Document Manager Agentのインストール後,運用を開始する前に環境設定が必要です。初めてDocument Manager Agentを運用する場合,及び環境を再設定する場合は,次の項目を設定してください。
(1) 環境変数の設定
Document Manager Agent本体のインストール時に次の環境変数を設定します。
また,Document Manager Agent実行エンジンのインストール時に次の環境変数を設定します。なお,設定例として/groupmax/DocumentManagerAgentFunction/sample/profileを参照できます。
(2) 文書管理サーバ(Document Manager)での設定
文書管理サーバの環境設定ファイル(/usr/infoshare/etc/config)に,次の内容を設定します。
また,共用キャビネット内の文書登録監視エージェントを使用する場合は,次の内容を設定します。
イベント通知リストファイルの記述例を次に示します。
(3) servicesファイルの設定
Document Manager Agent本体がインストールされているマシンのservicesファイルに次の内容を追加してください。
agsvrcon 20028/tcp
gmaxdasrv 20083/tcp
また,Document Manager Agent実行エンジンがインストールされているマシンのservicesファイルに次の内容を追加してください。
gmaxdasrv 20083/tcp
(4) カーネルパラメタの見直し
Document Manager Agent本体を使用するために変更が必要なカーネルパラメタを表3-15に示します。表3-15に示す項目について,パラメタ値を見直してください。
表3-15 変更が必要なカーネルパラメタ(Document Manager Agent本体)
パラメタ名称 | Document Manager Agent本体が使用する値 |
---|---|
msgmni | 8 |
msgtql | 4×1,024 |
semmni | 2 |
semmns | 10 |
msgmax | 16×1,024 |
msgmnb | 64×1,024 |
msgseg | 32×1,024※ |
msgssz | 16 |
nfile | 10×4 |
ninode | 10×4 |
nproc | 11 |
注 上記の値に加えて,Agent - Development Kitが使用するシステム資源の使用量を見直す必要があります。
注※ システムの上限値です。Agent - Document Manager Server,Agent - Mail Server又はAgent - Mail Functionがインストールされた場合に設定します。
カーネルパラメタの変更にはsamコマンドを使用します。使用方法についてはマニュアル「HI-UX/WE2 システム管理 タスク編」,又はHP-UXのマニュアルを参照してください。
(5) Document Manager Agent実行エンジン(Agent - Document Manager Function)からAgent Serverへのファイルの登録
Document Manager Agentの提供するエージェントをクライアントから使用できるようにするために,Document Manager Agent実行エンジンにあるファイルをAgent Serverにコピーしてください。Document Manager Agent実行エンジンからAgent Serverにコピーするファイルの一覧を表3-16に示します。
表3-16 Agent Serverにコピーするファイル一覧
ファイル種別 | コピー元 (/groupmax/DocumentManagerAgentFunction/tmpl/) | コピー先 (/groupmax/agentserver/tmpl/) |
---|---|---|
詳細ダイアログDLLファイル | template/library/AGTDLG.DLL | templateV3/library/AGTDLG.DLL |
template/library/DADLG.DLL | templateV3/library/DADLG.DLL | |
ヘルプファイル | help/gmwfagt.cnt | helpV3/gmwfagt.cnt |
help/gmwfagt.hlp | helpV3/gmwfagt.hlp | |
テンプレート定義データ | template/DAWTATTR.htm | templateV3/DAWTATTR.htm |
template/DAWTTIME.htm | templateV3/DAWTTIME.htm | |
template/DAWTUPEX.htm | templateV3/DAWTUPEX.htm | |
template/DAWTNOTI.htm | templateV3/DAWTNOTI.htm |
ただし,上記のテンプレートを特定ユーザだけに使用できるようにする(例えばDAWTATTR.htmを特定の管理者だけが使用できるようにする)には,上記のディレクトリにコピーしないで,「ユーザカスタマイズファイル用ディレクトリ/usersV3/テンプレートを使用するユーザのユーザID」にコピーします。ユーザカスタマイズファイル用ディレクトリを参照する場合は,「5.6 システム情報の参照・更新・初期化」を参照するか,テンプレートの開発者に問い合わせるかしてください。
(6) システム情報の初期化
Document Manager Agent管理ツールを使用してシステム情報を初期化します。Document Manager Agent管理ツールを起動するには,運用コマンドを使用します。Document Manager Agentの運用コマンドについては「8.2 Document Manager Agentの運用コマンド」を,管理ツールによるシステム情報の初期化については「8.4.2 システム情報を初期化する」を参照してください。