17.2 trash.logファイルに出力されるメッセージ

trash.logファイルに出力されるメッセージについて説明します。trash.logファイルには,自動削除デーモン,mltrashコマンド,nxudmailコマンド及びnxudmailMコマンドにより削除したメールの情報が出力されます。出力先は/var/opt/GroupMail/x400/runtime/journal/trash/trash.logです。trash.logファイルの最大サイズは1Mバイトです。ファイルのサイズが最大サイズを超えた場合は,trash.log.oldという名前にリネームされ,新しいtrash.logファイルが作られます。trash.log.oldファイルが既に存在した場合は,古いほうのtrash.log.oldファイルは削除されます。ファイルの最大サイズを変更する場合は,アドレスサービスの起動を行うGM_STARTコマンドを実行する前に次の環境変数を設定してください。

環境変数:SNX_LOG2_MAX

値には最大サイズのバイト数を1~2147483647の範囲の数値で指定してください。trash.logファイルやtrash.log.oldファイルはサービス停止時にファイルをコピーしてご利用ください。メールの情報は1通毎に1行のテキスト形式で,trash.logファイルの最後に追加出力されます。行の中の各項目はタブ文字によって区切られます。次に,各項目の内容を項目順に示します。

<この節の構成>
(1) メール削除日時
(2) プロセスID
(3) 削除処理名
(4) ユーザID/共用メールボックスID
(5) O/R名ID
(6) 順序番号
(7) 主題
(8) サイズ
(9) O/R名
(10) 送信日時
(11) 受信日時
(12) 未既読状態
(13) 配信状態
(14) 配信指定日時
(15) IPM-ID

(1) メール削除日時

メールを削除した日時です。日時の形式は"YYYYMMDDhhmmss”です。

(2) プロセスID

削除を実行したサーバプロセスのプロセスIDです。

(3) 削除処理名

削除を実行した処理の名前です。

nxu_UAAPI_get_RMValOverCnt
nxudmailやnxudmailMによる受信メール削除処理
nxu_UAAPI_get_SMValOverCnt
nxudmailやnxudmailMによる送信メール削除処理
nxu_UAAPI_get_RMOverList
自動削除デーモンやmltrashによる受信メール削除処理
nxu_UAAPI_get_SMOverList
自動削除デーモンやmltrashによる送信メール削除処理

(4) ユーザID/共用メールボックスID

メールが格納されていたメールボックスのユーザID,又は共用メールボックスIDです。nxudmailコマンドやnxudmailMコマンドでメールを削除した場合は,値は出力されません。

(5) O/R名ID

システム情報です。

(6) 順序番号

システム情報です。

(7) 主題

メールの主題です。文字コードはシフトJISコードです。

(8) サイズ

サーバ上でのメールサイズです。nxudmailコマンドやnxudmailMコマンドでメールを削除した場合は,値は出力されません。

(9) O/R名

メールが格納されていたメールボックスのO/R名です。メールに記録されていたO/R名が出力されるため,メールボックスのO/R名を変更した場合は,変更前のO/R名が出力されることがあります。

(10) 送信日時

メールを送信した日時です。日時の形式は“YYYYMMDDhhmmss”です。

(11) 受信日時

メールが受信者のメールボックスに到着した日時です。日時の形式は“YYYYMMDDhhmmss”です。送信メールの場合は,値は出力されません。

(12) 未既読状態

受信メールの場合は,メールが未読であれば“0”,既読であれば“2”です。送信メールの場合は,値は出力されません。

(13) 配信状態

配信日時指定した送信メールの場合は,配信済みであれば“2” ,配信取り消し済みであれば“4”です。受信メールの場合や,配信日時指定していない送信メールの場合は,値は出力されません。

(14) 配信指定日時

配信日時指定した送信メールの場合は,配信指定日時です。日時の形式は“YYYYMMDDhhmmss”です。受信メールの場合や,配信日時指定していない送信メールの場合は,値は出力されません。

(15) IPM-ID

システム情報です。