通常使用しているゲートウェイのあるサーバが障害等により停止した時に,インターネットアドレスで指定した宛先のメールを別のゲートウェイに自動的に再転送する場合は,バックアップゲートウェイを指定します。
バックアップゲートウェイを指定する場合は,次の点に注意してください。
- バックアップゲートウェイを指定する場合は,システムに2つ以上のゲートウェイが設定されている必要があります。
- バックアップゲートウェイへの再転送が行われるタイミングは,通常使用しているゲートウェイのあるメールサーバへのサーバ間転送でのリトライが終わった時点です。
- システムに07-20以前のメールサーバが混在している場合は,07-20以前のメールサーバから送信したメールが,宛先に届いているにもかかわらず配信中のままになる場合があります。
- バックアップゲートウェイへの再転送が行われる最大回数は各メール1回です。
- 全ての送信メールを自動転送する機能により自動転送されたメールは,バックアップゲートウェイへの再転送は行われません。
バックアップゲートウェイは,通常使用するゲートウェイとは別のゲートウェイを指定します。通常使用するゲートウェイを確認する場合は,mlgwinfoコマンドを実行します。mlgwinfoコマンドの詳細は「16.25 mlgwinfo」を参照してください。バックアップゲートウェイは,各メールサーバに次の手順で設定します。
- 手順
- gmpublicinfoファイルに次の記述を追加します。
BACKUP_GATEWAY=Y
- バックアップゲートウェイ指定ファイルを作成して,自動的に再転送する先のゲートウェイの国名,ADMD,PRMDを1行目にテキスト形式で記述します。
バックアップゲートウェイ指定ファイル:
/var/opt/GroupMail/x400/config/backupgw.txt
記述形式:/C=<国名>/A=<ADMD>/P=<PRMD>
記述例:/C=JP/A=smtpgw/P=smtpgw
- 注意
- 行末の半角スペースもゲートウェイ情報として認識しますので,余計な半角スペースを含めないでください。
- メールサーバを再起動します。