7.3.1 環境テンプレートファイルの記述形式
(1) セクション
セクションには,[Count]と[Cfgn]の2種類があります。
- [Count]
環境テンプレートの個数をCfgCntというキーワードに指定します。指定した個数まで環境テンプレート(Cfgnセクション)が読み込まれます。[Count]セクションは必ず指定してください。
- [Cfgn]
環境テンプレートの内容を記述します。[Count]セクションに指定した個数分Cfgnを作成します。nは,それぞれのセクションを区別する整数です。例えば,[Count]セクションに3を指定した場合,[Cfg1],[Cfg2],[Cfg3]のように記述します。
(2) キーワード
キーワードには,各セクションの内容を,「キーワード=値」という形で記述します。各キーワードについての説明を次に示します。
- [Count]
- CfgCnt
- 読み込むセクション数を指定します。最大値は100です。このキーワードにn(nは1以上100以下の整数です)を指定した場合,[Cfg1]から[Cfgn]までを環境として登録します。1~nの整数で抜けている番号があった場合,その番号に対する環境は登録されません。また,nより大きい値の[Cfgn+1]以降のセクションの環境も登録されません。このキーワードは必ず指定してください。このキーワードが省略された場合,mlmakcfgコマンドはエラーになります。
- [Cfgn]
- Comment
- 環境の説明を60バイト以内で記述します。環境の値にはならないので自由に記述してください。
- PCfgUnseen
- POP3クライアントで扱うメールの種類を設定します。ALL又はUNSEENを指定します。
- ALL :全メールを取得します。
- UNSEEN:未読メールだけを取得します。
- このキーワードが省略された場合は,ALLが設定されます。
- PCfgMaxCnt
- POP3クライアントで扱うメールの最大数を設定します。0以上の整数又は-1を指定してください。-1の場合はユーザのメールを全件取得します。このキーワードが省略された場合は,-1が設定されます。
- PCfgPeriod
- POP3クライアントで扱うメールを受信日時で限定します。0以上の整数又は-1を指定してください。-1の場合は限定しません。0の場合は当日0時から現在まで,1の場合は前日0時から現在までという形で限定します。このキーワードが省略された場合は,-1が設定されます。
- PCfgAttach
- POP3クライアントで扱う添付ファイルについて設定します。ON又はOFFを指定します。
- ON :すべての添付ファイルを取得します。
- OFF:添付ファイルは一切取得しません(本文だけ取得します)。
- このキーワードが省略された場合は,ONが設定されます。
- PCfgAvaDELE
- POP3クライアントからのメール削除要求に対する扱いを設定します。 ON又はOFFを指定します。
- ON :削除要求があったときにメールボックスのメールを削除します。
- OFF:削除要求があってもメールボックスのメールを削除しません。
- このキーワードが省略された場合は,ONが設定されます。
- 注意
- 上記セクション名又はキーワードが重複して記述されている場合,ファイルの先頭の方の記述が有効になります。また,上記以外のセクション名又はキーワードを記述した場合,そのセクション全体又はキーワードに設定した値は無効になります。