ここでは,MTAなど,X.400MHSの設定だけについて説明します。MTA以外のメールアプリケーションの設定については,「5.6 メールサーバの設定」を参照してください。
なお,MTAを設定してメールサーバにするマシンには,Mail Serverが必要です。
Groupmaxでは,X.400MHSの設定を簡単にするために,次のような機能を提供しています。
- MTA情報の自動設定
- 通常,X.400のMTAを登録するときには,システム内で重複しないようにMTA名を決定したり,様々な接続情報を設定したりする作業が必要です。
- Groupmaxでは,MTAを登録する際に,自動的にシステムで提供するデフォルト値が設定されます(このデフォルト値は,X.400デフォルト値ユーザ定義ユティリティによって変更できます)。また,必要に応じて情報を変更することもできます。
- 隣接MTA情報とルーティング情報の自動設定
- X.400のMTAは,あらかじめ登録されている情報に従って,ほかのMTAにメールを転送します。X.400MHSの場合,通常は,メールの転送先のMTA(隣接MTA)の情報を登録する必要があります。また,メールの宛先によって次にどのMTAへメールを転送するか判断するための,ルーティング情報を指定する必要があります。これらの設定は,MTAの数(メールサーバの数)が増えるに従って,非常に複雑になります。
- Groupmaxでは,ルーティンググループにMTAを登録するだけで,自動的に隣接MTA情報やルーティング情報が設定されます。
- 図6-1に,ルーティンググループの概念を示します。
図6-1 ルーティンググループ
![[図データ]](figure/h4070010.gif)
- ルーティンググループにMTAを登録すると,ルーティンググループ内で自動的にルーティングが実行されます。
- ルーティングマスタMTAがルーティンググループ間でメッセージを転送します。複数のルーティングマスタMTA間では,互いに自動的にルーティングが実行されます。
- ルーティングマスタMTAは,複数のルーティンググループのルーティングマスタMTAを兼ねることもできます。