5.2.1 新規にサーバ環境を設定する場合

新規に設定をするときは,次の点に注意してください。

<この項の構成>
(1) 設定手順

(1) 設定手順

設定手順を次に示します。起動方法は,初回も2回目以降も同じです。

なお,インストール形態によってセットアップに必要な項目は変わります。これについては,次の項で説明します。

  1. アドレスサービスが起動している場合は停止します。
  2. スーパーユーザでログインします。
  3. 環境変数LANGにja_JP.SJIS(AIX:Ja_JP)が設定されていることを確認します。
    環境変数LANGにja_JP.SJIS(AIX:Ja_JP)が設定されていない場合は設定してください。
  4. GM_SETUPコマンドを実行します。
    # /opt/GroupMail/bin/GM_SETUP

GM_SETUPを実行すると,メッセージが表示され始めます。設定する環境に応じて,メッセージに応答してください。設定作業の途中でシェルスクリプトを強制終了する場合は,[コントロール]+[C]を使用してください。ただし,強制終了すると,それまでに設定した情報はすべて無効になります。

注意
「環境構築を行います。よろしいですか? y/n:」でyを入力する前までに強制終了した場合は,設定情報が無効になりますが,そのままGM_SETUPコマンドを再実行することができます。しかし,yを入力した後に強制終了した場合は,更新インストールからやり直す必要があります。

表示されるメッセージと応答方法を次に示します。

  1. SETUPを開始します。運転席を設定しますか? y/n :
    y:このサーバで運転席を使用できる環境に設定します。
    n:このサーバでは運転席を使用できないように環境を設定します。
    (注意:AIX版ではこの運転席設定の問合せはありません。nを設定したのと同様になります。)
  2. サーバ構成を選択してください。1 マスタ管理サーバ 2 アドレスサーバ番号を入力してください :
    1:マスタ管理サーバの環境を設定します。アドレスサーバも兼用できます。
    2:アドレスサーバだけの環境を設定します。
  3. データベースのスキーマ名を入力してください(最大文字数 63文字) [デフォルト=gmax] :
    データベースのスキーマ名を,半角ならば63文字以内,全角ならば31文字以内で入力してください。デフォルトはgmaxです。デフォルト値でよい場合はリターンキーを入力してください。なお,スキーマ名には,"MASTER"と"IS_","WF_"で始まる文字列は指定できません。半角で指定できる文字は英数字と"_"です。全角で指定できる文字は空白以外です。
  4. プリンタ名を入力してください(最大文字数128文字)[デフォルト=lp0] :
    運転席の印刷機能で使用するプリンタ名を,半角ならば128文字以内,全角ならば64文字以内で入力してください。デフォルトはlp0です。デフォルト値でよい場合は,リターンキーを入力してください。なお,プリンタ名には半角スペースは指定できません。また,33バイト以上のプリンタ名では,運転席の印刷機能を使用することができないので,印刷機能を使用する場合は,32バイト以内の文字列にしてください。
  5. システム管理者のユーザIDを入力してください(最大文字数4文字) :
    システム管理者のUNIX用ユーザIDを,半角数字で4文字以内で入力してください。ユーザ名ではありません。システム管理者には,データベースに対して書き込み権限がある者を指定してください。このIDが,Address Serverで使用するファイル及びディレクトリにユーザID(所有ID)として設定されます。なお,この設定では,ユーザIDの存在チェックをしないので,事前に指定するユーザIDを持つユーザがあることを確認してください。
  6. システム管理者のグループIDを入力してください(最大文字数4文字) :
    システム管理者のUNIX用グループIDを,半角数字で4文字以内で入力してください。グループ名ではありません。このIDが,Address Serverで使用するファイル及びディレクトリにグループID(所有ID)として設定されます。なお,この設定では,グループIDの存在チェックをしないので,事前に指定するグループIDを持つグループがあることを確認してください。
  7. 回覧機能を使用しますか? y/n[デフォルト=y] :
    Mail Serverがインストールされた状態で,マスタ管理サーバを指定した場合だけ出力されます。
    y:回覧機能を使用できる環境を設定します。
    n:回覧機能を使用しない環境を設定します。
    デフォルトはyです。デフォルト値でよい場合はリターンキーを入力してください。
  8. POP3/IMAP4を使用しますか?y/n[デフォルト=n] :
    Mail Serverがインストールされた状態で,マスタ管理サーバを指定した場合だけ出力されます。
    y:POP3又はIMAP4を使用できる環境を設定します。
    n:POP3又はIMAP4を使用しない環境を設定します。
    デフォルトはnです。デフォルト値でよい場合はリターンキーを入力してください。
  9. 1ニックネームマッピング(ニックネーム@ドメインパート) 2ユーザ属性のE-mailアドレスマッピング番号を入力してください[デフォルト=1] :
    POP3又はIMAP4を使用できる環境を設定した場合にだけ出力されます。
    1:
    インターネットクライアントを使用してメールを送信する場合に,ニックネームマッピングルールの宛先を送信者に割り当てるのを優先します。
    2:
    インターネットクライアントを使用してメールを送信する場合に,ユーザ属性のE-mailを送信者に割り当てるのを優先します。
    デフォルトは1です。デフォルト値でよい場合はリターンキーを入力してください。
  10. ニックネームマッピングで使用するドメインパートを入力してください(最大文字数255文字) :
    ニックネームマッピングで使用するドメインパートを,半角で255文字以内で入力してください。SMTPとの通信で使用するGroupmax固有のドメインパートを指定します。E-mailなどで使用している既存のドメインパートと違うものを指定してください。「ニックネームマッピング(ニックネーム@ドメインパート)」と「ユーザ属性のE-mailアドレスマッピング」のどちらを指定してもこの設定は必要です。
    次のメッセージが表示されます。
    「インターネットクライアントを使用してGroupmaxユーザ宛にメールを送信する場合は,Mail - SMTPでPOP3/IMAP4と連携する設定を行ってください。また,Mail - SMTPでGroupmaxとインターネットを接続している場合はインターネットクライアントから送信する外部ユーザあてのメールは,Groupmaxを経由しないので,セキュリティには十分ご注意ください。」
  11. 現在の設定
    運転席 --> YES
    サーバ種別 --> マスタ管理サーバ
    データベーススキーマ名 --> gmax
    プリンタ名 --> lp0
    システム管理者のユーザID --> 0
    システム管理者のグループID --> 3
    回覧機能 --> YES
    POP3/IMAP4 --> YES
      優先マッピングルール --> ニックネームマッピング
      ドメインパート -> gmax.hitachi.co.jp
    確認のためのメッセージが表示されます。
  12. 環境構築を行います。よろしいですか? y/n :
    y:指定した情報で構築します。
    n:環境を構築しないで処理を終了します。
    • 運転席の設定で「y」を選択した場合
      運転席用の環境設定処理が発生します。最初に,インストールメッセージを英語で表示するか,日本語で表示するかを英文で質問してきます。日本語を希望する場合は「j」を入力してください。
    環境設定は,正常に終了しました

以上でGM_SETUPは完了です。

サーバの環境設定が終了したら,続いてDBをセットアップしてください。DBのセットアップについては,「5.2.3 データベースのセットアップ」を参照してください。