付録K.7 クラスタの定義

Address Server,Mail ServerをHACMPのクラスタとして登録する方法を説明します。この作業はAIX版のみ必要です。アプリケーションをクラスタに登録するためには,smitコマンドを使って登録します。ここでは,Groupmaxのリソース・グループの追加及びアプリケーション・サーバの追加方法について記述します。詳細は,AIXのマニュアル等を参照してください。ここでは現用系ノードをノード1,待機系ノードをノード2として記述します。

  1. リソース・グループの追加(ノード1で実行)
    Groupmax用のリソース・グループを追加します。
    #smit cm_add_grp

    [図データ]

  2. アプリケーション・サーバの追加(ノード1で実行)
    Groupmax用のアプリケーション・サーバを追加し,Groupmaxの始動スクリプト,停止スクリプトを登録します。
    #smit claddserv.dialog

    [図データ]

  3. リソース・グループの属性変更(ノード1で実行)
    手順1. リソ-ス・グループの追加で作成したリソース・グループrsg1に対していくつかの項目を設定します。
    #smit cm_cfg_res.select

    [図データ]

  4. アプリケーション・サーバのモニタの設定(ノード1で実行)
    Mail Server,Address Server及びObject ServerのサービスをHACMPに監視させ,サービスがダウンした場合に,フォールオーバさせる必要がある場合に設定します。ただし,この設定を行うためにはHACMP/ESがインストールされている必要があります。
    #smit clappserv_to_custom_monitor.select

    [図データ]

  5. クラスタ・リソースの同期化(ノード1で実行)
    ノード1で定義したクラスタ・リソースをノード2と同期させます。
    #smit clsyncnode.select

    [図データ]

    同期化中に画面に出力されるエラーメッセージに注意し,正常に終了することを確認してください。エラーが発生した場合は適切な処置を行い,再度同期化を行ってください。
  6. クラスタの検証(ノード1で実行)
    クラスタ・トポロジー及びリソースを検証します。
    #smit clverify.dialog

    [図データ]

    検証中に画面に出力されるエラーメッセージに注意し,正常に終了することを確認してください。エラーが発生した場合は適切な処置を行い,再度トポロジー及びリソースの同期化を行ってから検証を再実行してください。
  7. クラスタサービスの始動(ノード1及びノード2で実行)
    各ノードでクラスタサービスを始動させ,クラスタを利用可能にします。
    #smit clstart.dialog

    [図データ]

    「クラスター情報デーモンを始動する」で「はい」を選択することにより,HACMPクラスタステータスモニタ(/usr/sbin/cluster/clstat)を利用できるようになります。