Groupmax Agentシステムでは,Agent ServerとPPサーバとの間で連携処理をしています。そのため,通信障害やサーバの異常終了などの障害が発生した場合,連携しているサーバ間でエージェント情報が一致しなくなってしまうことがあります。サーバ間の情報が一致しないとエージェントは正常に動作しません。
このような場合には,Groupmax Agentが提供する整合性確保コマンドを実行することによって,サーバ間の情報を一致させることができます。
サーバ間の整合性確保の例を図9-7に示します。
図9-7 整合性確保の例
クライアント側で生成した各エージェントの定義情報は,Agent Serverで管理しています。そのため,PPサーバ側でエージェント情報が失われてしまった場合でも,Agent Server側の定義情報を利用すれば復元できます。
(1) 整合性確保コマンドの実行
整合性確保コマンドは,Agent Server上で実行します。
ただし,図9-8に示すように,整合性確保の処理中のサーバに対しては,コマンドは実行できません。この場合は,処理が終了してからコマンドを実行してください。
図9-8 整合性確保コマンドを実行できない例
整合性確保コマンドは次の手順で実行します。
それぞれについて(2)及び(3)で説明します。
(2) 整合性確保の対象となるサーバの情報を取得する
Agent Serverの整合性確保の対象となるすべてのPPサーバの「PPサーバ種別」と「PPサーバ識別情報」を一覧表示します。
agmatch -l [-o PPサーバ情報出力先ファイル名]
出力先ファイル名を省略した場合は,標準出力に出力されます。
(3) 取得したサーバ情報を基に整合性を確保する
接続しているPPサーバのエージェント情報をAgent Serverのエージェント情報と一致させ,両者の整合性を確保します。
オプションを省略した場合は,整合性確保の対象となるすべてのPPサーバと整合性を確保します。オプションの指定によって,特定のPPサーバだけと整合性を確保することができます。