付録K.3 注意事項
(1) 環境設定時の注意事項
- 運用サーバにインストールするAddress Server,Mail Serverと,待機サーバにインストールするAddress Server,Mail Serverは,必ずバージョンリビジョンを同じにしてください。
- データベースにObject Serverを使用する場合は,簡易ジャーナルファイルを共有ディスクに作成するように指定してください。指定方法は「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」のシステム共通定義ファイルの項目の「jnl_output_fileパラメタ」を参照してください。
- データベースにHigh-end Object Serverを使用する場合は,ステータスファイル及びシステムジャーナルファイルを共有ディスクに作成するように指定してください。
- アドレス管理ドメイン内に一台でもクラスタ環境のメールサーバが存在する場合は,すべてのメールサーバで「mhs_nadr_cfg TCP OFF」を実行してください。クラスタ環境でないメールサーバにも必要です。
(2) 運用時の注意事項
- クラスタ環境にする場合は,gmpublicinfoファイルに「CLUSTERING_LEVEL=1」を記述していただきますが,記述しないときに比べて全体的に性能が劣化します。これは信頼性を上げるためにディスクへの同期書き込みを行っているためです。
- クラスタ環境のアドレスサーバをホームサーバとするユーザのドメイン名又はホスト名には,パッケージIPアドレスに対応したドメイン名又はホスト名を設定してください。
- クライアントで設定するアドレスサーバのIPアドレスはパッケージIPアドレスを指定してください。同様に,ドメイン名又はホスト名はパッケージIPアドレスに対応したドメイン名又はホスト名を指定してください。これを指定しないとフェールオーバ後に接続できなくなります。
- gmaxsetコマンド実行時にフェールオーバが発生した場合は,ユーザ登録ファイルの途中のレコードまで登録が完了しても,実行部処理結果(M)欄には○印が設定されません。gmaxexpコマンドや運転席を使用してどこまで登録が完了したかを確認して,未登録部分だけを再実行してください。
- gmaxgsetコマンド実行時にフェールオーバが発生した場合は,グループ定義ファイルの途中のレコードまで登録が完了しても,実行結果欄には○印が設定されません。gmaxgexpコマンドや運転席を使用してどこまで登録が完了したかを確認して,未登録部分だけを再実行してください。
- フェールオーバが発生した場合にクライアントからログインしていたユーザは,再ログインが必要です。