Address Server,Mail ServerをMC/ServiceGuardのパッケージとして登録する方法を説明します。この作業はHP-UX版のみ必要です。
Groupmaxパッケージを追加するためクラスタ定義ファイルを設定する必要があります。設定が必要と思われる最低限のパラメータを以下に示します。サンプルファイルについては付録K.10サンプルファイルを参照してください。
表K-3 クラスタ定義ファイルのパラメータ
項番 | パラメータ | 説明 |
---|---|---|
1 | MAX_CONFIGURED_PACKAGES | 最大パッケージ数を指定します。Groupmaxパッケージの追加により,最大パッケージ数を大きくする必要がある場合は変更してください。 |
2 | VOLUME_GROUP | Groupmaxパッケージ用のボリューム・グループを追加してください。 例 VOLUME_GROUP /dev/vg03 VOLUME_GROUP /dev/vg04 |
3 | FIRST_CLUSTER_LOCK_VG | 2ノード構成の場合は必須です。必要により設定してください。 例 FIRST_CLUSTER_LOCK_VG=/dev/vg03 |
Groupmaxパッケージ用のパッケージ定義ファイルを作成する必要があります。ここではGroupmaxパッケージのパッケージ名称をgmaxpkgと仮定します。
表K-4 パッケージ定義ファイルのパラメータ
項番 | パラメータ | 説明 | 設定例 |
---|---|---|---|
1 | PACKAGE_NAME | パッケージ名称を設定します。 | gmaxpkg |
2 | NODE_NAME | クラスタ環境のノード名を列挙します。 | node1node2 |
3 | RUN_SCRIPT | 起動スクリプト名 | /etc/cmcluster/gmaxpkg/control.sh |
4 | RUN_SCRIPT_TIMEOUT | 起動スクリプトのタイムアウト設定 | NO_TIMEOUT |
5 | HALT_SCRIPT | 停止スクリプト名 | /etc/cmcluster/gmaxpkg/control.sh |
6 | HALT_SCRIPT_TIMEOUT | 停止スクリプトのタイムアウト設定 | NO_TIMEOUT |
7 | SERVICE_NAME | サービス名称 | addressSVmailSV |
8 | SERVICE_FAIL_FAST_ENABLED | サービスの障害をノードの障害とするか。addressSVに対してNOを指定した場合は,Address Serverのプロセスが障害になってもノード障害としない。YESを指定した場合は,Address Serverのプロセスが障害になるとノード障害とする。mailSVについても同様の考え方。 | NO又はYES |
9 | SERVICE_HALT_TIMEOUT | サービスの障害時の待ち時間。 | 300 |
10 | PKG_SWITCHING_ENABLED | 障害発生時にGroupmaxパッケージをフェールオーバするか。NOを指定した場合はGroupmaxパッケージに登録されたサービスが異常になってもフェールオーバしない。YESを指定した場合はGroupmaxパッケージに登録されたサービスが異常になるとフェールオーバする。 | NO又はYES |
11 | SUBNET | サブネットアドレス | 172.1.1.0 |
Groupmaxパッケージ用のパッケージ制御スクリプトを作成する必要があります。
表K-5 パッケージ制御スクリプトのパラメータ
項番 | パラメータ | 説明 | 設定例 |
---|---|---|---|
1 | Groupmax環境変数(XODDIR,XODCONFPATH) | Groupmaxシリーズのサーバを起動/停止するために必要な環境変数 | XODDIR=/usr/ObjSV/HOME XODCONFPATH=$XODDIR/conf export XODDIR XODCONFPATH |
2 | VGCHANGE | MC/ServiceGuard起動/再起動時のボリューム・グループ活性化のオプション指定 | “vgchange -a e” |
3 | VG[0] | GroupmaxパッケージのDB以外のデータ用ボリューム・グループ | /dev/vg03 |
4 | LV[0] | GroupmaxパッケージのDB以外のデータ用論理ボリューム | /dev/vg03/lvol1 |
5 | FS[0] | GroupmaxパッケージのDB以外のデータ用マウントディレクトリ | /gmaxpkgd |
6 | FS_MOUNT_OPT[0] | マウントオプション | “-o rw” |
7 | VG[1] | GroupmaxパッケージのDB用ボリューム・グループ | /dev/vg04 |
8 | LV[1] | GroupmaxパッケージのDB用論理ボリューム | /dev/vg04/lvol1 |
9 | FS[1] | GroupmaxパッケージのDB用マウントディレクトリ | /OBJSVFILE |
10 | FS_MOUNT_OPT[1] | マウントオプション | “-o rw” |
11 | IP[0] | Groupmaxパッケージ用のパッケージIPアドレス | 172.1.1.3 |
12 | SUBNET[0] | サブネットアドレス | 172.1.1.0 |
13 | SERVICE_NAME[0] | Address Serverのサービス名称 | addressSV |
14 | SERVICE_CMD[0] | Address Serverのアプリケーション監視コマンド名 | “/opt/GroupMail/bin/adstatp” |
15 | SERVICE_RESTART[0] | Address Serverのアプリケーション監視コマンドのリトライ | “” |
16 | SERVICE_NAME[1] | Mail Serverのサービス名称 | mailSV |
17 | SERVICE_CMD[1] | Mail Serverのアプリケーション監視コマンド名 | “/opt/GroupMail/bin/mlstatp” |
18 | SERVICE_RESTART[1] | Mail Serverのアプリケーション監視コマンドのリトライ | “” |
19 | function customer_defined_run_cmds | アプリケーション起動コマンドを列挙する。Object Server,Address Server, Mail Server の順で記述する。 | /opt/HiOODB/bin/xodstart /opt/GroupMail/bin/GM_START /opt/GroupMail/bin/APSTART |
20 | function customer_defined_halt_cmds | アプリケーション停止コマンドを列挙する。Mail Server ,Address Server ,Object Server の順で記述する。 | /opt/GroupMail/bin/APSTOP /opt/GroupMail/bin/GM_STOP /opt/HiOODB/bin/xodstop |
作成したファイルの確認と各ノードへの配布方法について説明します。