メールサーバを使用する場合は,メールのやり取りをするために必要なX.400-MHSの設定が必要になります。ここでは,X.400-MHSの設定に必要な用語について説明します。
- MTA
- メッセージ(メール)を送信及び受信するための配信,転送用プログラムです。メールサーバに必ず一つあります。
- 隣接MTA
- 自MTAとネットワーク上で直接メールを送信及び受信するMTAを,隣接MTAとして登録します。各サーバ単位に隣接MTAを登録します。
- Mail Serverでは,隣接MTAの自動設定機能を提供しますので,通常は隣接MTAの設定は必要ありません。
- ルーティング
- メールの宛先に従って,どの隣接MTAへメールを転送するか又はどの隣接MTAを経由して転送するかの経路を決めておくことをルーティングといいます。メールは,あらかじめ設定されたルーティング情報に従って,宛先のユーザがいるMTAまで転送されます。
- Mail Serverでは,ルーティング情報の自動設定機能を提供します。
- ルーティンググループ
- ルーティングを自動設定するための単位です。ルーティンググループ内のすべてのMTAは隣接MTAとして自動的に登録され,相互にルーティングされます。
- ルーティングマスタMTA
- ルーティンググループ間でメッセージを転送します。各ルーティンググループには,必ず一つだけルーティングマスタMTAを登録します。ルーティングマスタMTAは相互に隣接MTAとして自動的に登録され,相互にルーティングされます。
- ルーティングマスタMTAは,異なるルーティンググループにわたって登録することもできます。