9.1.1 エージェントの動作に異常がある場合

<この項の構成>
(1) 回復までの流れ
(2) 活動ログ及びメッセージの参照
(3) 障害要因の特定

(1) 回復までの流れ

Agent Serverの運用を例にして,障害の発生から回復までの一般的な流れを図9-1に示します。

図9-1 障害回復までの流れ(エージェントの動作に異常がある場合)

[図データ]

図9-1に示したように,障害が発生した場合は,まず活動ログを参照します。次に,状況に応じてシステム環境の設定を参照します。

(2) 活動ログ及びメッセージの参照

エラー発生時に参照する活動ログ及びメッセージについて説明します。

(a) 活動ログ

個々のエージェントに関するエラーや警告を表示します。エラーの場合は,どのような障害が起こったかを表示します。クライアント側では,Groupmax Agentが提供しているサーバエージェントマネージャから,又はIntegrated Desktopの画面から活動ログを参照できます。クライアント側から参照できない場合は,Agent Serverの管理ツールから参照できます。

活動ログにエラーコードが出力された場合,その内容については,「付録D 活動ログのエラーコード」を参照してください。

(b) メッセージ

主に,システム全体に関わるエラーや警告などを標準出力,標準エラー出力,及びコンソールに表示します。例えば

「KDAS00101-E ファイルI/Oエラーが発生しました。

ファイル名:/groupmax/agentserver/que/AGagcb.que

関数名:write 理由コード:28」

のように表示されます。

この例の「KDAS00101」はメッセージ番号を表します。「E」はメッセージ種別を表し,この場合はエラーであることを示します。エラーのほかのメッセージ種別には「W(警告)」,「I(情報)」があります。その後に続くメッセージの内容に従って,システム環境を見直してください。

この例の場合,ディスク容量を見直す必要があります。

メッセージの内容については,「付録E メッセージ」を参照してください。

(3) 障害要因の特定

Groupmax Agentの障害は,クライアント側の設定に問題がある場合とサーバ側の設定に問題がある場合とがあります。

(a) クライアント側での処理

まず,活動ログを表示して,クライアント側で生成したエージェントに関してどのようなエラーが発生しているかを確認してください。次に,活動ログに表示されているエラー情報を基に,エラーになっているエージェントの設定を修正します。

(b) サーバ側での処理

クライアント側で障害要因を特定できない場合は,Agent ServerやAgent - Applicationの管理ツールを使用したり,メッセージを参照したりして障害要因を特定してください。