5.6.1 スケジューラに関する情報を参照・更新する

スケジューラとは,Agent Serverが持つ機能の一部で,エージェントの生存期間を何日間隔で監視するかといったような,主に時間に関する情報が設定されています。

情報を更新した場合は,Agent Serverを再起動する必要があります。

<この項の構成>
(1) 参照
(2) 更新

(1) 参照

  1. メインメニューの「Command:」の後に「2」を入力します。
    システム情報を参照・更新するためのメニューが表示されます。
  2. 「Setup:」の後に「1」を入力します。
    次の内容が表示されます。
    AgentClass(B,C) Process count(デフォルト:8,4)
    ジョブクラス別のプロセス数が表示されます。Agent Serverのスケジューラは,登録されたエージェントをジョブクラスという単位で管理します。ジョブクラスにはB及びCがあり,各ジョブクラスに設定されているプロセスが,ユーザの登録したエージェントに割り当てられます。管理者は,この各ジョブクラスのプロセス数を任意に割り当てられます。各ジョブクラスに同時に起動できるエージェントがどのくらい必要になるかによって,この値を決定します。
    AgentClass(B,C) watch time(minutes)(デフォルト:10,15)
    ジョブクラス別動作期限監視時間が表示されます。動作期限とは,アクション実行に掛かる時間の上限のことです。アクションが実行されたときに動作期限を過ぎた場合は,強制的にアクション実行を終了して,プロセスを解放します。
    Agent LifeTime watch interval(day(s))(デフォルト:7)
    エージェント生存期間の監視時間間隔が表示されます。
    PPServer retry time (hour(s))(デフォルト:1)
    PPサーバ未起動時のAgent Serverからのリトライ間隔が表示されます。
    Max ReserveMessage count(デフォルト:1)
    クライアント未起動時の最大保留メッセージ数が表示されます。ここでいうメッセージとは,メッセージダイアログを表示するアクションが実行された場合に表示させるメッセージダイアログのことです。
    ReserveMessage LifeTime(day(s))(デフォルト:1)
    クライアント未起動時の保留メッセージの生存期間が表示されます。

 

指定例を次に示します。

[図データ]

(2) 更新

(1)で参照した情報を変更する場合は,環境設定ファイルの項目を変更します。

(1)で参照した項目と環境設定ファイルの項目の対応を表5-2に示します。なお,環境設定ファイルの詳細は,「3.2.2(4) Agent Serverのシステム情報の設定」を参照してください。

表5-2 管理ツールで表示される項目と環境設定ファイルの項目の対応(スケジューラ情報)

管理ツールで表示される項目環境設定ファイルの項目環境設定ファイルのデフォルト変更できる値の範囲
AgentClass(B,C) Process
count
agent_b_class_count81~32
agent_c_class_count41~32
AgentClass(B,C) watch
time(minutes)
agent_b_class_time10(単位:分)10~60(単位:分)
agent_c_class_time15(単位:分)10~60(単位:分)
Agent LifeTime watch
interval(day(s))
agent_lifetime7(単位:日)1~30(単位:日)
PPServer retry time
(hour(s))
pp_retry_time1(単位:時)1~24(単位:時)
Max ReserveMessage
count
res_msg_max_count10~10
ReserveMessage
LifeTime(day(s))
res_msg_lifetime1(単位:日)1~7(単位:日)

注※ この値を変更すると,Agent Serverで現在保留しているメッセージはすべて破棄されます。