Address Server,Mail ServerをHACMPのクラスタとして登録する方法を説明します。この作業はAIX版のみ必要です。アプリケーションをクラスタに登録するためには,smitコマンドを使って登録します。ここでは,Groupmaxのリソース・グループの追加及びアプリケーション・サーバの追加方法について記述します。詳細は,AIXのマニュアル等を参照してください。ここでは現用系ノードをノード1,待機系ノードをノード2として記述します。
- リソース・グループの追加(ノード1で実行)
Groupmax用のリソース・グループを追加します。
#smit cm_add_grp
![[図データ]](figure/zu0g1400.gif)
- アプリケーション・サーバの追加(ノード1で実行)
Groupmax用のアプリケーション・サーバを追加し,Groupmaxの始動スクリプト,停止スクリプトを登録します。
#smit claddserv.dialog
![[図データ]](figure/zu0g1500.gif)
- リソース・グループの属性変更(ノード1で実行)
手順1. リソ-ス・グループの追加で作成したリソース・グループrsg1に対していくつかの項目を設定します。
#smit cm_cfg_res.select
![[図データ]](figure/zu0g1600.gif)
- アプリケーション・サーバのモニタの設定(ノード1で実行)
Mail Server,Address Server及びObject ServerのサービスをHACMPに監視させ,サービスがダウンした場合に,フォールオーバさせる必要がある場合に設定します。ただし,この設定を行うためにはHACMP/ESがインストールされている必要があります。
#smit clappserv_to_custom_monitor.select
![[図データ]](figure/zu0g1700.gif)
- クラスタ・リソースの同期化(ノード1で実行)
ノード1で定義したクラスタ・リソースをノード2と同期させます。
#smit clsyncnode.select
![[図データ]](figure/zu0g1800.gif)
同期化中に画面に出力されるエラーメッセージに注意し,正常に終了することを確認してください。エラーが発生した場合は適切な処置を行い,再度同期化を行ってください。
- クラスタの検証(ノード1で実行)
クラスタ・トポロジー及びリソースを検証します。
#smit clverify.dialog
![[図データ]](figure/zu0g1900.gif)
検証中に画面に出力されるエラーメッセージに注意し,正常に終了することを確認してください。エラーが発生した場合は適切な処置を行い,再度トポロジー及びリソースの同期化を行ってから検証を再実行してください。
- クラスタサービスの始動(ノード1及びノード2で実行)
各ノードでクラスタサービスを始動させ,クラスタを利用可能にします。
#smit clstart.dialog
![[図データ]](figure/zu0g2000.gif)
「クラスター情報デーモンを始動する」で「はい」を選択することにより,HACMPクラスタステータスモニタ(/usr/sbin/cluster/clstat)を利用できるようになります。