既存アドレスサーバのIPアドレスが変更できます。ただし,IPアドレスとドメイン名又はホスト名を同時に変更することはできませんので,ドメイン名又はホスト名の変更については,「19.6 ドメイン名又はホスト名を変更する」を参照してください。なお,他のアドレスサーバのアドレスサービスが起動中でも,本作業は実施可能です。
次に操作手順を示します。
- Mail Serverを使用している場合は,すべてのメールサーバを停止します。
- 変更するサーバのアドレスサービスを停止します。
- 変更するサーバのObject Serverを停止します。
- アドレスサーバのIPアドレスの定義を変更します。
- マスタ管理サーバ及びすべてのアドレスサーバがDNSによって運用されている場合は,DNSサーバの定義を変更します。
DNSサーバが複数ある場合は,DNSサーバ間の整合性を取ってください。
- 各サーバがhostsファイルで運用されている場合は,すべてのサーバのhostsファイルを変更します。
- マスタ管理サーバ及びすべてのアドレスサーバ(変更サーバを含む)の中に,アドレスサービスが停止しているサーバがあった場合は,アドレスサービスを起動します。
ただし,サーバの起動はしないでください。
- マスタ管理サーバ上でadsrvnコマンドを実行します。
ただし,実行時は-nオプションは指定しないでください。
- すべてのアドレスサーバに変更した内容が反映されたかどうか,nxsrepstatコマンドで確認します。
nxsrepstatコマンドの戻り値が0又は「トランザクションレコードなし」のメッセージが表示されれば,反映されたと判断できます。
- Mail Serverを使用している場合は,全メールサーバを再起動します。
これによって変更内容を反映します。ただし,アドレスサーバ及びメールサーバのアドレスサービスは停止させる必要はありません。
- Workflowを使用している場合は,Workflowサーバで変更内容を取り込むコマンドを実行します。
- 注意
- IPアドレス変更後のユーザ変更は不要です。