1.4.1 「Groupmax System Agent - TCP/IP」デーモンの機能
- <この項の構成>
- (1) 稼働状態の変化の通知
- (2) インストール状況の通知
- (3) バージョン情報の通知
- (4) 稼働状態の通知
- (5) 機能ごとの稼働状態の通知
- (6) データベースの再編成時期の通知
- (7) Groupmaxサーバの構成変更の通知
- (8) Groupmaxサーバの起動又は停止
- (9) Groupmaxサーバの機能ごとの起動又は停止
- (10) Groupmaxサーバの計画起動又は計画停止
(1) 稼働状態の変化の通知
(a) 稼働状態の監視間隔の設定
次に示す監視間隔をSystem Manager - TCP/IPから指定された値に変更します。
- Groupmaxサーバの稼働状態の監視間隔
- Groupmaxサーバの機能ごとの稼働状態の監視間隔
- Object Serverのデータベースの状態の監視間隔
- Object Serverのデータベースのインデクスエリアのしきい値超過及び解除の監視間隔
(b) 稼働状態の変化の通知
設定した監視間隔で,Groupmaxサーバごとの稼働状態,及び機能ごとの稼働状態,又はObject Serverのデータベースの状態に変化があった場合,System Manager - TCP/IPへ状態の変化を通知します。
Object Serverのデータベースの状態については,次の場合にSystem Manager - TCP/IPへ通知します。
- 設定されている使用率のしきい値を超えた場合
- しきい値を超えた状態から正常に戻った場合
- OIDインデクスエリアに増分が発生した場合
- データベースの再編成によって,データベースが正常な状態になった場合
(2) インストール状況の通知
インストールされている,管理対象のGroupmaxサーバの名称を,System Manager - TCP/IPに通知します。
(3) バージョン情報の通知
Groupmaxサーバのバージョン情報を,インストール状況の通知とともにSystem Manager - TCP/IPに通知します。
(4) 稼働状態の通知
System Manager - TCP/IPからの要求によって,各Groupmaxサーバの稼働状態を,System Manager - TCP/IPに通知します。通知する状態は次の9種類です。
- インストールされていない
- 停止中(イニシャライズ未完了)
- 停止中(イニシャライズ完了済)
- 稼働中
- 一部機能稼働中
- 組込み済み(イニシャライズ未完了)
- 組込み済み(イニシャライズ完了済)
- 当該サーバでは本機能はサポートされていない
- 状態取得に失敗した
(5) 機能ごとの稼働状態の通知
System Manager - TCP/IPからの要求によって,各Groupmaxサーバの機能ごとの稼働状態を,System Manager - TCP/IPに通知します。通知する状態は次の6種類です。
- インストールされていない
- 停止中(イニシャライズ未完了)
- 停止中(イニシャライズ完了済)
- 稼働中
- 当該サーバでは本機能はサポートされていない
- 状態取得に失敗した
(6) データベースの再編成時期の通知
Object Serverのデータベースの増分契機通知を一定間隔で監視して,次のようにSystem Manager - TCP/IPに通知します。
- データベースのインデクスエリアの増加が発生した場合
インデクスエリアの増加を通知します。
- データベースのインデクスエリアの再編成が実行済みの場合
インデクスエリア再編成を通知します。
Object Serverについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 5 システム管理者ガイド」を参照してください。
(7) Groupmaxサーバの構成変更の通知
この機能は,使用しているOSがHP-UXの場合だけに適用します。
Groupmaxサーバを構成変更(インストール,アンインストール,又はバージョンアップ)した場合,System Agent - TCP/IPを再起動することによって,Groupmaxサーバの構成変更をSystem Manager - TCP/IPに通知します。
- Groupmaxサーバの構成変更の手順
- 自動的にGroupmaxサーバの構成変更を通知するには,次の手順で設定してください。
- System Agent - TCP/IPを停止する
リモートで停止する場合には,System Manager - TCP/IP上でSystem Agent - TCP/IPを停止してください。ローカルで停止する場合には,sysagtコマンドを実行して,停止してください。sysagtコマンドについては,「4.3 運用コマンドの文法」を参照してください。
すべてのSystem Manager - TCP/IPに,「System Agent停止」と通知されます。
- Groupmaxサーバの構成変更をする
- 構成変更が終わった後,System Agent - TCP/IPを起動する
リモートで起動する場合には,System Manager - TCP/IP上でSystem Agent - TCP/IPを起動してください。ローカルで起動する場合には,sysagtコマンドを実行して,起動してください。
すべてのSystem Manager - TCP/IPに「System Agent起動」と「PP構成変化」が通知されます。
(8) Groupmaxサーバの起動又は停止
System Manager - TCP/IPからの要求によって,各Groupmaxサーバを起動又は停止します。
- 注意事項
- 環境設定コマンドsysasetでcluster(Fail-over ON/OFF).をONにした場合は,この機能を使用できません。
(9) Groupmaxサーバの機能ごとの起動又は停止
System Manager - TCP/IPからの要求によって,各Groupmaxサーバの機能を起動又は停止します。
- 注意事項
- 環境設定コマンドsysasetでcluster(Fail-over ON/OFF).をONにした場合は,この機能を使用できません。
(10) Groupmaxサーバの計画起動又は計画停止
System Manager - TCP/IPからの通知によって作成した,Groupmaxサーバの起動又は停止日時のスケジュールに従って,Groupmaxサーバを起動させたり停止させたりします。
- 注意事項
- 環境設定コマンドsysasetでcluster(Fail-over ON/OFF).をONにした場合は,この機能を使用できません。