には標準出力，及び/tmp/save_mb.logファイルにメッセージを出力します。既にsave_mb.logファイルが存在した場合には追加で出力されます。
  メールボックスの保存時のメッセージについては，「7.3　SAVE_MB/LOAD_MBコマンドのメッセージ」を参照してください。
  
• 保存されたユーザ名及び組織の組織IDを， /tmp/save_mb.lstファイルに出力します。既にsave_mb.lstファイルが存在した場合には追加で出力されます。
  

  注意

  save_mb.logファイルとsave_mb.lstファイルは，ファイルサイズの上限を超えた場合，ファイル名＋".sav"というファイルになります。既に.savファイルが存在した場合，.savファイルは上書きされます。