1.1.2 Groupmax Agentでは何ができるか
Groupmax Agentが提供する各機能の概要について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 独自のエージェントを開発するAPIを提供
- (2) ユーザインタフェースを作成するテンプレートを提供
- (3) エージェントの動作環境を管理するためのツールを提供
- (4) Groupmax Workflowと連携したエージェントを提供
- (5) Groupmax Mailと連携したエージェントを提供
- (6) Groupmax Document Managerと連携したエージェントを提供
(1) 独自のエージェントを開発するAPIを提供
Groupmax Agentでは,エージェントプログラムの作成に必要なAPIを提供しています。エージェント開発者は,APIを利用してエージェントの活動内容(トリガ,アクションなど)を定義したプログラムを作成します。その場合,業務形態に合わせてエージェントの活動内容を独自に定義できます。作成したプログラムはAgent Serverに格納します。
(2) ユーザインタフェースを作成するテンプレートを提供
Groupmax Agentでは,エージェント定義画面を提供しています。この画面を利用することによって,一般ユーザは必要なプログラム名を入力するだけでエージェントを生成できます。
さらに,Groupmax Agentでは,このエージェント定義画面のテンプレートを提供しています。エージェント開発者はこのテンプレートを基に,プログラムの内容に合ったエージェント定義画面を作成できます。この画面を利用することによって,一般ユーザはプログラム名を意識することなく容易にエージェントを生成できます。また,トリガとアクションを組み合わせて独自のエージェントを作成したり,トリガやアクションを自分の業務形態に合わせてカスタマイズしたりできます。
(3) エージェントの動作環境を管理するためのツールを提供
Groupmax Agentでは,エージェントの動作環境に関する設定をしたり,登録されているエージェントのログを参照したりするAgent Server管理ツールを提供しています。システム管理者は,この管理ツールを使用してエージェントを登録しているユーザ数や登録されているエージェント数を監視できます。また,障害が発生した場合は,エージェントの詳細情報や活動ログなどから障害元を特定して回復できます。
また,各Groupmax製品と連携したエージェントを利用する場合の動作環境を管理するためツールも提供しています。
(4) Groupmax Workflowと連携したエージェントを提供
Groupmax Agentでは,Workflow Serverと連携した次のエージェントを使用できます。
- ユーザトレー内案件の着信を監視するエージェント(一般ユーザ用)
自分のユーザトレーを監視し,新規に案件が到着したらメール又はメッセージダイアログで通知します。
- ユーザトレー内案件の新着を一括監視するエージェント(管理者用)
ユーザトレーを監視し,新規に案件が到着したらメールで通知します。複数のトレーを一括して監視できます。
- 業務ロールトレー内案件の着信を監視するエージェント(管理者用)
業務ロールトレーを監視し,新規に案件が到着したらメールで通知します。
- ユーザトレー内案件の処理期限を監視するエージェント(一般ユーザ用)
自分のユーザトレーを監視し,案件の処理期限が迫ってきたらメール又はメッセージダイアログで通知します。
- ユーザトレー内案件の処理期限を一括監視するエージェント(管理者用)
ユーザトレーを監視し,案件の処理期限が迫ってきたらメールで通知します。複数のトレーを一括して監視できます。
- ユーザトレー内案件の処理期限を監視するエージェント(管理者用)
ユーザトレーを監視し,案件の処理期限が迫ってきたらメール又はメッセージダイアログで通知します。
- サーバ上の業務プログラムを自動起動するエージェント(管理者用)
指定した時刻にユーザトレーに案件があったら,サーバ上の業務プログラムを起動します。
(5) Groupmax Mailと連携したエージェントを提供
Groupmax Agentでは,Groupmax Mailと連携した次のエージェントを使用できます。
- 個人メールを自動返信するエージェント(一般ユーザ用)
特定のメールが到着したら自動的にメールを返信します。
- 個人メールを自動転送するエージェント(一般ユーザ用)
特定のメールが到着したら,指定したユーザに自動的にメールを転送します。
- サーバ上のユーザプログラムを自動起動するエージェント(一般ユーザ用)
特定のメールが到着したら,サーバ上のユーザプログラムを起動します。
(6) Groupmax Document Managerと連携したエージェントを提供
Groupmax Agentでは,Groupmax Document Managerと連携した次のエージェントを使用できます。
- 共用キャビネット内の文書を削除するエージェント(管理者用)
指定した時間になったとき指定したフォルダ内の文書を削除します。
- 条件付きでフォーム文書を削除するエージェント(管理者用)
指定した時間になったときフォーム文書データベース内の文書属性を監視して,条件を満たすフォーム文書があれば,そのフォーム文書を削除します。
- 条件付きでサーバ上の業務プログラムを自動起動するエージェント(管理者用)
指定した時間になったときフォーム文書データベース内の文書属性を監視して,条件を満たすフォーム文書があれば,サーバ上の業務プログラムを起動します。
- 共用キャビネット内の文書登録を監視するエージェント(管理者用)
指定した時間になったとき指定したフォルダへの文書の登録を監視して,登録された文書があれば,メールの送信,メッセージの表示,又はサーバ上の業務プログラムを起動します。