Address,Mail Serverの環境設定を行う前に,クラスタシステムが正常に動作する環境を作成する必要があります。
Address,Mail Serverデータファイル,及びデータベースファイルを格納するディスク環境を,まず最初に作成する必要があります。ディスク環境の作成方法についてはOS(HP-UX,AIX)のマニュアル等を参照してください。環境を作成した結果の例を以下に示します。
表K-1 ディスク構成
項番 | 作成項目 | 値 |
---|---|---|
1 | ノード1から見たDB以外のデータ用共有ディスクの物理ボリューム | /dev/dsk/c3t0d0 |
2 | ノード2から見たDB以外のデータ用共有ディスクの物理ボリューム | /dev/dsk/c3t0d0 |
3 | Groupmaxパッケージ※1のDB以外のデータ用ボリューム・グループ | /dev/vg03 |
4 | Groupmaxパッケージ※1のDB以外のデータ用論理ボリューム | /dev/vg03/lvol1 |
5 | Groupmaxパッケージ※1のDB以外のデータ用マウントディレクトリ | /gmaxpkgd |
6 | ノード1から見たDB用の共有ディスク物理ボリューム | /dev/dsk/c3t1d0 |
7 | ノード2から見たDB用の共有ディスク物理ボリューム | /dev/dsk/c3t1d0 |
8 | Groupmaxパッケージ※1のDB用ボリューム・グループ | /dev/vg04 |
9 | Groupmaxパッケージ※1のDB用論理ボリューム | /dev/vg04/lvol1 |
10 | Groupmaxパッケージ※1のDB用マウントディレクトリ | /OBJSVFILE |
11 | Address及びMail Serverデータファイル用シンボリックリンク先ディレクトリ | /gmaxpkgd/GROUPMAIL |
12 | Address及びMail Serverデータファイル用リンクファイル | /var/opt/GroupMail |
以下の手順でシンボリックリンクを設定します。
各ノードのローカルIPアドレスとは別にGroupmaxパッケージ用のパッケージIPアドレスを設定する必要があります。すべてのノードがパッケージIPアドレスを解決できるように,DNS定義ファイル又はhostsファイルに設定してください。設定内容の例を以下に示します。ネットワーク構成は表K-2を参照してください。
表K-2 ネットワーク構成
項番 | 作成項目 | 値 |
---|---|---|
1 | ノード1のローカルIPアドレス | 172.1.1.1 |
2 | ノード1のドメイン名又はホスト名 | node1 |
3 | ノード2のローカルIPアドレス | 172.1.1.2 |
4 | ノード2のドメイン名又はホスト名 | node2 |
5 | Groupmaxパッケージ用のパッケージIPアドレス | 172.1.1.3 |
6 | Groupmaxパッケージ用のパッケージドメイン名又はホスト名 | gmaxhost |
通常の運用ではAddress Serverのシステム管理者は任意に設定できます。しかし,クラスタシステムと連携を行う場合はシステム管理者はrootユーザにしてください。また,ノード1とノード2のrootユーザは,同じユーザIDでかつ同じグループIDを持つグループに所属させてください。